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新版 バフェットの投資原則

ジャネット・ロウ著。平野誠一訳の「バフェットの投資原則」を読んだ

[新版]バフェットの投資原則―世界No.1投資家は何を考え、いかに行動してきたか
ジャネット・ロウ
ダイヤモンド社
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目的

今年、改めなくてはいけない事に投資がある。
まぁ、株式市場全体がへこんでいる中で凹んだ所でそれはそれでしょうがないじゃない?って見方ができなくもないけど、それにしても立ち回り方が悪かった。
いわゆる、投資に対して情報は仕入れているかもしれないけど、情報を活用したり分析。そして自分の中で基準や原則といったものがなかったことに大きな原因があると思っている。まぁ、流されるままに動いてしまったりしていたんですね。
そういう事もあって、タイトルに惹かれてしまい購入。何かしら今年、市場と向き合っていく中でのヒントになればと思ったのだ。

タイトルからするとなにやらバフェット氏の投資原則というか投資方法だったり、”株式市場で勝ち抜くためには!”みたいな事が書いてあるのかな~って思ったけど全然違った
本書は、”投資原則”というよりも”バフェット語録”とでも言ったほうがいいのではないだろうか?バフェット氏の言葉と、その場面に関しての注が付いている形になる。純粋に株式市場で勝ち抜くためのテクニックを学びたい人に対してはあまりお勧めができない。
私自身、この本を読んで確かにバフェット氏の投資原則というものは何となくわかった気がする。ただ、それを自分でできるかと問われると今の自分には難しいとも感じた。
ただ、その中でもバフェット氏の姿勢に関して学ぶべき点はいくつもあり、その中のいくつかをあげてみる

ひたすらに調べ、考える

目をつけた企業の年次報告書を読み、次にその企業のライバル会社の年次報告書を読みます。(中略)いろいろな会社をひととおり調べてから、詳しい知識を得るために何冊か本を読みました。そして年次報告書を読み、保険の専門家に話を聞き、可能な場合には経営陣にも会って話を聞きました…(P53-54)

投資をするというのはここまでするものなのか。バフェットの投資原則としては「損をしない」事が第一にある。それをかたくなに実践するにはこうなるのかもしれない。
自分が投資をする際にここまでできるのか?と言われると、なかなか難しいものがあると思う。専業でやるというのは。人のお金を預かってやるというのはそういう事なのだろう。この姿勢は何も投資に限らず、日々の仕事でもいえる部分はある。お客さんからお金をもらって働いている。そういう意味で全く同じなのだから。
さて、自分にそこまでできないのであればどうするのか。株式投資から足を洗うのか、それとも投信を利用して専門家に任せるのか。専門家に任せる手も一つだけど、「じゃぁ誰に任せるの?」という事になるとまた難しい話になる。
それならば・・・自分が思ういくつかの分野に関しての知識を身につけて考えていくのがいいのかもしれない。少なくとも、年次報告書を見比べたりそういう事はすぐにでもできる話だ。取り入れていくことにしよう。

私はいつも、その会社全体を所有しているつもりで考えています。その場合に私がとると思われる方針を、経営陣がそっくりそのままとってくれるのであれば、私好みの経営陣だと言えます。(P106)

年次報告等から、その企業が何を考えているのかを読み取り、それに賛同するのであれば投資する…と、いうわけではない。自分自身がまず、自分が経営しているのであればどうするのかを考えて、照らし合わせる。
これを実践するとしたらやはり、その業界に関しての深い知識がいるだろう。もちろん、マネジメントという意味においては共通する部分も多いだろうが。
経営者の視点。業界の今後を見据えた行動。
それらの考えを少なくとも今、私は持っていない。ならばどう鍛えていこうか。

NextStep

まず、財務・会計に関しての前提知識が足りない。これは今年の一つの目標として掲げてある簿記の勉強を通じながら身につけていく。
そして年次報告を。自分が保有している・保有したい銘柄だけでなく、ライバルと思われる銘柄のものもチェックをして考える事を実践する。そしてその業界に関しての知識を合わせて吸収していくようなStepを踏んでいこう。
うむむ、やる事はいっぱいだな

資格の価値は

Microsoft社が提供している資格、MCTSの「WindowsVistaのクライアントの構成(070-620)」を受けてきた。結果としては無事に合格。実は以前、なめてかかって失敗しただけに少し安心。今回は半分意地になって受けてしまった。
Windows7が今年に出てくるかもしれないことを考えるとちょっと微妙かもしれないが、Windows7はVistaの流れを汲んでいるので無駄にはならないと判断した。
このあと、2008トラックにあたる資格を取り続け、上位資格であるMCITPへ進むことができればと考えている。いつも面倒臭がって途中でやめてしまうので今年はしっかりと気を引き締めていこう。

