最近、東日本大震災やその後に続く大きな余震のせいもあってDRに関しての話題をよく聞く。ちなみにDRはWikipediaによると
災害などによる被害からの回復措置、あるいは被害を最小限の抑えるための予防措置のこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B6%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%AA
とある。
通常のバックアップは、障害児の復旧を手早く行いたいがゆえに社内の別サーバー。もしくはNASのような媒体に取っておくことが多いと思う。テープにとって、銀行に預けるなんてことも昔はやってたなぁ。
バックアップとしてはそれで問題ないんだけど、例えば今回のような震災クラスとまでいかなくても事業所が火事になってしまうなんてことは十分あり得る話。
従業員は全員無事で、ハードウェアの調達に関しても問題ないにもかかわらず、データがないがゆえに巻き起こされる問題は時として致命的なダメージを受ける。
複数の事業所がある場合には、業務を肩代わりするだけのリソースを保持しているのにもかかわらず、本社機能が動かないために持て余すことにもなる。
ディザスタリカバリで言うところのdisasterをどこまで想定するのか?と言うのは難しい問題ではあるが、少なくとも火事程度で事業継続ができなくなっては困りますよねってこと。
ディザスタリカバリで考えるべき軸は
- 障害発生後、復旧までに要する時間
- 復旧したデータはどこまで最新である必要性があるか
比較的よくある
DRは、データの保全はもちろんのことシステムそのものを保全し、災害発生時にはバックアップシステムとして利用するようなイメージが多いように思う。
特に、複数の事業所を持っている企業向けに
- 本番サーバー
- スタンバイサーバー
と言うような構成を持ち、本番サーバーでの運用データを日次、もしくはリアルタイムにスタンバイ側へ適用していく。
DBサーバーの場合はクラスタ構成を取って行うのが多いんだろう。
Oracleで言えば、Enterprise Editionからしか利用はできないがDataGuard。さらにオプションでActive Data Guardなんてものもあったりする。
Oracle Active Data Guard
http://www.oracle.com/jp/products/database/options/active-data-guard/index.html
でもぶっちゃけ
大企業ならともかく小企業であれば、そんなに即時の復旧が必要になることがどこまであるのか~?は考えないといけないと思う。
そりゃ、データは最新にこしたことはないけど、本番サーバーに負荷をかけずにリアルタイムにバックアップを取りつつスタンバイ側に適用していくようなシステムは総じて高い。
そこまでしてシステムを頑張ったとして、本当に、バックアップで事足りないような災害が発生したときに、システムを使う人間側がそんなに早く対応取れるのか?だ。
多くの小企業にとっては、そういうシステムを2重化しなければいけないシステムと言うのはわずかで、それ以外に関してはストレージサービスでも使ってデータを保存させておけばいいのでは?とも思う。
要するに、何のデータ・システムをどのレベルで保存しておくべきかの取捨選択をしっかりしましょうと言う話。
家でもちょっと考えよう
東日本大震災で被害にあったのは別に企業だけじゃなくて、多くのご家庭にあるパソコンも被害を受けている。
私も子供の写真をよくとったり、ビデオを撮ったりしているので多くのデータが家にはある。
まだ、子供は2歳の長男と3カ月の長女。これからどんどん増えていくことになるだろう。
こういった軌跡が消えてしまうと言うのはなんだか想像ができない。
私は実は今あるPCが、一時調子を悪くしてあわててNASを買った経験がある。
ただ、今回のような震災を見てしまうとNASだけじゃ心配になってくる。
個人で対策を取るとなると、やっぱりクラウド上のサービスになるんだけど、これは公開したいわけじゃない。
と言うわけでちょっとストレージサービスを物色しようかな?
容量があったほうがいいので、ちょっと思っているのはMicrosoftが提供しているSkyDrive
Windows Live SkyDrive
http://explore.live.com/windows-live-skydrive
LiveIDがあれば25GBまで無料利用が可能。公開・非公開設定も可能なのでそこそこ使える。
難点は、1ファイルあたりのサイズ制限50MBがあるので、ビデオの保存には向かない。
このあたりは妥協が必要かな~。。。。