読書感想文」カテゴリーアーカイブ

シャングリラ・フロンティア(23)

シャングリラ・フロンティアの23巻が出ましたよ

シャングリラ・フロンティア(23) ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ 

ジークヴルムとの対戦に向けた話の流れかと思いきや、ヴァイスアッシュがメインで話が進んでいきそうな気配。

新たにクラン同士のつながりやシルヴィアも参戦してくる布石が出てくるなど、どんどんと追加要素が出てきて結構な風呂敷を広げてしまっている感がありますね。

そして、「これって異世界ものじゃなくてゲームなんだよね?」って思う作り込みよう。
制作陣がチラホラとストーリーにも出てきますが、何を意図してこんなゲーム作ったんだ?って思わなくもない内容ですね。

世界観的にも、このシステムは最先端を突き進んでいるので、ゲームの世界観と現実とがどこかで交差するような話の展開とか来やしないだろうな、と思わなくもないです。
ないだろうけれど。

24巻はまた大きく話が転換しそうな予告が書かれていたことですし、しばらく楽しませてくれそうで嬉しいです

カトマンズに飛ばされて

Audibleでピックアップされいた「カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記」を聞いた

カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記

著者の古舘佑太郎さんは古舘伊知郎さんの息子。
そしてミュージシャンということですが、正直なところ全く知りませんでした。。
芸能関係にはめっきり弱く、、

本書は、いわゆる放浪旅や東南アジアやインドの素晴らしさを発見するような旅行記ではなく、いやいや旅に駆り出された青年の本音的なものが垣間見える内容で面白かったです。

そして、Audibleでは著者御本人が朗読されているため、なんとも感情がこもった形で聞くことができるのでおすすめです。

お金はあるけれど、制限のかかる旅

この旅自体は、先輩ミュージシャンのサカナクション・山口一郎さんにお金を出してもらっての旅行となり金銭的な不自由さは全く感じない内容。
旅の中身としても、飛行機も使えば各地で普通に食事やガイド付きのツアーにも参加する。

ただ、宿泊先は共同宿などがメインとなっていてバックパッカーみたいな形を取っているので、全体の構成としてはテーマなく行き当たりばったり感があります。

でもまぁ、そんなもんなんだろうなと。

いわゆる、持ち金◯円からスタートで、必要に応じて現地で働きながら!みたいなものだったりテーマがしっかりとしている旅は、それを描いているプロデューサーが、、

あれ、今回はどうだったんだろう。。。?
よくわからんです。

Instagram

古舘さんのInstagramでは旅の様々なパートで投稿されているので、本書を読み終えたあとで見てみると、「あぁ!あの時の場所がここなのか!」と思わず口元がほころぶ。

思い出しながら、眺めてみる事ができて二度美味しい感じですね。

HBR 2025年9月号

HBRの9月号が届いたので読み始めています

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2025年9月号 特集「戦略的に休む」

今月号のテーマは「戦略的に休む」

休むというテーマではあるけれど、HBRである。
アマゾンのアンディ・ジャシーしかり、ファーストリテイリングの柳井氏しかり、ハードワークの権化みたいなラインナップが登場します

結局のところ、休みは大事だけれど、それはしっかりと仕事しているからこそ大事なのであって、仕事してないのに休みがどーのこーの言うのは違うくない?って感じである。

ぐうの音も出ない

まぁ、そうですよね。
HBRですものね。

まだ読み始めたばかりなので、せっかくの3連休ゆっくり読んでいきたいと思います

まとめて出るのはいかがなものかと

続々と楽しみにしていた漫画の新刊が出ました
嬉しい限りですが、分散してくれるとモチベーションアップが徐々にできて嬉しいんですけどね。

フラジャイル(30)

フラジャイル(30)