MCPプログラムとは
http://www.microsoft.com/japan/learning/mcp/mcp_program.mspx

資格の価値は

MCP資格はMicrosoft社が提供しているので対象範囲はMicrosoft社製品に限られる。つまりMacやLinuxにその知識を適用することはできない内容になる。そして、いわゆる”名称独占資格”なのではっきり言ってしまうと持っていようが持っていまいが、できることは変わらない。Microsoft社が掲げている特典も

  1. マイクロソフト製品と技術に関する高い評価が受けられる。
  2. MCP メンバー サイトにて、いち早くマイクロソフトの技術と製品情報にアクセスすることが可能になる。
  3. 技術トレーニング/セミナー、特別イベントなどへの招待または、割引受講招待が受けられる。
  4. TechNet サブスクリプションの会費が初年度割引となる。(対象資格を取得済みの方)
  5. マイクロソフトプレス書籍の優待販売版。

くらい。高い評価が受けられると言っても、その評価を下す相手がMCPプログラムに対しての理解を持っていないと意味がない。それを考えると、本が安くなる(10%割引)程度ではないだろうか。
MCPに限った話ではなく、OracleマスターやCCNA。その他ベンダーが提供している資格は、ベンダーの製品に依存している。しかも製品のバージョンアップに合わせて資格もバージョンアップさせないと、持っている意味が微妙になってしまう。その知名度こそ違うものの、これらの価値というものは結局のところ自分で見出していく必要があると思う。

そういう意味で考えると、IPAが提供している情報処理技術者試験であれば”一応”国家資格であるし、特定のベンダー製品に左右される内容ではないので応用は効くのかもしれない。逆に言ってしまうと、応用するための”基礎・基本”なので取ったからと言って何かができるようになるわけではない。”実践力”という意味ではベンダー提供の資格のほうが有利だと思う。

取得の動機と企業にとっての価値は

これらベンダー資格を取る人の理由や、どこに価値を見出すのかは人それぞれだ。取得する動機としては

  1. 業務命令
  2. 会社からの報奨金(一時金・給料UP)
  3. 転職・就職を有利にするため
  4. 知識の習得・整理・確認

みたいな理由があるみたいだ(http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/career24/data24.html)。情報処理技術者試験のような国家資格であれば報奨金制度が整っている会社も多いが、ベンダー資格に関しては整備はまだまだ。各ベンダーとパートナーにある会社であればメリットはあるかもしれないけど、それ以外の会社にとっては今のところ魅力は少ないと言えるのかもしれない。逆に、それら資格の有効性を認識して評価してくれる会社への転職に動く人もいるみたい。
私の勤めている会社に関して言及してしまうと、これら資格に多少の理解はあったのだが、昨今の不況でこれら資格に対する助成制度は凍結されてしまった。まぁ、これまでMCPやソフトウェア開発技術者試験等は自費で撮ってきた私にとってはそれほど気持ち的に変わりはないんだけど、これからの取得を考えていた若手に関してはちょっと精神的な壁が上がってしまったかもしれない。ちなみに私は「会社に取らせてもらったわけじゃない」と言う、なんとも根性のねじ曲がった理由で当時取得している。B型はどんだけツンデレなんだ。
助成制度をやめたところでそんなに大きくお金が動くとも思えないのだが…。それより、技術力が低下していくことのほうが、よっぽど問題になるのではないかと考えている私は心配性なだけであろうか(実際のところ制度の有無にかかわらず受ける人は受けていくだろうが)。

どう向き合っていくか

結局のところ価値を自分で見つけていくしかないのであれば、それ相応の動きを見せていくしかない。取得した時点で終わりではなくて、そこで習得・整理・確認された知識・技術をどう日常の業務へ適用するのかを考え、実践していかなければ意味がない。
もちろん、これから通常の業務を行っていく中で勉強した内容が生かされる場面が出てくるかもしれないが、自分から出来ることを探していかなければせっかく習得したスキルを発揮できないのではないだろうか。
具体的に何ができるのか。Windowsに関することであれば社内の各端末設定や新規端末の展開に対しての業務に合わせて行動ができるかもしれない。社内に勝手にサポートチームを作ってしまうのも面白そうだ。そのような部署があるのであればそことのパイプ役や、移籍も考えてみてもいいかもしれない。
MCP資格の問題は、企業規模や場面は特定されるもののケーススタディ的な試験問題が多いので、稀にそのまま適用できるケースもあるだろうし。
MCPやOracleマスター取得を部下に紹介・薦めている以上、業務としては非公式だが、そういう組織を結成してしまって、あとから認めさせ、さらにはこれら資格に対する認識を改めさせる方向へ持って行けないだろうか。このあたりを自身の資格取得と合わせて考えていかなければいけない。

