読書感想文」カテゴリーアーカイブ

カエルに魅せられて

たまたまMixiを見ていた時に美崎さんがレビューを書いていたのを見て、そのタイトルから買ってしまった。普段レビューの欄なんて見ないのに、やはりこのネーミングはインパクトがある

金沢城のヒキガエル 競争なき社会に生きる (平凡社ライブラリー (564))
奥野 良之助
平凡社
売り上げランキング: 266962
おすすめ度の平均: 4.5

4 帯にだまされ?けど、楽しい
5 争わずゆっくりと
4 一つの時代が生み出した書

本書には、9年の歳月にわたって金沢城内に生息するヒキガエルを延べ1526匹調査した結果が書かれている。
その内容のほとんどは、ヒキガエルに対しての調査・研究結果ではあるが、要所要所に著者の人柄や考え方が織り交ぜられていて読み応えがあった

ヒキガエルとは

ヒキガエル。実は私がハンドルネームとして使っている「krote」はドイツ語でヒキガエルという意味があります。以前、ネットゲームをしているときにキャラクター名に困ってドイツ語の辞書から適当に選んで以来、ずっと使い続けているもののヒキガエルに関しては本書を読むまではほとんど知識のない状態。
いわゆる英語の「frog」と「toad」の区別すら知りませんでした(ちなみにflogはつるつるとした感じのふつうのカエル。toadはイボイボしてそうなカエルの事みたいです)。

ヒキガエルの行動パターンや縄張りというものを持たず、のんびりとした性格。一つの生き物に対してそこまで調べたり興味を持って調べた事のない私にとって、これらは中々新鮮な内容です。
昔、大学時代に雨の日の夜。友人とフラフラと散歩しているときにすごいカエルの大行進を見たことがあります。本書を読んだ後で思い出してみるとあれはきっとヒキガエルだったんだろう。

研究とは

一方で、著者の”研究”に対しての考え方や姿勢は中々面白いものがあります。
普通、こういう調査・報告書のような内容の書籍ではひたすらに真面目に調査をした内容だとか考え方が繰り返されるのですが著者は違う。

ずっと生物学をやってきていて、今頃こんなことを言うのは気がひけるが、私はとりわけ生き物が好きだということはない。<略>大学教官、とくに私のように一言多い大学教官は、少しは研究らしきことをしていないと身分が危なくなる。身分保全のために保険の一つくらいは掛けておかねばならない。(P.27-28)

なんというか…。結構適当で、あれこれと理由をつけて普通の研究者がやりそうなことをやっていない。それでいて、自分がやるべきと思った事はとことんやっている。私のイメージする”お堅い”教授とはちょっと違うな。(もしかしたらこういう人のほうが研究者には多いのだろうか?どうなんだろう?)。

本書で考えられている全体量を測る方法も中々面白い。著者が調べた、”金沢城内の一区画”のヒキガエル調査から”金沢城内全体”のヒキガエル総数を求めようとするのだが、単純に面積で考えるのではなく、自身が調査した結果を元に別の手法を使っている。

もし、ヒキガエルが本丸跡全体に均等に住んでいるとすれば、調査面積は5%だから20倍して、総個体数は8500匹となる。これが多すぎるか少なすぎるかは、判断のしようがないけれども、感覚的には多すぎるような気がする。
1974年春の繁殖に集まったヒキガエルは、オス・メス合わせて185匹いた。そのうち、前年秋に指を切っておいた標識個体は41匹、22%を占めた。つまり、私は20%のカエルに標識をつけていたことになる。そこで標識総個体数425匹を5倍すると、およそ2100匹となる。調査面積から求めた総数の4分の1である。感覚的にはこちらのほうが正しいような気がするが、感覚で決めるわけにはいかない。(P.238-239)

あまりこういう調査方法に対して私は明るくないので、この方法が妥当なものなのかどうかは判断できない。しかし、自分の推測に対して疑問を持ち、異なる方式を試行錯誤して多面的に考えていくという事が大事なのは私にもわかる。
それこそ「数に強くなる」で言うところの”数の精度に気を取られて数の正確さを考えられてない”状態にならないように気をつけなければならない。

それにしてものんびりとしている。ちょっと怠け者すぎるのではないか?というヒキガエルは、今考えると私にはぴったりなのかもしれませんね。
余談ですが、ハンドルネーム「かえる」はとても多くの人が使っています。いやいや、そんな前を名乗る人は少ないだろうと思っていた私にとってはうれしくもあり少しがっかりしたのを覚えています。では「ひきがえる」にすれば?と思ってみてみると、これも意外といる。
やはりめんどくさいのでそのままにしよう

不思議な絵本

たまたまAmazonを見ていて、気になったので購入

Gallop! (Scanimation Books)
Gallop! (Scanimation Books)

posted with amazlet at 09.12.16
Rufus Butler Seder
Workman Pub Co (J)
売り上げランキング: 1
おすすめ度の平均: 5.0

