読書感想文」カテゴリーアーカイブ

自分の事業計画

先日、「マインドマップ的読書感想文」さんのサイトで紹介されていた本をようやく読み終えた

会社を替えても、あなたは変わらない
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51399664.html

株式会社オプトCEO 海老根智仁氏
http://ameblo.jp/ceo-ebichan/

思った以上に考えさせられる一冊になった。会社でよくある「事業計画」って奴をどう作るのか。そしてそれは別に会社だけではないんだよって事は上記サイトを読んでいたので見ていたのだが、それでも考えさせられる一冊だった。ちょっとショックだ。

自分自身が見えてない、周りも見えてない。一番大切なことなのに、自分自身の計画がたてられてない。それは、私が一番苦手としているのが自分自身の「夢」とか「目標」ってものを作ることだからだと思う。はっきり言って

「あなたの目標は何ですか?」
「あなたの強みは何ですか?」
「どうなりたいのですか?」

これらの問いかけに私は答えられない。そしていつもお茶を濁して逃げている。

「いやー、そんなのちゃんと持ってる人のほうが珍しいんじゃないの?」

って感じで。実際のところどうなのかはわからない。腹を割ってこの類の話をする相手もいないからだ。会社の奴と話を持ちかけても変に「何こいつ頑張っちゃってるの」的な考えを持たれそうで(いや、持たれてもいいのかもしれないのだが)敬遠してしまうんだな。

まずは、自分と周りの環境から分析していき、自分自身の成長につなげられるように頑張っていきたいところだ。トーゼンのように明日からも仕事なのだが、週末は少し余裕があるといえばある。この時間をうまく使っていきたい。取り合えず、もう一度読み直してみようかな?

会社を替えても、あなたは変わらない (光文社新書)

会社を替えても、あなたは変わらない (光文社新書)

魔王 JUVENILE REMIX 10巻

週刊サンデーで連載されていた「魔王 JUVENILE REMIX」がこの10巻で完結する

魔王 JUVENILE REMIX 10 (少年サンデーコミックス)
伊坂 幸太郎 大須賀 めぐみ
小学館

あぁ、水曜日の楽しみがまた一つ減ってしまった。

時勢が時勢なだけに、犬飼の人気や、雰囲気に流されている光景は妙に今の民主党人気と重ねてしまう自分がいる。

…そのことの意味をよく考えるべきだ!考えて投票するべきだ!思いつきやムードに流されてはいけない!<中略>この国が独立したひとつの国として確固たる意志と誇りを持つためには、自分の投票に対する意味と責任を理解する必要がある

はたして、作者が犬飼に言わせたこのセリフは漫画の中の話だろうか。

本作、魔王 JUVENILE REMIXは、原作となる小説”魔王”だけでなく、様々な伊坂幸太郎作品の登場人物、セリフ、考え方が出てくる。そのおかげで少し説明セリフが多い気がしないではないが、世界観を垣間見るにはとてもいい、面白い作品だと私は思っている。これをきっかけに小説を読んだ人もいるのではないだろうか。少なくとも私はそうだった。

ロマンはどこだ

そろそろアッセットアロケーションを意識してみようか

マネックス証券の社長である内藤忍さん著「内藤忍の資産設計塾」を読んだ

【新版】内藤忍の資産設計塾─あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法
内藤 忍
自由国民社
売り上げランキング: 3245
おすすめ度の平均: 3.5

4 金融商品での資産形成の手引き
3 入門書とてしては難あり
3 入門書です。
3 解説丁寧もリスク検討なき投資本
4 精緻な議論

目次

  • プロローグ 自分の資産を守り着実に殖やす方法
  • 第1章 資産設計を始める前の7つのマインドセット
  • 第2章 資産を殖やす7つのセオリー
  • 第3章 個人投資家が使える12の金融商品
  • 第4章 実際に運用するための6つのプロセス
  • 第5章 資産設計をさらに充実させる9つのポイント

