出版社であるディスカバー21がキャンペーンで無料配布していたのを発見。なんとか期限ギリギリに手に入れることができて読むことができた
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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最近、はソーシャルメディアやソーシャルネットワーク関連の記事やブログ、書籍が大変目に付きますね。急に盛り上がってきたので、なんだか恣意的なものがあるんじゃないか!?と思わずにはいられませんが、気のせいでしょう。
本書は「意力」ブログの著者である立入氏が、米国で感じているソーシャルメディアの現状と、その視点で見た日本の現状をつづったもの。私自身こうやってブログを書いている手前、色々と考えさせられる内容だった。
メディアとして
ソーシャルメディアの主役はソーシャルを構成する我々一般の社会人であって、新聞やテレビに代表されるようなマスメディアとは対極に位置する。これが一つのソーシャルメディアの定義になる。
私たちがメディアとして発信するとすれば方法としては
- Blog
- SNS
- ML
とかとか。いわゆるインターネットを利用することが多いことになる。
インターネットは誰もがアクセスでき、誰でもこれらのメディアツールを使うことができる。つまり、すでに誰もが感じているように情報があふれている状態が現在だ。
情報の中には正しいものもあれば、誤っているものもある。悪意のある誤りもあれば、思い違いからくるものもある。思わず考えさせられてしまうような示唆に富んだものもある。
それらの情報にたどりつくにはどうするのか。何を持って自分の情報をコントロールするのか。これが重要になる。
翻って情報を発信する立場となると、何を持ってそれを言うのかが問題になる。自分自身がそれを発信したからと言って、情報の受け手が参考になるだろうか?参考になるためには自分はどういう自分であるべきなのか?
個人が発信する場合、やはり本業とよほどリンクしていなければなかなか難しいのが現状だと思う。また、考えなければいけないのは、何のために。何の目的でそれらの活動を行っているのかを確認することだと思っている。
ブログを書いたりする時に、昔から言われていることではあるんだけど「何かに特化する」「毎日続ける」がある。私はこれがなかなかできない。話があちこちと分散してしまう。あれも書きたいこれも書きたい。単純に、思っていることを書いているだけ。
それ自体は自分自身でもそんなに悪いわけじゃないとは思うんだけど、それは結局のところ自分のためにしかならないんだよね。それでよいと言えばそれでもよいし、同じ時間を使うのであれば、もっと広い範囲に自分の可能性を求めるきっかけにもなるんじゃないのかな?そういうことにチャレンジしてみるのもワクワクすることなんだろう。
言語の壁
これは、最近よく思うことで年末から私自身も勉強を始めたことだ。
ソーシャルメディア…というか、IT系の技術はやっぱり米国発のものが多かったりする。マニュアルに関してはなんとか訳すことはできなくはないんだけど、ビデオを訳すことはさすがにできない。
もちろん、情報を発信することもできない。実際にはできないと思い込んでいる…というのが正しいのかもしれないな、これは。
日本にいると、どちらかと言うと「現状維持」を無意識のうちに意識してしまっているような感覚がある。「現状維持」で問題が本当に問題ないのであればそれももしかしたら一つの道なのかもしれないが、昨今の情勢を見ている限りではそんなに楽観出来る状態ではないように感じる。
ただ、英語がどんなにできたとしても、結局のところ情報の発信や受信をしなければ意味がない。英語や言語はあくまでツール。何をしたいのか。何をどこに発信したいのか?ということによっては英語じゃなく中国語やハングルなんてのもありだと思う。
何が革命か
そもそものタイトルであるこの”ソーシャルメディア革命”は何が革命なのか。本書ではそれを我々の情報に対する意識の変化だとしている。
確かに最近、私の情報源となるのは@ITに代表されるような企業が営んでいるページよりもむしろブログやTwitter経由をきっかけとする情報のほうが増えてきている。逆に、これまでの情報源だったそれらサイトに対する意識と言うものはどんどん減りつつある。
もちろん、業務が深く結びついたようなコアな情報は個人のブログでネタにされることは少ないためにまだ企業側に力点がある。だが、それもこの先も続くとは限らないだろう。
それら情報の洪水が起きている中で、私たちはどうしていくのか。また、ブログを書く側としては何を発信していくのか。読み終わった後も、今も考えている。
ちなみに、著者のブログ「意力」では本書に関しての補足もブログで行われているようなので、ぜひ合わせて読んでみてはいかがでしょうか