読書感想文」カテゴリーアーカイブ

スピードハックス!

今度のジョブウェブ朝食会で「スピードハックス」の著者であるシゴタノ!の大橋 悦夫氏とライフハックス心理学の佐々木 正悟氏が講師をするという事であわてて購入し読み終えました。もともと気になってはいたんだけどね。ちょっとひねくれ者根性を出してしまって読んでいませんでした

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

シゴタノ!
http://cyblog.jp/

佐々木正悟のライフハックス心理学
http://www.mindhacks.jp/

本書は、どうやって仕事をスピーディーにこなしていくか。それを心理的な面とそれをサポートするツールの提案という面の両方から迫っている内容になっている。私自身、大橋さんの「シゴタノ!」はRSSリーダーで購読しているのでいくつかシゴタノ!上で取り上げられた内容の振り返りになる部分もあったが、改めて読むことによって身につけたこともある。

とにかく思いついたことをどんどん紙に書いていくことで、そこから芋づる式に具体的な作業を引き出すことができるわけです。…そこで、このような段取りを考えるという比較的負荷の軽い作業を割り当てることで、疲れ気味の夕方の時間を有効に活用することができます。

私は集中力が切れると、思考が散漫になってしまい仕事の効率が落ちてしまう。まさにこれはちょうどいい。というわけで、思いついたことをFreeMind(http://www.freemind-club.com/)を使用してマインドマップに表してみたりもしてみた。改めて思う事は変なことばっかり考えてるな~だった(笑

また、時間感覚に関して

客観的に自分の仕事の進め方を知るという事は、いわば”鳥の視点”で自分の歩みを眺めることになり、仕事に対する自信が強化されます。・・・仕事のストレスを減らすためには、かかる時間を正しく予測するのが理想なのです。

と触れられています。私も早速、本書でも紹介されているSlimTimer(http://slimtimer.com/)を導入してみました。これはタスクリストと、それに対してのそれぞれのストップウォッチ機能を提供するサイトです。今週1週間。これを使用して自分自身を見てみようと試みました。結果は・・・私は思っていたよりもメールの対応にかなりの時間がかかっていることがわかりました。会社内のいたるところから質問や調査以来のようなメールが来るのでその対応に時間がとられていたんですね。この状況を打破するためにはある程度、メールの内容を定型化してしまって、本来時間をかけなくてもいいような内容に関しての対応を省力化していかないといけません。
あと、SlimTimer・・・。いいのですが、タスクに対してのストップウォッチ。押し忘れます。これが一番悲しいですね。せっかくレポーティング機能も持っているというのに。早く慣れたいです。

仕事のスピード、それに限らず、生活のスピードをハックする。そういう意味でも本書はいい参考書になったのではないかと考えています。それだけ自分自身が必要としていたという事でもあるのでしょうね。お二人のジョブウェブ朝食会での公演が楽しみです。

ジョブウェブ朝食会
http://career.jobweb.jp/seminar/tagList/tag_id/1357

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

さあ、才能に目覚めよう

「さあ、才能にめざめよう」を読み終えた

あれこれと、この手の本を読んでいて、だんだん私の財政状態も危険になってきました。そろそろペースを落とそうか、どうしようかと考えていたらいつの間にか本を購入していました。まだまだ勉強が足りないという事ですね。

この本は、自分自身が本当はどういう人間なのか。自分を成長させるにはどう考え、何を伸ばしていこうかを気付かせることを目的としています。以前、「会社を替えてもあなたは変わらない」を読んだ時に”自分自身の事業計画”だとか”SWOT分析”に関して勉強しました。ただ、弱みに関しては簡単に埋まるもののなかなか自分自身の”強み”に関しては言いづらいものがあります。自分自身では分かりづらく、客観的な意見も聞きづらい自分の強み。これを知ることは自分の今後に大いに役立つことになります。

目次

  1. 強固な人生を築く
  2. 強みを築く
  3. 強みを見つける
  4. 34の強み
  5. 疑問を解く
  6. 強みを活用する
  7. 強みを土台にした企業を築く

