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「経済評論家の父から息子への手紙」を読んだ

山崎元著「経済評論家の父から息子への手紙」を読んだ

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

著者が実際に息子さんが大学へ入る際に送った手紙というのが元になっているとのこと。

実際の手紙は、こちらに全文が公開されていた

【大反響!たちまち8万部】山崎元・著『経済評論家の父から息子への手紙』から、息子へ書いた手紙を一部公開中
https://gkp-koushiki.gakken.jp/2024/02/01/66764/

自分が大学に入ったとき、どうだったかなー?って思うと、特に何もなかったように思えてくるけれど、当時の自分に同じことを言われたとしても響いただろうか?は結構疑問。
しかし、世の中に対しての向き合い方というものはもしかしたら少し変わったかもしれないな、と思うのは自分を過大評価し過ぎだろうか。

本書で述べられていることとしては、お金と付き合っていくうえで適切なリスクを取ることの大切さが述べられている認識。
そして、その上で幸せになってほしいと思う親の願いみたいなものがあったように感じる。

本書でアドバイスされている内容自体は、正直中年の私としては自分に適用することは出来ないとは言わないけれど、今更感はある。
もちろん、転職という選択肢は常に持っているわけではあるので、時間的優位性は随分と減ってしまってはいるけれど、本書で述べられているような株式での支払いというのを探すというのは面白い視点だと感じている。

一方でこのアドバイスする内容もその時代時代によって変わってくることには注意しておかないといけない。
私の場合は長男が高校卒業となると2年後だが、末娘が高校卒業となると16年後・・・。
この二人では、まるで世の中が違う形になっていることだろう。

本書で語られている内容で、友人や自分の居場所を大切にするなど普遍的な内容もある一方、経済の状況や何をリスクとして考えるのかは変わっている可能性がある。

著者は大学入学時にこの手紙を書いているが、将来はもっと早くこの内容を認識しておくのが当たり前の時代になっているかもしれない。

いずれにしても親として、子が大人になる前に何かしら話のできる関係性がちゃんと築いている状態となっていたいと感じた。

シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―

Audibelで「シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―」を聞いた

シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング

年末辺りに、今自分が行っている1on1のあり方を整理し始めて、その過程で本書も手を取ってみた。

Amazonの紹介ページにもあるが、上記の流れみたいなものはなんとなくは意識していたもののしっかりと言語化してやっていたわけではなかった。

特に”モチベーションアップ”として、前回から今回までの期間でメンバーが行った業務に関してのフィードバックをするというのは、”私はあなたのことを気にかけていますよ”という意味においても大事だと再認識した。

なんとなくで実施していた1on1も、これまでの経験と合わせて体系化してスキルとして昇華させていく必要がある。

ただなぁ、いかにせん相手の話に関してその場で臨機応変に動かなければならず、いくら1on1が”聞く場”だとしてもアドバイスを求められる事も多々あるわけで、返答がとっさに出てこないことも。

なんというか、自分自身が自分自身の考えというものをしっかりと言語化することが出来ていないというのが問題なんだろう。

そう考えると、自分の思考のアウトプットを行い、それを見直してみるということがいかに大事であるかを思い知らされる。

基本、矛盾だらけなんですよね。。私の発言は。
それは、ある見方ではそうなんだけど違う見方ではそうではないということであると思っていて、それが正しく表現できていないと誤解を与えてしまう。

また、過去に「こうしていこう」と考えた部分をちゃんと自分の思考の引き出しとして持つことができるのか?が出来ていない。

というわけで、色々な本で得た1on1に関することを少しずつ取りまとめ、1on1実施時にそれらを確認しながら進めることに今年から挑戦していっている。
今のところうまく言っているように見えるので、ブラッシュアップを続けていければと考えている。

「侠飯」を読んだ

福澤徹三著「侠飯」を読んだ

侠飯

見ると、この侠飯シリーズは10巻まで出ている人気シリーズのよう。
名前から想像がつくけれど、料理に対するうんちくが結構続きます。

料理自体は美味しそうで、中には簡単に作れるものもあるのだけれど、登場する多くの料理は素材がかなりこだわっていて、それだけのために材料を買ってしまうと、一体おいくらになってしまうんだろうという気がしてならない

