読書感想文」カテゴリーアーカイブ

最後の授業 ぼくの命があるうちに

ランディ・パウシュの「最後の授業 ぼくの命があるうちに」を観た&読んだ

人にものを伝えたり、教えたりする。そして夢を実現して人の夢の手助けをする事の素晴らしさ。そして何よりもランディ教授のパワフルさに圧倒された内容でした。

目次

  1. 最後の講義
  2. 僕はこうして夢をかなえてきた
  3. 僕を導いてくれた人たち
  4. 夢をかなえようとしているきみたちへ
  5. 人生をどう生きえるか
  6. 最後に

すい臓ガンによって余命3か月~半年と宣告された状態で、3人の子供と奥さんのためにできること。将来、子供たちが大きくなった時に自分自身がそばにいて愛をあたえることができないこと。そんな状況の中で子供たちに何を遺す事が出来るだろうか。ランディ教授にとってその答は最後の講義を行う事でした。

生きていく中で自身が抱いていた夢。そしていかにしてその夢を実現させてきたのか。人生の中において何を大事にして生きていってほしいか。まさにこの講義は子供に向けてのメッセージになるのではないだろうか。

会社の中においても部下を持つ立場としてどう考えていかないといけないのか。また私自身、もうすぐ子供が生まれ父親になる。そのせいなのかどうかは別として最近は「生き方」に関する本を特に読むようになってきた気がします。いろいろなことを考えさせられ、とても幸せな気持ちにさせてくれる授業でした。

ちなみにこの本。DVD付きとDVDなしの両方があります。実はDVDの中身である最後の授業はYouTubeにアップロードされています。詳しくは以下のページから

ランダムハウス講談社
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/last_lecture/index.php

YouTubeではサイズの関係からかずいぶん細切れになってアップロードされているのでちょっと見るのは一苦労。値段にして1000円位上がるのですが、落ち着いてテレビで見ることができると思えば私はDVD付きを推したい。少なくとも”本”だけではこの授業の素晴らしさが半減してしまうのでYouTubeであってもぜひ授業を受けてほしいと思います。

とてもいい。とてもさわやかな気持ちになることができました。私も頑張らねば

出会いの大学

どこぞかで紹介されていた出会いの大学という本を読みました

出逢いの大学

出逢いの大学

人脈が大事だという事は認識しているつもりですが、じゃーなにかしてるの?って考えると何もしていません。おかげで社会人8年過ごして付き合っているのは未だに大学時代の人間がメイン。いや、8年過ぎても大学時代の仲間とやり取りをしているのはある意味私にとっては長続きしているのかもしれませんが。。。そう考えると、「仕事」を抜きにした関係って本当に少ないなぁ・・・と思ってしまった。

別に仕事を抜きにしなくてもいいのですが、「○○会社のかえる」ってわけじゃなく、「かえる」って認識して話ができるような関係を築けるような仲ができるようになりたい。もちろん、それは自分がそれに見合ったものを持っていなければいけないのはもちろんだが、そもそも動き出そうともしない状態では何もできないし。

本書にも書いてあるのですが、ポジションや周りの環境が人を育てたりもする。ちょっと背伸びしたようなポジションにいたほうがそのポジションに見合った人間になるのは近道なように感じています。

本書はそんな事を思い出させ、一歩を踏み出させてくれる役割を私にとっては担ってもらいました。とも言うのも、本書中に書かれている内容を少し実践し始めています。これがどう生かされるか、それは私自身の頑張り次第といえばそれしだいですが、自分自身をいい方向に向かっていけるよう頑張っていきたい

今更ながらAjaxを勉強

今後、Silverlightが結構な勢いではやってくるんじゃないかな~と個人的には思っている。思ってはいるものの、会社で仕事として使うのにはまだ早いとも感じている。確かにMicrosoftが力を入れてきているのはわかるし、実際にいいものができるんだと思う。ただ、これまでもそうだったのだが、新しい技術が出て最初というのは問題があれこれと付きまとっていく。WindowsがSP出るまで安心できない(出ても安心はできないことが多いんだけど)ように実際の業務で使うのにはよほどの営業的なアピールを必要としてない限り早いのかとも思う。

