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Software Design1月号

Software Design 1月号が届いた

ソフトウェアデザイン 2025年1月号

1月号の特集は認証技術と、Web APIテスト。

パスキーかー。
最初に話を聞いてから随分と立つ気がするけれど、いつまで立っても最前線と言われ続けているけれどどこまで実装されているんでしょう。
私がB2Bが多いのでB2Cであれば、見ている風景は随分と違うのかもしれません。

今号から新連載となるものもいくつかあってちょっと面白いなと思ったのは「一歩踏み出すための技術広報戦略の立て方」という連載でした。
著者はハイヤールーの玉田さん(https://www.wantedly.com/id/tamaclaw_hireroo)。

本連載で書かれている、会社が抱えるProblem

  • リファラルや自己応募の比率が低い
  • シニアなエンジニアにリーチできない
  • エンジニアに選ばれない

これはまさにその通り。
昨今は特に売り手市場が続いていて、中途採用が非常に厳しい感じがします。
(足元では変わりつつあるようにも感じますが)

エンジニアに選ばれるためには、当たり前ですが選ばれる会社でなければいけないし、選ばれる会社であることを紹介しないといけないんですよね。

エンジニアによる発信というのもわかるにはわかるんだけど、そのあたりのインセンティブ設計。コントロールなどなど、難しいところ。

そもそもの話として、自社にスーパーエンジニアがいるわけでもなく、すでに情報発信している会社と比較するとどうしても見劣りする技術力。
それらを考えたときに、モチベーションを保ちつつ選ばれる会社になるための発信を続けるのって現実的なんだっけ?と考えると、ぐぬぬって感じになってしまいます。

とはいえ、Problemで上げたものはまごうことなき問題であって、この連載がこの先どういうことを教えてくれるのか、非常に楽しみです。

リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ

堀尾志保著「リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ」を読んだ

リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ

本の内容としては、様々な活躍しているマネージャー、リーダーを調査して作られた本ということで、調査結果感がありました。

特に第1章の「シェアド・リーダーシップとは」という、この本のタイトルともなっている概念に関しての説明があるのですが、これがちょっと長い。
延々と「調査では~」みたいな形になるのでこの時点で危うく脱落仕掛けました。

というか、実際に第1章は正直後半はすっ飛ばして2章以降に行ってしまっていいと思っています。

STEP1~5まであり、それぞれに意味があるとは思いますが、やはりSTEP1のイメトレして始めるというところは、思ったよりも面白く聞くことが出来たように思えます。

この手の本は、全部が全部賛同できるわけでもないのでなにかひとつでも自分に対して行動上の変化を起こすことができれば儲けものくらいな気分で聞いていたりします。

なにか、活かせているだろうか・・・。
ビジネス書を読んで、学んだ気になって終わっていないだろうか。
最近、よく思ってしまいます。

もっとしっかり、考えないといけませんね

ツバキ文具店を読んだ

小川糸著「ツバキ文具店」を読んだ

ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

舞台は鎌倉。
文具店を営む主人公が副業としている手紙の代書屋(代筆業)を話の中心に、鎌倉周辺で取り巻く人間模様含めたお話。

今回もAudibleで聞きましたが、この本。見てみるとKindle版がないんですね。
KindleはなくてもAuidbleにはなるんだ。。。

手紙。
年賀状を覗いて、最後にちゃんと書いたのっていつになるだろうか。
ちょっと記憶が曖昧だなぁ

親しい間柄であっても、基本的にはメールで済ませてしまうのが現代であって、むしろ親しくない間柄のほうが手紙になる可能性まであるかもしれませんね。

メールであっても手紙であっても、文章という意味においては変わらず、どう気持ちを表現するのか?という点においては考えさせられるもの。
本書ではそこに加えて、手紙という物理世界における要素が多分に加わって気持ちが表現できることを教えてくれている。

紙の質であったり、万年筆なのかボールペンなのかなどの筆記用具。
そして切手にいたるまで、一つ一つの選択肢を積み重ねて相手に送られる。
そう考えると、手紙というのは奥が深いと感じてしまう。

一般人がそこまで細部にこだわった形の手紙を出すというのは正直大変だな、と思ってしまうけれど、だからこそ面白みもあるのかもしれない。

改めて、その大事さに気付かせてくれたような気がする

どんどん連載が終わっていく

ここのところ、楽しみにしている漫画が次々と最終回になってしまいます。。

【推しの子】 16 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 

正反対な君と僕 7

呪術廻戦 30 (ジャンプコミックスDIGITAL)