岸先生のところから徐々に人が巣立っていく感じがして物語もそろそろ終わりかしらとおもっていたのですが、本館は森井さんに焦点を当てたストーリー。

ハイレベルな現場では、人に対して課せられる責務も大きく、ニューヨークへ旅立っていた円の現実を知る。
実際の現場がどうかはわからないですが、そういうものなんだろうな、という気もしないではないです。
まぁ、出てくる人がみんなぶっ飛んだ正確なのはどうかとは思いますが。。。

それにしても森井くん。随分と熱い人になったものだ。。。


とんでもスキルで異世界放浪メシ 11


とんでもスキルで異世界放浪メシ 11

うーん、よくよく見てみると、単行本1巻に4話分なんですね。すごい短く感じました。
料理もパエリアだけだったし。。。

徐々に戦闘というか、バトル的な要素が出たりキャラ物っぽい感じになったりと、購入はしているものの徐々に展開がうーんって感じになってきているのも事実。
うーん

幼女戦記(32)

幼女戦記(32)

徐々にターニャVSメアリー・スーの構図が出てきているわけですが、この先どうなっていくことか。

前巻の時点で、魔道士という特殊な位置づけだけではこの先の戦闘において厳しくなっていくことからの戦技研究の流れ。
帝国としては、最終的には敗れる未来はすでに出ているものの、ターニャ自身がどうなっていき、この戦いがどういう結末を迎えることになるのかは楽しみなところ。

せっかく出てきてくれたヒャッハーな感じのジョーンズには生き残って欲しいので先が気になるところですが、、

どう見ても悪役です。。。

Software Design 8月号

少し前に届いていて読んではいたのだけど書いてなかった。。。

ソフトウェアデザイン 2025年8月号 

今月号の特集はリファクタリング。

あまりいい思い出のない単語です。
前提としてあるのが信頼できる自動テストがあることとなり、そういった意味で信頼のできる自動テストがあるプロジェクトをそこまで多く経験していないという実情があります。

まさにぐぬぬというところですね。

そしてまさに特集で掲げているテーマである「いつやるのか?」が難しい。
往々にしてプロジェクトが架橋に入り、スケジュールが押していきリファクタリング期間をバッファとして扱うようなケースはよくある話ではあると思う。

あとは、本当にそれ良くなってるの?といえるときと言えないときはあると思っていて、それも相まって、心のなかで思いつつも実行がなかなかされず。
そして、溜まっていき更に実行がされづらくなっていくという負のスパイラル。

生成AIが普及していき、リファクタリングのコストはだいぶ下がっていくだろうという予測はつく一方、どうリファクタリングされるのだろうか?はちゃんと正しく認識していきたいところですね

一点。
特別企画として「時代に取り残されないキャッチアップ術」がありまして、ここであえて「Software Design読んでれば全てOK」って書いてなかったのは少し不満ですな

ゲーテはすべてを言った

Audibleで鈴木 結生著「ゲーテはすべてを言った」を読んだ

ゲーテはすべてを言った

ここのところ、愛用していたOpenRunが故障してしまっていたのでなかなかAudibleを読み進める事ができなかったのだけれどようやく聞き終えることができた。

タイトルにもある「ゲーテはすべてを言った」というのは、本書では言葉ヅラそのままの話ではなく、ゲーテほどの人であれば何を言ってもおかしくない。出所不明な言葉やありとあらゆる格言はゲーテがすでに言っているというようなジョークから来ているとのこと。

実際にそんなジョークが存在しているのかは軽く調べた程度ではわからず、Claudeに聴いてみたら。。。

めっちゃ考えてくれた。。。

検索した結果、「ゲーテはすべてを言った」(Goethe hat alles gesagt)という具体的な表現がドイツで一般的なジョークとして使われているという直接的な証拠は見つけることができませんでした。

しかし、これに非常に近い概念は実際に存在します。ゲーテ自身が実際に言った言葉として、「Alles Gescheite ist schon gedacht worden, man muss nur versuchen, es noch einmal zu denken」(知的なことはすべて既に考えられている。ただそれをもう一度考えてみなければならない) AphorismenAmazonという格言があります。これは「Wilhelm Meisters Wanderjahren」(1829年) Alles Gescheite ist schon gedacht worden, man muss nur versuchen, es n…に収録されているものです。