というわけで、Silverlightに関しては個人的に細々と調べていこうかと考えている。いつか会社を見返してやるために。そう、いつだって私は偏屈である。

というわけで、現状でWeb技術と言えば~的な発想でAjaxに白羽の矢がたった。恥ずかしながら、私は今までまともにこの手の技術をちゃんと勉強はしていない。確かに初代のASP(ActiveServerPage)をいじっていたのでJavaScriptやVBScriptは多少はやってはいるのだが、勉強して~っていうより”無理やりやっている”って感じが多かった。というわけでちょうどよさそうな本を買ってみた

Ajaxの基本と実践 システム開発に役立つ知識とテクニック

Ajaxの基本と実践 システム開発に役立つ知識とテクニック

ただ単にAjaxの本となるとWebページ用の内容が多かったりするんだけど、この本はどちらかというとシステム開発者向けに書かれているために、WebアプリケーションをAjax・JavaScript・CSSを使って構築しようと考えている私にはいい勉強になるのではないかと思っている。

ところどころ題材として登場する画面も受注登録機能であったりと、とても仕事で使う事に即した内容になっていると思う。どちらかというと、入門書に近い位置づけになるのだとは思う。もう少し突っ込んだ形では別の本がいいのかもしれない。

うーん、Ajax勉強する上でいい本って何があるのかな?

現場で使えるソフトウェアテスト

少し縁があってTEFに参加させていただいています。いや、縁っていうか、参加したいって言って参加しているだけですが

Testing Engineer’s Forum
http://www.swtest.jp/forum.html

ソフトウェア開発を行っていて、自分のテストに対する認識だとか考え方に関して不足を感じていました。その状態を打破しようと参加させていただき、勉強会も時々出させていただいてます。近くでやったときだけですが。。。

そちらのMLにてちょっと話題になっていたので手に取ってみました。ちなみに私自身はJavaでの開発経験はありませんが、Javaという言語に関係なくソフトウェアテストの基本的な教科書として読みやすいものでした。

うん、これはなかなか良書だ。会社の仲間にも広めないといけませんな。

現場で使えるソフトウェアテスト Java編

現場で使えるソフトウェアテスト Java編

ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件を読んだ

ドラッカー名著集1 経営者の条件
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 772

ずっと気になっていながらも読んでなかった本書。
ようやく手に取ってみたけど…ううむ、やはりドラッカーは濃いな

本書のタイトルは”経営者の条件”としているが、本書は経営者のみを対象とした内容ではない。本書の対象読者は”経営者”ではなく”エグゼクティブ”と書かれ、

本書は、トップが行っていることや行うべきことについて述べたものではない。知識労働者として自らの組織の業績に貢献すべく行動し、意思決定を行う責任を持つあらゆる人たちのために書いたものである。すなわち私がエグゼクティブと名付ける人たち全てのために書いたものである。(P.27)

とある。ここでいう”意思決定”を行う人というのは、肉体労働ではなく知識労働をするものであれば、かなりの確率で当てはまるのではないだろうか。そう考えると、かなり広範囲の人に対して書かれたものであることがわかる。
つまり本書の中でも触れられているが、成果をあげるエグゼクティブの能力。これは決して天性のものではなく考え方や習慣。そして修練によって身につけることができるというものだ。

貢献する

ドラッカーの著作にはたびたび”貢献”という言葉が出てくる。もちろん本書も例外ではない。
本書は全7章から構成されているが、一貫して言われているのが「エグゼクティブは貢献に焦点を合わせ、成果をあげなければいけない」という事だ。

そのためには時間を管理しなければいけない
そのためには人の強みを生かすマネジメントをしなければいけない
そのためには問題ではなく機会に目を向けなければいけない
そのためには集中して物事に取り組まなければいけない
そのための意思決定をしなければいけない

仕事を完了させることを目的にしてしまい、その本来の成果や貢献というものが今の仕事の完了で得ることができるのか?そもそも、その仕事というのは本当に必要な仕事なのか?
まだまだ考えることは多いです

組織の中か、組織を作るか。はたまた仕組みか?

