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まだ電子書籍には早いのか

ちょっと前から気になっていた本を買いました

Yコンビネーター   シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール
ランダル・ストロス
日経BP社
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以前、どこだったかのブログで紹介されていて気になっていたのですが、
本屋で見るとずいぶんと厚みがある。

そう、通勤で持ち歩くことは出来なくはないのだけど重いのです。

こういう時こそ電子書籍へ頼りたいものなのですが、Amazonを見る限りではまだ電子書籍になっていない。
たいして安くないとかそういうのじゃなくて、そもそも選択肢が無い状態。

Kindleが売られ始めてそれなりに時間は経つけど、まだ時間がかかっているようです。
現状で読みかけの本があるので、すぐに読める訳ではない。

そう考えると、別に今買わなくてもいいと言えばいいのですが、こういうのは思い立ったが・・・という事で購入。
楽しみです。

 

合わせてこんな本も購入しました

ペンブックス15 キリスト教とは何か。I 西洋美術で読み解く、聖書の世界 (Pen BOOKS)
阪急コミュニケーションズ
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キリスト教に対して深い何かがある訳ではないのですが、美術展に足を運んだ時に
西洋画の場合は宗教を題材にしているケースが多いんですよね。

もちろん、画家の背景を把握していると言うのは大事な話なのですが、
そもそも題材として扱っている対象がどういうものなのか。
ざっくりとでも知っておくとまた違うのではないか?と思っていました。

たまたま書店で見かけたこの本は、キリスト教を絵画を使って説明すると言うものだったので、
気分転換もかねて購入。

きっと、キリスト教に関しても絵画に関しても中途半端な臭いがしないではないですが、
気晴らしと思えば悪くはないでしょう。

次に美術館に行く時にはゼロ以外の知識を持ち合わせて行く事が出来るだろうか。
楽しみです

最高のキャリアを作る

凄い久しぶりに、ハーバードビジネスレビュー(HBR)を買ってみた。

 

以前に買ったのはいつのことだったか忘れてしまうくらい前だ。
値段を見ずに、普通の雑誌感覚(500円〜1000円)でレジに持って行って、
値段を見て返したくなったものの、恥ずかしくてそのまま買うという
醜態をさらけ出してしまったことだけは覚えている。

5月号でテーマとされているのは「キャリア」。

この題材。結構悩みの種である。

一応、管理職の末席であるが故に定期的にメンバーのキャリア面談のようなものを行うのだが、
そもそも自分のキャリアに対しての見解すらままならないと言うのに助言も糞もあったものじゃない。
そんな訳で、何かのヒントにでもなればと手に取ってみた次第であります。

所謂職業人生って奴で何を成し遂げたいのか。

“成し遂げる”って言葉を使ってしまうとなんだか高尚な感じがしてしまう。
そういう高尚な雰囲気がする行為って、どうも敬遠する悪い癖があって、
これまで考えてこなかった。

実際問題、何か大それたことである必要は無いんだろうけど、こういうことを真面目に考えることが出来ないのは
いつまでたってもうだつが上がらない自分の現状を見ていると良くないんだろうなとも思う。

実は成し遂げたいという内容は、意識していないだけで無意識に考えていることなんだろうとも思う。

キャリアにしても何にしても、結局の所どれだけ目標を具体化することが出来るかが
大きな成功要因になるはず。
で、あるならば考えない訳にはいかないんだが・・・

どうにも苦手なんだよな、こういうの。

イノベーション オブ ライフ

クレイトン・M・クリステンセン著「イノベーション オブ ライフ」を読んだ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
クレイトン・M・クリステンセン ジェームズ・アルワース カレン・ディロン
翔泳社
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リーダブルコード

もういったいいつ買ったんだよって位前に読み始めた本をようやく読み終えた。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
Dustin Boswell Trevor Foucher
オライリージャパン
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適当日記

高田純次さん著「適当日記」を読んだ

 

適当日記

適当日記

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高田 純次
ダイヤモンド社
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言わずと知れたタレントの高田純次。
タレントの中では昔から結構好きな人です。

何が好きかと聞かれると、少々困ってしまう所でもあるけれど、
まぁ、何となく察してくださいな。
「うん、いいよね」って感じで。

 

およそ日記とは縁遠い印象を持つ高田さんが出版社からの提案で始めた日記。
タイトルのように適当です。

この日記の恐ろしい所は、適当であるが故に

「本当にこれ本人が書いているのか?」

が、素で怪しい所です。
一年分の日記になる訳ですが、後半は完全に飽きが来ているような書き方。
もちろん、間が抜ける事も多々あります。

しかし、それすら編集者が適当に書いているだけじゃないのか?
そう思えてくる。
でも、それで成り立ってしまう。

なんだか、本の内容そのものよりも面白い事じゃないだろうかと思えて来ました。

 

