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ダーリンは外国人 with Baby

時期的にちょうどいいかな?って買ってみた!

ダーリンは外国人 with BABY
小栗左多里&トニー・ラズロ
メディアファクトリー
売り上げランキング: 2045

ダーリンは外国人シリーズは最初のだけ読んでいるんだけど、文化や考え方の違いがコミカルに描かれていて結構好き。
今回のお話は出産から子供が1歳までのお話。うちの子もようやく2か月が過ぎたので共感する部分、そしてこれから味わうであろう部分。それぞれ楽しめる内容だった。あぁ!これってうちの子だけじゃないんだ!ってところが何箇所かあった。ニヒルに笑うのは共通なんですね。あれ、最初見たときはちょっとびっくりしました。

本書では第1弾では特になかったトニーのコラムが多い。トニー。やっぱり色々と考えているな。うん。
子供の教育に関してはまだ我が家でもこれから話し合っていかないといけないところ。
私は結局、塾には一度も通う事がなくここまで来ている。塾に通いたいと思ったことはないし、通わせたいとも思ってはいないけど、だんだん子供が大きくなっていく中で考えは変わるのだろうか?勉強の大切さは30を過ぎてようやく気がついたような感じだ。でもそれでもまだ遅くはないと思っている。

今思うと私が小さいときには色々な所に連れて行ってもらった気がする。そんなに記憶力がいいわけでもなく、そして乗り気で行ったというよりは連れてかれたという感じだったのであまり記憶には残っていないが、親父があちこちに連れて回った気持がわかる。
色々な事を見て、触って、経験していってほしい。

やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている

先日の「結局”仕組み”を作った人が勝っている」の著者二人が送る第二弾。「やっぱり”仕組み”を作った人が勝っている」を読んだ

やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)
荒濱 一 高橋 学
光文社
売り上げランキング: 19034

前作に引き続き、内容の骨格は成功者たちによるケーススタディになる。
ただ、著者も前作と同じようにただひたすらにケースを紹介しているわけじゃない。今回はインタビューした成功者たちの本の主題である”仕組み”が何のための仕組みなのか。何を重視した”仕組み”なのかに関して9つのポイントを上げている。

  1. 複製
  2. 他力
  3. 多面
  4. 継続
  5. 分身
  6. 標準
  7. 法則
  8. 即効
  9. 論理

以上の9つのポイント。これらに関しての事例をあげることでその有効性を説いている。
本書で紹介されている成功談。これらは前作と同様、おいそれとまねできるものではないし、ましてや同じことをしたとしてもすでにこれらのマーケットでは彼らに勝つことはできないだろう。
その意味で考えても、9つのポイントをもってどう生かすのかが本書を生かすポイントになるのだが…よくよく考えてみると、これらの仕組みはそれほど特別でないように感じる。これらは結局のところいわゆる”仕事術”に通じる内容なのだ。

仕事術とこれらの仕組み

では何がその辺の仕事術と違うのか。
著者の両氏が、この取材対象として選んでいるのはいずれも企業家(投資家もいたが)であり、その誰もが”ほぼ全自動で収入を得られる仕組み”を手にしている人ばかりである。つまり、ここでは世間に出回っている”仕事術”とは一線を引きたかったのではないだろうか。
この事に関してはPart1で

いかにしてこの「仕組み」を作り上げ、いわゆる「ラットレース」(ハムスターが回し車の中を走り続けているような状態)から脱出するか(P.23)

としている。
題名にもある著者が言うところの”勝っている”とはそういう状態なのか。幸せや平和の定義を挙げだすときりがないのだろうけど、ここまでインタビュー対象を選んでいるのだからそういう考えを持っているだと思う。
まぁ、それを論ずるのは本書の意図するところではないのだろう。
彼らの成功は決して結果的に仕組みがあったわけではなく、明らかに成功するために仕組みを考えて成功したのだろうから。その”仕組み”という考え方に関しては起業だけでなくあらゆる場面で役に立つのだろうから。何にこのツールを適用するのかは読者次第なのだ。

結局「仕組み」を作った人が勝っている

荒濱一、高橋学著。「結局”仕組み”を作った人が勝っている」を読んだ

結局「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)
荒濱 一 高橋 学
光文社
売り上げランキング: 4845

本書は、著者の両氏がこれまでに様々な”仕組み”を築いて成功してきた方々に話を聞いていく形の内容になる。取り上げられている”仕組み”は様々な分野にわたり、すでにその分野ではある意味確立した存在になっているがためにその内容をそのまま使う事が出来るわけではない。
そういう意味で、一つの例。ケーススタディとしての役割を本書は持っている。最初手に取ったときは「ただの自慢話」で終わってしまわないか少し不安ではあったけど、数々の”仕組み”というか、そもそも”何の仕組み”を作るのかという点においていくつかの気づきがあったのでまとめておきたい。