ドラッカーが考えているのは”組織”としての考え方。”組織”そのものやその組織の中でいかに貢献する事が出来るのかに焦点が当てられている。この場合、貢献する対象は様々で、上司や部下であるかもしれないし社外や社会そのものなのかもしれない。
社会に対する貢献や組織内での貢献に関して、自分自身の思いや考えというものが受け入れられるとは限らない。その場合に起業という選択肢を選び、組織そのものを作り上げる方向になるのだろう。
対して先日の仕組みセミナー(id:krote:20090307)で考えられていた出発点は、どうすれば”組織”というものに縛られずに生活をすることができるのかを考え、それを”仕組み”という形で実現していた。

出発点や発想の異なる三者が入り混じって最初考えてしまったので頭がゴチャゴチャしてしまっていた。結局のところ、何が正しいのか。”正解”なんてあるわけじゃないのにね。
今の組織の中で上を目指すのか。それとも組織を起こすのか。組織からの脱却を考えるのか。
それぞれの選択肢があっていいとは思う。今、自分自身が真っ先に思いつくことは組織の中で上を目指すことだ。だがしかし、必ずしも今の組織が満点というわけではない。たぶん不満を挙げればきりがないんだろうけどそこからは何も得ることはできないだろう。
それならば本書にあるように、成果を出し、目指すべき組織にしていかなければいけない。本当の意味で”エグゼクティブ”になれるかどうか。”貢献”に焦点をあてた考え方を身に付け、自分を。そして組織を変えていかなければいけない

魔王

週間サンデーで連載されている「魔王」ちょっと変わった感じが好きで楽しみにしています。先日naokiさんのところで魔王が取り上げていて

漫画版魔王の第一章がクライマックス
ようやく小説魔王の最後の部分に差し掛かり、今週で安藤の限界突破により犬養を止めることは出来なかった所まで。・・・

http://d.hatena.ne.jp/naoki0311/20080910/1221009983

む。これ小説が元だったのか・・・。と言うわけで書店にちょうど置いてあった文庫本を購入しました

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

週末を利用して読んだのですが・・・。うーん、色々と推測で物事が進んでいって結局よく分からなかった。後々調べてみると、漫画のほうは他の作品との合作なんですね。話がかみ合わないわけだ。でも、どちらかと言うと漫画のほうがやっぱり分かりやすいなぁ。

しかし、蝉と鯨。気になる・・・・。これはグラスホッパーも読むべきだろうか。。。。何はともあれ明日はサンデーの発売日。漫画「魔王」がどうなるのか楽しみである

魔王 5―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

魔王 5―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術

三輪 裕範さんが書いた「ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術」を読んだ。

ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術
三輪 裕範
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 4120

本書の著者は、サラリーマンでありながら7冊の商業出版を成し遂げている。昨今の勉強本ブームはその殆どがインプットに対するもの。本書ではそれら様々な本を読んで得たインプットを商業出版としてアウトプットすることに対する技術が語られている。
最近色々なところでお会いする方々は、話を聞いてみると商業出版を目指している方が多い。商業出版と聞くと、私としてはなんだか遠い世界の話のように聞こえていた。どちらかというと、今でもその気持ちは強い。
ただ、商業出版が出来るくらい問題意識を持ち、その分野に対して自身の知識を整理できる力を持つというのは非常に魅力的な話であり、必要なスキルであると考えて本書を手にとって見た。

大目次

  1. 本のテーマをいかにして見つけるか
  2. 情報をどのようにして集めるか
  3. 情報をどのようにして整理するか
  4. どう文章にするか
  5. どう出版に結びつけるか

本書は大きく上の5章に分けられている。
各章で色々なことを学ぶことが出来たが、特にテーマに関しては色々とやってみたいことは多かった。

一つのテーマだけを必死になって追いかけていくよりも、複数のテーマを持っているほうが、より充実した知的生産が出来るように思います。

まずはテーマを三つ持つことを目指していただきたいと思います。そして、出来ることなら最終的に十くらいのテーマを見つけ出すことが出来れば、本を書くことはぐっと楽になってくるでしょう(P39-40)

