読書感想文」カテゴリーアーカイブ

ブログ運営テクニック100

コグレマサトさん、するぷさん著のブログ本を読んだ

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
コグレマサト するぷ
インプレスジャパン
売り上げランキング: 315

ブログっていつから始めたっけ~?
って考えると、正直いつ頃に始めたのかはあまり思い出せない。
動機もイマイチ思い出せない状態だ。

書いている時期によっては色々な事を考えたりもした。
世の中にはいろんなすごい人が多く、そういう人と何かしら会うきっかけにならないか?とか、
技術的な知識を深める事が出来ないか?とか、
アフィリエイトでうっはうっはになる事は出来ないか?とかとか。

結局、テーマを一つにしぼるには、実生活でそれほど単一テーマの内容を書く事が出来る訳でもなく
はてなダイアリーの名の通り、日々思うがままに書いている日記になっている。

「継続は力なり」とは言ったもので、私も続く時は半年くらいは毎日書いたものだが、
一度書かなくなってしまうと、平気で数ヶ月間が空いてしまう。

結局、それも目的が無いからなのかもしれない。

ゴール

本書では、様々なブログを書く上での。続けて行く上でのテクニックが書かれている。
実際のところ、私は家のPCをWindowsからMacに切り替えてからまだあまり慣れていないので、
お二方が使っているツールやテクニックには結構参考になるところが多かった。

ただ、やはりゴールに関しては、なかなか難しいな、とも思った。

そもそも日記やブログにゴールなんて概念を持ち込む事自体が不毛な話なんだろうけど。

書き方や書く内容が悪いと言われればそれまでなのだが、
書き続けて繋がっている感を感じた事はあんまりないのが正直なところ。
よく言われるページビューに関しても、続けていると若干はのびるのだが実感は無い。

さすがに、お二方のように本を出すところまで行くと、見える景色も違うのかもしれないな。

まず私は、続ける事。
そして、レンタルサーバーでも借りて試してみる事にしようかしら。
どちらかと言えば、これは好奇心以外の何者でもないけど。

何よりも、ブログを書く事そのものが目的にならないように、肩の力抜いてやって行く事にしよう。
あ~。そんなに肩の力入れてないと言われればそうかもしれないけどね。

ゲーミフィケーションを読んだ

少し前から気になっていた「ゲーミフィケーション」をようやく読んだ。

ゲーミフィケーション―<ゲーム>がビジネスを変える
井上 明人
NHK出版
売り上げランキング: 1029

ゲームは悪いか

最近再び本をよく読むようになった。

つまり、少し前までは読んでいなかった訳なのだが、何をしていたかというと所謂SNSゲーム。
昨年の秋くらいからものの試しとして始めたゲームにどっぷり浸かっていてしまっていた。
私はゲームに関しては結構のめり込んでしまう方で、やり始めるとひたすらやってしまう。
この間。読書やブログ等の更新がほとんどなかったのはまずそれが原因だ。

そんな時にふとこんなツイートを見た

システムインテグレータ社の梅田さんである。
うーん、なるほど。まさに自分は今、「時間を奪うコンテンツ」に時間を奪われている訳だな。
自分の本業は、どちらかというと「時間を与えるコンテンツ」を作る側のはず。
やっぱりちょっとダメだな、この状態は・・・って事で、少し距離を置く事にした。

ただその一方で、ゲームそのものは私はやはり好きだと思っている。
ならば、時間を浪費するだけではない。有意義な時間や時間を与えるようなゲームであればいいのではないか。
そんな事を薄ぼんやりと考えていた。

ゲーミフィケーション

本書は所謂コンピュータゲームに限った話ではなく、日常や仕事の中。
ありとあらゆるものにゲームで培ったノウハウを織り交ぜる事でよい未来を築けないか?と考える。

ゲーミフィケーションの定義としては

ゲーミフィケーションはゲームの考え方やデザイン・メカニクスなどの要素を、ゲーム以外の社会的な活動やサービスに利用するものとして定義される(P.11)

という事。
まさに、考えていた事に近いものじゃないか!

