妻が鳩時計を買った
リビングにつける時計を随分と前から悩んでいて、鳩時計を欲しいということを前に聞いていた。
カッコー時計
日本では鳩時計と言うが、本場のドイツでは実際に出てくるのは鳩ではなくてカッコー。なのでカッコー時計と言うのが正確なところだとは思う。
ネットで探してみると、すごい造詣の凝ったものが多くて値段も高い。
さらに言うと、伝統的な錘(おもり)式のものからクォーツ式のもの、カッコーだけじゃなくて様々な仕掛けが動くものまでかなりの種類がある。
妻の注文としては
- 錘式のもの
- 時報はふいご式
- 消音装置(時報のOn/Off)が付いている
と言うものだった。
その条件の中で、色々と迷ったみたいだが最終的には比較的シンプルな時計に落ち着いた。
正直、色んな人形がマーチを奏で始めたらどうしようかと思っていたので私としては安心だ。
以下、買う前から気になっていたこと。買ってから気になったことを。
錘(おもり)
最初の写真の下のほうで時計にぶら下がっている2本の丸い棒のようなもの。これが錘です。松ぼっくりをイメージして作られているみたい。
この錘が下にゆーっくりと落ちていく力を利用して時計は動きます。下まで錘が落ちてしまう前に、錘を引き上げておかないと時計は止まってしまいます。
錘が2本あるのは、1本が時計用。もう1本が時報用に用意されています。時々3本ついている鳩時計がありますが、それはオルゴール用と言う形でそれぞれに役割がついています。
どうも、ドイツの錘式鳩時計は1日で錘が下にまで行ってしまうのと、8日で下に行くものの2タイプあるようです。妻が選んだのはもちろん8日巻きタイプ。
なんでわざわざ毎日巻かないといけないタイプがあるのかな?と思っていたのですが、実際にものを見て思ったことは・・・
ちょっと見づらいですが、長ーく2本のチェーンが伸びています。
つまり、これだけ錘は下がってくると言うことですね。だいたい2mくらい伸びています。
8日間時計を動かし続けるだけの動力が必要なわけですから、単純に錘を長く下せるようにすればいいじゃないか!って構造ではないかと想像。
そう考えると、1日巻きのほうが見た目上コンパクトにまとまっていてカッコいいのかもしれません。あくまで予想ですが。
実際問題、これだけ下にチェーンが伸びてくると小さい子供がいる家庭では少し心配。
強く引っ張られたら壊れてしまうかもしれないので、ちょっと対策を考えなければいけません。
うーん、これはちょっと予想外だったな
音
ひたすらに振り子が揺れて、メトロノームのように音を出している。
規則的な音ではあるが、いわゆる通常のクォーツ式時計の音よりは若干大きいので気になる人は気になると思う。
30分おきに鳴る「カッコー」は、寝ているとき以外はたぶん気にならない。また、私自身は寝室とリビングの間には距離があるのでそんなには気にならないのではないかと思う。
近くで寝ている子供が起きないことからも、寝付いてしまえばそんなに気にならないかな?
こればっかりは人によるか。
妻は「カッコー」の音をフイゴ式にこだわっていた。
基本的に錘式のものがフイゴを利用した時報。クォーツ式が録音された時報がなく形が一般的のよう。
残念ながら、それほど私はこれに関してはこだわりがなかった…というか、私自身は鳩時計にこだわってなかったか(笑)
取り付け
実際に取り付けるのは私がやったのだが、完全な伝統工芸みたいな作りをしているので、取り扱いにはちょっと注意が必要。
壁にくぎを打ちつけて取り付けるのですが、どれくらいの釘を用意すればいいのかがよくわからなかった。私が持っていた100円均一で買っておいた釘では正直心配(太さ的にも強度的にも)だったのでホームセンターへ。
#11*65のスクリュー釘を購入して、それを利用しました。
壁に打ち付ける釘の角度でちょっとひと悶着はあったけどなんとか取り付け成功。
取説には「絶対に~しないでください。壊れます」が連続していたので内心、動かなかったらどうしようか?と思っていたけど、無事に30分おきに「カッコー」と少し優しい声でさえずってくれています。
よかったよかった。
うむうむ、なかなかカッコいいではないか。
いや、ダジャレじゃなくて。