余談

それにしてもMCPの問題文。あれはもう少し何とかならないものだろうか。おそらく、原文は英語でそれを訳して作られているのだろうけど、厳密に言うと答えがないような問題がたまにある。日本語的におかしいものだとか。問題に関してはNDA(機密保持契約)があるのでそのものズバリを書くことはできないが…

AさんはBさんと会うときは赤い服を着ることにしている。Cさんと会うときは黒い服を着ることにしている。
今日は何の服を着ているでしょう

お前、だれと会ってるんだよ!!と、突っ込みを入れたくなる。何となく、答えの一覧の中から問題が本当は何を問うているのかは想像がついたので選んだ。これはまだ序の口で日本語としておかしい場合もある。ちゃんと問題作ってくれ・・・

ある冬の日のジュテームスープ

今日はとても暖かい一日でしたね!
今日はバレンタインデーという事もあってあちらこちらでイベントがあったりと盛りだくさんだったみたいです。いかがお過ごしでしたでしょうか
本当はあちらこちらに出かけたいところでしたが、家の掃除を今週末に完了させなければ私の命が危ないので今日は家で掃除をしたりあれこれしていました。はい、来週妻が子ども連れて帰ってくるので。

朝、テレビをつけたらNHKで食彩浪漫という番組がやっていました。そこで取り上げられたのは「ある冬の日のジュテームスープ」。小川糸という作家の方が出演されていて、その方の著作である「食堂かたつむり」の中で出てくるメニューの再現でした。

“時間が育てる”料理と小説 (NHK 食彩浪漫)
http://www.nhk.or.jp/shokusai/week/20090214/index.html

野菜たっぷりのなかなかおいしそうなスープでした。味付けに特別なものはなく、食材に関しても結構自由度が高いスープですね。サイトにも書いてあるとおり、相手によってレシピを替えて出している食堂かたつむり。
ちなみに”ジュテーム”とはフランス語で”愛している”らしいです。本の中では女子高生が両想いになる事を願って注文し、主人公が作った料理です。

食堂かたつむりとは

食堂かたつむり
食堂かたつむり

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小川 糸
ポプラ社
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この食堂かたつむりという本。私は読んだことがあるわけではありません。実は、昨年巣鴨で行われたMixiコミュニティ「山の手の会」のイベントでこの本を紹介している方がいたのです。紹介した方も別に熱烈に「良い!」と言っていたわけじゃないんだけど、本のタイトルが気になり、その後に書店でも何度か見かけていたので頭に残っていました。
アマゾンのレビューを見るとかなり好き嫌いで分かれそうな本のようですね。女性の方には比較的人気があるような傾向が見えます。絵本感覚で読むといいのかもしれませんが、私自身は読んだことがあるわけではないので詳しいことは書けません。
ただ、そんな縁ある作品だったので思わずテレビに見入ってしまいました

というわけで

作ってみることにした。

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材料はレシピを見ながら

カボチャ
大根
キャベツ
レンコン
玉ねぎ
ネギ
かぶ
クレソン

としてみた。もう少し季節っぽいものを入れてみたかったけど、あまり”これだ!”と思うような野菜がなかった。正確には安くなかった。基本的な作り方はNHKのサイトに書いてあるけど、だいたい適当に煮込んでいく感じ。時間はわからないがちょっと長めに1時間近く煮込んでみた。ひたすらコトコトと。
使っている鍋はSTAUB(ストウブ)。ちなみに食彩浪漫でもSTAUBを使っていた。決してルクルーゼではない。こういった煮物を作るのにはとても適していて私は愛用している。難点は重いこと。ただ、重いと言ってもルクルーゼとそんなに重さは変わらないと思うのだが、妻はそれを理由に使ってくれない。ちょっと悲しい。私は見捨ててないぞ!