読んで行くと、色々な事にこのゲームを応用したくなる反面。
適切なゲームを実際に提供する事の難しさも感じるようになる

あるゲームを仕掛けられたとき、そのゲームを楽しいと思う人もいれば、そう思わない人もいる。そして、楽しいと思えない時にゲームを続けるしかないのならば、そのゲームはこれから先も楽しいものにはなりにくい。ゲーミフィケーションがもたらす未来が、もし押し付けがましくゲームを行う事を実質的に強制されるような世界だとすれば、それはユートピアではなく、ディストピアかもしれない

まず真っ先に取り入れたいと思うのは仕事になる。
ただ、書かれている通り、仕事をする理由は人それぞれであり、仕事に対してどう考えているか。
それ次第で受け取り方は変わってくるかもしれない。

自分がユートピアだと感じてゲームを仕掛けたところで、
相手にとってはただの押し付けがましい状態かもしれない。
仕事という状況下に置いて、実際問題仕事をしないという選択肢が取りづらい事を考えると、
なかなか厄介な問題に感じる。

とは言え

現状に問題があるのであれば打開策を探って行かないと行けないし、
仮に現在の仕事にゲームの適用が難しかったとしても、それはそれ。

ゲームの活躍の場面は他にもあるだろう。ゲームが無力であるという事ではない。

何に、どんなゲームを仕掛ける事が出来るか。
柔らか頭で考えて行きたい内容だ

ルーター自作でわかるパケットの流れ

「ルーター自作でわかるパケットの流れ」を読んだ

ルーター自作でわかるパケットの流れ
小俣 光之
技術評論社
売り上げランキング: 4233

ネットワークってわかるとかっこいいよね

という、何とも安直な理由でネットワークに関しては興味を持っている。

実際に会社で少しだけ管理的なこともやってみた時期もあったけど、結局まじめに取り組まなかったせいで中途半端にしか知識が無い。
ルータやスイッチの設定だとかISDN回線の接続設定だとかVPNの設定だとか。
この辺りは実はそれほど知識が無くても見よう見まねで何とかなってしまうもの。

それでちょっと勘違いしてしまっていると、ネットワーク障害が発生した時の原因究明で
自分の知識の無さをほとほと感じてしまったりする。

ネットワーク関連のプログラミングは、C++でサーバー/クライアントを使ってデータを転送するようなのを以前書いたことはあるが、
今回のような自分が作ったレベルの代物は手がけたことはまるで無い。
というか、以前作ったものもよくわからない中で四苦八苦しながら作ったので結果は思わしくないものだった。
実に苦い思い出だ。

という訳で

面白そうなタイトルだったので手に取ってみた。
単純にネットワークに関する話ではなく、プログラムするということも覚えれれば一石三鳥どころか四鳥くらいまでいけないかな、と。

言語はC。
私のように会社に入ってからプログラミングを勉強し始めた人間には実戦経験はそれほど無いんだけど、
C++自体はかじっていたので一応読める。

本書の中ではパケットキャプチャ、ブリッジ、そしてルーターと徐々に難易度を上げながら自作していく。
本の中身の大半をコードが占めているので、正直言うとコードはダウンロードにデモして、
もう少し違うパターンや発展系での説明書きが欲しかったかなぁと言う気もしないではない。

ルーターで制御しているところまでやっているので、もう少しレイヤをあげてロードバランサーを作るところまでいければ
色々と楽しそうだなぁ~と思ったり。
でもそれらは自分で調べてやっていけって感じだろうなぁ、とも。

そういう展望を見るための土台として面白いと思っています。

ほら、ネットワークできるとかっこよさそうだし

終末のフール

伊坂幸太郎著「終末のフール」を読んだ

終末のフール (集英社文庫)
伊坂 幸太郎
集英社
売り上げランキング: 14001

地球に隕石が落ちて人類の存亡は絶望的になるだろう。

そういう状況下におかれた人々の物語を集めた作品だ。
伊坂幸太郎著というと、イメージとしては何かしらの大逆転的なものをどうしても期待してしまう。
本書もそういうところがない訳ではないんだけど、、、。例えば同じように短編を集めたような構成をとっている作品に死神の精度がある。

死神の精度 (文春文庫)
死神の精度 (文春文庫)

posted with amazlet at 11.05.19
伊坂 幸太郎
文藝春秋
売り上げランキング: 4068

それと比べると、ちょっと「びっくり」感や「してやられた」感というのは薄く感じる。
いつも通り、最終的にどんでん返し的に人々が救われる訳でもなく終わるあたりは伊坂幸太郎らしいと言えばらしいんだけどね。

砂漠

西嶋がぱかっと口を開き、「その気になればね、砂漠にだって雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」と断言した(p.18)

