IE9RCがリリースされて10日以上が経ちました。
IE9に関しての様々な有用な検証や変更点があったので、そちらを自分自身の覚書という意味も含めてご紹介
IE9 Beta のマイナーな変更点リスト(葉っぱ日記)
http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/20100922/p1IE9 RC マイナーな変更点リスト(葉っぱ日記)
http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/20110216/p1
さてはて、私はと言うと、IE上で設定できる内容に追加・変更が発生していないかをちょっと見てみた。
IEの設定と言うと私が思いつくのはインターネットオプションの「セキュリティ」設定と「詳細設定」の2つだ。
これらの設定に関してはMicrosoftの公式として下記ページがあるのだが。。。
バージョン別セキュリティ既定値一覧表(MSDN:IEデベロッパーセンター)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ie/cc844005
ここには、まださすがにIE9の情報は乗っていない・・・っていうか、「IE8はBeta2の既定値を記載しています」って更新されてないじゃないか!たのんますよ!主にmskkie
というわけで、わかっている範囲での変更点を抜き出してみた。
ちなみに、よくわからないがインストール環境によって項目の差が出るとは思うのでJava周りに関しては割愛。
IE9以外の項目は、引き継がれているかどうかはわからないがサイトの値をそのまま使用している。比較対象はIE8。
セキュリティ設定
- ActiveX関連
- ActiveXフィルターを有効にする (新設)
- インターネットゾーン規定値:有効にする
- イントラネットゾーン規定値:無効にする
- 信頼済みサイト規定値:無効にする
- ActiveXフィルターを有効にする (新設)
- その他
- MIMEスニッフィングを有効にする (新設)
- インターネットゾーン規定値:有効にする
- イントラネットゾーン規定値:有効にする
- 信頼済みサイト規定値:有効にする
- Software channel permissions (新設)
- インターネットゾーン規定値:安全性-中
- イントラネットゾーン規定値:安全性-低
- 信頼済みサイト規定値:安全性-中
- デスクトップ項目のインストール (削除)
- 拡張子ではなく、内容によってファイルを開く (削除)
- ファイルのダウンロード時に自動的にダイアログを表示 (削除)
- MIMEスニッフィングを有効にする (新設)
なんかSoftware Channel Permisiionsってのがあったけど、これってたぶん訳漏れで、IE7まで表示されていた「ソフトウェアチャンネルのアクセス許可」ってやつだと思う。
改めて調べてみると、IE6の資料を見つけることが出来た。ここにはこの項目に関して
Software channel permissions. This option controls the permissions given to software distribution channels. This option has the following settings:
High safety, which prevents users from being notified about software updates by e-mail, software packages from being automatically downloaded to users’ computers, and software packages from being automatically installed on users’ computers.
Low safety, which notifies users about software updates by e-mail, allows software packages to be automatically downloaded to users’ computers, and allows software packages to be automatically installed on users’ computers.
Medium safety, which notifies users about software updates by e-mail and allows software packages to be automatically downloaded to (but not installed on) users’ computers. The software packages must be validly signed; users are not prompted about the download
(http://www.microsoft.com/windows/ie/ie6/using/howto/security/setup.mspx)
とある。
プロダクトの配布方法は当時とは随分と変わっているので、この文面通りとは言えないだろう。
しかし、先ほどの設定一覧サイト上にはIE8でも×になっていなかったが、私の把握している環境では表示されていなかった。隠しパラメータとしてレジストリ上に残っているのだろうか?訳がそのままなところを見ると、表に出す気がなかったけど出ちゃったと言う風にも捉えられなくもないが・・・?
憶測の域を出ませんね
詳細設定
- アクセラレータによるグラフィック
- GPUレンダリングでなく、ソフトウェアレンダリングを使用する (新設)
- 規定値:OFF
- GPUレンダリングでなく、ソフトウェアレンダリングを使用する (新設)
- セキュリティ
- 他の混在したコンテンツを持つセキュリティで保護されていないイメージをブロックする (新設)
- 規定値:OFF
- 他の混在したコンテンツを持つセキュリティで保護されていないイメージをブロックする (新設)
- ブラウズ
- アドレスバーへの1単語の入力でイントラネットサイトに移動する (新設)
- 規定値:OFF
- エクスプローラーのインラインオートコンプリートを使用してダイアログを実行する (名称変更?)
- 旧「インラインオートコンプリートを使用する」ではないかと。
- サードバーティ製のブラウザ拡張を有効にする (規定値変更)
- 規定値:ON→OFF
- ターミナルサーバーでもオフスクリーンの複合を強制する (削除)
- アドレスバーへの1単語の入力でイントラネットサイトに移動する (新設)
- マルチメディア
- HTML5メディア要素の代替コーデックを有効にする (新設)
- 規定値:ON
- Webページのアニメーションを再生する (規定値変更)
- 規定値:ON→OFF
- Webページのサウンドを再生する (規定値変更)
- 規定値:ON→OFF
- ユーザー補助
- システムサウンドの再生 (新設)
- 規定値:OFF
- 拡大中にテキストを中サイズにリセットする (削除)
- HTML5メディア要素の代替コーデックを有効にする (新設)
- 印刷
- 背景の色とイメージを印刷する (削除)
GPUレンダリングとソフトウェアレンダリングのON/OFF切り替えがいかにもIE9って感じの項目として存在している。
結構マイナーなパターンなのかもしれないけど、ActiveXコントロールの中にはGPUレンダリングではうまく表示してくれないケースがあるようだ。
表示周りで疑問が出るようであれば、この設定を切り替えて検証してみるといいかもしれない。
また、HTML5代替コーデックを入れることによって、これまでONだったアニメーションとサウンドをOFFっているのに強い意志を感じる。もっとも、大体のPCではIE8からのアップグレードによる設定引き継ぎが行われ、ONの設定になるだろうけれどね。
さてはて、本番リリースではどうなるかな~?