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Software Design 8月号

少し前に届いていて読んではいたのだけど書いてなかった。。。

ソフトウェアデザイン 2025年8月号 

今月号の特集はリファクタリング。

あまりいい思い出のない単語です。
前提としてあるのが信頼できる自動テストがあることとなり、そういった意味で信頼のできる自動テストがあるプロジェクトをそこまで多く経験していないという実情があります。

まさにぐぬぬというところですね。

そしてまさに特集で掲げているテーマである「いつやるのか?」が難しい。
往々にしてプロジェクトが架橋に入り、スケジュールが押していきリファクタリング期間をバッファとして扱うようなケースはよくある話ではあると思う。

あとは、本当にそれ良くなってるの?といえるときと言えないときはあると思っていて、それも相まって、心のなかで思いつつも実行がなかなかされず。
そして、溜まっていき更に実行がされづらくなっていくという負のスパイラル。

生成AIが普及していき、リファクタリングのコストはだいぶ下がっていくだろうという予測はつく一方、どうリファクタリングされるのだろうか?はちゃんと正しく認識していきたいところですね

一点。
特別企画として「時代に取り残されないキャッチアップ術」がありまして、ここであえて「Software Design読んでれば全てOK」って書いてなかったのは少し不満ですな

ゲーテはすべてを言った

Audibleで鈴木 結生著「ゲーテはすべてを言った」を読んだ

ゲーテはすべてを言った

ここのところ、愛用していたOpenRunが故障してしまっていたのでなかなかAudibleを読み進める事ができなかったのだけれどようやく聞き終えることができた。

タイトルにもある「ゲーテはすべてを言った」というのは、本書では言葉ヅラそのままの話ではなく、ゲーテほどの人であれば何を言ってもおかしくない。出所不明な言葉やありとあらゆる格言はゲーテがすでに言っているというようなジョークから来ているとのこと。

実際にそんなジョークが存在しているのかは軽く調べた程度ではわからず、Claudeに聴いてみたら。。。

めっちゃ考えてくれた。。。

検索した結果、「ゲーテはすべてを言った」(Goethe hat alles gesagt)という具体的な表現がドイツで一般的なジョークとして使われているという直接的な証拠は見つけることができませんでした。

しかし、これに非常に近い概念は実際に存在します。ゲーテ自身が実際に言った言葉として、「Alles Gescheite ist schon gedacht worden, man muss nur versuchen, es noch einmal zu denken」(知的なことはすべて既に考えられている。ただそれをもう一度考えてみなければならない) AphorismenAmazonという格言があります。これは「Wilhelm Meisters Wanderjahren」(1829年) Alles Gescheite ist schon gedacht worden, man muss nur versuchen, es n…に収録されているものです。

興味深いことに、ベルトルト・ブレヒトが学生時代にゲーテの引用を勝手に作り上げて、自分の意見を支持するのに使っていたというエピソード Goethe-Zitate – Wikipediaがあります。ゲーテがあまりにも多くのことを言っていたため、先生たちがどの引用が本物かを確認できなかった Goethe-Zitate – Wikipediaという話です。

また、ゲーテの「ファウスト」は現代でもドイツ語の日常表現に大きな影響を与えており、パロディや皮肉として使われることがよくあります Klassik-stiftungGIGA

つまり、「ゲーテはすべてを言った」という正確な表現は一般的なジョークとしては確認できませんでしたが、ゲーテがあまりにも多くの智恵や名言を残したため、「もうすべて言われている」「新しいことを言うのは難しい」という皮肉やジョークの概念は、ドイツ文化の中に確実に存在していると言えるでしょう。

おお、なんか面白いな。

本書でも出てくるけれど、名言や格言みたいなものは、使うことで少しかしこくなった気分にさせてくれる。せっかくなので、Claudeが教えてくれたこの格言は覚えておくことにしようと思う。

海が走るエンドロール 8

海が走るエンドロール 8

海が走るエンドロールの8巻が発売されました!