膨大な調査の結果から作られた人間がもつ34の強み。それを客観的に導き出すための「StrengthsFinder」という仕組み。この仕組みによって、私自身も自分自身がもつ強みを改めて認識することができました。「StrengthsFinder」によって私が認識した5つの強み。これは言われてみると確かに「そういうところもあるかな~」って思うところですが、いっそのことこれに騙されてそれを中心として進んでいくのもありなのでは?って思ってしまった。

弱点ばかりに目が行ってしまう自分の今後に対する計画。少しは自分の強みに関して考えられるきっかけになってくれると信じて!

最後の授業 ぼくの命があるうちに

ランディ・パウシュの「最後の授業 ぼくの命があるうちに」を観た&読んだ

人にものを伝えたり、教えたりする。そして夢を実現して人の夢の手助けをする事の素晴らしさ。そして何よりもランディ教授のパワフルさに圧倒された内容でした。

目次

  1. 最後の講義
  2. 僕はこうして夢をかなえてきた
  3. 僕を導いてくれた人たち
  4. 夢をかなえようとしているきみたちへ
  5. 人生をどう生きえるか
  6. 最後に

すい臓ガンによって余命3か月~半年と宣告された状態で、3人の子供と奥さんのためにできること。将来、子供たちが大きくなった時に自分自身がそばにいて愛をあたえることができないこと。そんな状況の中で子供たちに何を遺す事が出来るだろうか。ランディ教授にとってその答は最後の講義を行う事でした。

生きていく中で自身が抱いていた夢。そしていかにしてその夢を実現させてきたのか。人生の中において何を大事にして生きていってほしいか。まさにこの講義は子供に向けてのメッセージになるのではないだろうか。

会社の中においても部下を持つ立場としてどう考えていかないといけないのか。また私自身、もうすぐ子供が生まれ父親になる。そのせいなのかどうかは別として最近は「生き方」に関する本を特に読むようになってきた気がします。いろいろなことを考えさせられ、とても幸せな気持ちにさせてくれる授業でした。

ちなみにこの本。DVD付きとDVDなしの両方があります。実はDVDの中身である最後の授業はYouTubeにアップロードされています。詳しくは以下のページから

ランダムハウス講談社
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/last_lecture/index.php

YouTubeではサイズの関係からかずいぶん細切れになってアップロードされているのでちょっと見るのは一苦労。値段にして1000円位上がるのですが、落ち着いてテレビで見ることができると思えば私はDVD付きを推したい。少なくとも”本”だけではこの授業の素晴らしさが半減してしまうのでYouTubeであってもぜひ授業を受けてほしいと思います。

とてもいい。とてもさわやかな気持ちになることができました。私も頑張らねば

出会いの大学

どこぞかで紹介されていた出会いの大学という本を読みました

出逢いの大学

出逢いの大学

人脈が大事だという事は認識しているつもりですが、じゃーなにかしてるの?って考えると何もしていません。おかげで社会人8年過ごして付き合っているのは未だに大学時代の人間がメイン。いや、8年過ぎても大学時代の仲間とやり取りをしているのはある意味私にとっては長続きしているのかもしれませんが。。。そう考えると、「仕事」を抜きにした関係って本当に少ないなぁ・・・と思ってしまった。

別に仕事を抜きにしなくてもいいのですが、「○○会社のかえる」ってわけじゃなく、「かえる」って認識して話ができるような関係を築けるような仲ができるようになりたい。もちろん、それは自分がそれに見合ったものを持っていなければいけないのはもちろんだが、そもそも動き出そうともしない状態では何もできないし。

本書にも書いてあるのですが、ポジションや周りの環境が人を育てたりもする。ちょっと背伸びしたようなポジションにいたほうがそのポジションに見合った人間になるのは近道なように感じています。

