読書感想文」カテゴリーアーカイブ

「傲慢と善良」を読んだ

辻村深月著「傲慢と善良」を読んだ

傲慢と善良 (朝日文庫) 

Audibleで読んだ。。。というか聞いたのだが、12時間を超える内容であったけれど、それなりに楽しむことができた。

全然知らなかったのだけど、映画化もされていたんですね。

本書は、主人公の男女二人とその周囲が織りなす恋愛や人生に対する考え方や思いが表現されていて、ちょっとグッと来る。

自分自身、目立った婚活というものをせずに結婚することができたものの、自分自身としてはそれまで結婚はすることがないものだろうと思うくらい恋愛に縁がなかった。
決して善良だというわけでもないが、傲慢にもなれず、あの頃は本当に恋愛というものや結婚というものから離れていたな、と思う。

よくもまぁ、結婚できたものだ。
これに関しては、妻には感謝の言葉しかない。

一方で、本書に出てくるような駆け引きや嘘のようなものがあったとしても、やはり主人公のように気付かずに私も過ごしたんだろうな、と思う。

なんというか、小説そのものはすごい面白かったとかワクワクするとかはそこまでなかったけれど、単純に女は怖いなと思った。

”「怠惰」なんて存在しない”を読んだ

”「怠惰」なんて存在しない”を読んだ

「怠惰」なんて存在しない: 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論 

読んでいると、度々本書では「怠惰の嘘」という言葉が出てくる。
定義としては下記になる

  • 人価値は生産性で測られる
  • 自分の限界を疑え
  • もっとできることはあるはずだ

自己啓発書ではよく見かける言葉ではあるし、評価や目標設定ではまさにこれ。成長に対して主眼を置くとこうなるような気がする。

逆に言うと、これに反することを怠惰として考えられてしまうことに対して、本書ではそれは「怠惰」ではない、と言うことを言いたいわけです。

言っていることはわからなくもないんだけど、これは「頑張っている人に対して休んでもそれは怠惰ではないよ」という話であって、「怠惰なんて存在しない」という話ではないだろうと思わずにはいられない。

前提に来るのは、頑張りすぎている人に対しての話だろうと。
一方で、そういう人がこの本を取るだろうか?という疑問はなくはない。

なんというか、あまりためになった本な感じは受けなかったのが正直なところでした。

マネジャーが健全なハードワークを続けるための心得 – HBR4月号

HarvardBusinessReviewの4月号。なかなか読み進めることができていませんが、インタビュー記事として掲載されている「マネジャーが健全なハードワークを続けるための心得」が面白かったです

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー20 2025年4月号 [雑誌]特集「持続可能なハードワーク」 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー

今月号の特集は「持続可能なハードワーク」ということで、ハードワークすることに関して焦点を当てています

ともすると、今の主流の考え方はハードワークそのものを否定しかねない形になっているように感じます。
もちろんパワハラ的なハードワークは論外ですし、一昔前の残業が常態化した状態を懐かしんでいるわけでもないですが、本インタビューでも書かれているように、「成果を出すためのハードワーク」は必要に感じるシーンはあります。

もちろん、ハードワークをしなくても成果が出せるように動くということも大事なのでしょうけれど、ある程度の競争が生まれる業務においてそれで成果を出せるのか。勝つことができるのかは別問題ではないかと。

腹落ちハラスメント

インタビュー記事を読んでいて、面白い言葉だたな、と思ったのは「腹落ちできないので、この仕事はしません」というような話題。

では、若手が未知な業務を習得することにおいて体感・体験しない状態で本当に腹落ちなんてできるのか?実践を通してようやく論理と繋がるのではないかという考え方でした。

やりたい仕事だけやっていて成果を出せたり業務全体が回ればそれは一番いいのかもしれませんが、実際のところそれでは仕事が回らないこともありますし、そんな都合のいい仕事ばかりではない。

腹落ちまではいかなくても、どうやってそれらを伝えるのか。
伝え方の工夫で。。。となっていますが、正直結構難しいな、と思うわけなんですよね。
ハードワークという一言で語られていますが、どこからがハードワークなのか。そもそも何をハードとして捉えるのかも人によってまちまちです。

このあたりは教育の難しさを感じずに入られませんし、その人のライフステージによっても変わってきそうです。

嫌になっちゃうテーマですね。。。

キングダム 75発売

キングダムの75巻が発売されました

キングダム 75

前回、韓の南陽を攻略したところまで進み、この巻からは韓國王都新鄭に向けた戦いが始まります。

74巻がどちらからと言うと政治面や前哨戦だったので、なんだか久しぶりの大戦な気がします。

韓攻略自体は実現しないと話が進まないので、成功する気がしますがあとは漫画としてどこまで盛り上げるか。。。ですかね。
すでに将軍としての才覚を出している信をこの先どう見せていくのか。