5 大人も子どもも楽しめる1冊
5 えっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!
5 とにかく不思議!
5 魔法書のような1冊
5 魔法! 奇跡の映像。 奇跡の厚み。

確か、去年の年末も気になっていたんだけど結局購入していなかった。ちょっと早いかな?と思ったけど、もうすぐ1歳になる息子に買ってみた

この本は、”ちょっと変わったパラパラ漫画”を楽しめる本。
各ページには馬とか猫とか色々な動物が描かれており、ページをめくることで動物が動き出しているように見えてくるちょっと不思議な絵本。
絵本と思って侮るなかれ。この動きがなかなかスムーズなのだ。

本を購入するにあたって心配だったのが本の材質。
子供は興味があるものはあれこれといじる上に最終的に口に入れてくる。さすがにコーティングしてないまでも簡単に壊れてしまわないだろうか?ということが一番の心配だった。
実際に見てみると、お世辞にもきれいなつくりになってるとは言えないがそこそこ丈夫にも作ってある。これなら多少のやんちゃにも耐えられるかもしれない。もちろん、実際の耐久テストはこれからが本番だ。

さて、肝心の子供のほうはというと、最初のうちは手にとって見ていたが5分としないうちに本を置いて別な場所に行ってしまった。
相変わらず飽きるのが早いな、と思って本を手に取ると近寄ってくる。
結局のところ、おもちゃや本が何であれ、親にかまってほしいというのが一番の話なのかもしれない。
あぁ、毎日毎日遅くなってしまってごめんよ。と、頭をなでてみる。
最近、妙に甘えん坊さんになってしまった。

あなたのプロフィールは大丈夫か?

本田直之さんのパーソナルマーケティングを読んだ

パーソナル・マーケティング
本田 直之
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 216
おすすめ度の平均: 4.5

4 ブランド化しどのように市場に認知されれば良いかが理解できる
4 参考になるけど、最近、新鮮味がないなぁ
5 おもしろい!
5 「何」に「どう」自己投資するべきか? の答えを導く本

目次

  • 【パーソナル・マーケティングの基本戦略】
    • 法則01 パーソナル・マーケティングがうまくいっている人の共通点
    • 法則02 パーソナル・マーケティングがうまくいっていない人の共通点
    • 法則03 パーソナル・マーケティングのポイント
    • 法則04 パーソナル・マーケティングのフレームワーク
  • 【自分の強みを洗いなおす】
    • 法則05 会社のブランドに頼らない
    • 法則06 キャリアアップよりもプロフィールアップを目指す
    • 法則07 プロフィールにストーリー性を持たせる
    • 法則08 将来の成功イメージから逆算する
    • 法則09 自分にタグを貼る
    • 法則10 アンチタグリストをつくる
    • 法則11 人に話を聞いてもらう
    • 法則12 転職エージェントに登録する
    • 法則13 モデルを決め、その人と自分を比較する
    • 法則14 「人に教えられること」を持っている
    • 法則15 「強み」は掛け算
  • 【ターゲットを明確にする】
    • 法則16 「誰の役に立つか?」を徹底的に考える
    • 法則17 うまくいっている人のやり方を真似する
    • 法則18 「相手はあなたに何を求めているか?」を考える
    • 法則19 時代のニーズを読みとる
    • 法則20 まず、狭いマーケットで一番になる
  • 【断片的な経験や能力を体系化する】
    • 法則21 成功体験をリストアップする
    • 法則22 「たまたま」の成功を「何回でもできる」スキルに変える
    • 法則23 ニーズとマッチさせて「切り口」をつくる
    • 法則24 ロジカルにまとめる練習をする
  • 【他人との差別化をはかる】
    • 法則25 「自分ならでは」の独自性をつくる
    • 法則26 キャリアをミックスさせる
    • 法則27 「もうひとつの個性」を見つける
    • 法則28 自分のキャッチフレーズを持つ
  • 【個人のプロモーション戦略を考える】
    • 法則29 セルフメディアを持つ +WORK
    • 法則30 自分の名前を検索してみる +WORK
    • 法則31 独自の言い回しでクチコミをつくる
    • 法則32 マスメディアと上手に付き合う
    • 法則33 メディアキットをつくる
    • 法則34 本を出版する
  • 【個人ブランドをマネジメントする】
    • 法則35 長期ブランディングを目指す

強みトレンド継続中

ここ最近、ワークショップや部下との面談を行っていることもあり、”強み”というキーワードをとても意識するようになりました。
自分の強みはどこにあるのか。
周囲の人の強みは何でどうやれば自分を含めて強みを生かすことができるのか。自分の弱みを強みとしている相手はいないのか。
本書は個人の強みをいかに発揮して生きていくのか。それを考える上で、今の自分の状況だとか考えとぴったりとくるものがあった。