本書はそんな事を思い出させ、一歩を踏み出させてくれる役割を私にとっては担ってもらいました。とも言うのも、本書中に書かれている内容を少し実践し始めています。これがどう生かされるか、それは私自身の頑張り次第といえばそれしだいですが、自分自身をいい方向に向かっていけるよう頑張っていきたい

今更ながらAjaxを勉強

今後、Silverlightが結構な勢いではやってくるんじゃないかな~と個人的には思っている。思ってはいるものの、会社で仕事として使うのにはまだ早いとも感じている。確かにMicrosoftが力を入れてきているのはわかるし、実際にいいものができるんだと思う。ただ、これまでもそうだったのだが、新しい技術が出て最初というのは問題があれこれと付きまとっていく。WindowsがSP出るまで安心できない(出ても安心はできないことが多いんだけど)ように実際の業務で使うのにはよほどの営業的なアピールを必要としてない限り早いのかとも思う。

というわけで、Silverlightに関しては個人的に細々と調べていこうかと考えている。いつか会社を見返してやるために。そう、いつだって私は偏屈である。

というわけで、現状でWeb技術と言えば~的な発想でAjaxに白羽の矢がたった。恥ずかしながら、私は今までまともにこの手の技術をちゃんと勉強はしていない。確かに初代のASP(ActiveServerPage)をいじっていたのでJavaScriptやVBScriptは多少はやってはいるのだが、勉強して~っていうより”無理やりやっている”って感じが多かった。というわけでちょうどよさそうな本を買ってみた

Ajaxの基本と実践 システム開発に役立つ知識とテクニック

Ajaxの基本と実践 システム開発に役立つ知識とテクニック

ただ単にAjaxの本となるとWebページ用の内容が多かったりするんだけど、この本はどちらかというとシステム開発者向けに書かれているために、WebアプリケーションをAjax・JavaScript・CSSを使って構築しようと考えている私にはいい勉強になるのではないかと思っている。

ところどころ題材として登場する画面も受注登録機能であったりと、とても仕事で使う事に即した内容になっていると思う。どちらかというと、入門書に近い位置づけになるのだとは思う。もう少し突っ込んだ形では別の本がいいのかもしれない。

うーん、Ajax勉強する上でいい本って何があるのかな?

現場で使えるソフトウェアテスト

少し縁があってTEFに参加させていただいています。いや、縁っていうか、参加したいって言って参加しているだけですが

Testing Engineer’s Forum
http://www.swtest.jp/forum.html

ソフトウェア開発を行っていて、自分のテストに対する認識だとか考え方に関して不足を感じていました。その状態を打破しようと参加させていただき、勉強会も時々出させていただいてます。近くでやったときだけですが。。。

そちらのMLにてちょっと話題になっていたので手に取ってみました。ちなみに私自身はJavaでの開発経験はありませんが、Javaという言語に関係なくソフトウェアテストの基本的な教科書として読みやすいものでした。

うん、これはなかなか良書だ。会社の仲間にも広めないといけませんな。

現場で使えるソフトウェアテスト Java編

現場で使えるソフトウェアテスト Java編

魔王

週間サンデーで連載されている「魔王」ちょっと変わった感じが好きで楽しみにしています。先日naokiさんのところで魔王が取り上げていて

漫画版魔王の第一章がクライマックス
ようやく小説魔王の最後の部分に差し掛かり、今週で安藤の限界突破により犬養を止めることは出来なかった所まで。・・・

http://d.hatena.ne.jp/naoki0311/20080910/1221009983

む。これ小説が元だったのか・・・。と言うわけで書店にちょうど置いてあった文庫本を購入しました

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

週末を利用して読んだのですが・・・。うーん、色々と推測で物事が進んでいって結局よく分からなかった。後々調べてみると、漫画のほうは他の作品との合作なんですね。話がかみ合わないわけだ。でも、どちらかと言うと漫画のほうがやっぱり分かりやすいなぁ。

しかし、蝉と鯨。気になる・・・・。これはグラスホッパーも読むべきだろうか。。。。何はともあれ明日はサンデーの発売日。漫画「魔王」がどうなるのか楽しみである

魔王 5―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

魔王 5―JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス)

ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術

三輪 裕範さんが書いた「ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術」を読んだ。

ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術
三輪 裕範
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 4120

本書の著者は、サラリーマンでありながら7冊の商業出版を成し遂げている。昨今の勉強本ブームはその殆どがインプットに対するもの。本書ではそれら様々な本を読んで得たインプットを商業出版としてアウトプットすることに対する技術が語られている。
最近色々なところでお会いする方々は、話を聞いてみると商業出版を目指している方が多い。商業出版と聞くと、私としてはなんだか遠い世界の話のように聞こえていた。どちらかというと、今でもその気持ちは強い。
ただ、商業出版が出来るくらい問題意識を持ち、その分野に対して自身の知識を整理できる力を持つというのは非常に魅力的な話であり、必要なスキルであると考えて本書を手にとって見た。

大目次

  1. 本のテーマをいかにして見つけるか
  2. 情報をどのようにして集めるか
  3. 情報をどのようにして整理するか
  4. どう文章にするか
  5. どう出版に結びつけるか

本書は大きく上の5章に分けられている。
各章で色々なことを学ぶことが出来たが、特にテーマに関しては色々とやってみたいことは多かった。

一つのテーマだけを必死になって追いかけていくよりも、複数のテーマを持っているほうが、より充実した知的生産が出来るように思います。

まずはテーマを三つ持つことを目指していただきたいと思います。そして、出来ることなら最終的に十くらいのテーマを見つけ出すことが出来れば、本を書くことはぐっと楽になってくるでしょう(P39-40)

これが私にはとても重要。なんだかあっちに言ったりこっちに言ったりし過ぎているような気がする最近。とりあえず、本書にも書いてあるとおり「蔵書を眺めて傾向を見る」+「新聞で自分が何に興味を持つか」をしばらく継続的に見ていくことにしよう。
メモに関しては本書では本田直之氏のレバレッジメモを出してきている。私は、情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)を読んで以来はずっとA6ノートにメモをつけているのでここはこれを利用。ただ、”メモの取り方”として

  1. ページ数を一緒に書きとめておく
  2. メモの題字を考えてメモする
  3. 週末に抄録する

というのは役に立ちそうだ。特に週末に行う抄録。私は記憶力がないのでその場でメモを刷るようにしているが、週末に再度見返して抄録しなおすようにすればさらに自分自身の身になるのではないかと思い早速やってみることにした。簡単な週報のようなものだろうか?

こうやって色々と考えてみると商業出版を目指してみるのも中々楽しいのかもしれないと思える。色々な方と話をし、色々なテーマを見つけて考えていきたい。

iPhoneで弾言

Twitterで小飼弾さんが購入者に対してお礼を言っているのを見て、どんなものだろうか?と思って購入してみた。ちなみにiPhoneでは350円で購入することが出来ます。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
小飼 弾 山路 達也
アスペクト
売り上げランキング: 3814
おすすめ度の平均: 4.5

5 モノよりもカネ、カネよりも人!!!
5 何でもバランスシートで考えられるようになった!
4 あまりにも合理的
5 いい意味で楽天的
4 自分の価値感を見直すためのテーマが詰まっている本

“どうなんだろうか?”というのの対象は二つ。つまり、

  1. 弾言そのもの
  2. iPhoneでの読書

です。

弾言そのもの

どちらかというと、小飼さんは挑発的な文章を書くイメージが強かったのですが、本の中ではあまりそういうわけでもないんだなぁ~というのが、ちょっと意外でした。
内容は自信のスキルだとか資産。その他もろもろをバランスシートを使って考えるというのはちょっと面白いと思った。ちょうど簿記の勉強をしているところだったので、それも合わさってあれこれ考えてしまった

  • バランスシートで考えるとき、今そのスキルが有用かどうかにかかわらず書き出す
  • 定期的にスキルの評価を考えてみて、現時点でのそのスキルの有用性を表してみる(評価替え)
  • そこから自分にとって足りない科目を考える