これまでを振り返ってみる

思い起こせば私が株を始めたのは2006年の5月。手探りをしながら全て日本株で思うがままに取引をし続けてきました。
気がつけばもうすぐ4年が経過する。その割に、”投資”というものに関して少しずつ考えるようにはなったものの、知識がついてきている実感は無い。いくつか株の本を買って読んでみようと思ったり分析してみようと思ったものの、余り実践していなかったりする。
そんな私の運用成績がいいわけもなく、一時期は半減してしまったことも…。今は奇跡的に元本くらいまで復帰しているモノの、4年が経過してこれでは先が思いやられる。復帰してきたこの今の時期を、再設計の時期と捉えて購入してみた。

理想のアセットアロケーションとは

本書では”投資”として一般の人が手掛けるであろう株、投信、債権、外国株、外国債券等々全般にわたって紹介し、それぞれの配分(アセットアロケーション)をどう考えていくか?ということに関して書かれている。
資産を複数の投資商品に分散。さらに、一つの投資商品内でも銘柄を分散させることによって安定したパフォーマンスを実現しようという考えは、これまでも聞いてきた。ただ、リスクを分散させるという考えは分かるんだけど、それはすなわちリターンも低くなるってことだと思う。本当に安定したリターンを得ることができるのだろうか?等々色々と疑問だった。

でも、結局のところプロに勝る情報源があるわけでもなく、カンが働くわけでもなく結果は先にお話しした通り。目先の利益にウロウロと流されてしまう私には直接株に手を出すのではなく投信による分散投資を意識。さらに、本書でいうところの「外貨を持たないリスク」に対応していかなければいけないのかもしれない。

よし!

というわけで、自分の資産の整理。配分を”内藤式”を参考に考えてみることにした。
合わせて、現在は証券会社をイー・トレード証券一本にしているものを、他の証券会社も含めて考えてみることにしようと思う。
くしくも今週の金曜日にある築地朝食会では内藤社長がゲスト。マネックス証券の社長に対して「お勧めの証券会社は?」と聞くのもどうかとは思うけど、それはそれで面白いかもしれないなぁ

なんてね

道は開けるか

山崎拓巳氏の「道は開ける」を読んだ

山崎拓巳の道は開ける

山崎拓巳の道は開ける

この本は山崎氏が自身の経験を元に17の題目で道を開く方法を紹介している

  1. 自分は何者か
  2. 自分はどこに向かうのか
  3. 影響されるのは悪いことか
  4. なぜ目標を決めるのか
  5. 動けないのはなぜか
  6. いまだけが大切か
  7. どんな自分で生きたいか
  8. メンターは誰か
  9. 臆病な心とどう向き合うか
  10. なぜゴールが見えないのか
  11. 達成した先に何があるのか
  12. 誰と、どこに立ちたいか
  13. その人生を歩んでいくのは誰か
  14. 使命は何か
  15. 人は一人でも生きられるか
  16. 人生の美学を貫けるか
  17. さらなる自分に挑戦できるか

読み進めていくとわかるのだが、これを書いている”現在の”山崎氏と”その当時の”山崎氏の違いがところどころ垣間見える。それは最初の章でも

今、初めてボクと出会う人たちはこのボクが従来からのボクだと思うし、昔の友達は近い将来、「あぁ、タクって変わったなぁ」って思うときがくる。
ボクはテレもなく、あっさりと芸風を変えるんだ。

とあるように、また様々な人に影響を受けたからこその今があるのだということがわかる。

ただ、どうしてもひねくれモノな私は「本当にこんなに素直な人なんだろうか?」って思ってしまう。色々とひねくれてしまっている私にとって、この人となりはなかなか真似できるものではない。いつの間にこんなにひねくれてしまったのだろうか。時々そう思うが、それはそれで「いいんじゃね?」って思っている自分もいる。満足してしまっているのだろうか。

