読書感想文」カテゴリーアーカイブ

これからのSierの話

このところ、本は買えどもなかなか読み終えることなく積まれていく日々でしたが、
ひょんなことから Kindle Unlimited に入ってしまったのでせっかくと言うことで本を物色。
システムインテグレーター社の梅田さん著があったので手に取り読んで見た

これからのSIerの話をしよう エンジニアの働き方改革 (Think IT BOOKS)
梅田 弘之
インプレス (2017-09-08)
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タイトル通り、Sierで働く人に向けたエールのような感じの内容。
特別新しい話があるわけではないんだけど、語られていることができているだろうか?に関しては正直耳が痛いところだ。

特にこの1年は色々と迷走している自信がある。

色々と覚悟を持ったつもりで1年を過ごしてきたつもりでいたけれど、結局のところいいように流されているだけ。
本書で言うところの、自分自身のコアコンピタンスであったり、キャリアプランというものがしっかりと構築することなく動いてしまっている。
その結果、成果というものを得ることができていない

人間、結局のところ易きに流れるとは常日頃、自分自身に感じるところではあるけれど、
本当、何をやっているんだろうか・・・と読みながら思ってしまった。

いい加減な正確なもので、どうしても「まぁなんとかなるでしょう」と思ってしまう。
一方でそれであるがゆえに成果が出ていないんだものな

図らずも、一つの組織を任される立場になってしまっている以上、
自分自身がいたいと思えるような組織に少しでも慣れるようしていかんといけないのにねぇ
もちろん、自分自身、組織を飛び出すことも含めてもっと真剣に考えないといけないんだけど・・・

思考の整理や、復習にはとても役立った。
一方で、結局のところ自分自身次第であると、当たり前ながらに再考させられた一冊でした

イシューからはじめよ

少し前に購入して読んでいなかった、「イシューからはじめよ」を読んだ

 

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」
英治出版 (2014-09-01)
売り上げランキング: 1,648

 

イシュー。つまり、問題。

私が単純にそうなのか、エンジニアという生き物がそうなのかは正直わからないけれど、
何かしら、すぐに方法論を考えたくなってしまう。

今の仕事でもそうだ。
問題は山積している。
問題が一つしか見えないなんていうことは基本的になくて、優先度の高い軸それぞれに、
優先度の高い問題があるように見えるわけだ。

もはや問題が多すぎてしまって、何から手をつけていいものか悩ましい。
どう考えてもすべての問題を解決するには時間も能力も足りない

ここで絶対にやってはならないのが、「一心不乱に大量の仕事をして右上に行こうとする」ことだ。「労働量によって上にいき、左回りで右上に到達しよう」というこのアプローチを僕は「犬の道」と呼んでいる

キビシー!

時間と労力を惜しみなく費やせばもしかしたらある程度いい線までいけるのかもしれないけれど、
実際のところそこまで費やして意味のある答えに本当にたどり着けるのかはやってみないとわからない

だからこそ、本書で書かれているようにイシューの特定が大事になる

言ってることはわかる

言ってることはわかるんだけど、そんなに物事は都合よくいかないもので、
そんな簡単にはイシューを特定することも、それで周囲を納得させることも難しかったりする。

人によって優先するものが異なり、それはそれぞれの背景を持っていたりすると最悪だ。
いわゆる、「どれもこれもが最優先」状態。
楽しい楽しいデスマーチの序曲となる

説得力

イシューを見極めるためには「実際にインパクトがあるか」「説得力あるかたちで検証できるか」「想定する受け手にそれを伝えられるか」という判断が必要となり、ここにはある程度の経験と「見立てる力」が必要になる。

そう、説得力。
なぜそれが、今一番優先するべきイシューなのか。
これを解決することで、我々が抱えているイシューがどうなるのか。
それらを、伝えなければいけない相手に伝わるように言わなければいけない。

それは、上司かもしれないしチームメンバーかもしれない。
大抵は両方か。

主語は何か

本書を読んでいて、言われてみれば・・・と思ったのは以下の言葉だ

「これがイシューだ」と思ったら、そのイシューの主語を確認してみよう。「誰にとって」という主語を変えても成り立つものは、まだイシューとしての見極めが甘い可能性が高い。

現状の問題点や改善案をチームで話をしていて、確かに出ないわけではない。
でも、なんだか漠然としているというか、なんというか。
「言ってることはわかるんだけど、それって出来る?どうやるつもり」
って感じになることが少なくない