また、ストーリーも相当無理がある
無理がありすぎて、正直スカッとするかと言われるとうーんとなってしまう。

ここまでシリーズが続いているのは、メイン登場人物である柳刃の格言というか、うんちくが人気なのだろうか。
それはそれで気になってしまう。

続きもAudibleであるので、気が向いたら次の巻も聞いてみようかな

呪術廻戦・完結

呪術廻戦が6年半の連載を終えました

呪術廻戦 29 

呪術廻戦 30

いい終わり方だったのではないかと思います。
30巻という長さは、十分長期の連載でもありますし、長すぎないという範囲でもあるかなぁと。

内容としては、どんどん複雑化していく呪術の前提条件や縛りが絡み合って、一種の設定厨っぽさを遺憾なく発揮している感じがして、そのあたりはほぼ読み飛ばしてしまっていました。

矛盾点がないかとか検証していくと、何かしら出るのかもしれませんが、なんというかもうそういうものでもないかな、と思わなくもないです。

死んでしまう人もいて、生き残る人もいる。
取った行動に対して後悔もするし反省もするし開き直りもする。

人間だよね、と。

そんなことを感じさせてくれるようなエピローグで、ちょっとほっこりしました。
良かった。

ピエタを読んだ

   大島真寿美著「ピエタ」をAudibleで読んだ

ピエタ

今回、Audibleで聞くことになったのだけど、実はハードカバーの本を10年以上前。購入して途中で読むのを断念してしまってました。
結構厚みのある本だったのですよね・・・。

Audibleで次に何を読もうかな?と見ている中で小泉今日子さんが朗読しているということ。本を読むのは難しくともAudibleであれば。。。と聞いたのでした。

Auidbleでも8時間を超える長編、聴き応えがありました。

ピエタ

ヴェネツィアにあるピエタという慈善院を舞台に、慈善院の合奏・合唱の娘たちと作曲家アントニオ・ヴィヴァルディを中心とした様々な物語が繰り広げられ、そして最後に結びつくいいお話でした。

感動して涙を流すという形ではないですが、なんというか心温まる感じなのかもしれません。
最終的にはそれで良かったのだろうか?という難しい結末を迎えます。

この舞台となっているピエタ慈善院。実際にあるんですね

Istituto Provinciale per l’Infanzia Santa Maria della Pietà di Venezia
https://www.pietavenezia.org/home

また、作中に出てくる登場人物の一人であるアンナ・マリーア(アンネッタ)も実在の人物とのこと。

ピエタ院(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%82%BF%E9%99%A2

こうやって見ていると、より物語の中が垣間見えるようで面白いです。

イタリア、ヴェネツィアかー。
ちょっと興味本位でカーニバルを検索してみたら、思っていた以上に派手な仮面が出てきてちょっとびっくりした。

いやはや、これは面白そうである。。。
若干石仮面みたいなのもあるな。。

Software Design1月号

Software Design 1月号が届いた

ソフトウェアデザイン 2025年1月号

1月号の特集は認証技術と、Web APIテスト。

パスキーかー。
最初に話を聞いてから随分と立つ気がするけれど、いつまで立っても最前線と言われ続けているけれどどこまで実装されているんでしょう。
私がB2Bが多いのでB2Cであれば、見ている風景は随分と違うのかもしれません。

今号から新連載となるものもいくつかあってちょっと面白いなと思ったのは「一歩踏み出すための技術広報戦略の立て方」という連載でした。
著者はハイヤールーの玉田さん(https://www.wantedly.com/id/tamaclaw_hireroo)。

本連載で書かれている、会社が抱えるProblem

  • リファラルや自己応募の比率が低い
  • シニアなエンジニアにリーチできない
  • エンジニアに選ばれない

これはまさにその通り。
昨今は特に売り手市場が続いていて、中途採用が非常に厳しい感じがします。
(足元では変わりつつあるようにも感じますが)

エンジニアに選ばれるためには、当たり前ですが選ばれる会社でなければいけないし、選ばれる会社であることを紹介しないといけないんですよね。

エンジニアによる発信というのもわかるにはわかるんだけど、そのあたりのインセンティブ設計。コントロールなどなど、難しいところ。

そもそもの話として、自社にスーパーエンジニアがいるわけでもなく、すでに情報発信している会社と比較するとどうしても見劣りする技術力。
それらを考えたときに、モチベーションを保ちつつ選ばれる会社になるための発信を続けるのって現実的なんだっけ?と考えると、ぐぬぬって感じになってしまいます。