キャリアアップからプロフィールアップへ

会社のブランドに頼らないという考え方はとてもわかる話。もちろん、私の場合は会社そのものが特に有名企業ってわけではないので元々頼れないのだが・・・。
その中にいるにもかかわらず、プロフィールに載らないキャリアのことしか考えてないのではないか?それは間違っているとまでは言わないが、非常にもったいない事なのかもしれない。
あくまで自分のプロフィール。今ではなく将来のプロフィールを考え、それを実行した結果ついてくるキャリアであるのが一番望ましいのではないだろうか。

これは、実は前々から考えていることと一致している。
中小の会社に勤めていると、どうしても井の中の蛙になってしまいがちだ。比べる相手というのは必然的に少数になってしまったり、”数少ない人数の中のお山の大将”になってしまっていることに気づかなかったりしていないか?
もっと大きな目線で、高い目線で見た場合に自分の実力というものはどの程度として認識されるのだろうか?
もっと、そう、プロフィールとして証明できるにはどんなものを身につけ、どんな実績を積むのがいいだろうか?
考えながらも動けていない自分自身をチェックしなければならない。

ワークってやってる?

強みを考える方法に関して、先日参加したワークショップでは”自分自身が楽しいと思った事”等をひたすら抜き出して考えていた。
本書ではプロフィールとして考えているのでもう少し粒度が荒く、自分に対して関連しているものを全て”単語”で抜き出すワークが用意されている。もうなんでもいいから抜き出していく。そしてそれを俯瞰する。
いわゆるkJ法的な手法で考えている。
私は啓発本によく用意されているワークはろくに試さないという何ともバチあたりな行動を繰り返してしまっているので、このワークに関してはちょっと頑張ってみている。
とりあえずなんでもいいからひたすらに100個ほど抜き出してみて考えてみようと思っている。現在のところ76個。あと少しだ。それでも出来なければ200個を目指してみようと考えている。

体幹で走る!

先日お会いした福田さんに薦められて、金 哲彦さんのランニング・メソッドを購入した

金哲彦のランニング・メソッド
金 哲彦
高橋書店
売り上げランキング: 1317
おすすめ度の平均: 5.0

5 世界が広がる!
4 初心者にはお勧めだと思います
4 ランニングの心得本かな
5 ケガせず走り続けるために
4 初心者にはわからないところ、アリ。でも、よい本。

きっかけは・・・

実は、こっそり走っている。それもこれも前に見たUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)がきっかけである。まずは走ってみようと。いつか挑戦できるような人間になろうと。
そんなこんなで週末がメインになるんだけど近くを走り込んでいます。今月から走り始めてなんとか最初の目標である一月100kmは超えられそう。
ただ、走ることにかけては全くの素人。陸上部にいたわけでも誰かに教わったわけでもないのでフォームなんてものはよく分かっていない。
まずは学んでみようと思っていたところに紹介されたので渡りに船とはこのこととばかりに飛びついてみたのです。

体幹で走るとは

メインとなるのは「丹田」・「肩甲骨」・「骨盤」の3つを意識して走ること、とある。このあたりを意識して走るってことなんだけど・・・「丹田」がよく分からない。
丹田ってヨガとか格闘技の漫画とかには時々出てくる。位置はへその下5cmくらいの場所らしいんだけど、そこに意識を持ってくるというのがよく分からない。丹田に力を入れようとしているつもりでもどうしても腹筋に力が入ってしまっている。
ううむ。これは、ヨガでも習ったほうが分かるのかもしれないなぁ・・・。
ヨガ・・・ヨガ・・・。ダメだ。ダルシムしか思いつかねぇ

読んでいて思ったことは、それら他感を意識するということは確かに重要なんだろうけど、差し当たって私が走った後に痛くなる足の裏。土ふまずの痛みの原因はもしかして本書でいうところの”まっすぐな着地”が出来ていないからではないからかもしれない。
これは、早速次のトレーニングで試してみよう。

大会は?

本当は来年頭に行われる千葉マリンマラソンに挑戦したかったんだけど、あっという間に申し込みが定員オーバーしてしまった。
結構マラソンは今ブームなのかもしれない。
うーん、何か目標があったほうがいいから手近なところであると嬉しいんだけど。。。探さなきゃ><

って事で、探して申し込み。

第12回 Lafuma青梅高水山トレイルラン
http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=19831/

いきなりトレランだぜ!!
え?無謀?やってみなきゃわかんないぜ!

トンマな私にデザインは理解できるか

ウジトモコさんの売れるデザインの仕組みを読んだ

売れるデザインのしくみ -トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン-
ウジ トモコ
ビー・エヌ・エヌ新社
売り上げランキング: 13462
おすすめ度の平均: 4.0

5 2度読み直しました。
2 発注者目線・・・というが。
5 広告費をドブに捨てないために

以前著者の視覚マーケティングのススメを読み、美崎さんが主宰したセミナーも受けたことがあるのだが、正直言ってデザインは苦手だ。
でも、苦手って言っているだけで特に勉強しているわけでもなんでもなく、ただ単にやってもないだけ。これでは考えてないだけだー!
って事で、もう一度。視覚マーケティングのススメと合わせて読んでみた。

デザインの前のコンセプトメイキング

デザインを考えるときの私のイメージ

  • カッコイイ感じ
  • なんか人が寄ってきそうな
  • 個性的な

見たいなことを考えているだけでは、やっぱりだめらしい。そりゃ駄目か。

結局のところ、デザイン対象に対してどんなイメージ、コンセプト、テーマを持っているか。持ってもらいたいかをしっかりと考える必要がある。本書ではそれを導くためのワークも用意されている(P.103-112)。

  • 「もの」にいいかえると?
  • 「こと」にいいかえると?
  • 「音」にいいかえると?
  • 「風景」にいいかえると?
  • 「色と形」にいいかえると?