砂漠 (新潮文庫)
砂漠 (新潮文庫)

posted with amazlet at 11.05.16
伊坂 幸太郎
新潮社
売り上げランキング: 3077

大学は、これまでは地域という限られたコミュニティの中で過ごしてきた人間にとって一気に視野の広がる場だと思う。
親元からの解放も相まって、実に個性的な面々が集まることもそれほど珍しくないのではないだろうか。
「砂漠」はそんな大学生たちの物語。

物語の登場人物の中で一際目立っているのが冒頭に引用した西嶋だ。
西嶋の何ともいえない数々の言動が、何とも大学生らしいというかなんというか。ちょっと懐かしくなってしまうね。
考えてみると大学を卒業してからもう10年以上もたっているんだもんな。

結局なんだかんだで最初に入った会社にずっといる訳なんだが、、、
自分は雪を降らせることが出来るのだろうか。
せっかくなんだから大雪を降らせたいですね!

なんてことはまるでない

JavaScript パターン

JavaScript パターンを読んだ

JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法
Stoyan Stefanov
オライリージャパン
売り上げランキング: 2892

仕事でJavaScriptを使っているといえば使っている。
ただ、JavaScriptに関しては結構いい加減なアプローチだった。これまでは。
ただ、昨今の流れを見てみると、JavaScriptの重要性は格段に上がっている。ブラウザのみならずnode.jsのようなサーバーサイドで動作するJavaScriptまで出てきている。
こうなってくると、否が応でもその「プラクティス」を学ぶ必要性が出てくる。
もう、適当にやってやり過ごす対象ではなくなってしまったわけだ。

私自身がコードを書くことはもうすっかり稀になってしまったけど、だからといって私としても開発者という肩書きを捨てるつもりはない。
そういうこともあって、本書を手にとってみた。

読んでみると、グローバル変数やオブジェクトの構築方法から様々なメソッドが掲載されている。
振り返って、社内のコードを見返してみると、いくつかのアンチパターンとして照会されているコードも見受けられた。

もちろん、本書に書いてあるのはそうしている理由があって、同僚が書いたコードにはどういう理由があるのか。
何かしらの理由があってそうしているのか、単純にこうしたほうがいいという考え方を知らないだけなのか。
本書を共有した上で、それらに対して議論をしたいところだ。
人が何を考えてそれらのコードを書いているのか。どうするのがベストだと考えるのか。
こういう事を考えるのは、結構楽しいと私は思ってしまう。

あなたはどう考えるのか。

枠からはみ出す仕事術

地震のゴタゴタがあったおかげで、随分と読んでいない本がたまってしまった。遅ればせながら美崎さんの新刊を読んだ

枠からはみ出す仕事術
枠からはみ出す仕事術

posted with amazlet at 11.03.26
美崎 栄一郎
サンマーク出版
売り上げランキング: 3999

読んでみて最初に思ったのは、美崎さんも随分と苦労してきているんだなってこと。
初めて美崎さんと会ったのは、今はどうも行われているのか行われていないのか怪しくなってしまったジョブウェブの朝食会。
今記録を見返してみると、2008年の夏の話か。
色々精力的に活動されている話を聞き、周りが比較的私よりも若い世代だったこともあって
「私ももっと早くな~」
的なことを言ったときに美崎さんが
「いや、私も始めたのは最近ですよ」
と話されていたのを思い出す。
今の時点はもちろん、あの時点に行くまで、本に書いている以上のあれこれがあったんだろうな、、、と考える。

成功の予測、失敗の予測

そこで私は、上司への腹いせ、ストレス発散のために、どうせ失敗するなら100パーセント予測どおりに失敗させることにこだわりました。(p.109)

失敗が予想される実験をひたすらにやらされる際のエピソード。本書を読んでいると、たびたび出てくるのが「上司への腹いせ」的な行動だ(笑)
ただ、この「(成功・失敗の)予測」とその結果の突き合わせと言うのはとても大事であることを再認識するエピソードでもあった。
自分自身がコントロールできる作業や内容であればもちろんそれは失敗しないように修正をかけていくところだが、他人が立てた計画に関しては時として失敗の予測がたっても放置する時がある。
どう考え、どう動くのかを見たい時だ。
ただ、あくまで”なんとなく失敗するだろうな”程度にしか考えていない。それはたぶん、観察が足りていないんだと思う。