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ミキサーでとろとろにするのがレシピなんだけど、うまくいかなかった。そもそもハンドミキサーがうまく扱えなかった(家にあるにはあるが、妻のものでかきまぜるのに使っている。たぶん、刃を替えないといけないんだけどどこにあるのかわからなかった)。そのために仕上がりは材料の形が分かるような感じになった。ミキサーはきっと失敗することを予想して、あらかじめ細かく切っておいたのは正解だった。

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今日の夕食は、かぼちゃの煮物。春菊の白和え。そしてジュテームスープ。さらにここに写っていないが、さんまの味醂干しを焼いたものが入る。
ジュテームスープは野菜からの味がかなり染み出て美味しく、そしてかなりのボリューム感があるスープになった。超具だくさんだ。味付けはコンソメ2つだけで、その他には何も入れていない。純粋に野菜の味付けになる。いいじゃないか。いいじゃないか
春菊の白和えもなかなかおいしくできた。以前作ったときは少し水っぽくなってしまったけど、しっかりと豆腐の水を切って作ったらかなりいい感じに仕上がった。やはり基本に忠実な作りがいいんだな。横着はいけない。

気をつけるポイント

ジュテームスープは季節の野菜に何を入れるのかがポイントになる?今回はレシピにあったカボチャとレンコンを選んだけど、何が合うだろうか?スープに合うもの…。
いずれにしても、量使うわけじゃないから、ここで何を選ぶのかが難しい。今回、かぼちゃを選んだのは余った部分で煮物を作る事が出来るから。かぼちゃの煮物は最近本当によく作るレシピだからあまり困らない。レンコンは見切り品で安かったから。見切り品は重要ですね。うん。

ジュテームスープ
バレンタインデーに・・・家で男一人・・・ジュテーム・・・ジュテーム・・・
なんだろう。おいしかったのにこの”やっちまった感”は。
なんだろう

夕食の全体最適化

ZDNetに変な記事が上がっていた

晩飯づくりをプロセスしてみよう!–プロセス志向のキホンのキ
http://japan.zdnet.com/sp/feature/09bpm/story/0,3800092652,20388219,00.htm?ref=rss

何をやり始めているんだ・・・ZDNet。
プロセス志向を鍛えるための題材として夕食の作り方を例にしているみたいだが・・・

  1. 一人暮らしで手元にある材料で作るが鶏肉とかある
  2. 米を研いだりするプロセスはあるが材料はあらかじめ切ってある
  3. 炊飯器がない
  4. でも鍋は3つある

等々、中々前提条件が特殊な気がする。
まぁ、ソフトウェア開発における要求仕様も毎回毎回これでもかというくらい特殊なのでそのあたりは気にしなくてもいいのかもしれない。

意外と使える開発現場のスキル

最近思うのは、ソフトウェア開発の現場で用いられている開発スタイルや考え方というのは色々な場面で適用することができるのではないか?ということだ。
テスト駆動開発を適用して常に味見をしながら料理をするのも一つ。
ペアプログラミングのようにそれぞれの切り方や味付け、次工程を確認しながら料理をするのも一つ。
リファクタリングは・・・。なんだろう。今回のように工程の最適化を考えることがそれにあたるのかもしれないなぁ
適当にエクストリームプログラミングの中から抜粋してみた。
多少強引ではあるけど、考えとしてはそんなに変な考えでもないと思う。つまり、ものづくりという観点から考えてみれば仕組みとしては共通した考え方を持つことができるということだと思う。
つまるところは

って事は

日本が世界に誇っている製造業。そのものづくりの現場で培われた工程というのを少し見方を変えればソフトウェアの開発現場にも適用できるのではないだろうか?また、もっと別な現場からの適用もできるのではないだろうか?
でも考えてみると、日本の製造業の場合はかなりプロセス毎に細分化されて個別の最適化がされているんじゃないかな。ソフトウェアの場合、同じ部品をひたすら作る製造業とは違うので簡単には共通点は見つからないかなぁ
もっと、基本的なことがありそうな木もするけど、実際に現場で働いたことがあるわけじゃないのでイマイチ分からない。仕事上、それらの内容を知っておくのはプラスになると思うので勉強するのも一つかもしれない。
ふむぅ

ソフトウェア開発者の未来は

来週の話ですが、Microsoft社でちょっとしたイベントがあるので、顔を出してこようと思っています。Microsoft社としてはあくまでスポンサーという形みたいだけど。

ソフト開発未来会議
http://www.developerscafe.jp/future/index.html

趣旨としては

ITバブル崩壊による閉塞感に加え、未曾有の世界不況が重なり、ソフト開発領域でこれから何が起こるのか、情報システム価値を高めるために何をすればよいのか、いっそう不透明になってきました。ITコスト削減圧力や案件減少など目の前の問題にどう対処すればよいのかを知ると同時に、中長期的な自身、自社の将来設計をどう考えればよいか、幅広い視野に立った情報とヒントについて、パネルディスカッションを開催いたします。

私が高校生、大学生の頃はかなりパソコンというものにあこがれていました。もちろん、当時の私としてはプログラミングなんてできず、持っているパソコンの用途はもっぱらゲームに費やされていました。ただ、いずれパソコンを利用した職に尽きたいと感じ、今に至ります。
ちなみに大学時代は情報系の学科ではなく機械科でした。はい、溶接とか旋盤とかしてました。

