楽天 野村監督の進退騒動で思うこと

ここ最近はシーズンの序盤ではがんばっていても、後半戦になってくるといつの間にか下のほうが定位置になってしまっていた楽天イーグルス。試合後の”ぼやき”がだんだんと放送すらされなくなっていくのが毎年の話だったのに、今年はなんと2位確定。多くの選手の功績はもちろんのこと、監督の功績は大きいものだと思います。
それでも、シーズン前に言われていたように野村監督は今年限りで解約される見通しだそうです

エラー
しかし順位が決まったことを受けて、10日に島田亨オーナー兼球団社長(44)が日本ハム戦の行われる札幌を訪れ、今季で契約の切れる野村監督に解任通告するもようだ

個人的には毎年低空飛行を続ける楽天ががんばっているのを見るのはとても楽しみに見ていたし、妻の実家が仙台ということもあってか特に最近は気にかけていた。
それだけにあれこれと疑問というか、どう考えているのかが分からない部分があります

やってけるのだろうか

チームは初のクライマックスシリーズにいけるかいけないのか。また、クライマックスシリーズを本拠地である仙台で行うことができるのかできないのか。それを争っているまっただ中で次の監督選びが裏では行われている。
これを自分のことと置き換えてみると、少なくとも普通の感覚では現在の仕事を行うことはできないだろう。私だったら一生懸命就職活動を始めそうだ。

別に選手たちは監督のために野球をやっているわけではないので、監督が解雇になることが分かっているからといって手を抜いたりする理由にはならない。ただ、選手から見て
「結果を出しても決まったことは覆らない。本当にこれは監督だけの話だろうか?」
という疑念も出てくるのではないだろうか。特に楽天イーグルスには他球団からドロップアウトしてきた選手も数多くいる。それら選手は毎年が勝負の年になっているとはいえ、あまりいい気分ではないだろう。

野村監督ご本人としてはもう歳も歳だし、監督をやめたからといってテレビにはゲスト出演とかしていそう。そもそもこれまでの蓄えは十分あるだろうから経済的な理由としてそれほど問題にはならないはずだ。ただ、そもそも監督をやっているのが経済的な理由ではないだろう。それゆえの”ぼやき”が止まらないのではないかと思う。
そう思っている矢先にこんな記事が

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楽天が今季限りで退任する野村克也監督(74)に対し“名誉監督”に相当するアドバイザー的なポストへの就任を要請することが10日、分かった。
<中略>
もともとペナントレース終了時にお伝えする予定だった。『野村イズム』は継承していきたい。

本当に最初からそうであったのか。ここまで監督と球団の間柄がぎくしゃくしてからでは疑念が耐えません。最初からこの一言があればもう少しまともな関係が構築していたのではないだろうか?そう思えてなりませんね。

もちろん、秘密裏に監督交代を行おうとしたところをマスコミにすっぱ抜かれたというだけなのでしょうけどね。

監督探しを行わなければいけない理由

一方で、監督を変えようとした場合には早くに動いておかないといけない現実もあります。
監督を変えるとなると、次の監督を選抜して交渉。さらにはその監督がコーチを選び、交渉する…と、やることはてんこ盛り。来シーズンに向けて動き出すのは早いに越したことは無いでしょう。次期監督にとってみれば”野村監督の代役”として頑張りたいわけではないだろうから。
楽天にとってみても別にイーグルスを弱体化させたいわけではないでしょうし、阪神のように”下地を野村監督に作らせて、別の監督で一気に飛躍を”と考えてのことだとは思います。

なぜ不愉快なのだろうか

あれこれと成り行きを見ていてずっと思っていた

「なんでこんなに不愉快なんだろうか」

たぶん野球が”スポーツ”だからなんだろうと思います。
スポーツに対しては”がんばって努力すれば報われてほしい。そして報われた結果は認められたい”等々の思いというかなんというか。願望をどこかしら持ってしまっているのではないかと思います。
「こんなに頑張って、何とか結果を出したのになんで分かってくれないんだー!」
的な、なんというか分からなくもないけど赤面的な?ううむ、気持ち的には分かるけど書いていてこっぱずかしい。

楽天としては、監督というポジションと野村さんを結び付けているのはそういった”感情”ではなくて純粋に”契約”であるわけで、その”契約”に従って、楽天マーケットのお店を切り替えるように実行しているだけ。
“雇用”という形態こそ取っているものの、別に”部下”というわけではないので”監督”を育てるという認識はないでしょう。それらビジネス上の”当たり前”的な感覚がスポーツ分野と一緒になって考えられているのがそもそもの不愉快の原因なのかもしれません。

あぁ、いい考えがありますよ。
モラトリアムなんてどうでしょうか?
最近流行っているみたいですし。

モラトリアム (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0

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