前巻で、シンデレラストーリー的にうみ子さんが映画祭で取り上げられるかと思えばそんなこともなく、それでもストーリーは刺激的に。。。

毎回楽しみにしています。

なんだーね、自分がそこまで入れ込んでなりたかったものって昔はあったのかね、なんて思っちゃった卒業・就職周りの話。

私自身、いわゆる2000年卒の超氷河期世代としては就職周りには色々思うところがあったりなかったりするわけだけど、考えてみるとそんなことを考える余裕すらなかったというのが実感ではあるんだよな。

それでもこの作品は、何歳になってもチャレンジすること出来るんじゃない?って思わせてくれるような気もしつつ、あーこの先うみ子さんどうなるんだろうなーが気になってきます。

楽しみです

Software Design (ソフトウェアデザイン) 2025年7月号

Software Designの7月号が届いたので読んだ。だいたい

Software Design (ソフトウェアデザイン) 2025年7月号

今月号の特集はRustとデータ分析のためのSQL講座。

Rust

注目はしているものの、Rust…案件で名前が上がったことはないんですよね。
このあたりは、受託ではなかなか出てこないような気がします。

OSSのツールなどがRustに置き換えられているというような話も以前に聞いてはいましたが、直近ではRustの複雑さについていけずにGoLangもそれなりに増えて、パフォーマンス上もいいという話も聞くし。
このあたりの言語選択は難しいところです。

私自身はC++をそれなりの期間やっていたので、なんとなく基本はできそうですが、やはり実際にコードを書いて考えないと駄目ですね。
とりあえず、サラッと概念だけは抑えておきつつ、機会を伺いたいかと

データ分析のためのSQL講座

アプリケーション開発主体でSQLを考えているのと、使っている関数や考え方が違うところに結構違和感を感じました。

これが、データ分析向けのSQLだとこうするべきって話なのかどうかがちょっと気になります。

特に、概念設計の順序というか、アプリケーションでSQLを書く場合は、駆動表となるテーブルを軸に、付属情報としてのマスタテーブルを結合していくイメージでした。
本特集では、そうではなくマスタからスタートしているように見えています。

おそらく、1つのSQLで完結させるのではなく、データウェアハウスなどで事前に結合済みのテーブルを作成するためにそうしているのであるとは思うのですが、このあたりの考え方は実際にDWHを構築するシーンでは気をつけないと行けないかな、と思いました。

ふむぅ。

その他連載

今号で、「RAGアプリケーション評価・改善の極意」と「実践データベースリファクタリング」の連載が終了。

実践データベースリファクタリングは結構面白い読み物ではあったのでちょっと残念です。
データベースのリファクタリングと聞くと、なかなか現実的な話には思えないのですが、労力を割いてもどこかでやらないと行けないのであればやるしかなく。。。

構築時の設計でカバーできればそれに越したことはないんですけどねー。
わからんものはわからんし、そこまで初期に工数をかけられないとか色々考えると、世の中の世知辛さと自分の思いの至らなさにただただ悲しくなるばかりです。

今日も頑張っていきましょう

若者に辞められると困るので強く言えません

Audibleにて見つけて拝聴

若者に辞められると困るので、強く言えません―マネジャーの心の負担を減らす11のルール

4月に入社した新入社員もそろそろ会社によっては研修が終わり現場配属も始まる時期ではないかと思います。
私の所属している会社でも、7月から新入社員が配属されることになっており、その受入準備を進めているところです。

毎年のこととはいえ、接し方に関しては日々見直しが必要ですね。

本書では「11のルール」という形で下記のようなテーマ仕立てになっています

第1章 「優しさ」と「厳しさ」のバランスは?
第2章 「強制」と「主体性」のバランスは?
第3章 「スピード」と「完成度」のバランスは?
第4章 「教育」と「経験」のバランスは?
第5章 「頑張る」と「力を抜く」のバランスは?
第6章 「励ます」と「スルーする」のバランスは?
第7章 「個人の成長」と「組織の利益」のバランスは?
第8章 「強みを伸ばす」と「弱みの克服」のバランスは?
第9章 「チームワーク」と「競争意識」のバランスは?
第10章 「お金」と「やりがい」のバランスは?
第11章 「今までのやり方」と「新しいやり方」のバランスは?