リスクを最小限に抑える

何かを行う上で、リスクというものはできるだけ抑えなければいけない。それはもちろんわかっているつもりなんだけど、”そもそも何をリスクとして考えるのか”というのが問題になる。
本書で取り上げられている”仕組み”所有者たちはその視点がいいのだろう。
自分自身はマッチングを行うための”場”を提供するだけにとどめ、”場”で行われる内容に関しては基本的にノータッチなマッチングビジネスを手がける奥山氏をはじめとして明確に線を引いたりする。また、商品を売るにしても、在庫が0の状態を可能にするドロップシッピングという手法に着目をした富田氏。
何であればビジネスとして成り立つのかという着目点だけでなく、それをどう生かしていくのかという”仕組み”を作り上げることが重要なのだろう

利益を確保する

アイディアがどれだけ優秀であっても、成功しつつあるビジネスモデルに関しては常に追手が来る。また、マッチングや紹介業のような間に入るビジネスモデルの場合には、直接取引をされてしまい、自分自身に利益が入らなくなってしまう事も考えられる。
また、あまりに厳しい契約内容にしてしまうと敬遠されてしまう事になるかもしれない。

彼らに共通する事は、win-winの関係を築こうとするところではないだろうか。自分自身だけでなく、相手にも利益がある”仕組み”を用意する。
相手に出資するだけでなく、繁盛するようにコンサルティングを行い売り上げに応じてコンサルティング料を手に入れる甲田氏。契約した場合には無料でホームページを作成する事によって顧客に対しても貢献する近藤氏。
ここには多くの場合先行者の、パイオニアとしての実績がものを言うのはもちろんなのだが、ただ”荒稼ぎ”するだけでない彼らの視点が何よりも大事なのだろう

仕組みってこういう事ばかりじゃないのでは?

さてはて、いろいろな方のいわゆる”成功談”を見てきた本書ではあるけど、どうだろう。
色々と確かに気付かされたことはある。この人たちはここまで考えていたのかー!って言う事はもちろんあるんだけど、何をもって”仕組み”としているのか。
また、その”仕組み”がなかったらどうなっているのかも面白いことだ。たとえば、明確に線を引いて自分自身にリスクを背負わないことは確かに大事だ。ただもしかするとそこにもビジネスチャンスはあるのかもしれない。そんな考え方もできるはずだ。
本書で終始しているのは、”いかに自分が最小限の動きでお金を稼ぐ仕組みを作るか”だ。考え方としては、仕事以外に楽しみを見つけ出したり、その時間を別な事に使いたいと考えている人が対象になるのだろう。本書でたびたび登場する本がある

金持ち父さん貧乏父さん
ロバート キヨサキ
筑摩書房
売り上げランキング: 78

実はこの本、恥ずかしながら私はまだ読んだことがない。なので言及することはできないが、”仕組み”は何もこういうった内容以外にもあるはずだ。
本書には第2段が存在し、手元に既にあるのでこのあたり、答えが何かしら出てくれればと楽しみにしている。

考える力がつくフォトリーディング

以前フォトリーディングに関する本を読んでみたものの、いまいち身についた感じがしない。頭に入っているけどフォトリーディング本で書かれているところの”既視感”って奴を味わったことがない。ただ単に頭に入ってないだけなのかもしれない。
という事でもっと簡単にわかりそうなものを読んでみた。

考える力がつくフォトリーディング
山口 佐貴子 照井 留美子
PHP研究所
売り上げランキング: 951

フォトリーディングとしての基本的なフレームワークそのものは変わらず(当たり前)、それを子供に教えるために書かれている本。「PHOTO READING FOR KIDS」なんて書いてあるし。
本の読み方を子供のころから身につけておくことによって、早い段階からの学習効果を期待している…というよりは、フォトリーディングを身につけた人の「もっと早い段階でこれを知っていれば!」という思いから来たのだと思う。
自分が勉強の大切さをあとから身をもって知って、教育熱心になる構図が見え隠れしないでもないが。。。

以前読んだ、「あなたもいままでの10倍速く本が読める」と比べると、子供向けという事もあってかなり分かりやすく書いてある。純粋にフォトリーディングの技術だけを学びたいのであればこちらでもいいのかもしれない。
社会人としての日常生活への応用。また、グループでディスカッションしたりする等の事例に関してはさすがに本書では取り上げられてはいないが、新聞や小説への適用例やマインドマップに関しても軽くではあるけど触れられている。

私が本を読むのは通勤電車の中なので、どうしても雑音が入る。朝はそれなりに静かな時もあるのだけど、帰りはひどい場合には大騒ぎしている連中まで居るんだよね。この中でいかに集中する事ができるのかも合わせて訓練していかないといけないなぁ
既視感は本当に味わえるのか??

