読書感想文」カテゴリーアーカイブ

本を読むスピード

現在、「リーンスタートアップ」を読んでいます。

本の内容に関しては、本を読み終わった段階で記事を書きたいとは思っていますが、
今日は本を読むスピードに関して思うところを。

本を読む時間、スピード

私が読書に当てているのは、帰宅の電車内になります。
朝の通勤中は新聞を読む時間にあてているので、帰りの1時間と少しが読書タイムです。

その日の疲れ具合や周囲の混雑具合によって読むスピードは変わりますが、
比較的のんびりと読んでいます。
ちなみに今日は、15ページくらいしか進みませんでした・・・。
これはさすがに遅すぎますね。

本を読むスピードの話になると、必ず出てくるのが速読だったりフォトリーディングだったりする技術です。
実際にそれらで効果を上げている人もいるようなので、そういう技術もあるんでしょうけど
私自身はあまりピンと来ていません。
本そのものは数冊読んでみましたが、読んでいる本人が少し懐疑的な目線で読んでしまっているので
身に付くはずはない状態です。
人によっては本で身につけられるものではなく、セミナーなどに行かないと身に付かないという話も。

ひねくれ者としては、その話聞いた時点でうさん臭く感じてしまいます。

なぜ遅いか

そもそも、なぜ読むのに時間がかかっているのか。
頭の中で声を出しているような感じで本を読んでいる・・・というのもありますが、
読んでいるそばから考え込んでしまうんですよね。

例えば、今読んでいるリーンスタートアップ。
とても面白い内容で、書いてある事例が「自分の身近な例で言うとなんだろう?」って考え、
このリーンスタートアップの考え方を適用するならばどういう形になるだろうか?
こういうケースの場合は適用出来るのだろうか???

などなど。

考えだすと、どんどん思考を前に進めて行きます。
「と言うことは、○○は?それを実現するためにはどうするのがいいのか?」
「何が考えられるか?今の自分にとって、それを行う上での障害はなにか?」
・・・
・・・

もう、全然本が進みません。

悲しい事に、頭のメモリ容量がそれほど大きくないので、考えた事のいくつかは
漏れてしまったりするのですが、こうやって考える事自体は結構好きだったりします。

しかし、なかなか読み終わらないんですよね。
よく「あまりにも面白くて一気に読んでしまいました!」って話があるけど、私にはあまり当てはまらない。
あまりにも難解で読むのに時間がかかってしまうというケースもあるにはあるけど、
基本的に時間がかかってしまう本は時間をかけたいと思う本でもあったり。

ただ、その一方で、未読の本が溜まっていってしまうという問題も抱えています。
もう少しスピードを上げて、自分の頭の中での組み立てスピードを上げて行かなければ行けませんねぇ
早く読む訓練というよりは、早くモノにするという訓練なのかな。

銃・病原菌・鉄

長い事、通勤のお供だった「銃・病原菌・鉄」を読み終えた

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タイトルにある通り、人類史。歴史の本だ。
ハードカバーで出版されたのは2000年で、当時に変わったタイトルだな。と、思っていたのを記憶している。

ただ、○○年に△□があった!って言うような歴史本ではなく、「なぜ、現在の富とパワーの均衡が出来上がったのか」という事に焦点が当てられている。
この、「なぜ」というところがくせ者で、それは人種として優れていたから結果が生まれたのか。
それともただの偶然なのか・・を考察している。

本音を言ってしまうと、この本を手に取った理由としては
「歴史そんなに知らないしな~。一般常識とかもう少し会話出来るレベルにならないとな」
程度の考えだった。
そういう意味では、所謂「政治史」や「経済史」と言うものをイメージしていた。
ちゃんと本のタイトルを読めと言われればそれまでだが・・・。

そんなこんなで思いもかけずに、重ーいテーマを延々と400ページほど読む事になった訳だが、
思った以上に(というと失礼かもしれないが)面白く読む事が出来た。
手に取った理由がお粗末な私が言うのもなんだが、勉強になる。

最終的な結論としては

歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない

と要約されている。
どういう環境的な条件が揃った事によって、そこで人類史に影響を与える変化が起きたのか。
現在の結果に対しての究極の原因を考えて行くというのはなかなか大変な事だが、それはそれで面白い。
色々な事に応用出来る話ですね。