ただ、今はどうなんだろう。新3Kなんて言われていて、実際のところそうなっている事を完全に否定することができないのも事実。そして、コンサルやSIerはともかくプログラマーとなると、単価の安いインドや中国にオフショアという形で多くの仕事が持っていかれている。最近ではタイに依頼する例もあるみたいだ。
このソフト開発未来会議の記事中にある座談会の中でも少しオフショアに関して触れられている。

その割には

そんな実情があって、実際に働いているそばでも外注として中国人が入ってきているのをよく目にする。でも、その割には全体的に危機感が足りないように思える。もしかしたら危機感が足りないのは私が見てきた会社だけなのかもしれないし、ただ単に余計なお世話なのかもしれない。
確かにオフショア開発は多くの企業が行っている。ただ、完全にうまくいっているケースは少ないようだ。これは、日本と中国の間の単純なコミュニケーション不足によるものもあるかもしれないが、開発スタイルの違いやそもそも文化の違い。品質に対する考え方の違いからも来ている部分はある。
ブリッジSEがブリッジ役として機能できているかも重要だ。中国人開発者の品質をブリッジSEがテストして補填することに一生懸命になりすぎて、本来のブリッジとしての時間を割けていないのも一つの問題点としてあるように思う
もしかすると、そういう現状から安心しているのかもしれない

でも

彼らの意欲はすごい。
考えてみると、オフショアという形だけでなく、日本語を覚えて中国からやってきて外注として派遣されてくるケースもある。聞く話によると、日本からの仕事を引き受けるためにJSTQB(ソフトウェアのテストに関する資格。その日本版)をわざわざ取得して信用を得ようとしている企業もあるくらいだ。当然のことながらJSTQBを受けるということからして日本語の能力というのは前提条件となる。
それだけの意欲を持った人間の集団が果たしていつまでも今の失敗しかかっている状態を野放しにしておくだろうか?
今後、ますますソフトウェアやITという分野は発展することはあれど衰退することはないのではないかと思っている。でも、そこで活躍しているのは誰なのか。
今後、オフショアが進んで基礎的な仕事がない状態で果たしてどこまで人は育つのか。コスト削減のために行っていることで結局自分たちの首を絞めてしまっているのじゃないか?

変わらなきゃ

ソフト開発会議の座談会では上流を担当するSEとプログラマの役割分担。コーディング経験のないプロジェクトマネージャに関しても触れられている。それぞれ話されていることはもっともな内容で賛同したい。
プログラマに限らずエンジニアは作っているものがどう使われるのかを考えていかなければいけない。相次ぐ仕様変更に対してSEへ不満をぶちまけていたところで、次の案件ではSEはまた同じことを繰り返してしまう。本座談会でも少し書かれている。

「要求仕様」などというと、最初から「要求」があるように思えてしまいますが、実際には経営者も、現場の業務担当者も何を要求すればいいか分かっていません。大事なのは、ビジネスをどうするのかという“目的 = What ”だけでなく、いま何ができるのかという“手段 = How ”をビジネス戦略立案に加えていくことです。現状は What は考えるが、How を考えていません。IT エンジニアの役割は、IT で何ができるのかという How をビジネスに提案し、ビジネス戦略と IT 戦略を融合していくことです。

こういう姿勢で臨まなければいけないだろう。ただ、実際にプログラマがどこまでものを言えるのかは難しいところはある。実現場の業務を学びながら一方で技術に関してもおろそかにしてはいけない。両天秤で結局どちらもうまくいきませんでしたとならないよう、そこはSEとの役割は明確にしなければいけない。
技術面でのサポート・提案を挙げる力を身につける必要が出てきそうだ

当日の内容

肝心の当日の内容はパネリストたちによるディスカッションのようだ。テーマは以下の3つ。

  1. 世界不況がいま、IT業界にどんな影響を及ぼしているのか?
  2. 台等するクラウドコンピューティング
  3. これからのソフト開発はどう変わるのか?