興味深いことに、ベルトルト・ブレヒトが学生時代にゲーテの引用を勝手に作り上げて、自分の意見を支持するのに使っていたというエピソード Goethe-Zitate – Wikipediaがあります。ゲーテがあまりにも多くのことを言っていたため、先生たちがどの引用が本物かを確認できなかった Goethe-Zitate – Wikipediaという話です。

また、ゲーテの「ファウスト」は現代でもドイツ語の日常表現に大きな影響を与えており、パロディや皮肉として使われることがよくあります Klassik-stiftungGIGA

つまり、「ゲーテはすべてを言った」という正確な表現は一般的なジョークとしては確認できませんでしたが、ゲーテがあまりにも多くの智恵や名言を残したため、「もうすべて言われている」「新しいことを言うのは難しい」という皮肉やジョークの概念は、ドイツ文化の中に確実に存在していると言えるでしょう。

おお、なんか面白いな。

本書でも出てくるけれど、名言や格言みたいなものは、使うことで少しかしこくなった気分にさせてくれる。せっかくなので、Claudeが教えてくれたこの格言は覚えておくことにしようと思う。

海が走るエンドロール 8

海が走るエンドロール 8

海が走るエンドロールの8巻が発売されました!

前巻で、シンデレラストーリー的にうみ子さんが映画祭で取り上げられるかと思えばそんなこともなく、それでもストーリーは刺激的に。。。

毎回楽しみにしています。

なんだーね、自分がそこまで入れ込んでなりたかったものって昔はあったのかね、なんて思っちゃった卒業・就職周りの話。

私自身、いわゆる2000年卒の超氷河期世代としては就職周りには色々思うところがあったりなかったりするわけだけど、考えてみるとそんなことを考える余裕すらなかったというのが実感ではあるんだよな。

それでもこの作品は、何歳になってもチャレンジすること出来るんじゃない?って思わせてくれるような気もしつつ、あーこの先うみ子さんどうなるんだろうなーが気になってきます。

楽しみです

Software Design (ソフトウェアデザイン) 2025年7月号

Software Designの7月号が届いたので読んだ。だいたい

Software Design (ソフトウェアデザイン) 2025年7月号

今月号の特集はRustとデータ分析のためのSQL講座。

Rust

注目はしているものの、Rust…案件で名前が上がったことはないんですよね。
このあたりは、受託ではなかなか出てこないような気がします。

OSSのツールなどがRustに置き換えられているというような話も以前に聞いてはいましたが、直近ではRustの複雑さについていけずにGoLangもそれなりに増えて、パフォーマンス上もいいという話も聞くし。
このあたりの言語選択は難しいところです。

私自身はC++をそれなりの期間やっていたので、なんとなく基本はできそうですが、やはり実際にコードを書いて考えないと駄目ですね。
とりあえず、サラッと概念だけは抑えておきつつ、機会を伺いたいかと

データ分析のためのSQL講座

アプリケーション開発主体でSQLを考えているのと、使っている関数や考え方が違うところに結構違和感を感じました。

これが、データ分析向けのSQLだとこうするべきって話なのかどうかがちょっと気になります。

特に、概念設計の順序というか、アプリケーションでSQLを書く場合は、駆動表となるテーブルを軸に、付属情報としてのマスタテーブルを結合していくイメージでした。
本特集では、そうではなくマスタからスタートしているように見えています。

おそらく、1つのSQLで完結させるのではなく、データウェアハウスなどで事前に結合済みのテーブルを作成するためにそうしているのであるとは思うのですが、このあたりの考え方は実際にDWHを構築するシーンでは気をつけないと行けないかな、と思いました。