その勢いで適当教典も読んでいる

適当教典 (河出文庫)
適当教典 (河出文庫)

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高田 純次
河出書房新社
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ただ、ちょっとこちらは十分には楽しめていない。
やっぱり続けざまにこういう本を読んでいると飽きが来てしまうのだろうか。
もうちょっと疲れた時に気晴らしに読むのがいいのかもしれないが、
疲れている時に読んだら、それはそれで余計に疲れてしまうかもしれないな
さて、今日は選挙ですね。
適当ではなくしっかりと考えて行きましょう。今日だけでも。

タブレット色々

気がつけば、タブレット(と一括りにしていいものか迷うが)端末が色々と選択肢が増えて行っている。

iPadに近々発売予定(と言われ続けて随分立つ)Kindle。
Windows8を搭載する予定のMicrosoft Surface。
そして昨日発表されたGoogle Nexus 7。
あぁ、Koboなんてのもあるか。

技術書はたいていものすごい厚さになるので、普段通勤時間を読書時間に充てている私としては
電子書籍はとても魅力的に感じている。検索も出来るし。
確かに、気に入った書籍を会社のメンバーに紹介する上では端末を貸す形でしか見せる事が出来ないというのは、
非常に面倒な話ではあるけど、それはそれでいいと思っていた。Kindleで。

しかし、ここまで端末の種類が出そろってくると本当にKindleという選択肢が正しいのだろうか?という疑問も出てくる。
ちょっと整理してみようか

Surfaceはまだ一部のスペックしか公開されていないし、Kindleは価格が未定。Kindle Fire2がそろそろ出るなんて言う話なので
あくまで現時点でわかる範囲。

こう見てみると、電子書籍に限って考えれば確かにKindleはいいんだけど、他のタブレット端末の値段が下がって来ていて、
あと少し出せばNexus7なりSurfaceなりに手が届いてしまうのが悩みどころ。
特にSurfaceはキーボードも付いているので用途の幅は広がるんじゃないかな〜なんて思っている。
まぁ、当初の電子書籍を読むという話から考えると、ちょっと重いが。

何れにしても、Kindleは日本で発売されないとお話しにならないし、それ以上に電子書籍のラインナップが各社でどうなるのか?
というところはあまり期待せずに生暖かい目で見て行く事にしよう。
その頃にはきっとSurfaceも出ているだろうし。

やってはいけないランニング

アクアラインマラソンまでも2ヶ月を切ってしまった割に、対してトレーニングもしていないで
危機感満載なかえるです。

そんなこんなで、走る訳でもなく書店にて少し気になった本を買ってみました。

やってはいけないランニング (青春新書INTELLIGENCE)
やってはいけないランニング (青春新書INTELLIGENCE)

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鈴木 清和
青春出版社
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リーンスタートアップ

リーンスタートアップを読んだ

スタートアップに限らず、何かしらの開発を行っている人にはぜひお勧めしたい一冊だった。
ただ、何がどうお勧めなのか。
それをうまい事説明するのはちょっと難しい。

「いい本だ」と思うと言うことは、

  • 普遍的にいい事が書いてある
  • 自分に取って新たな気づき/きっかけを与えてくれる

本だと思っていて、この本に関して言うと圧倒的に後者であった。

端的に言えば、本書の題名からも推察出来るように「スタートアップ」に関しての本である。
しかし、「スタートアップ」と言っても必ずしもそのノウハウは”起業”にしかいかせないのではなく、
普通に会社に勤めて開発をしている中でも十分に生かせるもの。
特に、昨今の動きの速い技術動向を考えて行くと、企業内であっても
スタートアップのような不確実性と向き合いながら進める開発は多いのではないだろうか。

もちろん、本書で述べられている事がすべて正しいか。それは正直わからない。
ただ、指摘されている多くの事は私には受け入れられる内容ではあった。

その指摘している事項の多くが今の自分に対しても思うところがある事を考えると、
それはそれで愕然としてしまうというのも正直なところ。
出来るところから、小さいところからでも、、、と考え、
話を進めようとしてもそう簡単にはいかない。
既に、問題を抱えた組織や考え方が出来上がってしまっているからだ。

何の前置き無しに

「まだバグだらけだけど、期限も来たしとりあえず出してみて反応見ようぜ!
そもそも本当にこれ売れるのかわかんないんだし」

なんて言ったものなら

「馬鹿なの?ねぇ、馬鹿なの?死ぬの?」

なんて扱い受けるかもしれない。
組織として、この考え方を学び、受け入れられるのかの答えを出さないといけない。
既にある組織に対して考えた場合、トップダウンで行う事が出来ればまだしも、
なんだか実に気の遠くなるような話だ。

