読書感想文」カテゴリーアーカイブ

シャングリラ・フロンティア(19)とキングダム(73)

新刊が出ましたね!

キングダム(73)

前巻から引き続きの番吾の戦いとその後に関しての話題まで。

いや、それにしても番吾の戦い。バッタバッタと人が死にまくってあっという間に終わりました。。。
気がつけばキングダムももう73巻なんですよね。

すでに信も将軍になっていて、弱い立場から強くなるという物語はすでに終わってしまっている感もあり、そういう意味では少し物足りなさを感じなくもないところです。

シャングリラ・フロンティア(19)

クターニッド攻略がようやく始まりました。
超楽しみです。

ゲームとしてのシャングリラ・フロンティアの世界観だとか、今回のクターニッドにまつわる物語だとか、読者をライブラリの一員にしてしまいかねない面白さがあります。

サンラクが若干、察しが良すぎる気がしないではないですが、クターニッド、攻略されてしまうんですかね。

この先の話の展開が気になります。

新刊が出ると、これまでの話をまた読みたくなってしまい、時間が溶けるぅぅぅぅ

「勉強の哲学」を読んだ

千葉雅也著「勉強の哲学」を読んだ

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
https://amzn.to/3MKyDIf

本書は、NHKの理想的本箱という番組で「勉強したくないときに読む本」として紹介されていたことをきっかけに読んでみた

「勉強したくない時に読む本」 – 理想的本箱 君だけのブックガイド – NHK

本書は「勉強の仕方」を学ぶ本というわけではなく、そもそも「勉強とはなにか」を考えている。

勉強をすることで、今の自分に対して新しい要素が追加されるのではなく、今の自分が壊されて新しい自分が作られる。
現在のコード。つまりは環境や環境に属したノリ。そこから離れてキモくなることとしている。

「勉強」と言うものに関して、本書で書かれている内容は非常に学術的に感じる。
いわゆる専門家のそれだ。

実際のところ、現在の環境コードから逸脱するほどの勉強をしている。
つまりはアイロニーを突き詰めるところまで行くことは少なく、早い段階で勉強をユーモアによって有限化してしまうことが圧倒的に多い。

もちろん、だからこそアイロニーを追求した人は周りからはキモく見えてしまうということなんだろう。

アイロニーとユーモアという対比構造は、調べてみるといろいろな場面で使われているようだ。
ただ、言葉はともかく勉強するうえで、縦方向に深く進むアイロニーと、ある勉強をきっかけに異なる分野に転身していくユーモアという方向性。
そして、それを意識下、もしくは無意識下に進めていくこと。

いや、難しいけれど、こういうことを考えるのは嫌いじゃない。
むしろ結構面白い

Audibleで2回ほど聞いてみたけれど、わかったようでわからないような。
面白く読ませてもらいました。

勉強したくないときに読む本

NHKで放送されている「理想的本箱」という番組をご存知でしょうか。
毎回、テーマを決めて本を紹介する番組なのですが、9/7放送回のテーマがタイトルの「勉強したくないときに読む本」でした。

「勉強したくない時に読む本」 – 理想的本箱 君だけのブックガイド – NHK

今回紹介された三冊は次の本

勉強の哲学
https://amzn.to/3Xqs0zM

「自分の木」の下で 大江健三郎

https://amzn.to/3XlOSAp

正直言って、「「自分の木」の下で」は紹介を見た限りだとあまり私は興味をそそられなかった。

勉強の哲学とセンス・オブ・ワンダーに関しては、機会があれば読んでみたいと思ったので少し調べてみると、勉強の哲学はAudibleで提供されていたので早速聞き始めています。

思ったように、面白いには面白いのですが・・・難しく長い。
Audibleだと理解が追いつく前に話が進んでしまう感じですね。
ただ、色々と面白い気付きも得られているのでとても満足しています

勉強するって難しいですね

「わが投資術 市場は誰に微笑むか」を読んだ

清原達郎著「わが投資術 市場は誰に微笑むか」を読んだ

https://amzn.to/3XCsHY1

ヘッジファンドを立ち上げたりと、投資家として著名な清原氏の投資術に関しての著作。
面白かった。

私自身、投資に関してはほとんどはアクティブに運用はしておらず、インデックス投資信託を中心にひたすら積立を行っている。

株を始めた当初は個別株を頻繁に売買していたのだが、リーマン近辺を機に、自分で頑張る限界を感じてしまったのだ。

本書でも書かれているが、市場で優位に立つためには勉強が必要。
もちろん、ここで書かれているような割安株を中心に買っていくということも戦略としてあるのだろうけれど、普通に仕事をしているとそっちはそっちで勉強する必要が出てくる。