楽しみです

魔女の宅急便 2

魔女の宅急便の2巻であるキキと新しい魔法を読んだ

新装版 魔女の宅急便 (2)キキと新しい魔法 (角川文庫)

キキがコリコの街に来て2年目を書かれた作品。
基本的にはいろいろな宅急便のしごとを通してキキの成長を描くという軸は変わらず、仕事に対する向き合い方だとかそういったことを考えるサマが書かれていた。
そして、成長していくことで過去に挑戦しなかったことへの再挑戦。

比較的読みやすい言葉で書かれているので、子どもが読むのにちょうどいい内容でもあるかもしれないな、と思う一方で、派手な展開に慣れてしまっていると読んでくれるかな?と思うような内容でもあった。

というか、修行の旅は1年で実家に帰るわけではなくそのまま継続されるんだ。
このままコリコに居続けることになるのか、なにかイベントが有って移住したり実家に変えたりするのか。
このシリーズは6巻まであるので、これからどんな物語が続くのか。
気になる一方ですごい気になるというわけでもなく、気が向いたときに手に取る感覚で読み進めていければと思う。

次の3巻では新たな魔女が登場予定。
どうなるでしょう

新装版 魔女の宅急便 (3)キキともうひとりの魔女 (角川文庫)

ランナーズ 4月号

先日、48歳を超えて初サブスリーという見出しで気になっていたランナーズ4月号を購入しました

ランナーズ4月号

いろいろなケースが紹介されていて、皆さん工夫をしているのがわかります。
さすがサブスリー達成者で、しかも48歳超えでの初サブスリー。
工夫しないとなかなか達成できない領域ですよね
そもそも、サブスリー達成という時点でランナー全体の3~4%くらいなのでどれだけの偉業なのかがよくわかります。

紙面に登場している方々の年間走行距離の平均は3779kmということで、月間は300kmを超えるところが一つのボーダーになり、それは日で考えると毎日10km走ることになるんですよね。

昨年で考えると、月間走行距離は200kmを超えるくらいが多く、最大でも276kmでした。
今年に入り、練習量を見直しており今のところ1月、2月と300kmを超え、3月もペース的にはいいペースです

実際のところ、単純に距離を走るという観点で考えるとそうなんですが、日によってはスピード練習などを取り入れることになるので、その日は距離的にはそこまで上がることはないはず。
練習量=距離だけでは測れません。

練習メニューをどういったものを取り入れるのか?は環境的な要因もあって、そもそもできる・できないが出てくるのでこの部分は自分の環境に適したメニューを考えるしかないわけです。
私自身、近所に1kmを超えるような坂道は思い当たらないのですが、坂自体はあるのでそれを試しに取り入れてみるというのは良さそうです。

このあたり、Garmin先生がおすすめしてくれるメニューと、自分自身で考えるメニューをどういう風に組み込んでいくのかが悩みどころですね。。。

まずは、月間300km超えをキープ。
そして、テーマを意識した練習というものをしっかりと取り組んでいくとともに、短時間で効果が上がるような坂道ダッシュができるコースの開拓をしていきたいと考えています。

ランナーズ 2025年 04 月号 [雑誌]

財務三表一体理解法を読んだ

Audibleで財務三表一体理解法を読んだ

新版 財務3表一体理解法 (朝日新書)

私自身、簿記は3級までは持っていて、2級を取ろうと勉強していて途中で面倒になって受験していないというレベル感。
複式簿記や工業簿記(原価計算)に関してはなんとなく理解しているものの、それらを仕事でやっていたのも随分と時間経ってしまっているし、CSのほうは実際にはちゃんと学んだわけではない。

先日、清原達郎氏著「わが投資術」を読んだ際にもキャッシュフロー周りの話が出てきていて、そういえばちゃんと理解していなかったなぁと思い手に取った形です

わが投資術 市場は誰に微笑むか

全体の流れを理解するという意味においてはわかりやすい本書ですが、流石にAudibleだけだと厳しかった。。。

何分、図表を活用しながら説明することになるのでランニングしながら耳で聞いているだけだとなかなか想像だけで補完するのは厳しく、実は紙の本も持っているのであとから見返してみるという形になっていました。

それにしても本書。新版もでているし、発展編や管理会計編。増補改訂版など色々なバージョンが有るようですね。
それだけこのあたりの理解というのが難しいということなのでしょう。

現実問題、言葉の意味を理解することができれば、3表を作ることができなくてもなんとかなってしまうんですよね。多くの人にとっては。
そういう意味では、会計の本を読むのではなく、本書のような全体像を掴む事ができる本を読んで終わらせるというのが一番スマートな気も改めてしました。