それぞれのパネリストたちがどう考えているのか、楽しみだ。こういうとき、自社のトップが出てくれれば何を言うのかがもう少し現実味を帯びて楽しみになるのだけどなぁ。
まぁ、そしたらそしたで少し行きづらくなりそうですけど。

それにしても

申し込みページへのナビゲーションデザインが悪すぎると思うのは私だけでしょうか。冒頭のリンクからどこに申し込みページがあるのかがさっぱり分からない。実は一番上の「緊急開催!~」ってあるバナーが入り口になります。
さらにそこから申し込みページへ行かなければ行けない。最初のページをあわせると計3つのウィンドウが立ち上がる。何を考えてこんなナビゲーションにしたんだろう。早くも未来が不安になってきてしまった

机と暖房

今日は特に予定を入れていなかったので家で

  1. 資格試験の勉強
  2. 本の読み返し
  3. バイオリン練習

をのんびりとしてました。のんびりというのは、昨日寝るのが遅くて起きたときにはそれなりにいい時間になってしまっていた背景があるとかないとか。

勉強するとしたらどこでしてますか?

私は勉強するときは机で勉強したいのです。コタツでは気分が乗らないし、よそ事を始めるし、中にもぐりこんでしまって挙句の果てには寝てしまいます。どうしても集中できません。集中出来ない原因はコタツと関係ないかもしれませんが、とりあえずコタツのせいということにします。また、あぐらをずっと掻いているのが辛いんですよね。私体硬い・・・。あと、どんどん猫背になっていってしまう。
というわけでリビングを離れ、別の部屋にある机に向かっていました。机はどうしても場所をとってしまいますが、そういう意味で私には必要なもの。妻はまったく使わないので、これは多分子供の頃どういう場所で勉強していたかが影響しているのかもしれません。
もちろんコタツで全然できないわけじゃないんですが、よりよい環境で!ということでリビングを後にしました

実は問題点がありまして・・・

ところが、実は部屋を暖める暖房器具はリビングにしかないために机のある部屋は寒いのです。ちっさい電気座布団(?)みたいなものはあるので、お尻はかろうじて暖かくなるのですが、手が冷たい!
暖かいコーヒーを飲みながら何とか過ごしつつも、やはりこのままでは厳しい。
寝る時にも使えるような暖房器具が欲しい!と思っているところでタイミングよく妻からメール(妻は現在出産のために実家に帰省している)

「子供をつれて帰ったときに部屋寒いんじゃない?」
「寒いよー。暖房器具買おう。ハロゲンとかで良いと思うし(←実はよく知らない)」
「オイルヒーターもいいよ。乾燥しないし」
「オイルヒーター?どんなのそれ」
学校の教室にあるような蛇腹のやつ

蛇腹の・・・・? これか!

なかなかいかつい面構えじゃないか。こいつなら確かに暖かくなりそうだ。値段もそれなりに手頃感がある。正直、家庭で使っているところを見たことがないので良し悪しが判断付かないけど余り悪いようには見えない。
ただ、ちょっと場所をとりそうだなぁ

結局

今回は見合わせて妻の実家で使っていない電気ストーブがあるとの事で当面そちらを利用する事に落ち着きそう。確かにこのサイズのものがずーんとあられると、冬は良くても夏はとても邪魔に感じそうだ。高さが64センチとあるので何とか押入れには入るだろうけど…。
ん・・・という事はやはりしばらく暖房はないのか?
うーむ

ロジカル!パーソナルブランディング

美崎栄一郎氏主催、「28歳までに他社からスカウトされる人脈術」の著者である坂田篤史氏を講師に迎えてのパーソナルブランディングセミナーに行って来た

『ロジカル!パーソナルブランディング』
http://www.formpro.jp/form.php?fid=39135

28歳までに他社からスカウトされる人脈術
坂田 篤史
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そもそも

予定をあけ、本も読み、楽しみにしていたセミナー。インフルエンザが流行っている事もあって急遽キャンセルが増加しているのを見ながら残念に見ていた。そして参加者一覧を見て気が付いた

エントリーしてねぇ!

スケジュールに書き込んでいただけだったみたい。キャンセルの方がいたおかげで不謹慎ながら滑り込ませてもらえた。これも運といえば運なのだけど、そもそもの原因が自分の不注意という始末。気をつけなければ。

問題点の発見と確認

セミナーの内容に関してはいつも通り略。浮き彫りになった自分の問題点に関して考えてみる。問題を上げていくと中々気持ち的に凹んでいってしまうが、強く思ったのは

  1. 方向性が見えない(一貫性がない・目的不明?)
  2. 自己分析
  3. ビジネスマンとしての視点
  4. 決断力と実行力

いくつかはもちろん自分でも認識していたこと。ただ、認識しているのとそれに対して何か行動を起こせているのかは別の話。パーソナルブランド云々の前にもう少し自分自身を分析して何を武器にどこで戦うのかを考えなければいけない。