逆に、そんな風に思ってしまうからこそ自分は今のままなのかもしれない。そうも思った。すべてがすべてとはいわないが、人に対して素直になることができるからこそ周りに人ができる。そうとも思える。そして、難しいところなのだが、目標とする人物。この設定はとても難しい。やはりいろいろな人に会って見識を広めていくのが近道なのかもしれない。まずは動くことからはじめないと。

見習うべき内容。学ぶべき内容は本書にもある。ただ、それ以上に山崎氏に対しての興味がわいた一冊だった。山崎氏はメールマガジンやビデオ等出しているようだ。メールマガジンは早速登録し、ビデオはツタヤでも借りることができるらしいので少し探してみようかな。

凄いことはアッサリ起きる 山崎拓巳
http://www.taku.gr.jp/

気のきいた男を目指して

何かしら集まりの時。久しぶりの友人に会う時。お世話になっている人に会う時。
それらの時に一品、何か持っていくことができれば結構かっこいいのではないだろうか?
残念ながら私はそれほど東京に詳しくは無い。大学時代を関東で過ごしていれば話はもう少し違うかもしれないが、社会人になってからスイーツめぐりなんてやらないもん。

そんな思いに応えるべく「東京 社用の手みやげ 洋菓子編」を購入。

東京 社用の手みやげ 洋菓子編
小森 まなみ 岡山 寛司
東洋経済新報社
売り上げランキング: 79840
おすすめ度の平均: 5.0

5 スイーツめぐりで使えそう
5 東京に旅した人にもオススメ
5 興味深い
5 素晴らしい!
5 おいしそう!

購入して中を見ただけでは「美味しそう」で終わってしまうために、数店舗回ってみた。
決して、決して食べて見たいだけじゃないんだからねっ!

レミントン (ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ)

有楽町駅から歩いて数分で着くホテル「ザ・ペニンシュラ東京」の地下にある売店で購入可能なレミントン。ふつーの恰好で買いに行ったのでとても場違いな状態になってしまいました。

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写真で見ると、とても小さいように感じるけど実際は4cm角くらいの立方体です。
見てわかるとおり見た目がとてもきれいでお上品。さすが高級ホテルで売られているだけのことはあります。
とてもやわらかく、スッと溶けるような上品さがあります。
私には少し上品すぎました・・・
女の子受けはいいかもしれませんね。メモメモ

テ・カルヴァドス (エム – ワン カフェ スイーツ)

本店は赤坂なのでさすがにそこまでは足を運べず、プランタン銀座にもコーナーを設置しているということでそちらへ赴いたのですが・・・

目的の「テ・カルヴァドス」がありませんでした…。悲しい。
とはいえ、何も買わずに帰ってしまうのもさみしいもので数店の焼き菓子を購入しました。
残念ながら写真を撮り忘れたのですが、定番ともいえるマドレーヌやフィナンシェが実に美味しかったです。
もうね、好きです。ちょっとまた立ち寄りたい。
というか、テ・カルヴァドス食べてみたい~~~

キャラメルショコラ (カー・ヴァンソン)

飯田橋駅から少し歩くとあるこのお店に売っているキャラメルショコラ。値段も100円とお手ごろということもあって、「これはもしや結構使えるかも?」と期待して行ってみました。

f:id:krote:20091024172740j:image
目当てのキャラメルショコラはもちろんのこと、他にもとても目を引くスイーツがたくさん!思わずあれこれと購入してみました!!
ここのキャラメルショコラは実は塩味。しかもほんのり塩味というわけでもなく、結構ガッツリと塩が効いています。塊で入っているんじゃないかと思うくらい・・・。
これは、塩味が好きな人や、やっぱり男性向けになるんだろうな~

ちなみに、ここのお菓子は、たまたまかもしれませんがどれも一癖も二癖もありました。
特にショッキングだったのは写真にも写っているかわいらしいハリネズミ(?)見た目のかわいらしさとは裏腹に、リキュール(だと思う)たっぷりでした。下戸の私には正直言ってきつかったです。妻にヘルプを頼まなければ食べきることは出来なかった。
その他のお菓子もどれもガッツリとパンチ力があるものばかり。私の中で武闘派と認定されました。

