読書感想文」カテゴリーアーカイブ

Yコンビネーター

気になっていた本、「Yコンビネーター」を読み終えた

Yコンビネーター   シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール
ランダル・ストロス
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スタートアップを支援するYコンビネーターの存在は、TechCrunch等を見ているとチラホラ出てくるので知ってはいました。
知ってはいるものの、詳しくはもちろん知らない。

シリコンバレーで起きていることや、スタートアップがYコンビネーターでどういうアドバイスをもらいながら成長して行くのか。

本書はYコンビネーターで繰り広げられたノンフィクションのドラマ。
私自身、スタートアップの立場に立ったことがある訳でも現在立つ予定がある訳でもないけれど、
それでもその考え方や姿勢と言うのは少し勉強になる。

こういう、起業系の本と言うのはいつ読んでも身につまされることが多い。
起業するかしないかに関わらず、大事なことが書いてあると考えている。

期日までに仕事ができないと上司に「おい、遅れているぞ」と叱られる。そのままいつまでも仕事が終わらなければ最後にはクビにされるかもしれない。しかしわれわれはきみたちをクビにはしない。しかし市場がきみ達をクビにする。(p.68)

耳が痛い言葉だ。

痛いよママン

コミュニケーションは難しい

最近、数年前に購入したNLPに関する本を読んでいました。

 

以前なんでこの本を手に取ったのかは少し覚えていない。
ただ、最後の最後まではなんだか面白くないなぁと思って読み切っていなかったように思う。
久しぶりに、なんだか読みたくなって読んでみたら、今読んでみると中々面白かった。

今の私は、少なからずメンバーと面談をする機会があったり、日常的にコミュニケーションを取る機会は多々あります。しかし、自分で自分に対してコミュニケーション能力を高く評価することはとても出来ません。

先日も、こんなことがありました。

自分が伝えたいことがあって、そのことを伝えようと話をしている。
相手からの反応があって、それに対してこちらも反応している。
中々相手との話が噛み合ずに、最終的に少しくすぶった状態で終わってしまう。
私は結構後々までそのことが頭から離れない性格なのでずっと考えてしまいます。

「なんでわかってもらえなかったんだろうか」
「どうしてあの人はああいう反応をするんだろうか」

色々と考えているうちに、実は自分が本当にいいたかったこと。伝えたかったことは
もう少し違う表現をしなければいけなかったのではないだろうか?と思うようになります。
こう伝えれば、わかってもらえたのではないだろうか?

つまり、コミュニケーションを取っている気になっているけど、おぼろげなイメージだけで”何となく”話をしている。
さらに思考の終着点が、”なんとかして相手を言いくるめようとしてはいないか”と言うところも気にかかるところですね。

自分の主張が必ずしも正しいとは限らないし、もちろんそれは相手のいい分にもあるとは思う。
そういう意味では、コミュニケーションというよりは、より明確にいうと議論が必要なのかもしれない。
こう考えたのは、下記の記事を読んだことも影響している気はする

日本人はなぜ議論が出来ないのか
http://www.huffingtonpost.jp/yasushi-ogasawara/post_4757_b_3234658.html

そう考えると、自分の論点を整理できていなかったとは言え、件の私は議論をしたことになるだろうか?
しかし、最終的に議論を終結に向かわせることが出来なかったので出来たとはいえないかな。

冒頭に紹介した本は、コミュニケーションに関する本だが、自分自身がどういう感情を持ってコミュニケーションに望むか?の重要性に関しても書かれている。
NLPに関する専門書と言う訳ではないので、NLPに言及することは出来ないが、心の持ち方に関しては、自分自身、しっかりと身につけて行きたい所。

特に

問題の発見を継続的に行わないと、重大な事態に陥ることを意味しています。しかし、問題の発見は同時に「機会の探求」と見ることも出来ます。 (p.232)

と言う考えは忘れずにいたい。

 

まだ電子書籍には早いのか

ちょっと前から気になっていた本を買いました

Yコンビネーター   シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール
ランダル・ストロス
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以前、どこだったかのブログで紹介されていて気になっていたのですが、
本屋で見るとずいぶんと厚みがある。

そう、通勤で持ち歩くことは出来なくはないのだけど重いのです。

こういう時こそ電子書籍へ頼りたいものなのですが、Amazonを見る限りではまだ電子書籍になっていない。
たいして安くないとかそういうのじゃなくて、そもそも選択肢が無い状態。