両方を追うことができるほど器用でもないし、両方とも結果を残すというのはなかなか厳しそうにも感じる。
何より、仕事中に株価が気になってしまったりして、仕事に悪影響が出てしまう。

仕事=お金を稼ぐことと考えるのであれば、より効率的にお金を稼ぐことができるのはどちらなんだろう?と考えると、実に難しいものだと思い知らされるわけです。
自分で考えた行動が、よりお金に結びつきそうなのはどちらだろう?と考えると、市場を読むということが自分でできるとは思えず、結果としてはプロの運用に任せようと当時は思ったわけです。

ただ、本書で述べられているような、「見るべきポイント」というのを当時意識していたか?と言われるとそんなことはなく、投資系の雑誌で特集されているような企業の株に目が行くような感じで自分で考えていなかったんですよね。

自分で考えておらず、その結果失敗していたわけで、そりゃ当たり前だろうと。

今更ながら、本書で書かれているようなポイントを今一度見返してみて、ちょっと個別株をもう少しいじってみようかな?と改めて思いました。

何度だって、挑戦し直してみれば違う景色も見れるかもしれませんしね

「面白いとはなにか?面白く生きるには?」を読んだ

森博嗣著「面白いとはなにか?面白く生きるには?」をAudibleで聞いた

https://amzn.to/3XrQny0

私自身、面白いことを探していきたいと思ってはいる。
ただ、そもそも「面白さ」とはなにか?と聞かれたときに定義は難しい。

大学生時代の頃は、人がオモシロイと思っていることを自分が面白いと感じられないのはもったいない!なんて思って色々と手を出そうとは思ったものだけれど、言葉の定義というか、目的から考えると自分としての面白さの定義がぼやけていることに気がつく。

本書は小説家でもある著者が考察した「面白さ」に関して、自身のこれまでの人生を絡めて述べられている。

印象的なのは、面白さを得るには新しいことに触れていくという点。
結局のところ、好奇心を持って動いていく。
そしてそれは、人が面白いと感じるかどうかではなく自分自身が自分の頭で考えたうえで感じる面白さであり、自分のためにアウトプットする何かを持っていくということなのだろう。

ちょっとした、日々の「面白いな」がどんどん流れていってしまっているように感じる
何を「面白い」と感じているのか。深堀りすることで、流れていかず自分のものとして吸収することができれば、より面白くなるのではないだろうか。

そんなふうに感じた

ガッシュ2 4巻

「金色のガッシュ2」の4巻が発売されました!

金色のガッシュ!! 2 (4)
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なんというか、本作の一つの楽しみは魔物たちの成長した姿なわけですが、ブラゴ・・・・
デカくなりすぎだろうし、魔法不要説出てくるしで相変わらずの雷句節だなぁ

面白いな、と思っていることの一つに、前作では雑魚やられキャラだった魔物の成長だとかも入ってきている。
主要キャラクターばかりでは流石にマンネリが過ぎるところもあるんだろう。
これからどんな魔物が出てくるのか楽しみだ

ジョーカー・ゲームを読んだ

先日読んだ「パンとペンの事件簿」の著者、柳広司氏の著作であるジョーカー・ゲームを読んだ

ジョーカー・ゲーム
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大東亜戦争時代を部隊にしたスパイ組織を題材とした短編4篇からなる小説。
読んでみてアニメでありそうだなぁと思ったが、知らなかっただけでアニメ化されていたんですね。