ふむぅ。

その他連載

今号で、「RAGアプリケーション評価・改善の極意」と「実践データベースリファクタリング」の連載が終了。

実践データベースリファクタリングは結構面白い読み物ではあったのでちょっと残念です。
データベースのリファクタリングと聞くと、なかなか現実的な話には思えないのですが、労力を割いてもどこかでやらないと行けないのであればやるしかなく。。。

構築時の設計でカバーできればそれに越したことはないんですけどねー。
わからんものはわからんし、そこまで初期に工数をかけられないとか色々考えると、世の中の世知辛さと自分の思いの至らなさにただただ悲しくなるばかりです。

今日も頑張っていきましょう

若者に辞められると困るので強く言えません

Audibleにて見つけて拝聴

若者に辞められると困るので、強く言えません―マネジャーの心の負担を減らす11のルール

4月に入社した新入社員もそろそろ会社によっては研修が終わり現場配属も始まる時期ではないかと思います。
私の所属している会社でも、7月から新入社員が配属されることになっており、その受入準備を進めているところです。

毎年のこととはいえ、接し方に関しては日々見直しが必要ですね。

本書では「11のルール」という形で下記のようなテーマ仕立てになっています

第1章 「優しさ」と「厳しさ」のバランスは?
第2章 「強制」と「主体性」のバランスは?
第3章 「スピード」と「完成度」のバランスは?
第4章 「教育」と「経験」のバランスは?
第5章 「頑張る」と「力を抜く」のバランスは?
第6章 「励ます」と「スルーする」のバランスは?
第7章 「個人の成長」と「組織の利益」のバランスは?
第8章 「強みを伸ばす」と「弱みの克服」のバランスは?
第9章 「チームワーク」と「競争意識」のバランスは?
第10章 「お金」と「やりがい」のバランスは?
第11章 「今までのやり方」と「新しいやり方」のバランスは?

最初読んでいて、結構強いこと言ってるなーというのが正直なところ。
読み進めていると、確かにそうだよねって思うところもあれば、一概にそうではないんじゃないかな?と思うところもやはり散見される。

結局のところ、よく言われることですがコミュニケーションは相手ありきの話であり、教育に関しても同じことが言えます。
一般的に言えることが、当該対象に対しては言えないことも多々あります。

上司としても、必ずしも一人に対して指導を行うわけではないので難しいところではあるけれど、なんでそうなのか?の理由はちゃんと伝えられるようにはなりたいと思います。

何が正解だなんてわかるものではないのですが、正解なんてないよねって思わずに探し続けるということを忘れないように接していきたいと改めて考えた次第です。

HBR 7月号

相変わらず読むのに気力がいるので時間がかかってしまうのですが、HBR7月号を読んだ

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー20 2025年7月号 [雑誌]特集「リーダーらしさはどこから生まれるのか」 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー

特集はリーダーらしさ。

リーダーとは?ではなくリーダー”らしさ”ってのがなかなか面白いテーマですね。

特集記事は4本あるのですが、アイデンティティマップを作成する。つまりは自分が何者なのかを知るという記事は色々と考えさせられた。

このアイデンティティマップみたいなもの。
結構リーダー研修とかでもよくやりますよね。
自分自身で作る場合もありますし、周りの人の協力を得て360度評価じゃないけれど、自分とはどんな人なのか?を認識する。周りからどういう評価を得ているかを理解する。

そういったことは自己形成において馬鹿にできない内容だと思います。

作ってみた

試しに、Claudeの助力を得ながらアイデンティティマップを作ってみました。

Claudeなので画像生成ではなくSVGで作られてしまい、ちょっと見づらいです。

問いかけをしてもらい、答えながら作るわけですが、自分自身で大事にしたいと思っていることが、最近、行動として実行できていないのではないか?と思ってしまった。

気持ちとしては、私は好奇心を持って動きたい。楽しいことがないかを探したいという人間で有りたいと思いながら、本当にそういうふうに動くことが出来ているのか?と。

もうちょっとコンフォートゾーンを出ていかないといけませんね