それぞれのワークをすべて試してみてもいいし、何か一つで試して考えてみるのもいいと思う。対象によって、たぶんやりやすいものもあるし、人によってはもうちょっと違うたとえ方もあると思う。
結局のところ、周りがその対象を見るときにどういう風に見られるか。これはどんなふうに相手に覚えてもらいたいかっていう考えと同じなんだな、と思った。

何をするか

正直言うと、仕事でデザインの発注を行う機会があるわけでもなかなかないので、仕事に直結させて考えることは難しい。
ただ、自分自身に対してはいくらでも考えることが出来ると思う。
ブログのデザインも、なんとなく適当に決めてしまった感があるので

  • どの層に向けて情報を書いているのか
  • コンテンツの内容とあっているのか(コンテンツをどうするのか)
  • 増やしたいと思っているのはどの層なのか
  • そのうちデザインが担当する部分はどこなのか

等を考えていくことが第一歩だと思う。

のだが、途中で思考停止してしまうんだよな…。ううむ、それが私の悪いところだな。

PMBOKってなんだ

深沢 隆司さん著「いちばんやさしいPMBOKの本」を読んだ

いちばんやさしいPMBOKの本 (技評SE新書)
深沢 隆司
技術評論社
売り上げランキング: 51784
おすすめ度の平均: 4.0

5 PMBOKには何が欠けているかが分かるとうれしい
4 プロジェクトマネジャー必読
3 PMBOKとは何か?
4 PMBOKの概要と著者の暗黙知の紹介
4 PMBOKの入門として

目次

  • 1 PMBOKとは何か―ものごとを成功裏に成し遂げるための基礎知識
  • 2 第1部 プロジェクトマネジメント・フレームワーク―PMBOK第1章~第2章(序論プロジェクト・ライフサイクルと組織)
  • 3 第2部 単一プロジェクトのプロジェクトマネジメント標準―PMBOK第3章(単一プロジェクトのプロジェクトマネジメント・プロセス)
  • 4 第3部 プロジェクトマネジメント知識エリア―PMBOK第1章~第2章(プロジェクト統合マネジメント
    • プロジェクト・スコープ・マネジメント
    • プロジェクト・タイム・マネジメント
    • プロジェクト・コスト・マネジメント
    • プロジェクト品質マネジメント
    • プロジェクト人的資源マネジメント
    • プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
    • プロジェクト・リスク・マネジメント
    • プロジェクト調達マネジメント
  • Appendix アーンド・バリュー法(EVT)―プロジェクトの進捗を金額で表現する

プロジェクトマネジメントを学ぶ

色々とプロジェクトマネジメントに関する書籍はあるんだけど、どれも実践的な内容だ。実践的というのは、”このケースで私はこうやって乗り切った”的な話がほとんどだ。
その中で、PMBOKに関しては具体的なケースではなく、そもそもプロジェクトマネジメントとはと言ったような体系的な知識を作ろうとしている事から前から気になっていた。
CNETにPMPへの道のりと題した連載を一通り読んで、まずはこの本を読んでみようと。

PMPへの道のり
http://japan.cnet.com/blog/pmbok/2009/05/16/entry_27022434/

やさしいのか?

さて、”一番やさしい”と題されているが、そもそも難解なPMBOKをやさしくしたところで、やはりそれなりに難しい内容ではある。難しい内容ではあるけど、かなりの部分で納得のいく内容ではあった。

プロジェクトとは何か?ということから始まり、プロジェクトを計画するときに必要となる

  • 統合マネジメント
  • スコープマネジメント
  • タイムマネジメント
  • コストマネジメント
  • 品質マネジメント
  • 人的資源マネジメント
  • コミュニケーションマネジメント
  • リスクマネジメント
  • 調達マネジメント

に関してのそれぞれの内容に関して大まかではあるが説明されている。

これは、PMBOKそのものがそういう書き方がされているのかどうかはわからないが、読んでいて思うのはプロジェクトマネージャーの悲哀というかなんというか。不遇の待遇を受けていることへの”本来我々はこうあるべきなんだ”的な苦悩が垣間見えて、面白いようで鬱になりそうな本であった。

ITのプロジェクトが惨状に見舞われやすいのは確かに組織的な問題が多くのしかかっているのかもしれない。特に計画内容が計画したと言える内容であることが実は珍しいのではないかと思えてしまうぐらいだ。
読んでいると、自分自身でもやってしまっているような過ちが数々出てきているようで反省しっぱなしの内容だった。今からでも体制を立て直さなければならない。

PMP取得を目指す?目指さない?