Kindleが売られ始めてそれなりに時間は経つけど、まだ時間がかかっているようです。
現状で読みかけの本があるので、すぐに読める訳ではない。

そう考えると、別に今買わなくてもいいと言えばいいのですが、こういうのは思い立ったが・・・という事で購入。
楽しみです。

 

合わせてこんな本も購入しました

ペンブックス15 キリスト教とは何か。I 西洋美術で読み解く、聖書の世界 (Pen BOOKS)
阪急コミュニケーションズ
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キリスト教に対して深い何かがある訳ではないのですが、美術展に足を運んだ時に
西洋画の場合は宗教を題材にしているケースが多いんですよね。

もちろん、画家の背景を把握していると言うのは大事な話なのですが、
そもそも題材として扱っている対象がどういうものなのか。
ざっくりとでも知っておくとまた違うのではないか?と思っていました。

たまたま書店で見かけたこの本は、キリスト教を絵画を使って説明すると言うものだったので、
気分転換もかねて購入。

きっと、キリスト教に関しても絵画に関しても中途半端な臭いがしないではないですが、
気晴らしと思えば悪くはないでしょう。

次に美術館に行く時にはゼロ以外の知識を持ち合わせて行く事が出来るだろうか。
楽しみです

最高のキャリアを作る

凄い久しぶりに、ハーバードビジネスレビュー(HBR)を買ってみた。

 

以前に買ったのはいつのことだったか忘れてしまうくらい前だ。
値段を見ずに、普通の雑誌感覚(500円〜1000円)でレジに持って行って、
値段を見て返したくなったものの、恥ずかしくてそのまま買うという
醜態をさらけ出してしまったことだけは覚えている。

5月号でテーマとされているのは「キャリア」。

この題材。結構悩みの種である。

一応、管理職の末席であるが故に定期的にメンバーのキャリア面談のようなものを行うのだが、
そもそも自分のキャリアに対しての見解すらままならないと言うのに助言も糞もあったものじゃない。
そんな訳で、何かのヒントにでもなればと手に取ってみた次第であります。

所謂職業人生って奴で何を成し遂げたいのか。

“成し遂げる”って言葉を使ってしまうとなんだか高尚な感じがしてしまう。
そういう高尚な雰囲気がする行為って、どうも敬遠する悪い癖があって、
これまで考えてこなかった。

実際問題、何か大それたことである必要は無いんだろうけど、こういうことを真面目に考えることが出来ないのは
いつまでたってもうだつが上がらない自分の現状を見ていると良くないんだろうなとも思う。

実は成し遂げたいという内容は、意識していないだけで無意識に考えていることなんだろうとも思う。

キャリアにしても何にしても、結局の所どれだけ目標を具体化することが出来るかが
大きな成功要因になるはず。
で、あるならば考えない訳にはいかないんだが・・・

どうにも苦手なんだよな、こういうの。

イノベーション オブ ライフ

クレイトン・M・クリステンセン著「イノベーション オブ ライフ」を読んだ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
クレイトン・M・クリステンセン ジェームズ・アルワース カレン・ディロン
翔泳社
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リーダブルコード

もういったいいつ買ったんだよって位前に読み始めた本をようやく読み終えた。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
Dustin Boswell Trevor Foucher
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適当日記

高田純次さん著「適当日記」を読んだ

 

適当日記

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高田 純次
ダイヤモンド社
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言わずと知れたタレントの高田純次。
タレントの中では昔から結構好きな人です。

何が好きかと聞かれると、少々困ってしまう所でもあるけれど、
まぁ、何となく察してくださいな。
「うん、いいよね」って感じで。

 

およそ日記とは縁遠い印象を持つ高田さんが出版社からの提案で始めた日記。
タイトルのように適当です。

この日記の恐ろしい所は、適当であるが故に

「本当にこれ本人が書いているのか?」

が、素で怪しい所です。
一年分の日記になる訳ですが、後半は完全に飽きが来ているような書き方。
もちろん、間が抜ける事も多々あります。

しかし、それすら編集者が適当に書いているだけじゃないのか?
そう思えてくる。
でも、それで成り立ってしまう。

なんだか、本の内容そのものよりも面白い事じゃないだろうかと思えて来ました。

 

その勢いで適当教典も読んでいる

適当教典 (河出文庫)
適当教典 (河出文庫)

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高田 純次
河出書房新社
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ただ、ちょっとこちらは十分には楽しめていない。
やっぱり続けざまにこういう本を読んでいると飽きが来てしまうのだろうか。
もうちょっと疲れた時に気晴らしに読むのがいいのかもしれないが、
疲れている時に読んだら、それはそれで余計に疲れてしまうかもしれないな
さて、今日は選挙ですね。
適当ではなくしっかりと考えて行きましょう。今日だけでも。