その他にもちらほら・・・
立て続けに最終回を迎えられると、私の精神安定剤としての漫画の機能が著しく低下してしまい、まだ見ぬ作品を求めてひたすらにさまよい続けるという不毛な時間を過ごすことになりかねません。

試練のときです・・・

漫画アプリが非常に便利なので、広告を見るだけでそれなりの漫画は色々と読み漁ることはできるのですが、それにしても安定的に連載が続いてくれるかどうかは別の話で、休載に入って復活しないこともよくある話。

そういう意味では、ちゃんと最終回を迎えられているというのはただひたすらに感謝でしかないんですけどね。

呪術廻戦に関しては全く予備知識がない状態なので、単行本の発売が非常に楽しみであります。

フラジャイル(29)

フラジャイルの29巻が発売されました

フラジャイル(29)

表紙は岸先生と中熊先生のタッグ。
暑苦しいったらありゃしない

28巻で森井くんが慶楼への異動を意識したところを受けての29巻。
最近のフラジャイルは、岸先生からの巣立ちが話の軸となっていって全体として終了モードに近づいている気がしていました。

今回、新たなメンバーも登場して違う展開もあるのかな・・?
どうなっていくんでしょう。

いい話ではあるんだけど、なんとなくちょっとモヤッとした感じが残るのはなんだろう。。。

選ばれる人になる

守山菜穂子著「選ばれる人になる パーソナルブランディングの教科書」を読んだ

選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書

著者はブランディングを専門としている会社を経営しているとのことで、個人・会社含めてブランディングを専門にしているとのこと。

ちなみに、気になってHPを拝見したところ、ざっくり10万くらい(33,000*3回)かかるようだ

個人ブランディング | 守山菜穂子 公式サイト – 企業ブランディング|パーソナルブランディング|広報

「選ばれる人」と銘を打つと大仰に感じる部分もあるけれど、何かしらの人生における目標を達成することを考えるのであれば「選ばれる」ということを意識する必要はある。
もちろん、誰にどういう形で選ばれたいのか?にもよるとは思う。

ただ、そもそもの話として選ばれるための実力を持っていることが大前提で、実力はあるのにもかかわらず選ばれないのはなぜなのか?ということに関して、「選ばれる」行動を取っていないという話になるのだとは思う。

ただ、実際にそれだけの実力を身に着けてから選ばれる努力を始めても遅い場合もあるし、実力がなくても選ばれることで実力をつけることができたりもするから難しいところ。

そういう意味では、実力をつけるという覚悟を持って選ばれてみるという順序が一番目的達成には早いように感じる。

そうは言っても、どう自分を売り込んでいくのか。
IT系のエンジニアというか、業界界隈としてはプロフィールと言うか、ポートフォリオみたいなものが考え方としてあったりする。
これまでの自分の経歴というか、現在の自分の実力値というか。
そのあたりをHPとして仕立てるわけですね。
このあたりは一度検討したいところ。

このブログは、なんというか続けて入るものの、記事の方向性もバラバラということもあるけれど、カテゴリはもう一度見直して見たほうがいい気がしている。

誰に選ばれるか、選ばれたいかは正直さっぱりイメージできていないけれど、なんか試しに動いてみたいな、と思った一冊でありました。

海が走るエンドロール7

海が走るエンドロールの7巻が発売されました

海が走るエンドロール

海の映画が映画祭のグランプリに選ばれ、その結果にショックを受けるうみ子。さらに海の映画がカナダで上映されることになり、うみ子もカナダへ誘われたが……!? 「このマンガがすごい!2023」オンナ編6位、「マンガ大賞2022」9位、手塚治虫文化賞マンガ大賞ノミネート、NHKほかTVなどでも紹介された超話題作の最新刊

いやー、好き

いろいろなことに心が動かされている描写とか、その表現とか、色々と、静かに考え込んでしまうような。
青春とはまたちょっと違うような、そんな体験を与えてくれる感じがします。