とは言え、変えて行かなければならない話ではあるし、
変わらないようであれば、いよいよ持って自分が変わるという選択肢を出すべきなのかもしれない。

本を読むスピード

現在、「リーンスタートアップ」を読んでいます。

本の内容に関しては、本を読み終わった段階で記事を書きたいとは思っていますが、
今日は本を読むスピードに関して思うところを。

本を読む時間、スピード

私が読書に当てているのは、帰宅の電車内になります。
朝の通勤中は新聞を読む時間にあてているので、帰りの1時間と少しが読書タイムです。

その日の疲れ具合や周囲の混雑具合によって読むスピードは変わりますが、
比較的のんびりと読んでいます。
ちなみに今日は、15ページくらいしか進みませんでした・・・。
これはさすがに遅すぎますね。

本を読むスピードの話になると、必ず出てくるのが速読だったりフォトリーディングだったりする技術です。
実際にそれらで効果を上げている人もいるようなので、そういう技術もあるんでしょうけど
私自身はあまりピンと来ていません。
本そのものは数冊読んでみましたが、読んでいる本人が少し懐疑的な目線で読んでしまっているので
身に付くはずはない状態です。
人によっては本で身につけられるものではなく、セミナーなどに行かないと身に付かないという話も。

ひねくれ者としては、その話聞いた時点でうさん臭く感じてしまいます。

なぜ遅いか

そもそも、なぜ読むのに時間がかかっているのか。
頭の中で声を出しているような感じで本を読んでいる・・・というのもありますが、
読んでいるそばから考え込んでしまうんですよね。

例えば、今読んでいるリーンスタートアップ。
とても面白い内容で、書いてある事例が「自分の身近な例で言うとなんだろう?」って考え、
このリーンスタートアップの考え方を適用するならばどういう形になるだろうか?
こういうケースの場合は適用出来るのだろうか???

などなど。

考えだすと、どんどん思考を前に進めて行きます。
「と言うことは、○○は?それを実現するためにはどうするのがいいのか?」
「何が考えられるか?今の自分にとって、それを行う上での障害はなにか?」
・・・
・・・

もう、全然本が進みません。

悲しい事に、頭のメモリ容量がそれほど大きくないので、考えた事のいくつかは
漏れてしまったりするのですが、こうやって考える事自体は結構好きだったりします。

しかし、なかなか読み終わらないんですよね。
よく「あまりにも面白くて一気に読んでしまいました!」って話があるけど、私にはあまり当てはまらない。
あまりにも難解で読むのに時間がかかってしまうというケースもあるにはあるけど、
基本的に時間がかかってしまう本は時間をかけたいと思う本でもあったり。

ただ、その一方で、未読の本が溜まっていってしまうという問題も抱えています。
もう少しスピードを上げて、自分の頭の中での組み立てスピードを上げて行かなければ行けませんねぇ
早く読む訓練というよりは、早くモノにするという訓練なのかな。

銃・病原菌・鉄

長い事、通勤のお供だった「銃・病原菌・鉄」を読み終えた

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
ジャレド・ダイアモンド
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文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
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タイトルにある通り、人類史。歴史の本だ。
ハードカバーで出版されたのは2000年で、当時に変わったタイトルだな。と、思っていたのを記憶している。

ただ、○○年に△□があった!って言うような歴史本ではなく、「なぜ、現在の富とパワーの均衡が出来上がったのか」という事に焦点が当てられている。
この、「なぜ」というところがくせ者で、それは人種として優れていたから結果が生まれたのか。
それともただの偶然なのか・・を考察している。

本音を言ってしまうと、この本を手に取った理由としては
「歴史そんなに知らないしな~。一般常識とかもう少し会話出来るレベルにならないとな」
程度の考えだった。
そういう意味では、所謂「政治史」や「経済史」と言うものをイメージしていた。
ちゃんと本のタイトルを読めと言われればそれまでだが・・・。

そんなこんなで思いもかけずに、重ーいテーマを延々と400ページほど読む事になった訳だが、
思った以上に(というと失礼かもしれないが)面白く読む事が出来た。
手に取った理由がお粗末な私が言うのもなんだが、勉強になる。

最終的な結論としては

歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない

と要約されている。
どういう環境的な条件が揃った事によって、そこで人類史に影響を与える変化が起きたのか。
現在の結果に対しての究極の原因を考えて行くというのはなかなか大変な事だが、それはそれで面白い。
色々な事に応用出来る話ですね。

どの辺りを「究極の要因」とするのかは難しいところだし、
実際問題、一企業の結果に対する要因となるとそれが「究極の要因」足り得るのかはわからない気もする。

だからといって、現在を生きている私たちには、手に入る情報で組み立てるしかない。
考える事は続けて行きたいですね。