よく見、よく考える。何が起きるのか考える力を磨いていかないといけない

小うるさい平社員

考えてみると、私が入社して間もないころはよく仕事の合間に遊んでいた。
与えられた仕事を予定よりさっさと切り上げてしまい、そのすきま時間でちょっとした便利ツールを作るのだ。
「このあたりの設定が面倒だ」
「~をするのに時間がかかるな」
と言う話を聞いて、「そうなんだ~」とだけそっけなく答える。そしてこそこそツールを作って渡す。
ツールを作ることで、自分自身の少ない経験値を少しでも貯めるついでにちょっとした恩を売っておく。
代わりに、ちょっと小うるさく話をしても許してもらえる。
そんな感じの過ごし方だった。

いつの間にか、そういうことをやらなくなってしまったな。

それはやっぱり、デスマーチと呼ばれるようなプロジェクトへの投入や多少なりとも立場の変化。価値観の変化もあったんだろう。
色々と本を読んでみもした。ただ、小手先で実行したとしても忙しくなるといい加減になる。

本に書いてあるノウハウは「知る」ものではないからです。「インストール」して実行する事に意味があるのです(p.87)

つまり、それを「実行し続ける」、「自分のものにする」と言う状態に持っていけていないわけだ。
インストールしたツールが私と言う環境に対して合うように設定変更されていない状態。使えなくはないけど、万全ではない。
そして忙しくなると楽な道を選んでしまい、中途半端な状態になってしまう。
本来、「楽な道」であるはずのツールのインストールが負荷になってしまっているわけだ。これじゃ本末転倒ですね。
ふむぅ。

どう枠からはみ出すのか

その他、「運」と「実力」の境界線等々考えさせられる内容があった。面白い。
サラリーマンと言う立場を続けたまま著作活動をされている美崎さんは、セミナーに行ってもやはり人気だ。同じサラリーマンという立場と、持ち前のキャラクターが原因だろう。
美崎さんに影響されてセミナーを主催したりする人も結構いた。
ただ、ある時から少し違和感を感じるようになった。
一派から派生したセミナーは、似たような内容、同じゲストの集まりになりやすい。応援する人が同じだから。
また、有名な著者が来ればそれは有名な著者の集まりになる。
さらに、これは私の残念な性格故なのだが、周りが好き好き人間ばかりになって、一種の信者のように見えてくる。偏屈な私には少し情熱的すぎだ。

今となってしまえば、そんなに気にする必要はなかったのではないかとも思うんだけど、そんな風に考えていた時期が確かにあった。
んー、単純にガキなだけなのかもしれない。
自分自身が、相手と対等に向き合うことができる魅力を持っていないと考え、前に出ていかずにそれでいてぐずっている。
そんなところであろうか。ちょっと痛いな。
もう少し、まともな枠からのはみ出し方をしていかないと、はみ出した先がひどいことになりそうだ

文字コード技術入門

ちょっと前から気になっていた本を読んだ

基礎、基礎、基礎

私のように、会社に入ってからプログラムを触り始めた人間は、基礎の積み上げがない。普通であれば、早期にそれらを積み上げて行くんだろうけど、私の適当な性格が災いして結局のところまともな基礎ができていない。
そのせいで、結構苦労していたりする。ただ、それはわかっていても基礎はめんどくさいものだ。

本書が題材としている「文字コード」に関してもやはりそういう基礎の一つだろう。以前どこかのブログか雑誌で紹介されており、プログラマなら必読だ!みたいなことが書いてあったのを覚えている。プログラマってひとくくりにして必読って言うのもなんだかなぁという気がしないではない。
ある程度のところまでは適当にかじった程度で通じるんだけど、それ以上になるとちょっと頭がこんがらがる。そんな内容だ。

前半の文字コードがこれまでどういう変遷をたどってきたのかということに関しては、興味がなければ飛ばしてしまうのが一番のように思える。
なんとなくの文字コードの現在の形。そして、各コード体系間の変換において何が問題となるのかを把握しておくのが大事なんだろう。
。。。
って、そうやって飛ばすと基礎にならないかな。。。?