ジョハリ

はたして私はどんな人間なのか。30過ぎて何言い出してんだと思われるかもしれないが、あれこれ考えても豆鉄砲のような武器しか見当たらない。ジョハリの窓で言うところの解放の窓を見つめ直すのはもちろんのこと、盲点の窓。もしくは思い切って未知の窓を開拓していく事も含めて戦略を練っていかなければいけません。

ジョハリの窓 自分にわかっている 自分では気づいていない
他人にわかっている 開放の窓(公開された自己) 盲点の窓(他人のみが気づいている自分)
他人に知られてない 秘密の窓(公開してない自己) 未知の窓(自分も、他人からも知られてない自分)

盲点の窓に関しては、それを指摘してくれるような人の選定が難しそうだ。家での自分。職場での自分。そして一般の場での自分。それぞれで違う気もするし、実はそんなことはなくてそう思っているのは自分だけかもしれない。聞く相手によっては耳に優しいことしか聞こえないかもしれない。考えすぎると動けなくなりそうだけど、言われた内容に言い訳をしないことが重要だと考える。

ビジネス?パーソナル?

ブランドとして確立するのはどういう方面に対してのブランドを構築するのか。ビジネスマンとしての自分ブランド。そして一個人や家庭を持つ人間としてのブランド。両方の側面で考えていかないといけない。
私の場合、圧倒的にビジネスという視点が足りていない。なぜ、足りないのか。また、なぜ必要なのか。それを見つめなおして考えていく。ビジネスとしての自分がいない限り結局のところライフは充実していかないと考えられるから。
ただ、何に重きを置くのか。自分のキャラクターや適合性を見極めて判断していかないといけませんね。

ある男のルール

決断力を問題点にあげたのは、私自身の優柔不断な性格にある。決断し、行動する。これには坂田氏の著書の中にもヒントがあった

「自分がやると決めたことは、72時間以内に実行する」。このルールを自分に課している(P162)

72時間という時間設定そのものは置いておいて、マイルールを設けて実行する。もちろん、実行不能なルールを作っても意味がないので実行できる範囲でになる。同じように決断であるならば決断の基準を作っていくことが大事になる。そういう意味ではあらゆることに通じて言われている内容ですね。

さてはて

折角明日が休みなので小一時間考えてみるのが先決ですね。週末にやる予定で、結局できなかった本の読み返しも、自分自身に対しての問題点を見つめなおすことを目的としていたのでちょうどいいのかもしれません。唯一の問題点はすでに3時を超えていておきれるかどうかが絶望的なことでしょう。これは実に手ごわい。っいうか、相変わらず文章書くの遅い。これはこれで何とかしなければ

余談

略してロジブラってしようと思って「ロジパラ」や「路地ブラ」を思いついてやめた。路地ブラはそれはそれでありかもしれない。全然関係ないけど
結局おとなしくそのままのタイトルにした

余談2

燃費の悪い私は帰りがけにラーメン食べようと歩き回った。だが、ラーメン屋4件回って全部深夜1時までだった。時すでに1時10分。1件くらい1時30分までやってれば差別化できると僕は思うんだ。あっさりと追随されるかもしれないけど・・・

闘うリハビリ

今日のNHKスペシャルはリハビリに向き合う人々の特集であった

闘うリハビリII 寄せられた声をたずねて (NHKスペシャル)
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090208.html

リハビリの内容そのものは動きが不自由になった体をどう生活に支障がない形に持っていくかという、運動機能の回復を目的としている場合が多い。ただ、本当に問題になるのは心の問題とも番組では触れられている。
これ以上やってもよくならないのではないか
リハビリをやったところでどうなるというのか
患者は絶望と闘っている。そしてくじける人もいればそこで立ち上がる人もいる。そしてその家族も同じように闘っている。リハビリそのものを行うことに対しての「壁」ももちろんあるし、リハビリをしていく中で思うように効果が伸びない「壁」も出てくる。

昨年、父が倒れた。元々糖尿病を患っており、倒れる前から入退院を繰り返したり視力が極端に低下していたりと体調は決して良いとはいえない状態ではあったが、昨年倒れたときに脳内出血を引き起こして半身が動かなくなってしまったのは決定的だった。父の状態は悪く、今も施設にずっと入っており出る予定はない。そしてふさぎこんでしまった。
私は正直なんて声をかけるべきか悩んだ
半身が動かず、視力も殆どなくしている今の状態で気安く”頑張れ”なんていえるのか。それで父が立ち直ることが出来るのか?
体を動かす以前に心を動かすことの出来る何か。長年親不孝であった子のできることを考えていかなければいけない。
さしあたっては笑顔で孫を見せることが第一かなと思う。

