品川のグランドプリンスホテルで行われたMicrosoft Conference 2012に行って来た。
The Microsoft Conference 2012
http://www.microsoft.com/ja-jp/events/msc/2012/default.aspx
今回、事前にたまたま見つけた”ファーストチケット”と言うものに応募していたら、専用ラウンジとかレッドブル飲み放題とか付いてた。
ノートPC持って行って、ずっとそこで仕事すると言う手も無くはなかったのだが、いくつかのセッションに参加して来たので
そのいくつかをかいつまんで書きたいと思います。
整理しきれていないので、その辺りはご容赦を。
WinRTアプリ
10月にリリースを控えているWin8。
やっぱり特徴的なのは、どのセッションでも闇に葬り去られてしまった旧名称MetroであるModern Style UIで作られたWinRTアプリ。
コンセプト自体がタッチを意識したUIなのでしょうがないかもしれないが、どのアプリも見せる事を優先したアプリだった。
中にはガリガリ入力して行くような基幹系アプリの例があっても面白いんじゃないかな〜と思ったけど、
そういうアプリだとタイルとかあんまり関係なくなってしまうんだろうなぁ。
今日話のあった面白い事例としては、WinRTアプリで実装する内容を最小限にすると言うアイデア。
主立った処理は、相変わらずウェブアプリとして存在し続けてWinRTアプリからそこへ誘導する。
まるでWinRTアプリを広告として使うようなイメージだ。
アプリが切り替わる様は、ちょっと手抜き感が拭えなくはないが、その辺りから始めてみるのは面白いかもしれない。
WinRTアプリの強みは作ったものがそのままSurfaceなどのARMアーキテクチャ上でも動作する点だと思う。
一方で、そういった通信環境が不安定な状況下と言うことも想定した作りにしておかないと、
思わぬところで痛い目を見る事になりそうな気がしている。
ただ、良くも悪くもWindows8のメニューはタイル型のみ。
ここに良い状態で載せる事が出来るか出来ないかは、アプリとしては結構重要ではないだろうか。
折角の仕組みだ。有効活用して行きたい。
仮想化(VDI / RDS)
デスクトップ仮想化を提供するVDI (Virtual Desktop Infrastructure)やRDS (Remote Desktop Service)に関するセッションもよく見かけた。
もちろん、Hyper-Vも一緒に付いてくる。
これだけスマホやクラウド。SNSが普及してくると、やっぱり働き方と言うものも変わって行く。
その中で、企業としてはセキュリティを意識しながらどれだけそれらに関わって行くのか?というのが問われる。
一つの答えとしては、旧来通りでそれらをすべてカットしてしまうのも無くはない。
ただ、私も子育てをしているとどうしても自宅でうまい事仕事ができればなぁと思う事がよくある。
育休がとりづらい理由の一つに、会社に行かないと仕事ができないというのもあるんじゃないだろうか。
一方でこれは、私生活と仕事の境界が随分と曖昧になってしまう事を意味する。
これに嫌悪感を感じる人もいるだろうが、SNSとかを考えてしまうと人によっては既に随分曖昧だ。
問題はどうつき合って行くかなんだろう。
VDIを実現する上で、プロファイルやアプリケーションを仮想化させる為の仕組みがいくつか紹介されたが、
一番興味を持って、比較的手軽に試せないかなぁと思ったのは社外から社内へ接続する為のDirectAccessという仕組み。
Windows Server 2012 Direct Access – Part 1 What’s New
http://blogs.technet.com/b/meamcs/archive/2012/05/03/windows-server-2012-direct-access-part-1-what-s-new.aspx
Windows Server 2008とWin7時代からあるとは言え、だいぶ使いやすくなっているみたい。
RemoteFXによるUSB Redirectと言うのも加わり、VDI環境による働き方を変える土台は出来つつあるんだなぁと感じた。
うちの会社でも試してみれないかな〜なんて思ったりする。
実は某部長が隠れてやっていたりしないかと(略
今後の展開
今回のコンファレンスでは、会社のメンバーも参加させたので思い切ってIE10に関しては外した。
っていうか、多分それほど新しい話は出ないだろうと勝手に思った為でもある。
WinRTアプリに関して、これまでそれほどまじめに考えていなかったので中々面白い機会だったと思う。
また、VDIやRDSのような内容は、自分が使う/使わないに関わらずお客さんから質問が往々にして来る。
自分が関連するプロダクトが、そういった多様な利用形態で使われた場合にどういう事が考えられるのか?
と言うのを考えておいたほうがいいかもしれない。
さてさて、WinRTアプリはどうなるんだろうね。
結局はどういうアプリを世に出す事が出来るのか、開発者次第なんだろう。
楽しみだ。
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