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ジョーカー・ゲームを読んだ

先日読んだ「パンとペンの事件簿」の著者、柳広司氏の著作であるジョーカー・ゲームを読んだ

ジョーカー・ゲーム
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大東亜戦争時代を部隊にしたスパイ組織を題材とした短編4篇からなる小説。
読んでみてアニメでありそうだなぁと思ったが、知らなかっただけでアニメ化されていたんですね。

短編からなるので読んでいてテンポよく話が進んでいくのは良かったと思うけれど、推理小説というわけではないので、基本的にはふんふんと話を聞いていくだけ。

なんというか、攻殻機動隊みたいなものを思い起こした。

何も考えずに、気分転換として話を聞くのにちょうどいいかな、と思った。
すごい面白かったというわけではないんだけど、嫌いじゃない。

見てみるとシリーズとして

  • ダブル・ジョーカー
  • パラダイス・ロスト
  • ラスト・ワルツ

がまだあるそうな。

一旦、ほかの本を見ながら、気分転換に読んでみるのは面白いかな、と思う。

まず、ちゃんと聴く

Audibleで「まず、ちゃんと聴く。」を聞いた

まず、ちゃんと聴く。
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良かった。

「ちゃんと」「聴く」

「ちゃんと」とはどういうことなのか。「ちゃんと聴く」とは。
色々と考えさせられる。

”聞く”と”聴く”の違いに関して

特に印象的なのは聴くということ。
いわゆる1on1研修やコーチング、傾聴研修みたいなもので”聴く”ということに関してはそれなりに話を聞いているつもりでいる。

本書では聞くということに関しては無意識的に聞くということ。
聴くということに関しては意識的に聴くということ。。。。とはしていない。

相手と会話する際に、相手に対して意識を向けるのではなく、相手の関心に対して、相手と同じ目線で意識を向ける聞き方。
それを聴くとしている。
そこには、聞き手の判断を挟まないことが重要としている。

そして、聴くだけでなく伝える。

コーチングなどの書籍でよく出てくる、「答えは相手の中にある」ってやつがどうにもピンと来ていなかったことに関しても述べられていた。

惜しむなら、AudibleでPDFが添付されていることになっていたが、何度やっても開くことが出来なかった。
本書ではやたらと図解が出てくるようなので、このPDFが見れないと正直、なんとなくは分かるけれど理解がただし以下の自信が持てない部分もあった。

そういう意味では、書籍の購入も検討に入れたい一冊ではある。
購入してしまおうかな

パンとペンの事件簿

Audibleで柳 広司著「パンとペンの事件簿」を聞いた

パンとペンの事件簿
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久しぶりに小説で面白かった。
ここのところAudibleをあれこれ聞いているけれど、なんかこれと言って面白いなと思わなかったのだが、これは面白く聞くことが出来た。

なんでだろうか。

本作品で出てくる登場人物はどれも特徴のあるキャラクターなのだが、その中でも主人公が入り浸ることになる売文社の社長である堺利彦。
そして最終章で出てくる山崎弁護士。
この二人が個人的にはお気に入り。

単純に、言葉で人を煙に巻くというか、なんというか。
そういうキャラクターに私は惹かれやすいんだろう。

見てみると、柳 広司さんの著作は他にもあって、ジャーカーゲームというのが有名なようだ

ジョーカー・ゲーム
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評価も高そうだし、Audibleもあるので後で聞いてみようかな。

東野圭吾著「誰かが私を殺した」を読んだ

Audibleで展開されている東野圭吾さんの「誰かが私を殺した」を聞いた

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基本的にAudibleは単独の朗読者であることが多いが、本作はAmazonもずいぶんと力を入れているようで、12人ほどの配役が取られている。

効果音とかも入っているのでもはや、AudioBookというよりはドラマCDみたいな位置づけに近いのではないだろうか。
再生時間も3時間を切っているが、それらもあって時間以上にさくっと聞くことが出来た。

これまで東野圭吾さんの著作は読んだことがなかったが(そもそも小説をあまり読まないのだが)、本作の主人公(?)である加賀恭一郎はこれまでも何度となく著者の作品に登場しているようで、加賀恭一郎シリーズとも呼ばれているらしい

加賀恭一郎シリーズ – Wikipedia

話の内容自体は、それほど驚きがあったりどんでん返しがあるわけでもなかったので、面白いというわけではなかったが息抜きとしては良かったと思う。
逆に、一人の朗読者だったら飽きてしまうかもなぁと思った。

Audible

最近は若干、読むものがぱっと選べなくなってきていたので、こういう形での作品が増えてくると、小説の聞く比率を少し上げてもいいかな、と思うのだけど聴き放題にしている以上はそこまで1作品に労力かけられないよな、と思うわけです。