さて、一通り読んでPMBOKに関してのなんとなくの概要はわかった気がするが、PMP試験を受けるかどうかは大いに考える必要がある。
PMP試験は受けるだけでも5万近くかかるうえに、受験資格を得るまでにも多くの場合は10万以上の講習を受けることになって総額的には20万近くの費用がかかる。
受験するほとんどの人が業務命令というのも納得な内容だ。個人で受けるにはちょっと気が滅入ってしまいそうな内容だ。

資格を取ることによって生じるメリットや、そこから回収できるのかというと少し心配ではある。それよりはIPAで出しているプロジェクトマネージャ試験のほうが費用対効果が大きいのではないだろうか…?
ただ、PMBOKはPMBOKとして知識を学ぶのは今後の自分自身の活動に関しても大きな恩恵を受ける事が出来そうで、ちょっとワクワクしてしまったことは確かだ。
そんなことも合わせて考えながら今後のプラン練っていきたい。

記録が出来ないのは性格なのか

鹿田 尚樹さん著「大事なことはすべて記録しなさい」を読んだ

大事なことはすべて記録しなさい
鹿田 尚樹
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 136
おすすめ度の平均: 5.0

5 単なるノート術ではない。アナログとデジタルのハイブリッド記録術
4 記録するが価値
5 ハックス本「議員秘書版」
5 『記録』とは、あなたがこれまで歩んできた人生の歴史である。

目次

  • はじめに
  • 第1章 大事なことはすべて記録しなさい
  • 第2章 効率よく情報収集できる「記録インプット術」
  • 第3章 速く読めて、忘れない「記録読書術」
  • 第4章 記録を使って、可処分時間を2倍にする「記録時間術」
  • 第5章 心と体も書くだけでスッキリ「記録健康術」
  • 第6章 記録で、人脈が10倍に広がる「記録コミュニケーション術」
  • おわりに 記録することで得られる、6つのメリット

違和感

この本に興味を持ったのは、本のタイトルというよりは著者の鹿田さんにお会いしたことがあったことが実は第一であったりします。もっとも、今年の頭の頃で、大勢の中でごあいさつしただけなので記録されてないはずですがw
その時に”妙な違和感”を感じたのを覚えています。特段特別な話をしたわけではないですが、”種族の違い”というかなんというか。

本を読んでみて納得。私が苦手とする”記録”が得意な人なんだ。というか、ここまで行くと”記録魔”なのかもしれない

記録する作業というのは私は大の苦手である。ブログを書いている人は比較的記録することが得意である事が多いかもしれない。
書かなきゃいけない事を書き忘れたりするくせに、どうでもいい事を書いてしまったりする。そして、どうでもいい事の中に大事なものが埋もれてしまって、結局記録をしたとしてもその記録を役に立たせることが出来てない
それでは記録が出来ているとはいえず、”ただ書いている”だけではないか。情けない

本の中のPとE

多くの書籍はPREPという構成をもとに書かれていることがほとんどです

  • P…ポイント
  • R…理由
  • E…エピソード
  • P…ポイント

<中略>極端なことを言えば原理原則が分かってしまえば、新しい本からは「新しいP」だけを探す作業をすべきです

ふむ、確かにこれを意識することで読み方というのは変わってきそうだ。
本を読むときに、何が書かれているのか?ということを本全体としては意識するようにはしているけど、細部にわたって神経を巡らせているかといえばまだまだだ。
ポイントだとか、キーワードに落とし込む「要するに~ってことだよね」的なまとめ方が正しく出来ないといけない。

ただ、私のように物覚えの悪い人間の場合はエピソードと合わせたほうが物事を覚えるのに覚えやすいということもある。また、今回の読み始めた動機のように「鹿田さんってどんな人だろ」的な場合はエピソードが面白いことになる。議員秘書時代のエピソードがこの本では数多く紹介されており、知らない世界をのぞいているようで面白かったです。

人を覚えよう!

私が昔から苦手としていることに「人を覚える」ということがあります。
何度かあってるのに顔と名前を覚えることが出来ない。初めてお会いしたと思ったら以前にもあっていた。相手から挨拶して普通に会話した後で「あの人だれだったっけ」
こんな経験が実は数多くあります。私としては悪気も何もないのですが非常に申し訳ない。
いや、本当に。この場を借りて謝りたいくらいです。というか、謝らせてください。ごめんなさい。

では、忘れないためには何を記録するのか。

写真を撮っておけば、「この人、名前は何だっけ?」と振り返ったり、誰かに聞くことで解決できるのです(P.84)