どの辺りを「究極の要因」とするのかは難しいところだし、
実際問題、一企業の結果に対する要因となるとそれが「究極の要因」足り得るのかはわからない気もする。

だからといって、現在を生きている私たちには、手に入る情報で組み立てるしかない。
考える事は続けて行きたいですね。

ブログ運営テクニック100

コグレマサトさん、するぷさん著のブログ本を読んだ

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
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ブログっていつから始めたっけ~?
って考えると、正直いつ頃に始めたのかはあまり思い出せない。
動機もイマイチ思い出せない状態だ。

書いている時期によっては色々な事を考えたりもした。
世の中にはいろんなすごい人が多く、そういう人と何かしら会うきっかけにならないか?とか、
技術的な知識を深める事が出来ないか?とか、
アフィリエイトでうっはうっはになる事は出来ないか?とかとか。

結局、テーマを一つにしぼるには、実生活でそれほど単一テーマの内容を書く事が出来る訳でもなく
はてなダイアリーの名の通り、日々思うがままに書いている日記になっている。

「継続は力なり」とは言ったもので、私も続く時は半年くらいは毎日書いたものだが、
一度書かなくなってしまうと、平気で数ヶ月間が空いてしまう。

結局、それも目的が無いからなのかもしれない。

ゴール

本書では、様々なブログを書く上での。続けて行く上でのテクニックが書かれている。
実際のところ、私は家のPCをWindowsからMacに切り替えてからまだあまり慣れていないので、
お二方が使っているツールやテクニックには結構参考になるところが多かった。

ただ、やはりゴールに関しては、なかなか難しいな、とも思った。

そもそも日記やブログにゴールなんて概念を持ち込む事自体が不毛な話なんだろうけど。

書き方や書く内容が悪いと言われればそれまでなのだが、
書き続けて繋がっている感を感じた事はあんまりないのが正直なところ。
よく言われるページビューに関しても、続けていると若干はのびるのだが実感は無い。

さすがに、お二方のように本を出すところまで行くと、見える景色も違うのかもしれないな。

まず私は、続ける事。
そして、レンタルサーバーでも借りて試してみる事にしようかしら。
どちらかと言えば、これは好奇心以外の何者でもないけど。

何よりも、ブログを書く事そのものが目的にならないように、肩の力抜いてやって行く事にしよう。
あ~。そんなに肩の力入れてないと言われればそうかもしれないけどね。

ゲーミフィケーションを読んだ

少し前から気になっていた「ゲーミフィケーション」をようやく読んだ。

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ゲームは悪いか

最近再び本をよく読むようになった。

つまり、少し前までは読んでいなかった訳なのだが、何をしていたかというと所謂SNSゲーム。
昨年の秋くらいからものの試しとして始めたゲームにどっぷり浸かっていてしまっていた。
私はゲームに関しては結構のめり込んでしまう方で、やり始めるとひたすらやってしまう。
この間。読書やブログ等の更新がほとんどなかったのはまずそれが原因だ。

そんな時にふとこんなツイートを見た

システムインテグレータ社の梅田さんである。
うーん、なるほど。まさに自分は今、「時間を奪うコンテンツ」に時間を奪われている訳だな。
自分の本業は、どちらかというと「時間を与えるコンテンツ」を作る側のはず。
やっぱりちょっとダメだな、この状態は・・・って事で、少し距離を置く事にした。

ただその一方で、ゲームそのものは私はやはり好きだと思っている。
ならば、時間を浪費するだけではない。有意義な時間や時間を与えるようなゲームであればいいのではないか。
そんな事を薄ぼんやりと考えていた。

ゲーミフィケーション

本書は所謂コンピュータゲームに限った話ではなく、日常や仕事の中。
ありとあらゆるものにゲームで培ったノウハウを織り交ぜる事でよい未来を築けないか?と考える。

ゲーミフィケーションの定義としては

ゲーミフィケーションはゲームの考え方やデザイン・メカニクスなどの要素を、ゲーム以外の社会的な活動やサービスに利用するものとして定義される(P.11)

という事。
まさに、考えていた事に近いものじゃないか!