これが私にはとても重要。なんだかあっちに言ったりこっちに言ったりし過ぎているような気がする最近。とりあえず、本書にも書いてあるとおり「蔵書を眺めて傾向を見る」+「新聞で自分が何に興味を持つか」をしばらく継続的に見ていくことにしよう。
メモに関しては本書では本田直之氏のレバレッジメモを出してきている。私は、情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)を読んで以来はずっとA6ノートにメモをつけているのでここはこれを利用。ただ、”メモの取り方”として

  1. ページ数を一緒に書きとめておく
  2. メモの題字を考えてメモする
  3. 週末に抄録する

というのは役に立ちそうだ。特に週末に行う抄録。私は記憶力がないのでその場でメモを刷るようにしているが、週末に再度見返して抄録しなおすようにすればさらに自分自身の身になるのではないかと思い早速やってみることにした。簡単な週報のようなものだろうか?

こうやって色々と考えてみると商業出版を目指してみるのも中々楽しいのかもしれないと思える。色々な方と話をし、色々なテーマを見つけて考えていきたい。

iPhoneで弾言

Twitterで小飼弾さんが購入者に対してお礼を言っているのを見て、どんなものだろうか?と思って購入してみた。ちなみにiPhoneでは350円で購入することが出来ます。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
小飼 弾 山路 達也
アスペクト
売り上げランキング: 3814
おすすめ度の平均: 4.5

5 モノよりもカネ、カネよりも人!!!
5 何でもバランスシートで考えられるようになった!
4 あまりにも合理的
5 いい意味で楽天的
4 自分の価値感を見直すためのテーマが詰まっている本

“どうなんだろうか?”というのの対象は二つ。つまり、

  1. 弾言そのもの
  2. iPhoneでの読書

です。

弾言そのもの

どちらかというと、小飼さんは挑発的な文章を書くイメージが強かったのですが、本の中ではあまりそういうわけでもないんだなぁ~というのが、ちょっと意外でした。
内容は自信のスキルだとか資産。その他もろもろをバランスシートを使って考えるというのはちょっと面白いと思った。ちょうど簿記の勉強をしているところだったので、それも合わさってあれこれ考えてしまった

  • バランスシートで考えるとき、今そのスキルが有用かどうかにかかわらず書き出す
  • 定期的にスキルの評価を考えてみて、現時点でのそのスキルの有用性を表してみる(評価替え)
  • そこから自分にとって足りない科目を考える

ううむ。単純なようでなかなか出来ないこともありますね。

知識や情報を把握するためには、それなりの仕組みをちゃんと自分の中に組み上げておく必要があるわけで、考えてみると今の私にはあまりないことに気がつく。こうやって、読んだ本に関してはブログを書くことで出してはいるけど、ただそれだけ。
小飼さんは執筆に関する情報をWikiでまとめているみたいで、これは面白いなと思った。
結局本も、分野で考えると似通った分野の本をあれこれ読みつつそれぞれの特徴だとか内容を比較、自分自身として何を得るのか等々考えていくのがいいと思いつつも、その”同じ分野の本”をまとめて読むわけじゃなくて整理してデータベース化しておく必要がある。
Wikiに限らず、もう少しそれらをまとめる仕組みをちゃんと作って有効活用していかなければいけないな、と思った。

iPhoneでの読書

先日日本でのキンドル販売も発表されたこともあって、電子書籍という分野は少し興味がありました。ただ、個人的には文章は紙で手に持って読みたいと思っています。
仕事でPCに対してひたすら向き合っているものの、大事な書類等は印刷してチェックするのが毎度のパターン。モニタで確認するのがコスト的に見ても一番いいのかもしれませんが、じっとモニタを見ながら文字を読み続けるのはせいぜいブログくらいのものでした。
なので電子書籍は私には合わないのではないかな~?というのが本音でした。ただ、食わず嫌いなのもいけないので試してみました。

どうしても画面に入る文字数が少ないので、ページのめくり数がすごい多くなってしまいます。弾言も、単行本では216ページという数ですが、iPhoneでは554ページ。ページ数だけで見ると結構凹みますね(^^;
ただ、単行本と違ってiPhoneのような端末だと携帯性に優れているので、本当にちょっとした空き時間に読み進めることが出来ます。片手で操作できるのも一つの利点ですね。
キンドルだと本当に本を読むために所持していないといけませんが、iPhoneのような端末だとこれはいいかもしれません。文字サイズを変更したりできればもう少し1ページ内の文字が増えるかなぁ?このあたりをカスタマイズ出来ればもうちょっと読みやすくなるかもしれませんね!