一方で、先日聞いた「散歩哲学」なんかはAIによるデジタルボイスで構成されていて、それほどの違和感を感じませんでした。

今のLLM進化のスピードを考えれば、小説の配役ごとにデジタルボイスを変えながらやることもできるだろうから、どこまで感情表現が違和感なくできるのか?という点さえクリアすればなんとかなりそうだな、と楽しみになってくるわけです

40歳を過ぎて英語を始めるなら

藤岡頼光著「40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。」を読んだ

40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい
https://amzn.to/3ypefZt

本書は、英語力ほぼゼロという状態から10ヶ月でビジネス英語をマスターしたとする著者のメソッドが書かれている。

前提として、著者は会社の社長であり十分な資金力がある。
そして英語の学習に対して集中した時間を作ることが出来ている。

同じことを、通常の40代会社員ができるか?と聞かれたらまず難しいだろう。
というか、無理だろう。

もちろん、そんなことは著者も理解している話ではあり、本書では40代から勉強するんだからすべてを手に入れることはできない。
色々と、諦める必要があるということを説いている。

特に、ビジネスでの英語会話を重視していて読む・書くに関してはバッサリ捨てている。
このあたりの取捨選択は参考になるとは思った。

結局のところ、英語を勉強したいという目的次第なところなんだよなぁとは思う。

確かに、読む・書くというシーンにおいてはDeeplしかりツールで補うことが可能なシーンがほとんどになってきている。
それを考えると、やはり英会話に集中するほうが良さそう。

ただ、自分が英会をするシーンがあまり想像できていないのが正直なところ。
旅行くらいだろうか。

英語ができると嬉しいかな、と思うのは、IT系の仕事をしているとどうしても調べ物の対象が英語になったり、英語の講義を動画で見たりすることも出てくる。

英会話であるならばなんとなくで通じる部分もあって、英語動画も同じことが言えなくもないけれど、技術系の内容を考えると、なんとなくで済ませると痛い目を見ることもある。
意味を正しく理解しないと行けないシーンでは、勉強したことに自信が持てないというのは結構問題なんだよなぁ

結局のところ英語を勉強したいのではなく、英語でしか書かれていない内容に対して勉強の効率を上げたいというのが正しい表現になりそう。
であれば、英語をがんばるというよりはツールにお金をかけたほうが賢い選択となりそうな気がしてはいる。

ただ、やれることはやってみたいとは思うんですよね。
DUOセレクト買ってみようかしら・・・

DUO(デュオ)セレクト: 厳選英単語・熟語1600
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金を使うなら体に使え

Audibleで堀江貴文著「金を使うならカラダに使え」を読んだ

金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方https://amzn.to/4diDEme

基本的な話題としては、老いに対してどう対抗していくのかということに関して著者が色々と取り組んでいることに関して紹介を受ける形。

一般人ができることもあればなかなか出来ないこともあるのでなんとも言えないところはあるけれど、カラダを気をつけないといけないということに関しては共通するところ。

病気になってからでは遅く、ちゃんと予防しないといけないと思うが、すでに健康診断で再検査突きつけられている身としては、眼の前のことをなんとかせねばならぬ。。。

でもピロリ菌、もう一度検査してみようかな。。。

フラジャイル28巻と灼熱カバディと。。

フラジャイルの28巻が発売されました

フラジャイル

前巻の「病理の学校」から続いているわけですが、話の内容は宮崎先生と森井技師の巣立ちに関する話。

フラジャイルは最近は患者中心の人間ドラマから主人公周辺のメンバーの人間ドラマになってきており、岸先生から徐々に人が巣立っていくという・・・

終わるのか・・・・!?

終わるのかもしれないなぁ。もう28巻だしなぁ

ストーリーはどれも読み応えあるし面白いし、好きなので続いてほしいと思う反面、これはこれできれいな終わりなのかもしれないなと思わなくもないですね

複雑。

そういえば、マンガワンで連載されていた灼熱カバディも完結してしまいました

灼熱カバディ28

こちらも現在の最新巻は28と、似たような数字。。。
最初読み始めた際は、ネタスポーツを取り上げたギャグ漫画かと思いきや熱かった。

連載9年ということで、月日の流れを感じてしまいます。
そりゃ私も歳を取るわ

ストーリーのしっかりした、面白い漫画がどんどんと終わりに向けて進んでいくのを見ると悲しい気持ちにもなります。
異世界俺強えものが多すぎる中で貴重だったのですが。。。

まだ終わるとは限っていないので、引き続きフラジャイルには頑張ってほしいです。

「散歩哲学」を読んだ

島田 雅彦著「散歩哲学」を読んだ

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名前からすると哲学書なのかと思ったが、読んだあとにAmazonのジャンルを見るとエッセイとなっていて、なるほどな、と思う。