タブレット色々

気がつけば、タブレット(と一括りにしていいものか迷うが)端末が色々と選択肢が増えて行っている。

iPadに近々発売予定(と言われ続けて随分立つ)Kindle。
Windows8を搭載する予定のMicrosoft Surface。
そして昨日発表されたGoogle Nexus 7。
あぁ、Koboなんてのもあるか。

技術書はたいていものすごい厚さになるので、普段通勤時間を読書時間に充てている私としては
電子書籍はとても魅力的に感じている。検索も出来るし。
確かに、気に入った書籍を会社のメンバーに紹介する上では端末を貸す形でしか見せる事が出来ないというのは、
非常に面倒な話ではあるけど、それはそれでいいと思っていた。Kindleで。

しかし、ここまで端末の種類が出そろってくると本当にKindleという選択肢が正しいのだろうか?という疑問も出てくる。
ちょっと整理してみようか

Surfaceはまだ一部のスペックしか公開されていないし、Kindleは価格が未定。Kindle Fire2がそろそろ出るなんて言う話なので
あくまで現時点でわかる範囲。

こう見てみると、電子書籍に限って考えれば確かにKindleはいいんだけど、他のタブレット端末の値段が下がって来ていて、
あと少し出せばNexus7なりSurfaceなりに手が届いてしまうのが悩みどころ。
特にSurfaceはキーボードも付いているので用途の幅は広がるんじゃないかな〜なんて思っている。
まぁ、当初の電子書籍を読むという話から考えると、ちょっと重いが。

何れにしても、Kindleは日本で発売されないとお話しにならないし、それ以上に電子書籍のラインナップが各社でどうなるのか?
というところはあまり期待せずに生暖かい目で見て行く事にしよう。
その頃にはきっとSurfaceも出ているだろうし。

やってはいけないランニング

アクアラインマラソンまでも2ヶ月を切ってしまった割に、対してトレーニングもしていないで
危機感満載なかえるです。

そんなこんなで、走る訳でもなく書店にて少し気になった本を買ってみました。

やってはいけないランニング (青春新書INTELLIGENCE)
やってはいけないランニング (青春新書INTELLIGENCE)

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鈴木 清和
青春出版社
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リーンスタートアップ

リーンスタートアップを読んだ

スタートアップに限らず、何かしらの開発を行っている人にはぜひお勧めしたい一冊だった。
ただ、何がどうお勧めなのか。
それをうまい事説明するのはちょっと難しい。

「いい本だ」と思うと言うことは、

  • 普遍的にいい事が書いてある
  • 自分に取って新たな気づき/きっかけを与えてくれる

本だと思っていて、この本に関して言うと圧倒的に後者であった。

端的に言えば、本書の題名からも推察出来るように「スタートアップ」に関しての本である。
しかし、「スタートアップ」と言っても必ずしもそのノウハウは”起業”にしかいかせないのではなく、
普通に会社に勤めて開発をしている中でも十分に生かせるもの。
特に、昨今の動きの速い技術動向を考えて行くと、企業内であっても
スタートアップのような不確実性と向き合いながら進める開発は多いのではないだろうか。

もちろん、本書で述べられている事がすべて正しいか。それは正直わからない。
ただ、指摘されている多くの事は私には受け入れられる内容ではあった。

その指摘している事項の多くが今の自分に対しても思うところがある事を考えると、
それはそれで愕然としてしまうというのも正直なところ。
出来るところから、小さいところからでも、、、と考え、
話を進めようとしてもそう簡単にはいかない。
既に、問題を抱えた組織や考え方が出来上がってしまっているからだ。

何の前置き無しに

「まだバグだらけだけど、期限も来たしとりあえず出してみて反応見ようぜ!
そもそも本当にこれ売れるのかわかんないんだし」

なんて言ったものなら

「馬鹿なの?ねぇ、馬鹿なの?死ぬの?」

なんて扱い受けるかもしれない。
組織として、この考え方を学び、受け入れられるのかの答えを出さないといけない。
既にある組織に対して考えた場合、トップダウンで行う事が出来ればまだしも、
なんだか実に気の遠くなるような話だ。

とは言え、変えて行かなければならない話ではあるし、
変わらないようであれば、いよいよ持って自分が変わるという選択肢を出すべきなのかもしれない。