偶然にも

偶然の産物であるが、本書を読んでいるうちにたまたま文字コードに起因するトラブルを2回ほど経験した。一つはShift_JISから中国の簡体字であるGB2312へのコード変換。
もう一つはありがちではあるがShift_JISとUnicodeとのコード変換時に発生する波ダッシュにまつわる問題。

本書を読んだからと言って直接的な解決に結びつくわけではないんだけど、何が起きているのか?と言うことの理解には間違いなく貢献してくれた。
そういう意味では個人的にはとてもタイムリーでよかったが、そういうことがなければ結局使う場面がなくて忘れてしまったかもしれない。。。

文字にまつわるプログラミングをする人にとっては結構大事な技術要素ではあるんだけど、そんなに複数の異なるコード体系を用いたプロジェクトに従事していなければ、あまり意識しなくてもなんとかなってしまうのもまた事実かと。
人それぞれってところなんでしょうね。

Kindle検討中

最近、Kindleが気になっている。
Twitterで@さんや@さんがしきりに話題にしているのがきっかけだ。

実際問題、電子書籍ってどうなんだろーと、これまであまり興味を持って調べていなかったので色々と調べてみた。電子書籍はもちろん、Kindleやソニーリーダー。そして電子書籍リーダーとしてのiPadに関してだ。

電子書籍から見てみると

まず、現状で言うのであれば日本語のコンテンツ目的に手を出すべきではないんじゃないかと思う。もちろん、日本語コンテンツが全然ないとか、魅力ある本が電子書籍になっていないとかいうわけじゃない。ただ、提供されている形と言うのはとてもばらばらだ。
私が電子書籍として持っているのは、iPhoneアプリとして5~6冊。それに先日の無料キャンペーンで入手したディスカバー21フォーマットのものになる。

電子書籍のメリットは、そのデータであるが故の持ち運びのしやすさや省スペース性。また、若干ではあるけど紙媒体よりも廉価であることだろう。値段に影響があるということは、やはりその安くなった分だけコストが抑えられているということでしばらくは物議をかもしだしそうだけど。主に小売側からみた場合だけど。
また、電子であるので私のようにパソコンを多用する生活をしている人間にとっては、内容の引用がしやすいのではないかと言う期待がある。。。これは実際に出来るのかは知らないけど。ただ、「あの内容どこに書いてあったっけ?」って時に検索が出来ると言うのはとてもありがたい。
出来ることなら書籍をまたいで検索をしてほしいものだが、さすがにそこまでは機能を持っていないんじゃないかとも思う。でも、あったらすごい欲しい機能だ。

電子書籍の現状ではEPUBという形式が国際標準になりつつあるらしい。ただ、一番の物量を持っているAmazonはAmazon独自のフォーマットを採用しているので、果たして何を持っての国際標準としているのかが難しい。また、同じ形式であったとしてもDRMと言う問題もあるのでこれまた一概にも行かないのが現状らしい。

電子書籍端末は?

純粋に書籍リーダーであるソニーやKindleと、書籍リーダー”としても”使えるiPadに分かれる。
単純に書籍リーダーとして見た場合にはiPadは大きすぎるし重い。Kindleやソニーリーダーのほうが視認性も高いことからそちらに軍配があがるだろう。もちろん、iPadは書籍リーダー以外の使い道がむしろメインになるのではないかと思っている。そういう意味では目的がちょっと違うのではないかとも思う。特に私が想定している使い方は、通勤の電車で使うことなので、重さは結構重要だ。
Kindleを推す人が言う、iPadにはなくKindleの利点で時々「iPadだとついついTwitterとか別のことをしてしまう」と言う話を耳にするが、これは正直言って関係ないと思っている。別なことをしてしまう人は、結局iPhoneなり携帯なりを取りだしてやってしまうだろうし。まさに私なんか。
ただ、Kindleは洋書を読むことに対して覚悟ができるかもしれない。「こいつと付き合っていくんだ」と言う感じで。
そういう意味ではiPadは別な使い方が出来てしまうがゆえに、逃げ道を作ってしまいやすいと言えばそうなんだろう。目的から考えるのであれば私の場合はKindleだ。

とはいえ、Kindle3がいくら安くなって円高な現状であるとはいえ、約2万円することになる。
普段購入する本が1500円くらいなので、13冊くらいだろうか。さらにそこから本の購入代金やらが必要となる。
これを、安いと取るか高いと取るか・・・だ。
正直言って、実際に触ってみたい。また、使っている人の生の声を聞いてみたいと言うところだ。
Kindleをレビューしているサイトはいくつかあるんだけど、友人で使っている人は私の知っている限りではいない。あまり、「誰か買わないかな~」って言ってると「お前が買えよ」って言われてしまうので藪蛇になってしまう。
悩ましいぜ

そうこうしているうちにびっくりする機能を携えたKindle4みたいなのが出ないかな(笑)