問題と考えていることは本当かもしれないけれど、なんか他人事な感じがした。
自分が解決する問題ではなく、誰かが解決してくれる問題と考えているのかもしれない。

ちゃんと、何かしらの改善にはやはり主語があったほうが確かにいい。

一度、身の回りのイシューを認識し直さないといけないなぁ

 

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」
英治出版 (2014-09-01)
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Kindleのハイライト機能

最近、よほどのことがない限り、本はKindleで購入するようにしている。

Kindleを使っていて困っていたのは、紙の本であれば比較的容易に気になった箇所を
すぐに開くことができるのだが、それが難しいことだった。

どうすればいいのかな〜とネットを見ていたら、ハイライトがなかなか使えそうだ。

これまでも、ハイライトの機能は使っていたんだけれど、
あくまでマーカーとしてしか使っていなかった。
でも、自分でハイライトした箇所はWebで見ることができることをつい最近しった

Kindle Amazon Your Highlights
https://kindle.amazon.co.jp/your_highlights

さらに、このページから、Windows/MacそれぞれのKindleアプリを呼び出すことができて、
そのハイライト箇所へ飛ぶことができた。

読んでいるときには腑に落ちてハイライトしたつもりでも、後からハイライトだけを見返したときに
前後の文脈をやっぱり確認したい場合はよくあって、ハイライト範囲はいつも迷うんだけど、
これであれば必要なときに確認ができてとてもいい。

MacのKindleアプリはなんだかイマイチなイメージがあってずいぶんと更新していなかったけれど、
久しぶりにアップデートしたらその程度の利用であれば問題はなかった。
うーん、なんで使い物にならないと思ったんだっけ・・・?

いいじゃないか。なかなか。

自由をつくる

少し前ではあるけれど、森博嗣さんの「自由をつくる 自在に生きる」を読んだ

 

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
森 博嗣
集英社
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森博嗣さんの本は読むのは初めて。
なかなか面白いので、他も少し見てみたいと感じた。

考えてみると、そうか、今日は38歳の最後の日になるわけだ。
明日からは30代最後の年が始まるわけだ。

最近、よく考えるのは、結局自分はどうなりたいのだろうか?という問答だ。
少し前に読んだ、「仕事は楽しいかね?」の一節にこんな話があった

彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしているんだ

人と同じことをしていては、成功はできないよって話なのはわかる。
では、自分が他人を凌駕する人材になろうとしているんだろうか?と考えると、正直ピンとこない。

色々と本を読んだり勉強したりしているのは、もちろんエンジニアや社会人としての成長や成功というものを考えていないわけではないけれど、
どうなりたいのか、という目標がない。

役員や社長になりたいのか
大きなカンファレンスで発表するようなエンジニアになりたいのか
誰かに認めてもらいたいのか

本書では、人生の目的は自由の獲得として描かれている。

なるほど。
実際問題、生きていれば色々なものの支配下に置かれる。

支配下にあるというのは、見方によっては楽なものであって、
自由というのはそれはそれはとても甘美な響きではあるけれど、面倒なものだ

自由を求めているのか、ただ単に支配から逃れたいだけなのか

知らず知らずのうちに、自分でこうあるべきと常識に支配されてしまってはいないか

親としての自分。上司としての自分。部下としての自分。
いろいろ考えると、意識していなかった不自由さが露骨に見えてくる

30代最後の年を迎えるにあたって、変に年寄りじみた考えに支配されないように意識していこう

仕事は楽しいかね

以前、なんとなくKindleセール対象となっていた時に購入していた「仕事は楽しいかね」を読んだ

 

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

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きこ書房 (2015-01-20)
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楽しいかね?