哲学的な何かを考えるというよりは、散歩をしながら思索をしている内容を本にしたような印象を受ける。

これまで著者が暮らしてきた海外生活と東京下町や多摩あたりを思索しながら散歩するわけだが、途中からひたすら飲み歩きの内容になってしまい、酒を全く飲まない私としては全然共感のしようがない内容となってしまった。

酒飲みでかつ、関東在住であればまた受ける印象も違うのかもしれない。

散歩ができていない

考えると、散歩ってあまりしていないな、と思う。

本書で書かれているような、旅行先の通りをメインストリートから細道まで制覇するような歩き方というのは、歩くことそのものが楽しいか、何かを探して、宛もなく彷徨うことを良しとしないと行けない。

それは非常に魅力的な話ではあるものの、それができるようなのんびりとした旅は正直すぐには出来ない気がしている。

旅行に行けば観光地を巡ったり、何かしらの体験をしたりとしていればあっという間に旅行の日程が終わってしまう。
宛のないほっつき歩きというのは、余裕がないと出来ないものだ。

それでも、そうすることでしか出来ないであろう出会いや経験みたいなものは、過去を思い返してみると自分もないわけではないし、まるで映画の主人公にでもなったかのような一期一会をしてみたいとも思うものだと思う。

歩きながら考える

考えてみると、歩きながら考えるということをあまりしていないな。

私が走り始めた一つの理由として、頭の中を真っ白にするということがある。
あれこれごちゃごちゃと考えがまとまらないときにリセットするわけだ。

そうすることで、空っぽになった頭で物事を考えるように・・・とは必ずしもいかず、疲れて眠気が来てしまうということもある。
ただ、頭を切り替えるという意味においては有効だと思っている。

そんなわけで、何も考えていないわけではないけれど、考えるために歩くというよりは考えないために走るということのほうが圧倒的に多い。

夏に旅行を計画しているので、少し散歩を楽しむことができればと思う。

「子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉」を読んだ

天野ひかり著「子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉」を読んだ

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子育てに関連した書籍はこれまでもそれなりに読んではいるけれど、どうしても”自分がどう育ってきたか”をベースに頭が動くので、読むたびに難しさを感じている

我が家も子供は多い方なので、経験値としては高い方だとはおもうが、結局のところ一人一人違うし、その時の親の状況も異なる。

一人目のときは親二人でみればよかったものが二人目、三人目となってくると上の子も小さい中での子育てとなり必然的に余裕はなくなる。

親自身が理想的な動きなんて出来ていない中で子育ての理想を説かれても、、という言い訳をしたくなるものである。

何をOK、何をNGとするのかの判断基準も含め、一つの考えとして参考にしたいと思っている。

器の大きさ

本書で一番気にかかった言葉としては「器の大きさ」という表現。

子供があれこれやっているところに、あれやこれや言っても、そもそもその子にとっての受け入れられる器の大きさが小さければ、パニックになってしまうという話。
そして、その器を大きくするためには自己肯定感を育んでいかないと行けないということであった。

私の性格的に、気になったことは言ってしまうし、何度も繰り返してしまう。
特に本書で書かれている状態になりがちなのは三男。

この「器の大きさ」という表現はしっくり来た。
この表現と、自分がこれまでしてきたことを思い返すことが出来ただけでも読んだ価値があったと思う。

気をつけないといけない。

『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』

最近はAudibleでずっと英語のスピードラーニングを聞いているわけですが、このスピードラーニング。長い。
めちゃくちゃ長くてそれ聞いている間はAudibleの契約切ってしまおうかと思うくらい長い。

というわけで、たまに違う本を混ぜながら聞いていたりします。

https://amzn.to/4bD3pwA

絵を見れば、ドラゴン桜の人だと一発で分る。
今はインベスターZを書いている三田紀房さんですね。

本書は徹夜が当たり前と言われている漫画家の世界において、もともと会社員として働いていた経験を活かして、業界の慣例に従わず正しいと考える方法を取り入れて行くということの大切さが書かれていると感じました。

題材としているのは漫画家業界ではあるものの、他の業界でも似たようなことは少なからずあるとは思うのです。
そのすべてが、見直さないと行けない悪習慣とは言えないとは思うものの、本当にそれって必要なのか?は考えないといけませんよね。

私はずっとIT業界で働いているわけですが、作る対象が変わっているだけで働き方だとか考え方みたいなものがずっと変わっていない。
なんだか成長していないような感覚を長い事持っており、それもあって転職したりもしました。

結果からすると転職したことで変わったというよりはコロナなどの社会的な変化による影響のほうがきっかけとしては大きかったようにも思えますが、ここ数年でずいぶんと変化が出ています。

生成AIなんてものはその最たるものに感じます

今までを疑うというよりは、正しく見直し、評価するということの大切さは忘れないように日々過ごしていく必要があるな、と改めて感じた次第です。