新版 バフェットの投資原則

ジャネット・ロウ著。平野誠一訳の「バフェットの投資原則」を読んだ

[新版]バフェットの投資原則―世界No.1投資家は何を考え、いかに行動してきたか
ジャネット・ロウ
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 50604

目的

今年、改めなくてはいけない事に投資がある。
まぁ、株式市場全体がへこんでいる中で凹んだ所でそれはそれでしょうがないじゃない?って見方ができなくもないけど、それにしても立ち回り方が悪かった。
いわゆる、投資に対して情報は仕入れているかもしれないけど、情報を活用したり分析。そして自分の中で基準や原則といったものがなかったことに大きな原因があると思っている。まぁ、流されるままに動いてしまったりしていたんですね。
そういう事もあって、タイトルに惹かれてしまい購入。何かしら今年、市場と向き合っていく中でのヒントになればと思ったのだ。

タイトルからするとなにやらバフェット氏の投資原則というか投資方法だったり、”株式市場で勝ち抜くためには!”みたいな事が書いてあるのかな~って思ったけど全然違った
本書は、”投資原則”というよりも”バフェット語録”とでも言ったほうがいいのではないだろうか?バフェット氏の言葉と、その場面に関しての注が付いている形になる。純粋に株式市場で勝ち抜くためのテクニックを学びたい人に対してはあまりお勧めができない。
私自身、この本を読んで確かにバフェット氏の投資原則というものは何となくわかった気がする。ただ、それを自分でできるかと問われると今の自分には難しいとも感じた。
ただ、その中でもバフェット氏の姿勢に関して学ぶべき点はいくつもあり、その中のいくつかをあげてみる

ひたすらに調べ、考える

目をつけた企業の年次報告書を読み、次にその企業のライバル会社の年次報告書を読みます。(中略)いろいろな会社をひととおり調べてから、詳しい知識を得るために何冊か本を読みました。そして年次報告書を読み、保険の専門家に話を聞き、可能な場合には経営陣にも会って話を聞きました…(P53-54)

投資をするというのはここまでするものなのか。バフェットの投資原則としては「損をしない」事が第一にある。それをかたくなに実践するにはこうなるのかもしれない。
自分が投資をする際にここまでできるのか?と言われると、なかなか難しいものがあると思う。専業でやるというのは。人のお金を預かってやるというのはそういう事なのだろう。この姿勢は何も投資に限らず、日々の仕事でもいえる部分はある。お客さんからお金をもらって働いている。そういう意味で全く同じなのだから。
さて、自分にそこまでできないのであればどうするのか。株式投資から足を洗うのか、それとも投信を利用して専門家に任せるのか。専門家に任せる手も一つだけど、「じゃぁ誰に任せるの?」という事になるとまた難しい話になる。
それならば・・・自分が思ういくつかの分野に関しての知識を身につけて考えていくのがいいのかもしれない。少なくとも、年次報告書を見比べたりそういう事はすぐにでもできる話だ。取り入れていくことにしよう。

私はいつも、その会社全体を所有しているつもりで考えています。その場合に私がとると思われる方針を、経営陣がそっくりそのままとってくれるのであれば、私好みの経営陣だと言えます。(P106)

年次報告等から、その企業が何を考えているのかを読み取り、それに賛同するのであれば投資する…と、いうわけではない。自分自身がまず、自分が経営しているのであればどうするのかを考えて、照らし合わせる。
これを実践するとしたらやはり、その業界に関しての深い知識がいるだろう。もちろん、マネジメントという意味においては共通する部分も多いだろうが。
経営者の視点。業界の今後を見据えた行動。
それらの考えを少なくとも今、私は持っていない。ならばどう鍛えていこうか。

NextStep

まず、財務・会計に関しての前提知識が足りない。これは今年の一つの目標として掲げてある簿記の勉強を通じながら身につけていく。
そして年次報告を。自分が保有している・保有したい銘柄だけでなく、ライバルと思われる銘柄のものもチェックをして考える事を実践する。そしてその業界に関しての知識を合わせて吸収していくようなStepを踏んでいこう。
うむむ、やる事はいっぱいだな

レバレッジマネジメント

レバレッジシリーズでおなじみの本田直之氏著「レバレッジマネジメント」を読んだ

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』
本田 直之
東洋経済新報社
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大目次

  1. 経営者のレバレッジ
  2. 戦略のレバレッジ
  3. 営業のレバレッジ
  4. ブランドのレバレッジ
  5. 仕組み化のレバレッジ
  6. 組織のレバレッジ

大きく上のように6つの章に分かれているが、一番多くのページを使って述べられているのは第1章の「経営者のレバレッジ」。ここではこれまでのレバレッジシリーズでも言われてきたことだけど、

  1. 自分の仕事は何か?
  2. やるべきことをやらずに任せるべきことを任せてないのではないか?