うーん、確かに写真は考えたことあるんだけど、いきなり”写真とらせて!”って言いづらいものがありますよね。普通にそれが言えるような仲になっているころにはもう顔も名前も覚えてしまっていたりするし。
こうなったら隠し撮りでしょうか。もはやここまで頭が弱いと記録術の前に記憶術を勉強しなければいけないようです

記録量を伸ばす

とりあえず私がやることとしては

  • 記録量を増やす
  • 本のPをより意識する
  • 人を覚える

ですね。
最後のやつはなかなか解決策が見つからないですが、全体写真だとか話をした時のエピソードだとかそういったものを丹念に記録している事が後々の役に立つのかもしれません。
一歩間違うとストーカー状態になりそうなので、相手に引かれない程度にはしてないといけませんが。

記録。大事なことは分かっていても徹底して出来る人はやはりすごいと思う。
自分も自分なりに記録を続けなければ。私、途中でやめてしまうんですよね・・・やはり性格上の問題なのでしょうか・・・

マーケティングとは

ジェイ・エイブラハム著のクラッシュマーケティングを読んだ。

クラッシュ・マーケティング
ジェイ・エイブラハム
実業之日本社
売り上げランキング: 50
おすすめ度の平均: 5.0

5 経営者の必読書
5 これぞマーケティングの要諦
5 さすがマーケッティングの本!!

目次

  • 序章■今こそ、ライバルに大差をつけるチャンス
  • 第1章■ビジネスが停滞する九つの要因
  • 第2章■「卓越の戦略」で強力なライバルに打ち勝つ
  • 第3章■販売戦略と広告手法を変革して売上をアップさせる
  • 第4章■「戦略化、分析、システム化」で安定した実績を得る
  • 第5章■時間と行動をマネジメントして戦略的企業となる
  • 第6章■効果測定とアライアンスで強靱な収益構造をつくる
  • 第7章■リミッターを外し、現状を打破する
  • 第8章■「三つのP」で市場における絶対者になる
  • 第9章■マーケティングの力を三〇〇%活用して、価値に気づかせる
  • 第10章■ジョイントベンチャーでビジネスを最大限に活用する
  • 第11章■景気に関係なく繁栄し続けるには
  • 終章■さあ、今すぐ行動を起こそう!

マーケティングとは何か

以前何かの本に「マーケティングと会計はみにつけておいたほうがいい」って書いてあったのを覚えている。
会計に関しては簿記の勉強を行うにして、マーケティングに関してはまずは書籍を当たってみようと思い、最近あちらこちらで絶賛されていた本書を手に取ってみた。
また、開発者は顧客から離れた位置にいる事が多いが、市場が求めるものというものを正しく自分の中で認識できているのか?ということに疑問を持っているからだ。少なくとも今の私にそのあたりが認識できていると言えるには遠いだろう。

読んでみて思ったのは「そもそもマーケティングってなんだ?」ってことだ。
私が勝手に思っていたマーケティングのイメージは

  • 「市場を調査して、ターゲットとした顧客が何を望むのか。どういったトレンドがあるのか?」

という、最終的に「自社の製品として何を作るのか?」という方向性の物だった。製品を作るための情報収集的なイメージかな。ところが本書を読んでみて思ったのは

  • (既にある製品を)どうやって売っていくのか。この製品が受け入れられるような市場が他にないだろうか?

というような視点のみに感じたからだ。

マーケティングをWikipediaで調べてみると

顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

とある。そう考えると、私がイメージしていたのはマーケティングのごく一部ということになるが、本書はそれ以降の内容ということになりそうだ。多分、開発者的な視点と営業的な視点の違いからなのかもしれない。

共感を呼ぶワードは何か

自分が対面している市場に対して、抱えている問題は何なのか?
多分、これに対する自分なりの答えというものは出せるかもしれない。
ただ、本書を読んで面白かったのは”その答えを表現する言葉を何パターンか考える”というものだった。
これは、人と会った時の質問を予め多く考えておき、その中から厳選して質問をするやり方に似ている。
ぱっと出てきた答えの表現が、相手にとって共感を呼ぶような言葉でなかった場合、答えとしては正しいかもしれないが、効果としては少ないものになってしまう。

また、これは解決策だけでなく、市場が抱える悩みや問題そのものに対しても適用することができる。
それが相手にとってフィットする言葉であればなおさら強い関心を持たせることができるだろう。
そして、それは恐らく”相手によって変えていく”事になるだろう

相手にそのあたりに転がっている”答え”の使い回しに取られてしまうと「そんなことはわかってるんだ」と逆の効果を与えてしまうかもしれない。
このあたり、自分のキャラクタというものと合わせて考えていかないといけないだろう。

さてはて

マーケティングに限らず、人と話をするときにも先にあげたことはそのままあてはまる
とっさに出来る事ではないのでやはり訓練が必要だろう。身近な人に対して適用しつつ、そういうものをみる目と思考パターン、表現のパターンを身につけていくことにしよう
ただ、マーケティングそのものに関しては勉強になったは勉強になったけど、勉強しようと思っていた目的がイマイチ達成できていない。
そもそもいきなりこの本に手を出してしまったのが敗因かもしれないので、マーケティングに関する本をやはり数冊読んでみる事だろう。