ソーシャルメディア革命

出版社であるディスカバー21がキャンペーンで無料配布していたのを発見。なんとか期限ギリギリに手に入れることができて読むことができた

ソーシャルメディア革命
立入 勝義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 6738

最近、はソーシャルメディアやソーシャルネットワーク関連の記事やブログ、書籍が大変目に付きますね。急に盛り上がってきたので、なんだか恣意的なものがあるんじゃないか!?と思わずにはいられませんが、気のせいでしょう。

本書は「意力」ブログの著者である立入氏が、米国で感じているソーシャルメディアの現状と、その視点で見た日本の現状をつづったもの。私自身こうやってブログを書いている手前、色々と考えさせられる内容だった。

意力ブログ
http://ichikara.sakurainternetusa.com/

メディアとして

ソーシャルメディアの主役はソーシャルを構成する我々一般の社会人であって、新聞やテレビに代表されるようなマスメディアとは対極に位置する。これが一つのソーシャルメディアの定義になる。
私たちがメディアとして発信するとすれば方法としては

  • Twitter
  • Blog
  • SNS
  • ML

とかとか。いわゆるインターネットを利用することが多いことになる。
インターネットは誰もがアクセスでき、誰でもこれらのメディアツールを使うことができる。つまり、すでに誰もが感じているように情報があふれている状態が現在だ。
情報の中には正しいものもあれば、誤っているものもある。悪意のある誤りもあれば、思い違いからくるものもある。思わず考えさせられてしまうような示唆に富んだものもある。
それらの情報にたどりつくにはどうするのか。何を持って自分の情報をコントロールするのか。これが重要になる。

翻って情報を発信する立場となると、何を持ってそれを言うのかが問題になる。自分自身がそれを発信したからと言って、情報の受け手が参考になるだろうか?参考になるためには自分はどういう自分であるべきなのか?
個人が発信する場合、やはり本業とよほどリンクしていなければなかなか難しいのが現状だと思う。また、考えなければいけないのは、何のために。何の目的でそれらの活動を行っているのかを確認することだと思っている。
ブログを書いたりする時に、昔から言われていることではあるんだけど「何かに特化する」「毎日続ける」がある。私はこれがなかなかできない。話があちこちと分散してしまう。あれも書きたいこれも書きたい。単純に、思っていることを書いているだけ。
それ自体は自分自身でもそんなに悪いわけじゃないとは思うんだけど、それは結局のところ自分のためにしかならないんだよね。それでよいと言えばそれでもよいし、同じ時間を使うのであれば、もっと広い範囲に自分の可能性を求めるきっかけにもなるんじゃないのかな?そういうことにチャレンジしてみるのもワクワクすることなんだろう。

言語の壁

これは、最近よく思うことで年末から私自身も勉強を始めたことだ。
ソーシャルメディア…というか、IT系の技術はやっぱり米国発のものが多かったりする。マニュアルに関してはなんとか訳すことはできなくはないんだけど、ビデオを訳すことはさすがにできない。
もちろん、情報を発信することもできない。実際にはできないと思い込んでいる…というのが正しいのかもしれないな、これは。
日本にいると、どちらかと言うと「現状維持」を無意識のうちに意識してしまっているような感覚がある。「現状維持」で問題が本当に問題ないのであればそれももしかしたら一つの道なのかもしれないが、昨今の情勢を見ている限りではそんなに楽観出来る状態ではないように感じる。
ただ、英語がどんなにできたとしても、結局のところ情報の発信や受信をしなければ意味がない。英語や言語はあくまでツール。何をしたいのか。何をどこに発信したいのか?ということによっては英語じゃなく中国語やハングルなんてのもありだと思う。

何が革命か

そもそものタイトルであるこの”ソーシャルメディア革命”は何が革命なのか。本書ではそれを我々の情報に対する意識の変化だとしている。
確かに最近、私の情報源となるのは@ITに代表されるような企業が営んでいるページよりもむしろブログやTwitter経由をきっかけとする情報のほうが増えてきている。逆に、これまでの情報源だったそれらサイトに対する意識と言うものはどんどん減りつつある。
もちろん、業務が深く結びついたようなコアな情報は個人のブログでネタにされることは少ないためにまだ企業側に力点がある。だが、それもこの先も続くとは限らないだろう。
それら情報の洪水が起きている中で、私たちはどうしていくのか。また、ブログを書く側としては何を発信していくのか。読み終わった後も、今も考えている。

ちなみに、著者のブログ「意力」では本書に関しての補足もブログで行われているようなので、ぜひ合わせて読んでみてはいかがでしょうか