最初読んでいて、結構強いこと言ってるなーというのが正直なところ。
読み進めていると、確かにそうだよねって思うところもあれば、一概にそうではないんじゃないかな?と思うところもやはり散見される。

結局のところ、よく言われることですがコミュニケーションは相手ありきの話であり、教育に関しても同じことが言えます。
一般的に言えることが、当該対象に対しては言えないことも多々あります。

上司としても、必ずしも一人に対して指導を行うわけではないので難しいところではあるけれど、なんでそうなのか?の理由はちゃんと伝えられるようにはなりたいと思います。

何が正解だなんてわかるものではないのですが、正解なんてないよねって思わずに探し続けるということを忘れないように接していきたいと改めて考えた次第です。

HBR 7月号

相変わらず読むのに気力がいるので時間がかかってしまうのですが、HBR7月号を読んだ

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー20 2025年7月号 [雑誌]特集「リーダーらしさはどこから生まれるのか」 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー

特集はリーダーらしさ。

リーダーとは?ではなくリーダー”らしさ”ってのがなかなか面白いテーマですね。

特集記事は4本あるのですが、アイデンティティマップを作成する。つまりは自分が何者なのかを知るという記事は色々と考えさせられた。

このアイデンティティマップみたいなもの。
結構リーダー研修とかでもよくやりますよね。
自分自身で作る場合もありますし、周りの人の協力を得て360度評価じゃないけれど、自分とはどんな人なのか?を認識する。周りからどういう評価を得ているかを理解する。

そういったことは自己形成において馬鹿にできない内容だと思います。

作ってみた

試しに、Claudeの助力を得ながらアイデンティティマップを作ってみました。

Claudeなので画像生成ではなくSVGで作られてしまい、ちょっと見づらいです。

問いかけをしてもらい、答えながら作るわけですが、自分自身で大事にしたいと思っていることが、最近、行動として実行できていないのではないか?と思ってしまった。

気持ちとしては、私は好奇心を持って動きたい。楽しいことがないかを探したいという人間で有りたいと思いながら、本当にそういうふうに動くことが出来ているのか?と。

もうちょっとコンフォートゾーンを出ていかないといけませんね

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修

Audibleにあったので手にとって見た

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修 第3版 エンジニアになったら押さえておきたい基礎知識

私自身、大学時代は情報系の学科を出たわけではなかったので、社会人になってからプログラミングを始めた口。
最初は周りとの差に苦労をしました。

自分自身がどういう新人研修を受けたかな?というと、社会人研修は受けたものの、ITの新人研修は入った会社には存在しませんでした。
配属された部署は、新人は私一人で他に開発をする人は二人だけ。そういう規模の部署だったので、新人研修なんてものがないんですよね。

しばらくは書籍をひたすら読んで学ぶということをしていた記憶があります。
(その後、集合研修みたいな形の体制に徐々に変わっていきましたが)

現在の会社でも今年の新人さんたちは新人研修を現在行っていて、7月から現場配属。
配属後は各現場での学習と実務が待っているわけです。

新人研修でどれくらい、何をやるのか?はぶっちゃけ会社によってものすごい違うと思います。
そもそも、どのレベルの新人が入ってくるのかが一番大きな落差が生じる部分だと思いますし、新人研修でどこまでのレベルに到達することを目指すのか?も大きく違いそうです。

自社のプロダクトやパッケージを持っている企業であればその技術スタックを中心とした研修になると思いますし、SESなどを展開している場合はJavaなど比較的ヒット率の高い技術を教える形なんだろうと思います。