読んで行くと、色々な事にこのゲームを応用したくなる反面。
適切なゲームを実際に提供する事の難しさも感じるようになる

あるゲームを仕掛けられたとき、そのゲームを楽しいと思う人もいれば、そう思わない人もいる。そして、楽しいと思えない時にゲームを続けるしかないのならば、そのゲームはこれから先も楽しいものにはなりにくい。ゲーミフィケーションがもたらす未来が、もし押し付けがましくゲームを行う事を実質的に強制されるような世界だとすれば、それはユートピアではなく、ディストピアかもしれない

まず真っ先に取り入れたいと思うのは仕事になる。
ただ、書かれている通り、仕事をする理由は人それぞれであり、仕事に対してどう考えているか。
それ次第で受け取り方は変わってくるかもしれない。

自分がユートピアだと感じてゲームを仕掛けたところで、
相手にとってはただの押し付けがましい状態かもしれない。
仕事という状況下に置いて、実際問題仕事をしないという選択肢が取りづらい事を考えると、
なかなか厄介な問題に感じる。

とは言え

現状に問題があるのであれば打開策を探って行かないと行けないし、
仮に現在の仕事にゲームの適用が難しかったとしても、それはそれ。

ゲームの活躍の場面は他にもあるだろう。ゲームが無力であるという事ではない。

何に、どんなゲームを仕掛ける事が出来るか。
柔らか頭で考えて行きたい内容だ

ルーター自作でわかるパケットの流れ

「ルーター自作でわかるパケットの流れ」を読んだ

ルーター自作でわかるパケットの流れ
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ネットワークってわかるとかっこいいよね

という、何とも安直な理由でネットワークに関しては興味を持っている。

実際に会社で少しだけ管理的なこともやってみた時期もあったけど、結局まじめに取り組まなかったせいで中途半端にしか知識が無い。
ルータやスイッチの設定だとかISDN回線の接続設定だとかVPNの設定だとか。
この辺りは実はそれほど知識が無くても見よう見まねで何とかなってしまうもの。

それでちょっと勘違いしてしまっていると、ネットワーク障害が発生した時の原因究明で
自分の知識の無さをほとほと感じてしまったりする。

ネットワーク関連のプログラミングは、C++でサーバー/クライアントを使ってデータを転送するようなのを以前書いたことはあるが、
今回のような自分が作ったレベルの代物は手がけたことはまるで無い。
というか、以前作ったものもよくわからない中で四苦八苦しながら作ったので結果は思わしくないものだった。
実に苦い思い出だ。

という訳で

面白そうなタイトルだったので手に取ってみた。
単純にネットワークに関する話ではなく、プログラムするということも覚えれれば一石三鳥どころか四鳥くらいまでいけないかな、と。

言語はC。
私のように会社に入ってからプログラミングを勉強し始めた人間には実戦経験はそれほど無いんだけど、
C++自体はかじっていたので一応読める。

本書の中ではパケットキャプチャ、ブリッジ、そしてルーターと徐々に難易度を上げながら自作していく。
本の中身の大半をコードが占めているので、正直言うとコードはダウンロードにデモして、
もう少し違うパターンや発展系での説明書きが欲しかったかなぁと言う気もしないではない。

ルーターで制御しているところまでやっているので、もう少しレイヤをあげてロードバランサーを作るところまでいければ
色々と楽しそうだなぁ~と思ったり。
でもそれらは自分で調べてやっていけって感じだろうなぁ、とも。

そういう展望を見るための土台として面白いと思っています。

ほら、ネットワークできるとかっこよさそうだし

終末のフール

伊坂幸太郎著「終末のフール」を読んだ

終末のフール (集英社文庫)
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地球に隕石が落ちて人類の存亡は絶望的になるだろう。

そういう状況下におかれた人々の物語を集めた作品だ。
伊坂幸太郎著というと、イメージとしては何かしらの大逆転的なものをどうしても期待してしまう。
本書もそういうところがない訳ではないんだけど、、、。例えば同じように短編を集めたような構成をとっている作品に死神の精度がある。

死神の精度 (文春文庫)
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伊坂 幸太郎
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それと比べると、ちょっと「びっくり」感や「してやられた」感というのは薄く感じる。
いつも通り、最終的にどんでん返し的に人々が救われる訳でもなく終わるあたりは伊坂幸太郎らしいと言えばらしいんだけどね。

砂漠

西嶋がぱかっと口を開き、「その気になればね、砂漠にだって雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」と断言した(p.18)

砂漠 (新潮文庫)
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大学は、これまでは地域という限られたコミュニティの中で過ごしてきた人間にとって一気に視野の広がる場だと思う。
親元からの解放も相まって、実に個性的な面々が集まることもそれほど珍しくないのではないだろうか。
「砂漠」はそんな大学生たちの物語。

物語の登場人物の中で一際目立っているのが冒頭に引用した西嶋だ。
西嶋の何ともいえない数々の言動が、何とも大学生らしいというかなんというか。ちょっと懐かしくなってしまうね。
考えてみると大学を卒業してからもう10年以上もたっているんだもんな。

結局なんだかんだで最初に入った会社にずっといる訳なんだが、、、
自分は雪を降らせることが出来るのだろうか。
せっかくなんだから大雪を降らせたいですね!