等々、”経営者”としての仕事を正しく認識して仕事を行っているのかを問いただしている。もちろん、私は経営者ではないのだけど、これは別に経営者に限った話ではなく、経営にかかわる人間。言ってしまうとすべての人間が意識することであると思う。
職位が上がったのにもかかわらず、慣れているからと今までの仕事内容と変わらない人たち。何のために職位が上がったのか。それは間違いなく考えるためである。自分としての上をさらに目指すため。会社の業績を上げるため。社会をよくするため。それらを考え、そして実行する。それがいま望まれている。そのためには考えなければいけない。そう強く感じた。

本書は上記の私の例であるとおり、”何を考えるべきか”を指南するツールとして利用するのが正しい使い方として作られている。「あなたはこの問題に対してどう考えていますか?」と質問されているように感じながら読むことで、より自分の血肉になるだろう。

ペルソナ作ってそれからどうするの

棚橋 弘季さんの「ペルソナ作って、それからどうするの?」を読んだ

ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト
棚橋 弘季
ソフトバンククリエイティブ
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ペルソナといっても、ゲームの話ではありません。先日疑問に思ったソフトウェアのデザイン。その考え方をどこかしら学ぶことが出来るのではないかと思い購入して読んでみました。
ソフトウェアを実際に使用するユーザー。ソフトウェアをデザインするときに、実際のユーザーの声を聞きながら使いやすさだとかデザインに関しての意見を聞くことが出来ればそれにこしたことはないんだけど、常にそんな風にユーザーの時間を束縛することは出来ない。そこで、ペルソナという架空の人物を作り出し、その人を意識してデザインをする手法のこと。その手法を進める上で考えておかなければいけないこと。そしてどう進めていくかが書かれている。
また、ユーティリティ・ユーザビリティ・ユーザーエクスペリエンス等の定義に関しても触れられており、ただ単に”流行”で取り組んでいてると見逃してしまう本来の目的である”そのソフトは誰のものか”ということを考えさせられた。

本書では明確に開発者とデザイナーを分け、専門家によるデザインを行うべきであると考えられている。また、本書でのデザインの対象は多くが”一般向けのウェブサイト”になっている。私が今取り組んでいるソフトウェアはの対象ユーザーは”ごく限られた(その分野に対する)専門職”への企業向け基幹システム。そのあたりに違いはあるものの、ペルソナ手法を取り入れて考えることはかなりプラスに考えられることがわかった。ユーザビリティにかかわらず、そのソフトウェアに関わる様々な人をペルソナとして用意することによって、ユーティリティや機能に関しても改善を考えることが出来る。結構適用範囲は広いかもしれない。

ちょっと残念なのがあちらこちらからの引用が多すぎて、もう少しまとめることも出来たのではないかというところかな。これは、WEBサイトのデザインそのものに関して述べられているところに私が余り興味を示さなかったからかもしれないけど。
全てをすべて読むのは結構大変なのでポイントポイントを抑えながら読むのがいいと思います、

この金融政策が日本経済を救う

高橋洋一さんの「この金融政策が日本経済を救う」を読んだ

この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
高橋洋一
光文社
売り上げランキング: 948

この本、元々は勝間和代さんが送るポッドキャスト「Book Lovers」で紹介されていたのを聞いて興味を持っていた。経済の話は弱いのだが、数式を使わず出来るだけ言葉で説明しているとの事なので手にとって見た
本書は冒頭で

本書は、おそらく世界一やさしい金融政策の入門書です。数式を使わず、平易に、高校生でもわかるようにしました。なぜ今、金融政策が重要なのか、財政政策だけではダメなのか、そして、なぜ金利を上げてはダメなのか、本書を読めば、理解していただけるはずです

とある。そうあるとおり、金融政策の重要性についてかなり事細かにかかれている。高校生にでも分かるように~というのはかなり高校生を選んでしまいそうだけど、経済学・金融関連の書物としては分かりやすいほうだと思う。
私はというと、さすがに全てを理解できたとはいえないが、日経新聞を読んで考えたりすることは明らかに増えたように思う。それだけ身になったことがあるということなんだろう。