本書では、それら技術に特化した研修ではなく、もっと一般的な。
ソフトウェア開発って何をするものなの?ということに重点を置いた教育になっています。

いわば、基本情報技術者試験的な感じがしました。

結構前まではこの辺の知識ってそれほど必要性を感じていなかったんですよね。
でも最近、文系出身だとかいろいろな新卒が入ってくる中で、このあたりの知識がないと共通言語がなくて会話が成り立たないな、と感じるようになってきました。

そういう意味では悪くはないのですが、これで新人研修を終えられると現場は大混乱するだろうなぁと思うのも事実。

何を持って新人研修を終えたとするのか。どこまでのラインまで行くことを目指すのかという、新人研修の要件があまりにも企業の余裕だとかによって変わっている現実がなんともしがたい、歯がゆさを残します。

結局、自社なりの教育カリキュラムを作るしかないようにも。
なんとも非効率な効率性ですね

この業界に絶望した!

三体Ⅱ

長かった・・・・

もはやそれ以外に言葉が思いつかないところはあるけれど、長かった。。。

三体2 黒暗森林 上 

三体2 黒暗森林 下

Audible合計で30時間近くの内容。

三体自体は、Ⅲとかあるようですが、一応の結末をここで迎えると言っていいのではないかと思っています(これ以降を読んでないのでそう言い切ってどうかはわかりませんが)

いろいろな思惑が絡みながら進む話は面白く、最終的な結末がどういう形を迎えるのかが非常に楽しみではあったのですが、個人的には少し消化不良な感じがしました。

何を持っての解決とするかは確かに微妙なところであり、結果として三体世界からの侵攻を食い止めることが出来たとしても、別な問題を引き起こしてしまう。
まぁ、作中でもあるように、もうどうしようもない状態なんだろうな、とも。

三体世界にしても、それで引き下がるのか~という思いは出てしまいます。

それでも三体の一作目よりこの二作目のほうが面白いと感じ、続きが気になっていたのは事実。面白い作品だったと思います。

ここまで長時間一つの作品に拘束されたのも久しぶりなので、ちょっと軽めのものをつまみ読みしていきたいですね。しばらくは。

困ったときは漫画を読む

うまくいかないときやストレスが溜まった時は、ついつい漫画を衝動買いしてしまいます

その着せ替え人形は恋をする 14巻 

「その着せ替え人形は恋をする」も14巻が出ていたのですね。
コミックを購入するのは初めてですが、アプリ等で読んでいます。

雑誌ではすでに完結したようで、次の15巻が最終巻。7月が待ち遠しいです。

アプリはこういう時、最後までは無料で読むことが出来ないので、我慢出来ずに13巻、14巻と購入してしまいました。

私は基本的に酒もタバコもやらないですし、日々のストレス発散は何だろう?と考えると、走ることと漫画を読むことになっていそうです。
いい年こいて漫画まだ読んでいるのかと言われると、まぁ、なんというかいいじゃないですか。楽しみなんですからとしか言えません。

15巻。

この話がどんな完結を迎えるのか、今から楽しみです

三体Ⅱ(上)

長い!

三体2 黒暗森林 上

2020年7月にハードカバーを購入していたものの、読むことを諦めていた三体ⅡをAudibleの力を借りて読みました。

Audibleで14時間。。。
長過ぎる

そして、三体Ⅰを読んでから5年は経っていることから、どこまで覚えているか不安でしたが、なんとか話はつながって読むことが出来ました。

上巻では面壁計画が始まって、それぞれの計画が徐々にわかってくるところ。
今は下巻を聞いているけれど、これがどんな結末を迎えるのか。

楽しみではあるんだけど、長い。。。

それでもなんとか進めることが出来るのはAudibleのすごいところなんだけど、翌々考えてみるとそこまでして聞かないといけないものなのか?という至極当たり前の疑問にぶち当たりそうで怖い

とはいえ、Audibleで聞きたいものも徐々になくなりつつあり、ランニング中に聞くものをゲットするという意味においては、ちょうどいいといえばちょうどいいんですよね。

というわけで、下巻も頑張ってます!