なんてことはまるでない

JavaScript パターン

JavaScript パターンを読んだ

JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法
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仕事でJavaScriptを使っているといえば使っている。
ただ、JavaScriptに関しては結構いい加減なアプローチだった。これまでは。
ただ、昨今の流れを見てみると、JavaScriptの重要性は格段に上がっている。ブラウザのみならずnode.jsのようなサーバーサイドで動作するJavaScriptまで出てきている。
こうなってくると、否が応でもその「プラクティス」を学ぶ必要性が出てくる。
もう、適当にやってやり過ごす対象ではなくなってしまったわけだ。

私自身がコードを書くことはもうすっかり稀になってしまったけど、だからといって私としても開発者という肩書きを捨てるつもりはない。
そういうこともあって、本書を手にとってみた。

読んでみると、グローバル変数やオブジェクトの構築方法から様々なメソッドが掲載されている。
振り返って、社内のコードを見返してみると、いくつかのアンチパターンとして照会されているコードも見受けられた。

もちろん、本書に書いてあるのはそうしている理由があって、同僚が書いたコードにはどういう理由があるのか。
何かしらの理由があってそうしているのか、単純にこうしたほうがいいという考え方を知らないだけなのか。
本書を共有した上で、それらに対して議論をしたいところだ。
人が何を考えてそれらのコードを書いているのか。どうするのがベストだと考えるのか。
こういう事を考えるのは、結構楽しいと私は思ってしまう。

あなたはどう考えるのか。

枠からはみ出す仕事術

地震のゴタゴタがあったおかげで、随分と読んでいない本がたまってしまった。遅ればせながら美崎さんの新刊を読んだ

枠からはみ出す仕事術
枠からはみ出す仕事術

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美崎 栄一郎
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読んでみて最初に思ったのは、美崎さんも随分と苦労してきているんだなってこと。
初めて美崎さんと会ったのは、今はどうも行われているのか行われていないのか怪しくなってしまったジョブウェブの朝食会。
今記録を見返してみると、2008年の夏の話か。
色々精力的に活動されている話を聞き、周りが比較的私よりも若い世代だったこともあって
「私ももっと早くな~」
的なことを言ったときに美崎さんが
「いや、私も始めたのは最近ですよ」
と話されていたのを思い出す。
今の時点はもちろん、あの時点に行くまで、本に書いている以上のあれこれがあったんだろうな、、、と考える。

成功の予測、失敗の予測

そこで私は、上司への腹いせ、ストレス発散のために、どうせ失敗するなら100パーセント予測どおりに失敗させることにこだわりました。(p.109)

失敗が予想される実験をひたすらにやらされる際のエピソード。本書を読んでいると、たびたび出てくるのが「上司への腹いせ」的な行動だ(笑)
ただ、この「(成功・失敗の)予測」とその結果の突き合わせと言うのはとても大事であることを再認識するエピソードでもあった。
自分自身がコントロールできる作業や内容であればもちろんそれは失敗しないように修正をかけていくところだが、他人が立てた計画に関しては時として失敗の予測がたっても放置する時がある。
どう考え、どう動くのかを見たい時だ。
ただ、あくまで”なんとなく失敗するだろうな”程度にしか考えていない。それはたぶん、観察が足りていないんだと思う。

よく見、よく考える。何が起きるのか考える力を磨いていかないといけない

小うるさい平社員

考えてみると、私が入社して間もないころはよく仕事の合間に遊んでいた。
与えられた仕事を予定よりさっさと切り上げてしまい、そのすきま時間でちょっとした便利ツールを作るのだ。
「このあたりの設定が面倒だ」
「~をするのに時間がかかるな」
と言う話を聞いて、「そうなんだ~」とだけそっけなく答える。そしてこそこそツールを作って渡す。
ツールを作ることで、自分自身の少ない経験値を少しでも貯めるついでにちょっとした恩を売っておく。
代わりに、ちょっと小うるさく話をしても許してもらえる。
そんな感じの過ごし方だった。