お散歩日和

今日の千葉はとても気持ちのいい青空でした!
家でのんびりと読書をしている予定でしたが取りやめ、本とカメラを片手に少しお散歩。歩いて20分ほど行ったところにあるショッピングモールをぶらついてカフェで本を読もうかと外に出ました

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梅がきれいに咲いていました。実家では父の趣味が園芸だったこともあって庭には多くの草木が植えられていたので少し懐かしいです

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たぶん、蝋梅じゃないかな?ふくちゃん(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=63799)の日記を見ていなかったら気がつかなかったかも。そして枝の陰に隠れてしまっているのはおそらくヒヨドリだと思います。季節的にはそろそろだとは思うのですが、まだ鶯は見ないなぁ。山のほうに行けばそろそろ鳴き声が聞こえているのかもしれませんね。

さてはて、お散歩そのものには満足したもののショッピングモール内のカフェではさすがに落ち着いて本を読むことはできずに断念。家以外にのんびりと本を読むことができる場所を見つけたいです。情けない話ですが家にいるとついつい別のことをやり始めてしまうのですよね。
今日の夕食は久々にマーボ豆腐を作ってみた

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材料があるだろうと思っていたら豆板醤、甜面醤はあるものの豆鼓醤がなかったり山椒がなかったりと少し味付けには不満が残るところ。また豆腐の水切りを忘れ、崩れてしまったりと思いのほか動けていないのにがっかりです(><)台所を妻に任せきりにしていた罰ですね。たまには台所に立つようにしないと!

ワンランク上の自己投資とは

今日は私がよく出向くセミナーでご一緒させていただいていた竹原さんという方が主催されているワークショップ形式のセミナーに参加してきました!

横田尚哉氏に学ぶ「ワンランク上の自己投資」
http://www.formpro.jp/form.php?fid=39077

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
横田 尚哉
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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横田氏には先日築地で開かれた朝食会(id:krote:20090121)でお会いしていたので本日で2回目になります。前回はファンクショナルアプローチに関しての導入部分、本当に触りを体験させて頂いていきました。
今日は「自己投資」というお題に関してファンクショナルアプローチを用いて考えてみるという内容。本で読むのとは違い、実際に手や頭を動かしながら自分自身に対する適用という事でかなり以前より内容を身につけることができたと思う。実際にやってみると思いのほか難しく、何が目的で何が手段なのか。実は手段と思っていたものが目的であったりと、新たに気付かされる事もいくつか。セミナーそのものの内容に関しては横田氏が保有する重要なコンテンツと考え省かせていただきますが、私が今回のセミナーで考え気づいたこと。行動しようと思ったことをメモらせてもらいます。

自己投資という位置づけで私が行動しているのは主に書籍や今回のようなセミナー。そして勉強会等で得られる内容と人のつながりだと思っている。そして、その事に関してはあまり疑ってはいません。もちろん他にも手段としてはあるとは思いますけど。ただ、
「何の本を読むのか」
「何の目的で読むのか」
「何を得るためにセミナーに行くのか」
このあたりの目的意識は必ずしも定まってはいなかったように思います。どちらかというと「何かが起きないかな」的な偶然を期待している部分が多かったのではないだろうか。少し行き当たりばったりすぎたかなぁと反省。偶然による出会い。直観による行動そのものを否定する必要はなく、それはファンクショナルアプローチではなく違うアプローチを試みるのも一つとは横田氏も仰ってましたが、投資効果を期待するのであればやはり目的意識を強く持つべきと改めて実感。
以前読んだ藤井孝一氏の「お金を稼ぐ勉強法」を思い出しました

「お金を稼ぐ!」勉強法
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藤井孝一
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こちらでも

一般に勉強とは、自分の知識量を増やすことを目的としています。学生の間はそれで十分です。しかし、ビジネスマンの勉強は、時間という貴重な資源を投じて行う投資です。投資である以上、何が何でもそれを「回収」しなければいけません。

と述べられています。読んだ内容を生かせていないことにちょっとがっかり。投資に対するリターンは必ずしも「お金」である必要はないとは思っていますが、もう一度自分の投資価値・投資効率というものを見直さなければいけませんね。
ただ、こうやって考えていくとファンクショナルアプローチというのは本当に幅広く適用できる内容ですね。正直プロである横田氏ご自身でも著書で述べられているような付箋を使って考えているというのは驚き。頭の中でやっているのだと思いました。やはり手を動かし、形にすることでわかる事もあるという事かもしれません。どうも私はこういう事はめんどくさがってやらない傾向にあるので注意しなければ!付箋ではなくても、エクセルのセルを使って出来そうですしね!ようは付箋はファンクショナルアプローチを実現するための一つの手段なのだから

横田さん、竹原さんありがとうございました!