ところどころ、海を題材として表現がまたなんとも。

読みながら、なんというか砂浜に立って波で足元の砂が持っていかれて自分自身が不安定になるような。そんな感覚を思い出しました。

6巻が発売されてから約半年ってことで、次はまた4月とかそんなくらいになるのかなぁ。続きが楽しみです

「休養学」を読んだ

片野秀樹著「休養学」を読んだ

休養学: あなたを疲れから救う

休養とは何なのか。
どう休養するとより良い休養と言えるのだろうか

私は、睡眠時間としては日々5時間前後なので、特別短いというわけではないけれど短いほうだとは思う。
一方で、日中帯。当たり前の話かもしれないけれど、昼食後なんかは眠くなることが多い。

実際問題、この日中に眠くなるというのが非常にやっかいで、コントロールすることが困難なことが多い。
いつの間にか「オチている」という形。

なんだったら、部下と面談中に自分が喋りながら記憶が飛んだこともある
もはや病気なんじゃないかと思ってしまうレベルだ。
流石に最近はそこまでのことはないけれど。。

本書で書かれている休養は大きく3つの休養タイプに分類されている

  • 生理的休養
  • 心理的休養
  • 社会的休養

そして、それぞれの休養の具体的なタイプが7つ定義されています。

私はどういう休養、もしくはその組み合わせが効果的なんだろうか。

昔から、ストレスが溜まったりするときによくやるのは走ること。
頭の中を空っぽにする形。本書で言うところの”運動タイプ”が多いかもしれない。

食べるということは好きだけど、それが休養になるのか?と言われると疑問が残る。
娯楽に関しては、ゲームや漫画は好きで気晴らしになるけれど、終わったあとの時間を無駄にした感がある。(だからといってやめられないのだが)

休養を、ただ休むのではなく自分を前に進めるための活動と捉えるのであれば、運動タイプや造形。もしくは転換タイプの休養がいいように感じる。

基本的に本書で語られている内容としては、それほど目新しいものという内容はなかったのだけれど、改めて自分にとって良い休養とは何なのかを考える切っ掛けになってくれたのは、それだけで価値があったのではないかと思う。

生成AIで持続的な競争優位は築けない(HBR12月号より)

今回は、最新のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2024年12月号から、特に気になった記事「生成AIで持続的な競争優位は築けない」について

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2024年12月号 特集「チームの力を最大化する」

生成AIは当たり前に

生成AIは、確かに革新的なテクノロジーです。しかし、パソコンやインターネットと同様に、「全ての企業が当たり前のように使用するツール」となる可能性が高いのです。

そういう意味では、それそのものが一時的にはともかく継続的に競争優位を築くツールとなるかに関しては非常に怪しいところ。

データ囲い込みの難しさ

また、生成AIで真の競争優位を築くためには、以下の条件が必要です:

  • 圧倒的なデータ量もしくは独自データの確保
  • 他社のアクセスを制限できる体制
  • 継続的な大規模投資

しかし、これらの条件を満たすのは、Amazon等の一部の巨大企業を除いて、現実的にはかなり困難でしょう。

先行者利益を得られる可能性は確かにありますが、過去を振り返ると、先行者が必ずしも最終的な勝者とはならないケースも多々あります。

では、どうすべきか?

重要なのは、将来的に競争優位にならないからと言って生成AIへの取り組みを躊躇する理由にはならないということかな、と思いました

たゆたえども沈まず

原田マハ著「たゆたえども沈まず」を読んだ

たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)

先日読んだ、板上に咲くと同じ著者の原田マハさん。
森美術館の設立準備に参加したりニューヨーク近代美術館に勤務したりしてるんですね。
やはり、こういった背景もしっかりと把握されているんだろう。

本作は、画家ゴッホに関して、弟のテオや画商林忠正。そして、おそらくは創作の人物である加納重吉を通して当時のパリ、そしてゴッホ兄弟に関しての半生が描かれています。

板上に咲くでも感じましたが、こういった芸術家のエピソード等を知ると、その作品に関しての感じ方が随分と変わりますね。

以前にこの時代の画家。つまりは印象派からポスト印象派と呼ばれる世代を中心とした展覧会を見に行きました

クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に 印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで | 企画展 | 国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

手元に、展覧会の冊子があるので久しぶりに開いてみました。
「じゃがいものある静物」や「若い女の肖像」など、本著作の中で出てくる作品もありますね。

どうしてもゴッホというとひまわりや糸杉、星月夜の印象が強くなってしまいます。
ただ、その時代背景や画家自信のその時の状態。
色々と調べればもちろん出てくるものの、なかなか調べようと思わないですし、覚えていられないところがあります。

Audibleで再生時間13時間超という長さでめまいがしましたが、非常に楽しむことができました。
良かったです