ただ、金融政策の入門書という割に、日本政府や日銀。民主党への批判が結構目に付いたのは少し残念だ。入門書としてならば”今”にとらわれずに入門書として使えるものであるといいんだけど。個人的には日銀総裁を選ぶ際のドタバタ劇やそれに伴う民主党の主張等に関しては、著者と同じくただ単に無能さを露呈しているように見えたのは間違いないが。

いずれにしてももう少し勉強してから読み直せばそれなりに身に付きそうではあるけど・・・・。さすがに経済学は敷居が高かった(><)
キビシー

ワンランク上の問題解決

横田尚哉さんの「ワンランク上の問題解決の技術」を読んだ

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
横田 尚哉
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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ファンクショナルアプローチを用いた問題解決の方法を解説された本。平たく言うと、「何で問題になっている?」と考える前に「なぜ?何のために?」ということをひたすら考えることなのかな。問題そのものではなく物事の本質に目線を帰ることで問題に対して解決手段を導き出す。
“問題解決”といったときに、何を”問題”とするのか。人によって何を問題とするのかは結構変わってくると思う。全ての問題に対してファンクショナルアプローチが適切というわけではないとは思う。あくまで、アプローチの一つだと思う。
プログラムが動かない事を問題とするのであれば、私たち技術者は比較的その”原因”に対して目を奪われてしまって多大の時間を使う場合が多い。趣味であればそれで全然問題はないのだけど、仕事としてやっている場合は”そもそもそのプログラムが何の目的を達成するためにあるのか”を考えて代替手段でも何でも対応すること。必ずしも”原因を追究する”事が重要ではないときもある。もちろんそうでなく”原因”を追求することそのものが仕事のときもあるし、原因の究明をなおざりにしていいというものではない。
これも、どこまではどう考え、ここからはどう考える。そういう考え方。これも一つの”目線の切り替え”が重要なことだと思う。私は出来ているのか?と聞かれていると、そう考えるようにしたいと思いつつも出来ていない部分がまだあると思う。それを補うためには訓練が必要とも本書では述べられている。

本の終盤に「日常の生活で常にファンクショナルアプローチを用い続ける」という事によって訓練するという事が出てくるが、これを常に”なぜ?何のために?”って考えているのは、いい加減な私には少し大変だ。私はまず、色々なものに”興味を持つ”、”知りたいと思う”というくらい緩い表現で進めることにして行くことにする

EQ?

こころの知能指数といわれるEQ。それに関する本を読んだ

EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方
ダニエル ゴールマン リチャード ボヤツィス アニー マッキー
日本経済新聞社
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EQ(Emotional Intelligence Quantient)という言葉はこの本で始めて知りました。
EQは情動指数とも訳される、副題どおり”こころの知能指数”だそうだ。この本ではリーダーとなる人にとってEQが如何に必要であるか。そして個人だけでなく組織としてのEQを高めることが何よりも重要である事が紹介されている。
この本ではリーダーのパターンを

  1. ビジョン
  2. コーチ
  3. 関係重視
  4. 民主
  5. ペースセッター
  6. 強制

と6つに分類している。ここの人それぞれで向き不向きはあるだろうけど、何か一つのパターンを適応するのではなく場面場面で使い分けていく形があるべき姿だと思う。
“なるほど!”と思ったのは、個人と組織とではEQを高めていく出発点が違うという着眼点だった。これは、個人と組織とでは目標や理想の意味するところが違うことが多い。特に組織においては、それは理念といったように概念的なものになりがちでモチベーションを保つことが出来なくなってしまうということだ。組織において全ての人がモチベーションが高いわけじゃない。その状態の中でいくら理念や理想を掲げたところで「また始まったか」とともすれば揶揄されてしまうことになる。これには気をつけないといけない。
また、本書の中では”リーダーに必要なのはIQよりもEQである”としてあるが決してEQが高ければ全てOKというわけではない。当たり前の話だが、”リーダーたちの中でEQの高いリーダーはパフォーマンスがいい”というだけであって、そもそもリーダーとしての知識は持ち合わせていることが前提となる。
また、本書でも述べられているが、EQを高める=”いい人・八方美人”になってはいけない。無理にEQを高めようと意識して行うとただのうそ臭い人になりそうだ。自分自身が、本気でそう思えるような方向性から練習していくべきだろう。仕事場に限らず、日常、過程においてもEQは高めることが出来るのだから。