あれこれめぐってみよう

はい、お分かりの通り本来の目的である「手みやげ」として余りまだ利用できていません。
ほら、やっぱり自分で「美味しい!」って思ったものをあげたいじゃないですか!
というわけで、美味しいものめぐりの旅はもう少し続きそうです。

仕事の仕組み

みさ吉さん(http://www.misaki2.net/)から薦められて仕組み仕事術を読んだ

最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術

最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術

仕事に対して多くの”仕組み”を提示している本は多い。この本もその中の一冊だが、どちらかというと「外注・アルバイトにいかに効率よく仕事をこなさせるか」ということに注力しているような印象を最初受けた。
本書では全ての事柄をマニュアル化、チェックリストを詳細化することによって、属人性を排除した組織を挙げている。
これが、自分の部下に対してだとどうなんだろうか?果たしてここまで言ってしまうと”マニュアル化”のようにチェックリストを作ってしまうと、考えなくなってしまうのではないか?と思ってしまう。なぜ、そうなるのか。それを考えないといけないのではないかと思っていた。また、属人化してしまうことによって完全に頼ってしまうことは組織としては問題だけど、”ある分野に特化したスペシャリスト”と言うのはとても魅力ある人材だと思う。
ただ、最近では本当にそれでいいのか少し疑問を持っている。
自分自身を超棚上げして言ってしまうと、全ての人が必ずしも”やる気がある”とは限らない。それは正社員であってもアルバイトであってもそういう人間は間違いなくいる。上長としての理想としてはやる気が出るような組織にしていかなければいけないんだけど、本人の意思や思想がそうでないのであればどうしようもない。そういう場面においてはやはり必要なのだろう。
最近、勝間さんのセミナーでこんな言葉が出てきた「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。人一人が経験できることなんてたかが知れている。自分の見聞を広めるためには歴史のみならず周りの経験から学ばないといけない。そう考えると、現在属人的になっている部分にチェックリストを整備することによって新たなる”賢者”を育てることに注力していかないといけない。
そこに”仕組み”は使えるはずだ

サービスは「かけ算」!

中野博著、「サービスはかけ算!」を読んだ

サービスは「かけ算」!
サービスは「かけ算」!

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中野 博 蓬台 浩明
東洋経済新報社
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本書は都田建設という会社をモデルにしたサービスに対する考え方を記した本。Amazonのレビューを見ると都田建設の考え方に感動した!ってレビューがすごい並んでいた。特に私は営業というわけでもないし、直接お客様に接する機会というのは今の仕事においては少ないのではあるが、気になったので買ってみた。

感動すること

本書で多く書かれているテーマの一つに「感動」がある。

あなた自身が感動体質になることで、サービスの本質が理解できること、またあなた自身が受けてきた感動のサービスを多くの方々に分けてあげようとする精神が重要である(P.41)

感動体質…。
別に血も涙もない人間というわけではないけど、どちらかというとひねくれている私からは少し遠そうな内容だなぁと思ってしまった。実際に私に足りないというか、「すごいな」って人を見て思うのはやっぱりこういう素直な人だ。ただ、どうしても変にひねくれてしまう。大事か大事でないかと問われればもちろん大事なことなんだろうけど、それを実際に必要な場面ではそんなことは考えず、いつもの通りひねくれた行動をとってしまう時がある。ひねくれてなくても普通にやり過ごしてしまうのだ

立場を変えれば簡単にわかることでも、わたしたちは意外とできないものです。
なぜならば、それが習慣だからです。同じ目線で見ていると、それが習慣になり、楽だから、ついつい逆の立場で見れなくなってしまうのです(P.175)

うん、そうね。だからこそこれを乗り越えた人が見ていて気持ちのいいひとと感じるのかもしれない。
でも、あまり感動屋さんすぎるとそれはそれでうざったい気になるかもしれないが…。ここは好き好きだろうか