そりゃ、楽しい時もあるかもしれないけれど、大変な時もそれなりにあるよな。
楽しいばかりじゃないよね。

基本的な流れとしては、現状に不満を持っている主人公が、たまたま知り合ったものすごく成功したお爺さんとの会話から自分を見つめ直すという流れ。

色々と、いい言葉が書かれていて、読みやすい本だったんだけど・・・

この主人公は、結局のところお爺さんが、大成功した人だと知ったから
話を聞く気になって、そこから学ぼうと一生懸命になったんだよな。。。
同じことを言っていたとしても、普通のお爺さんだと、多分主人公は
「勘弁してくれよ、俺はもう眠いんだ」
ってなったんだろうなぁ

なんてことを思ってしまい、色々と台無しになった。

何を言ったのかが問題なのではなく、誰が言ったのかが問題になってしまうことはよくある話だ。
この人がそういう話をするのであれば、きっとそうなのだろう、と。

本を読むと、それはもういい言葉が溢れていて、そのたびにボキャブラリの少ない私なんかはKindleでハイライトを入れる。
ハイライトを入れるようないい言葉は、自分で見返してみるのもそれはそれでいいんだけれど、
まるで自分が考えたかのように話をしたくなる。

でも、自分が「いいなっ」って思ったように相手に伝わるとは限らないもので、
結局のところ私が話をしてもダメなのかもしれないと悲しくなる。
きっと今、「わけのわからないこと言い出したな」とか考えてるー!ってねぇ。

そうなると、その言葉に相応しいくらいの人間になる必要があり、
そのためには・・・・あれ、ループしそうだ

まぁ、うまくはいかんよ。そうは。

それでも、やはり最後には本書から「〝明日は今日と違う自分になる〟」

何を持って違うとするのかが問題だけれど、日々、考えることは続けていかないとな

チームが機能するとは

昨日のエントリーでも書いたが、「チームが機能するとはどういうことか」を読み終えた

 

チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
エイミー・C・エドモンドソン Amy C. Edmondson
英治出版
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読み始めたのは随分と前なんだけど、途中に倦怠期があって、期間としては随分と読むのにかかってしまった。
なかなか読み応えもあり、学ぶべきことも多くあったので、もう一度読み返してみたいとも思う。

学習する組織

いいですね。
小さいながらもマネージャーの真似事のようなことを仕事ではしているので、
本書の内容は色々と思うところが多かった。

思うところは多いものの、実際に行動できるかどうかはやはり別問題。
自らの能力の無さを呪うところではあるけれど、日々積み上がっている問題と向き合いながら
こう言うことをできるようにするにはどうしたものかと悩まされる。

単純に言ってなんとかなるのであればそんなに優しいことはないんだけれど、
それができていればすでに理想の組織は出来上がっているわけだ。

本書の中で、いろいろな言葉が出てくるが、最後の方に出てきた

「説得力ある目標を伝え、安心してチーミングを行える環境をつくり、改善のためのチーミングを会社の至る所で支援すること」

というところに集約されるのかもしれない。
正しいかどうかは別として、納得してもらえるというのは、確かに大事なんだよな。

では一方で、マネージャーだからと言って仕事の全部に納得が言っているかといえば、
そういうわけでもない。
自分の中で、納得がいかないことがあったとしてもどこかしらで折り合いをつけていることもあるわけだ。

基本的な仕事に対するスタンスの問題でもあるかもしれない。
考えれば考えるほど、ドツボにはまっていく面もある。

中途半端に長く一つの組織に止まりすぎてしまい、つまらない納得ができるようになっていっているのだろう。
そういう割り切りというものができるようになったのは、まぁある意味処世術としてはいいのかもしれない。
ただ、それが続くとやはり潮時なのかもしれないと思ってしまう時もある。

あぁ、面倒臭い

最近の読書事情

先週の頭くらいから、ひたすらにゲームへつぎ込んでいた時間を、
人生果たして何回めだろうか?という「またか」感はあるのだけれど悔い改めて
本を読んだり勉強したりする時間を少しずつ増やしている。

というわけで、最近読んでいる本と、これから読もうと思っている本をあげてみる

チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
エイミー・C・エドモンドソン Amy C. Edmondson
英治出版
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仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?

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きこ書房 (2015-01-20)
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結構前から気になっていた。
たまたま、Kindleでセールをやっている時に買ってあって、
そのまま読んでいなかった。。。

 

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
森 博嗣
集英社
売り上げランキング: 12,060

新しいことを学ぶことが「楽しい」と思えているうちはやっぱり勉強は続くものだけれど、
やはり難しい問題に当たって気晴らしという理由をつけてゲームを始めると泥沼になる。

ゲームをすべて否定する気はないんだけれど、結果的に自分を苦しめるようなことがないように
楽しいと思える程度に止めたいところですね。

 