見積もりに対する考察

昨日に引き続きアート・オブ・プロジェクトから

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)
Scott Berkun
オライリー・ジャパン
売り上げランキング: 96079
おすすめ度の平均: 4.5

5 バイブルにしています
4 プロジェクトマネジメントに関する教科書的な一冊
5 プロマネ、必読
4 プロジェクト大災害で大炎上
5 真のマネジメントがここにある

精度か正確さか

見積もりの精度はよく問題にはなるが、どれだけ精度が高くても正確でなければ意味が無いというのが本書で言わんとするところだ。ここで言う”精度”とは数字上の精度。
言ってしまうと、小数点桁何桁まで出した数字だろうと、その出す過程が根拠を伴って出されてない限り、何の意味も持たないってことだ。では、根拠のある数字を出す過程とはどんなものだろうか。

ソフトウェアの開発では、いわゆる機械による大量生産のように同じものをひたすらに作るわけではなく、常に一品モノの物作りとなる。
時には技術的に不明確な部分に対して切り込まなければならない開発。。。というよりは”研究”に近いのかもしれないこれら作業を正確に見積もることなんてできるのだろうか?
しかし、お客様に「いくらかかるか分からないし、いつ完成するかわからないけど頑張ります」なんて言った途端に「それじゃ、いつ発注するかわかんないよ?」なんて言われてしまうかもしれないわけで、なにかしら見積もりはしないといけない。

規模が小さい開発であればそこそこの正確さを持った見積もりが出てくるが、規模が大きくなればなるほど見積もり誤差は大きくなる。自己負担分も増えていく。(デスマーチの)鼓笛隊の歩む音が聞こえてきそうだ。

これは経験にゆだねるしかないのだろうか。

一つの答えとしては多分そうなんだろう。ただし、その”経験”は、”会社としての経験”であって”個人としての経験”であっては困るわけだ。
見積もりに対する根拠・仮説を記録しつつ、結果を検証することを繰り返す必要がある。これは積もり積もったデータベースとして、組織の財産としての扱いを受けるべきだろう。

そもそも誰が見積もるのか

ここまで書いて、ふと思ったのは、”見積もりをしているのはだれなのか?”という事だ。
これは”仕様や設計を行っているのはだれなのか?”という事に置き換える事も出来るかもしれない。

本書では見積もりの精度に関して”優れた設計から生み出される”としている。

優れた見積もりというものは、信頼性の高い設計と要求が揃って初めて生みだされるという事です。そしてエンジニアリングにおける優れた情報と優れたエンジニアという2つが揃って初めて生みだされるのです。(P.40)

そんなに多くの事例を見たことがあるわけではないので断言できるわけではないのだが、見積もりや設計を行うのは実際にコーディングを行うプログラマーやプログラマーのリーダーではなく、”過去にプログラムを組んでいた管理職”か、”プログラムを組んだことのない管理職”が多いのではないだろうか?
そして、何かしらの根拠があって見積もっているわけではなく、感覚論で見積もってしまっているのではないだろうか?

そうであるならば、見積もりはリーダーだけでなくプログラマ、品質を管理する担当者(テスター含む)等にも参加してもらい、そもそも出来あがる機能が、業務的に本当に有益な形でお客様に提供できるようになっているのか?等、様々な角度から求め
ていかなければいけないだろう。

ただ、未受注の機能に対してここまで大がかりな見積もり体制を築き上げてしまうと、実は中小のソフトウェア会社では回らなかったりする。要するにお金になるのか分からない作業に対して人を割り当てる余裕が無いということだ。もちろん、そういう企業の場合はプログラマからテスターまで多くの作業を兼任するので必然的に少人数にはなるだろうが、それはそもそも人が足りないわけで、逆にノリで見積もりをしそうだ。

私が所属している組織において、本書でいう”正しい見積もり”が完全に機能しているとはとても言えない。見積もりが個人のスキルによってしまい、引き継ぎも出来ないうえに当たり外れが出始めている。
銀の弾丸が無いとはいえ、組織内において蓄積された基準や、見積もる上でのプロセスを見直す必要がある。
動かなければいけないな

マイクロソフトのプロジェクトはアートなのか

このプロジェクトマネジメントを続けてはだめだ!!もういい加減に成長しなければいけない。
そんな思いからアート・オブ・プロジェクトマネジメントを読んだ

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)
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おすすめ度の平均: 4.5

5 バイブルにしています
4 プロジェクトマネジメントに関する教科書的な一冊
5 プロマネ、必読
4 プロジェクト大災害で大炎上
5 真のマネジメントがここにある