世界を動かす授業

久しぶりに読んだ本に関するエントリーでも。
少し前、NHKが放送しているハーバード白熱教室ってやつが話題だった。テレビのない我が家では見ることのできない内容ではあったので気になりつつも、似たような本を発見。
少し見てみたら面白そうなので購入してみた

ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方
リチャード・ヴィートー 仲條 亮子
徳間書店
売り上げランキング: 3029

「世界を動かす授業」

ハーバードビジネススクールでのMBA取得者たちがどんな授業を受けているのか。何を考えさせられ、またどういう風に考えさせられているのかの、極々一端だろうが垣間見ることができるような内容。
正直言って思っていた以上に面白かった。

ただ、それと同時に自分自身の世界に対する知識の拙さを痛感させられる本でもあって、文面としては大変わかりやすく書いてあるのかもしれないが、内容を自分のものにするのには足りないものが多くあると感じさせられた。
それでも最近は宿輪純一さんのゼミに時々参加させていただき、多少は世界経済周りの知識を勉強し始めた感があったと思っていたが、やっぱり気のせいだった。場面場面では分かったつもりになっていたのかもしれないけど、背景や全体が見えていない。

本書は世界全体を見渡し、地理的ではない区分けでいくつかのグループを作って考えている。
それらのグループに所属している国々が、どういう背景・課題を持っているか。また、過去・現在・目指すべき未来。これらに関しての考察を行っている。
一通り読んで、ようやくもう少しこれらの内容に関して向き合えるスタートラインに立った。もしくは立つ準備が出来たのではないかと思えた。
ニュース・新聞・WEB。様々な媒体によって、これまで見過ごしてきた情報への関心や考え方というものが、変わってくるのではないだろうか。

いや、変わらなければいけないんだと思う。

農業で1000万円!

先日、書店で面白いタイトルを見つけ思わず購入。

週2日だけ働いて 農業で1000万円稼ぐ法
堀口 博行
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2095

最近は”就農”なんて言葉まで出てきている。農業に対するイメージだとか考え方というのはだいぶ変わってきているのではないか?
私も実家は畑に囲まれているような場所なのでちょっとのんびりとした田舎暮らしも嫌いじゃないぞ!って事で楽しみにしていた。ほとんどジャケ買いである

前提条件がいろいろとある

本書では週末のみの就業で年商1000万円という事をうたっているのだが、前提条件として

  1. 妻は専業主婦(基本的に手伝い)
  2. 親も手伝ってくれる
  3. 何よりも田舎。結構田舎。っていうか北海道

という事がある。実際に著者はそれだけの年収を得ているのだろうから不可能ではないとは思うが、他の人に適用できるかというとかなり限定されるのではないだろうか。
お手伝いに関してはアルバイトという手は確かにあるのかもしれない。ただ、注目が集まっているとはいえ農業のアルバイトがどれくらいいるだろうか。。。
そしてやはり問題なのが場所。
この条件が整って、なおかつ会社勤めが続けられる場所というのは…。また、要所要所で北海道特有の発言が見られている。もう少し一般性を加えて出版するべきではないかと思う。
もしくは、売る場所を考えるか。

ちなみに千葉ではどうなの?って妻に聞いてみた(ちなみに妻はどちらかというと、農業指導を生業としている。普及員の資格も持っていたりする)。

かえる「どっかこのあたりで農地余ってない?」
妻「ない。っていうか、あったとしても果樹」
かえる「え」

結局、場所によって作っているものは違うわけで、都合よく自分が作りたいものを作る事が出来る畑を手に入れることができるのかはわからない。

何か得るものはあるのか?

ない
色々考えたがない
・・・
うーん。私はあまりお勧めはできないかな。。。。