なんか違和感

本書で述べられていることは分かるにはわかるんだけど、出来ればモデルになっている都田建設社長の蓬台氏自身の手によって書いた、「サービス」に関する本であった物を読んでみたい気もした。
言ってしまうと、”サービス”というものではなく、自社をどういうかたちで感動体質に変えていったのか。その端々が分かるような内容でもよかったのではないかなぁ。そうするとグダグダになってしまうかな?
ちょっと読んでいて、話はわかるんだけどなんとなく違和感を覚えてしまった。私の修行が足りないせいかそれともなんなのか。自分自身がサービスというものに対して真剣に取り組んでいないだけなのかもしれない。

会社にとってのお客様と直接接する機会は少ないかもしれない。
しかし、社内の部署同士の仕事の依頼や上司と部下の間で取り交わされる指示・命令を”発注・受注”という見方をとればそこにお客様がいることになる。それを考え、ひとつ見直してみる必要があるか。
あんまり冷めたものの見方ばかりしていても面白くないしね。感動体質に少しでも近づけるようにがんばってみよう!

マニュアルの作り方

ちょっと仕事上で文書を書かなければいけなくなって、試しに手に取ってみた

業務システムのためのユーザーマニュアル作成ガイド
黒田 聡 雨宮 拓 徳田 直樹 高橋 陽一
翔泳社
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おすすめ度の平均: 5.0

5 システムを活かしてもらうユーザーマニュアルの作り方

目次

  • 第1章 マニュアル作成の「間違った常識」
  • 第2章 マニュアルの企画はこう進める
  • 第3章 マニュアルの文章はこう書く
  • 第4章 マニュアルや仕様書をわかりやすくするビジュアル表現
  • 第5章 マニュアルの校正・表現の校正はこう進める
  • 第6章 マニュアルの保守管理はこうする
  • 第7章 部品化と構造化で効率アップ

理系の人間が書いた文章…と言ってしまうと範囲が大きくなりすぎてしまうからそういう区分けができるとは限らないが、多くの場合は″読みづらい″とされてしまう。特に物の説明に関する文書ではそれが顕著になるのではないだろうか。
本書では、いわゆる”物の書き方”としてぱっと思いつく内容に関してそれって違うんじゃない?って感じで紹介してある。特に、”マニュアル”という種類の文書を書くときに限定しているので、全部の文書に適用できるわけじゃない。逆を言うと、それぞれの目的にあった書き方をちゃんと意識しなければいけないということだ。

たぶん、そこがずれている。
ものづくりをする人間で陥ってしまう過ちとしていつもやり玉に挙げられるのが「作りたいものを作る」のではなく「使ってもらえるものを作る」ということの重要性。
それは文書においても同じで、読み手が何を目的にその文書を手に取るのか。また、手に取ってほしいのかを意識しながら書かなければいけない。
時には、マニュアルだけではなく様々な文書の中で「これはこの目的で」「それはその目的で」というような住み分けのようなものが必要になるんだろう。

一方で、目的別に書きすぎると重複する内容が生まれてしまうことも忘れてはいけない。
あまりに重複してしまうと、変更時の保守が大変になるし漏れも発生することになる。それを防ぐためには文書の中に別文書を参照させるような記述をすればよいのだがあまりに参照ばかりでは結局読みづらくて本来の目的を達成できなくなってしまう。
このあたりのバランスをしっかりと見定める必要があると思う。

また、そもそも文書を誰が管理するのか?どう管理するのか?ということに関して明確にしておくことも大事だ。特に、これは事前に決めておかないとあっという間に中途半端な文書のパラダイスが生まれてしまい、収拾がつかなくなる。
開発者は文書を軽視する傾向がある。それは、文書が必要な場面というものは今ではなく数年先だったりするし、そもそも必要とするのは自分ではなくほかの人だったりする。そこが、今文書を作ることに対しての足かせとなってさらには保守されない文書を生むのだろう。
この状況を打破するためにはどうしたらいいだろうか。
やはり意識改革なのか・・・。こればっかりは人と人。そして人の中の考え方。
一つの答えですっぱりと割り切れるものはないのかもしれないなぁ