ううむ。単純なようでなかなか出来ないこともありますね。

知識や情報を把握するためには、それなりの仕組みをちゃんと自分の中に組み上げておく必要があるわけで、考えてみると今の私にはあまりないことに気がつく。こうやって、読んだ本に関してはブログを書くことで出してはいるけど、ただそれだけ。
小飼さんは執筆に関する情報をWikiでまとめているみたいで、これは面白いなと思った。
結局本も、分野で考えると似通った分野の本をあれこれ読みつつそれぞれの特徴だとか内容を比較、自分自身として何を得るのか等々考えていくのがいいと思いつつも、その”同じ分野の本”をまとめて読むわけじゃなくて整理してデータベース化しておく必要がある。
Wikiに限らず、もう少しそれらをまとめる仕組みをちゃんと作って有効活用していかなければいけないな、と思った。

iPhoneでの読書

先日日本でのキンドル販売も発表されたこともあって、電子書籍という分野は少し興味がありました。ただ、個人的には文章は紙で手に持って読みたいと思っています。
仕事でPCに対してひたすら向き合っているものの、大事な書類等は印刷してチェックするのが毎度のパターン。モニタで確認するのがコスト的に見ても一番いいのかもしれませんが、じっとモニタを見ながら文字を読み続けるのはせいぜいブログくらいのものでした。
なので電子書籍は私には合わないのではないかな~?というのが本音でした。ただ、食わず嫌いなのもいけないので試してみました。

どうしても画面に入る文字数が少ないので、ページのめくり数がすごい多くなってしまいます。弾言も、単行本では216ページという数ですが、iPhoneでは554ページ。ページ数だけで見ると結構凹みますね(^^;
ただ、単行本と違ってiPhoneのような端末だと携帯性に優れているので、本当にちょっとした空き時間に読み進めることが出来ます。片手で操作できるのも一つの利点ですね。
キンドルだと本当に本を読むために所持していないといけませんが、iPhoneのような端末だとこれはいいかもしれません。文字サイズを変更したりできればもう少し1ページ内の文字が増えるかなぁ?このあたりをカスタマイズ出来ればもうちょっと読みやすくなるかもしれませんね!

世界を動かす授業

久しぶりに読んだ本に関するエントリーでも。
少し前、NHKが放送しているハーバード白熱教室ってやつが話題だった。テレビのない我が家では見ることのできない内容ではあったので気になりつつも、似たような本を発見。
少し見てみたら面白そうなので購入してみた

ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方
リチャード・ヴィートー 仲條 亮子
徳間書店
売り上げランキング: 3029

「世界を動かす授業」

ハーバードビジネススクールでのMBA取得者たちがどんな授業を受けているのか。何を考えさせられ、またどういう風に考えさせられているのかの、極々一端だろうが垣間見ることができるような内容。
正直言って思っていた以上に面白かった。

ただ、それと同時に自分自身の世界に対する知識の拙さを痛感させられる本でもあって、文面としては大変わかりやすく書いてあるのかもしれないが、内容を自分のものにするのには足りないものが多くあると感じさせられた。
それでも最近は宿輪純一さんのゼミに時々参加させていただき、多少は世界経済周りの知識を勉強し始めた感があったと思っていたが、やっぱり気のせいだった。場面場面では分かったつもりになっていたのかもしれないけど、背景や全体が見えていない。

本書は世界全体を見渡し、地理的ではない区分けでいくつかのグループを作って考えている。
それらのグループに所属している国々が、どういう背景・課題を持っているか。また、過去・現在・目指すべき未来。これらに関しての考察を行っている。
一通り読んで、ようやくもう少しこれらの内容に関して向き合えるスタートラインに立った。もしくは立つ準備が出来たのではないかと思えた。
ニュース・新聞・WEB。様々な媒体によって、これまで見過ごしてきた情報への関心や考え方というものが、変わってくるのではないだろうか。

いや、変わらなければいけないんだと思う。