目次

  • 計画
    • スケジュールの真実
    • やるべきことを洗い出す
    • すぐれたビジョンを記述する
    • アイデアの源
    • アイデアを得た後にすること
  • スキル
    • 優れた仕様書の記述
    • 優れた意思決定の行い方
    • コミュニケーションと人間関係
    • メンバーの邪魔をしない方法
    • 問題発生時に行うこと
  • マネジメント
    • リーダーシップが信頼に基づく理由
    • ものごとを成し遂げる方法
    • 中盤の戦略
    • 終盤の戦略
    • 社内の力関係と政治

そもそもなぜソフトウェア業界はこんなにもプロジェクトマネジメントを声高にする必要があるのだろうか。
事業規模で考えれば他業界でもっと大きなプロジェクトはたくさんある。もちろん、それらプロジェクトがすべからく成功を収めているかというとそうとは言い切れない部分はあるが、、、

本書はプロジェクトマネジメント全般にわたって書かれてはいるが、ここではこの頃私を悩ませている仕様書に関しての話題に言及したい

仕様書は必要か?

本書ではプロジェクトに必要となる書類として以下のものを定義している

  • 要求仕様
    • プロジェクトに期待される様々な物事を文書化するため、作業によって達成されるべきすべての要求と責任の概要を記述する
  • 機能仕様
    • 顧客の視点から見た特定のシナリオやシナリオ群における振る舞いや機能を記述したもの。ソフトウェアの機能をユーザーインターフェースを通じて解説し、なるべく技術的な詳細に踏み込まないようにしつつ、物事の動作方法を解説する。要求の一覧ではなく、それを実現するための機能の一覧。
  • 技術仕様
    • 機能仕様を満足するために必要となるエンジニアリングアプローチの解説。もっとも複雑なコンポーネントや、他のプログラマが再利用する可能性のあるコンポーネントを開設したり、機能仕様に必要な作業項目に対して技術的な裏付けを提供できるだけのレベルで十分。
  • 作業項目一覧(WBS)
    • 機能仕様を満足するために必要となるプログラミング上のタスクを解説したもの。
  • テスト基準とマイルストーン達成基準
    • 各テストケースの優先順位と、各マイルストーンにおける品質目標を満足するためには、コードが該当テストケースにおいてどの程度正しく動作する必要があるのかという目標。

私のこれまで携わったプロジェクトでは、要求仕様や機能仕様を合わせて外部仕様書と読んだり、機能仕様と技術仕様がごちゃっとなって内部仕様書と読んだりしていた。ちなみにWBS、テスト基準等はそれぞれの文書として独立させることになる。
恐らく本書で述べられているこれら内容は別に独立した文書である必要はなく、それらを網羅するべきということなんだろう。

私の場合は転職経験があるわけでも、大学でソフトウェア関連のことを学んだことがあるわけではないので他にどういう形の文書があるのかは知らないのが現実だ。
内部仕様書に記述する技術仕様は、どの程度まで記述するのかが問題となるのではないだろうか。仕様書を書くことが本来達成するべき仕事ではないので、これらの切り分けをどうしていくのか…。内部仕様書に関しては、社内の誰に対して文書を書くか?ってことになるのかもしれないなぁ

仕様書と設計書の違い

設計段階では仕様は固まっていない。未確定な内容が含まれており、それに対する議論や検証を行う必要がある。それらを経て、実際のモノづくりを行う作業の前に仕様書を作るべき。
設計書と仕様書を同時に作成しようとした場合、設計の変更に伴う仕様書の修正工数ばかりが増大していき、仕様書は意味のあるものとして成り立ちづらい。もしくは計画そのものが破たんする。これらは全く別のプロセスとして動かす必要があるだろう。

ううん、言っていることは分かるが…。
実際のところ、現場では設計書と内部仕様と作業指示がめちゃくちゃになっている。内部仕様書が正しく仕様書としてなりたっておらず、中途半端な設計書になっているだけだった。
だからこそ、”何の文書を書くのか”ということが明確になっておらずに、文書の作成に行き詰ってしまっているのだと思う。
そう考えると、これらを全く別のプロセスとして捉えて取り組むというのは分かる話ではあるのだが…。
ううん、時間がないっていう言い訳をしてはいけないのは分かるが時間がない。時間を捻出する手立てを立てなくてはいけないなぁ

多くのすぐれた仕様書では、設計が階層に分けられた上で記述されている。まず最初に、顧客のエクスペリエンスが顧客の言葉で記述されている。次に、基本オブジェクトの大まかな概要とアーキテクチャが記述されている。そして最後に、エンジニアリングにおける、設計上の複雑かつ詳細な問題が記述されている。

ふむぅ
やはり、仕様書か設計書か。
どうしても私は今自分が見ている”仕様書”が頭に入ってしまっていてここで述べている”仕様書”との間には隔たりがあるようだ。この隔たりを解消するにはどうしたものか…。やはりここでいうところの”優れた仕様書”を見てみるのが一番だと思う。

Joel on Softwareでおなじみのジョエル氏のページには氏が”優れた仕様書”のサンプルを出している

んー・・これ見たことあるな…。たぶんJoel on Softwareにそのまま載ってるな…。

はい、出直してきます