いつの間にか、そういうことをやらなくなってしまったな。

それはやっぱり、デスマーチと呼ばれるようなプロジェクトへの投入や多少なりとも立場の変化。価値観の変化もあったんだろう。
色々と本を読んでみもした。ただ、小手先で実行したとしても忙しくなるといい加減になる。

本に書いてあるノウハウは「知る」ものではないからです。「インストール」して実行する事に意味があるのです(p.87)

つまり、それを「実行し続ける」、「自分のものにする」と言う状態に持っていけていないわけだ。
インストールしたツールが私と言う環境に対して合うように設定変更されていない状態。使えなくはないけど、万全ではない。
そして忙しくなると楽な道を選んでしまい、中途半端な状態になってしまう。
本来、「楽な道」であるはずのツールのインストールが負荷になってしまっているわけだ。これじゃ本末転倒ですね。
ふむぅ。

どう枠からはみ出すのか

その他、「運」と「実力」の境界線等々考えさせられる内容があった。面白い。
サラリーマンと言う立場を続けたまま著作活動をされている美崎さんは、セミナーに行ってもやはり人気だ。同じサラリーマンという立場と、持ち前のキャラクターが原因だろう。
美崎さんに影響されてセミナーを主催したりする人も結構いた。
ただ、ある時から少し違和感を感じるようになった。
一派から派生したセミナーは、似たような内容、同じゲストの集まりになりやすい。応援する人が同じだから。
また、有名な著者が来ればそれは有名な著者の集まりになる。
さらに、これは私の残念な性格故なのだが、周りが好き好き人間ばかりになって、一種の信者のように見えてくる。偏屈な私には少し情熱的すぎだ。

今となってしまえば、そんなに気にする必要はなかったのではないかとも思うんだけど、そんな風に考えていた時期が確かにあった。
んー、単純にガキなだけなのかもしれない。
自分自身が、相手と対等に向き合うことができる魅力を持っていないと考え、前に出ていかずにそれでいてぐずっている。
そんなところであろうか。ちょっと痛いな。
もう少し、まともな枠からのはみ出し方をしていかないと、はみ出した先がひどいことになりそうだ

文字コード技術入門

ちょっと前から気になっていた本を読んだ

基礎、基礎、基礎

私のように、会社に入ってからプログラムを触り始めた人間は、基礎の積み上げがない。普通であれば、早期にそれらを積み上げて行くんだろうけど、私の適当な性格が災いして結局のところまともな基礎ができていない。
そのせいで、結構苦労していたりする。ただ、それはわかっていても基礎はめんどくさいものだ。

本書が題材としている「文字コード」に関してもやはりそういう基礎の一つだろう。以前どこかのブログか雑誌で紹介されており、プログラマなら必読だ!みたいなことが書いてあったのを覚えている。プログラマってひとくくりにして必読って言うのもなんだかなぁという気がしないではない。
ある程度のところまでは適当にかじった程度で通じるんだけど、それ以上になるとちょっと頭がこんがらがる。そんな内容だ。

前半の文字コードがこれまでどういう変遷をたどってきたのかということに関しては、興味がなければ飛ばしてしまうのが一番のように思える。
なんとなくの文字コードの現在の形。そして、各コード体系間の変換において何が問題となるのかを把握しておくのが大事なんだろう。
。。。
って、そうやって飛ばすと基礎にならないかな。。。?

偶然にも

偶然の産物であるが、本書を読んでいるうちにたまたま文字コードに起因するトラブルを2回ほど経験した。一つはShift_JISから中国の簡体字であるGB2312へのコード変換。
もう一つはありがちではあるがShift_JISとUnicodeとのコード変換時に発生する波ダッシュにまつわる問題。

本書を読んだからと言って直接的な解決に結びつくわけではないんだけど、何が起きているのか?と言うことの理解には間違いなく貢献してくれた。
そういう意味では個人的にはとてもタイムリーでよかったが、そういうことがなければ結局使う場面がなくて忘れてしまったかもしれない。。。

文字にまつわるプログラミングをする人にとっては結構大事な技術要素ではあるんだけど、そんなに複数の異なるコード体系を用いたプロジェクトに従事していなければ、あまり意識しなくてもなんとかなってしまうのもまた事実かと。
人それぞれってところなんでしょうね。