1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術

先週のジョブウェブ朝食会で講師となられた斉藤岳さんの「1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術」を読み終えた。

1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術

1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術

本書はコンサルタントである斉藤氏が自身の経験から培った会議に対して11の技術を元にタイトルどおり結論を出す会議を目指すためのものである。

私自身、会社では毎日のように会議がある。それは社内での会議であるかもしれないし、複数の会社が集まった会議であるかもしれない。いずれにせよ会議のない日はないといってもいいと思う。これに関しては以前、無駄な会議を減らすべく色々とやってみようとしたが、結局参加者の意識を変えるにいたらず、結果としてあまり変化のないものもある。会議ばっかりやっている会社は結局ダメだ!なんて話が聞こえてきそうだけど、会議で全員の意識をそろえずに進めてもチームとしてのまとまりはなくなるし、全体の底上げにならないのではないか?という懸念があった。

それならば個々の会議の質を上げることによって、参加者の質を引っ張りあげていくしかない!って事で本書の技術をいくつかがんばってみている。特に、「技術04:見える化(ホワイトボードの利用)」を力を入れてやっている。そしてあわせて「技術01:ゴールはなに?」「技術06:ラップアップ(まとめ)」を意識して行うようにしている。ホワイトボードを利用することに関してはもう少し訓練が必要そうだが、ここ最近いくつか試してみた限りでは結構好調。少しずつ技術の幅を広げて試していきたい。徐々に。というのも、私自身が正しく見につけるのには時間がかかりそうだし手を広げすぎても私は実践できないだろうからという実に消極的な理由。

本そのものは、読みやすいようにということで物語仕立てになっているのだが、個人的には”やらせ”過ぎるストーリーでこの点に関しては私の好みではなかった。このあたりは趣味の問題になるのかもしれないが。。。

脳を使い尽くせ?

神田昌典さんの全脳思考を読んだ

全脳思考
全脳思考

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神田 昌典
ダイヤモンド社 (2009-06-12)
売り上げランキング: 1410
おすすめ度の平均: 4.0

4 四角いものも切りようじゃ丸
5 すごい賛否両論ですね・・・。
5 この本に共感し、リーダーとして行動した仲間、お会いしましょう。
1 見るべきところもありますよ
1 要約本って印象

“全脳思考”という文字を見て思いついたのはモノを考えるときに使用するために脳みそ全部使って必死になって考えるというものだった。
ただ、読み進めてわかったのは、”何かしらの行動を人に提案するとき”という事に関して、右脳と左脳。両方を使っての思考方法であることだった。

人に何かを提案しようと考えた時、ストーリーを持って話をするというのは比較的よく話される内容だと思う。面白いと思ったのは、全然知らなくても構わないからある個人を特定してストーリーを作るというものである。
特定の誰かに提案をする際にはその人をストーリーに登場すればよいが、不特定多数に対して提案を行う際にはこれはいいかもしれない。もちろん、本書で述べられている通りこれは危険性をはらんでいる。選択した人にとって良い話だったとしてもそれが万人に受け入れられる話ではないのだからである。
要するにペルソナをどう作るかっていう事なのか。
確か以前読んだペルソナ作成の本では事細かに像を設定するというものがあったなぁ。

ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト
棚橋 弘季
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 39266
おすすめ度の平均: 5.0

5 人間中心設計を回すための本
5 棚橋さんの思いが凝縮
4 実践的な良書だが、文章が長い
5 ユーザー中心デザインの教科書

それにしても厚い。その内容というよりも、例に関してものすごいページ数を割いているので、読みやすいと思う人とうざったいと思う人が二極化してしまいそうだ。もう少しコンパクトに出来るのではないだろうかと思ってしまう。
うーん、正直私にはつらかったなぁ