短編からなるので読んでいてテンポよく話が進んでいくのは良かったと思うけれど、推理小説というわけではないので、基本的にはふんふんと話を聞いていくだけ。

なんというか、攻殻機動隊みたいなものを思い起こした。

何も考えずに、気分転換として話を聞くのにちょうどいいかな、と思った。
すごい面白かったというわけではないんだけど、嫌いじゃない。

見てみるとシリーズとして

  • ダブル・ジョーカー
  • パラダイス・ロスト
  • ラスト・ワルツ

がまだあるそうな。

一旦、ほかの本を見ながら、気分転換に読んでみるのは面白いかな、と思う。

まず、ちゃんと聴く

Audibleで「まず、ちゃんと聴く。」を聞いた

まず、ちゃんと聴く。
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良かった。

「ちゃんと」「聴く」

「ちゃんと」とはどういうことなのか。「ちゃんと聴く」とは。
色々と考えさせられる。

”聞く”と”聴く”の違いに関して

特に印象的なのは聴くということ。
いわゆる1on1研修やコーチング、傾聴研修みたいなもので”聴く”ということに関してはそれなりに話を聞いているつもりでいる。

本書では聞くということに関しては無意識的に聞くということ。
聴くということに関しては意識的に聴くということ。。。。とはしていない。

相手と会話する際に、相手に対して意識を向けるのではなく、相手の関心に対して、相手と同じ目線で意識を向ける聞き方。
それを聴くとしている。
そこには、聞き手の判断を挟まないことが重要としている。

そして、聴くだけでなく伝える。

コーチングなどの書籍でよく出てくる、「答えは相手の中にある」ってやつがどうにもピンと来ていなかったことに関しても述べられていた。

惜しむなら、AudibleでPDFが添付されていることになっていたが、何度やっても開くことが出来なかった。
本書ではやたらと図解が出てくるようなので、このPDFが見れないと正直、なんとなくは分かるけれど理解がただし以下の自信が持てない部分もあった。

そういう意味では、書籍の購入も検討に入れたい一冊ではある。
購入してしまおうかな

パンとペンの事件簿

Audibleで柳 広司著「パンとペンの事件簿」を聞いた

パンとペンの事件簿
https://amzn.to/4fHAk6l

久しぶりに小説で面白かった。
ここのところAudibleをあれこれ聞いているけれど、なんかこれと言って面白いなと思わなかったのだが、これは面白く聞くことが出来た。

なんでだろうか。

本作品で出てくる登場人物はどれも特徴のあるキャラクターなのだが、その中でも主人公が入り浸ることになる売文社の社長である堺利彦。
そして最終章で出てくる山崎弁護士。
この二人が個人的にはお気に入り。

単純に、言葉で人を煙に巻くというか、なんというか。
そういうキャラクターに私は惹かれやすいんだろう。

見てみると、柳 広司さんの著作は他にもあって、ジャーカーゲームというのが有名なようだ

ジョーカー・ゲーム
https://amzn.to/3SPkVHc

評価も高そうだし、Audibleもあるので後で聞いてみようかな。

東野圭吾著「誰かが私を殺した」を読んだ

Audibleで展開されている東野圭吾さんの「誰かが私を殺した」を聞いた

https://amzn.to/4d3mZU8

基本的にAudibleは単独の朗読者であることが多いが、本作はAmazonもずいぶんと力を入れているようで、12人ほどの配役が取られている。

効果音とかも入っているのでもはや、AudioBookというよりはドラマCDみたいな位置づけに近いのではないだろうか。
再生時間も3時間を切っているが、それらもあって時間以上にさくっと聞くことが出来た。

これまで東野圭吾さんの著作は読んだことがなかったが(そもそも小説をあまり読まないのだが)、本作の主人公(?)である加賀恭一郎はこれまでも何度となく著者の作品に登場しているようで、加賀恭一郎シリーズとも呼ばれているらしい

加賀恭一郎シリーズ – Wikipedia

話の内容自体は、それほど驚きがあったりどんでん返しがあるわけでもなかったので、面白いというわけではなかったが息抜きとしては良かったと思う。
逆に、一人の朗読者だったら飽きてしまうかもなぁと思った。

Audible

最近は若干、読むものがぱっと選べなくなってきていたので、こういう形での作品が増えてくると、小説の聞く比率を少し上げてもいいかな、と思うのだけど聴き放題にしている以上はそこまで1作品に労力かけられないよな、と思うわけです。

一方で、先日聞いた「散歩哲学」なんかはAIによるデジタルボイスで構成されていて、それほどの違和感を感じませんでした。

今のLLM進化のスピードを考えれば、小説の配役ごとにデジタルボイスを変えながらやることもできるだろうから、どこまで感情表現が違和感なくできるのか?という点さえクリアすればなんとかなりそうだな、と楽しみになってくるわけです