とはいえ、Problemで上げたものはまごうことなき問題であって、この連載がこの先どういうことを教えてくれるのか、非常に楽しみです。

リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ

堀尾志保著「リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ」を読んだ

リーダーシップ・シフト 全員活躍チームをつくるシェアド・リーダーシップ

本の内容としては、様々な活躍しているマネージャー、リーダーを調査して作られた本ということで、調査結果感がありました。

特に第1章の「シェアド・リーダーシップとは」という、この本のタイトルともなっている概念に関しての説明があるのですが、これがちょっと長い。
延々と「調査では~」みたいな形になるのでこの時点で危うく脱落仕掛けました。

というか、実際に第1章は正直後半はすっ飛ばして2章以降に行ってしまっていいと思っています。

STEP1~5まであり、それぞれに意味があるとは思いますが、やはりSTEP1のイメトレして始めるというところは、思ったよりも面白く聞くことが出来たように思えます。

この手の本は、全部が全部賛同できるわけでもないのでなにかひとつでも自分に対して行動上の変化を起こすことができれば儲けものくらいな気分で聞いていたりします。

なにか、活かせているだろうか・・・。
ビジネス書を読んで、学んだ気になって終わっていないだろうか。
最近、よく思ってしまいます。

もっとしっかり、考えないといけませんね

ツバキ文具店を読んだ

小川糸著「ツバキ文具店」を読んだ

ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

舞台は鎌倉。
文具店を営む主人公が副業としている手紙の代書屋(代筆業)を話の中心に、鎌倉周辺で取り巻く人間模様含めたお話。

今回もAudibleで聞きましたが、この本。見てみるとKindle版がないんですね。
KindleはなくてもAuidbleにはなるんだ。。。

手紙。
年賀状を覗いて、最後にちゃんと書いたのっていつになるだろうか。
ちょっと記憶が曖昧だなぁ

親しい間柄であっても、基本的にはメールで済ませてしまうのが現代であって、むしろ親しくない間柄のほうが手紙になる可能性まであるかもしれませんね。

メールであっても手紙であっても、文章という意味においては変わらず、どう気持ちを表現するのか?という点においては考えさせられるもの。
本書ではそこに加えて、手紙という物理世界における要素が多分に加わって気持ちが表現できることを教えてくれている。

紙の質であったり、万年筆なのかボールペンなのかなどの筆記用具。
そして切手にいたるまで、一つ一つの選択肢を積み重ねて相手に送られる。
そう考えると、手紙というのは奥が深いと感じてしまう。

一般人がそこまで細部にこだわった形の手紙を出すというのは正直大変だな、と思ってしまうけれど、だからこそ面白みもあるのかもしれない。

改めて、その大事さに気付かせてくれたような気がする

どんどん連載が終わっていく

ここのところ、楽しみにしている漫画が次々と最終回になってしまいます。。

【推しの子】 16 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 

正反対な君と僕 7

呪術廻戦 30 (ジャンプコミックスDIGITAL)

その他にもちらほら・・・
立て続けに最終回を迎えられると、私の精神安定剤としての漫画の機能が著しく低下してしまい、まだ見ぬ作品を求めてひたすらにさまよい続けるという不毛な時間を過ごすことになりかねません。

試練のときです・・・

漫画アプリが非常に便利なので、広告を見るだけでそれなりの漫画は色々と読み漁ることはできるのですが、それにしても安定的に連載が続いてくれるかどうかは別の話で、休載に入って復活しないこともよくある話。

そういう意味では、ちゃんと最終回を迎えられているというのはただひたすらに感謝でしかないんですけどね。

呪術廻戦に関しては全く予備知識がない状態なので、単行本の発売が非常に楽しみであります。

フラジャイル(29)

フラジャイルの29巻が発売されました

フラジャイル(29)

表紙は岸先生と中熊先生のタッグ。
暑苦しいったらありゃしない

28巻で森井くんが慶楼への異動を意識したところを受けての29巻。
最近のフラジャイルは、岸先生からの巣立ちが話の軸となっていって全体として終了モードに近づいている気がしていました。

今回、新たなメンバーも登場して違う展開もあるのかな・・?
どうなっていくんでしょう。

いい話ではあるんだけど、なんとなくちょっとモヤッとした感じが残るのはなんだろう。。。