積ん読がたまっていた

久しぶりに本を買った。
当然、KIndleでだ

さて、読もうかと久々にKindleを手に取ってみたら容量がないとのこと。
うーん、確かに整理してないなぁと溜まっている内容を見返してみたら・・・

買ってダウンロードしただけで読んでいない本や、途中になっている本が結構あることに気がついた。
うむむ。完全に忘れてしまっていた

現実世界で本を買っていると、読んでない本は嫌が応でも目に入ってしまうのだが、
Kindleの中にある場合は目につかないので、そもそも忘れてしまうことがある。
まぁ、その程度の認識の本であれば忘れてしまっても問題ないじゃないかと言われればそれまでだが、
せっかくお金を払って買ったのであればせめて目は通しておきたいところ。

最近、少しずつゲームの時間を減らせてきているので読み進めるようにしていきたい。
ここのところ本当に本を読んでいなかったなぁと振り返って、少し反省だ。

機械学習入門を読んだ。。。?

すっかりブログを書く頻度が落ちてしまってきている今日この頃ですが、生きてます。

さてはて、GWくらいからチマチマと読み進めていた「フリーソフトではじめる機械学習入門」を読み終えました。

フリーソフトではじめる機械学習入門
荒木 雅弘
森北出版
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長かった。。。

機械学習という分野に関しては全くの門外漢だったので、全てが新鮮と言えば新鮮な内容でした。
しかし、やはりポンポンと現れてくる数式に関してはちんぷんかんぷん。
ただ、「機械学習というものはどういうものなのか」を大雑把に把握することはできた気がします。
ぶっちゃけ、読み進めただけで演習問題はやっていないのでこれに関しては試したいところ。

機械学習に関する話で共通するのは数学的な知識が必要ということかな。
でも、新たな学習アルゴリズムを作り出す訳でないのであれば、実はツールを使うことでそれらは省略することができるんじゃないのかな〜。。。なんて甘いことを考えている。

結局のところ、機械学習という分野に強くなりたいのではなく、学習結果から得る知見だったりを得ることが目的なので、そこのところは履き違えないようにしたいですね。
いや、その分野に強いに越したことはないのは多分確かでしょうけれど。

という訳で、最後まで読んでは見たものの全然身についていないので、
演習なり実データなりを使って弄ってみないとなぁ。
それか別の本を読む形をとるか。

どう転んでもいいように、数学の知識はある程度押さえておいたほうがいいと思い、こちらをポチった。

キーポイント線形代数 (理工系数学のキーポイント 2)
薩摩 順吉 四ツ谷 晶二
岩波書店
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いやー。まるで大学受験が始まるような気分だ。
もう、全然微分積分とか覚えてないしやばいぞー。
本当に理系の大学を出たのかしら、私は。

人の心は読めるか?

ニコラス・エプリー著。「人の心は読めるか?」を読んだ

人の心は読めるか?
人の心は読めるか?

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ニコラス・エプリー
早川書房
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GW中に読み終えるぞ!と意気込んでいたものの、GW中は家族サービスやらなんやら(主に怠惰)で読み切ることができず。
先日、ようやく読み終えた。

読み終えたはいいものの、ブログに書くのがどうも最近億劫になってしまっており、
ズルズルと時間だけが過ぎてしまった。
ちょっと最近、怠け過ぎている感じが否めない。

「人の心を読む」という言葉がずいぶんと気になる。

仕事では何人かの部下を持っているのだが、わからないものはわからない。
普通に過ごしているようで悩んでいるのかもしれないし、
落ち込んでいるようで、別に落ち込んでいるわけでないかもしれない。

これまでに何度となく、辞表を受け取ったけれど、前もってわかっていたのは数少ない。

普段から、一生懸命周りの考えを探っているわけではないんだけど、それでももう少し気づいてもいいんじゃないかな〜と思うことはやっぱりある。

 

結論からいうと、そんなに都合よくはいかないということらしい。
まぁ、そりゃそうだ。

でも、読み進めていく中で、何が原因でそう都合よくはいかないのかはわかったし、
やっぱり対話をし続けるしかないということも、なんとなく思っていたこととあっている。

話をすること自体は嫌いではないんだけど、まだまだその周辺に関しては下手くそ何だろう。
やっぱり、もう一度 EQ あたりの本を読み返すことになりそうだ。

EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方
ダニエル ゴールマン リチャード ボヤツィス アニー マッキー
日本経済新聞社
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