簿記ねぇ。。。
ビシッと揃うと気持ちいいんですけどね

SoftwareDesign2025年3月号

少し前に手元に届いていましたが、SoftwareDesignの3月号を読みました

ソフトウェアデザイン 2025年3月号

今月号の特集はコードエディタということで、VSCodeを始め主要なコードエディタに関しての記事が展開されています。。。が、正直言ってコードエディタに関して取り上げるのはどうなんだろう?と思ってしまった。

基本的に自分が使っているツールであれば、ある程度知ってはいるもの。
持ちろんショートカットやプラグインなどを含めて使いこなせているかは人によって差があるものの、自分が使っていないコードエディタに関しての記事はそこまで読む気力がわかなかった。

一方、実践データベースリファクタリングや技術広報戦略の立て方などの連載モノは安定して楽しめるので、まぁそれはそれでいいかな、と。

定期購読をし続けているSoftwareDesignだけど、今ひとつ自分の血肉にしていくことができていなく、もったいなさを感じるときが多い。
LLMアプリケーション開発などは、正直手を動かしながらちゃんと把握したいところではあるんだけど、字面を追う程度に留まってしまっているんですよね。

自分の年齢的にも、自分のキャリア戦略を考えていくのかを考えるといつまでもそんな細かいところを気にかけていていいんだっけ?と思わなくもないんだけど、少しでも手を動かして、動かしたからこそできるということを実践していきたいところ。

しっかり考えるきっかけを与えてくれる記事は本当にありがたいです
社内で意外とこういう雑誌の存在を知らない人もいたので少しずつ啓蒙活動を進めて行きたいところです。

HarvardBusinessReview3月号

HBRの3月号が届いたので読んでいる。
今月の特集は「新たなビジネスを創造できる会社」

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2025年3月号 [雑誌] 特集「新たなビジネスを創造できる会社」 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー

特集に関してはざっとしか目を通していないけれど、どれも大企業や成熟産業の中でどうやって新規ビジネスを立ち上げるのか?みたいな文脈に見えてしまって食傷気味になってしまっている感は否めない。

既存ビジネスをやりながら、新規ビジネスを立ち上げるという、なんともクリステンセン教授な話が出てきそう。

個人的にはそれよりも、HBR翻訳論文の「サプライチェーンマネジメントは生成AIでどこまで改善できるか」が面白かった。

意思決定の迅速化にLLMを活かす

生成AIの便利さはあえて言う必要がないくらいに浸透し始めているように思う。
ただ、エンタープライズの現場では使い所がセキュリティの面もあり遅れているし、LLMに相談できる内容もある程度限られている。

ただ、本論文が書いているように、自社システムを生成AIで動かすという状況はオモシロイと思った。
本論文で題材としているようなサプライチェーンマネジメントや、生産管理、販売管理などなど、そういった基幹システムやERPみたいなものとうまく生成AIがつなぐことができたら、面白い。

もちろん、これらERPのロジック自体が生成AIに乗るわけではないので、例えば「もしこういうケースを考えたらどうなる?」という問い掛けに対しては生成AIからそれら条件を下にERPに対してシミュレーションをさせるような動きを取るのではないだろうかと思う。

受け手となるERP側はより柔軟なAPIの設計と、それに向けた仕組みづくりが必要になりそう。なぜ、最終的にそのような計画を立てたのかを生成AIに対してレクチャする必要が生じるかもしれない。

このあたりは、これまでERP側が計算過程となる膨大な数値データを表なりログなりで提供していたのだけど、それを生成AIに食わせてユーザに言語で説明するだけでも結構変わりそう。

色々と乗り越えないと行けない壁はありそうだけれど、確実にそういう未来は来そうな気がする。
そして似たようなケースは他にもいっぱいあって、今後はそういう未来を見据えたうえでの開発をしていくことになるんだろうな、と妄想が膨らんだ。

ワクワクしますね。

シャングリラ・フロンティア(21)

シャングリラ・フロンティアの21巻が発売されました

シャングリラ・フロンティア(21) ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~

クターニッド戦も大詰め。

今回のクターニッドはギミックボスということで、ギミックが複雑に絡まった形。これを初見で分析しながら戦うというのはなかなかにしんどいというか無理ゲー具合が半端ない。

しかし7つの最強種もこれでまだ2つ目なんですよね。
このままサンラクたちがメインとなって倒していくのか。
ライバルが現れるのか。

話の展開が楽しみです

しかし、この手のフルダイブ型ゲームが自分の目の黒いうちに登場するものだろうか。