ITメディアのオルタナティブブログを見ていたらこんな記事が
日本人はインターネットは使うけどソーシャルメディアは使わない
http://blogs.itmedia.co.jp/knowledge/2010/12/post-701e.html日本の場合、インターネットを使っているがソーシャルメディアを使ったことが無い人は44%で、インターネットの利用率は68%ということになる。
あれ?なんかおかしいぞ?ちょっと記憶している割合と随分と違うような。。。と思って、自分の記憶がどこからきているのか探してみたら、オルタナティブブログで違う人が紹介していた記事だった。
【講演資料】Facebookビジネス活用最前線「なぜ今、ソーシャルメディアなのか①」
http://blogs.itmedia.co.jp/naoto/2010/12/facebook-8b4a.html2008年に行われたフォレスター・リサーチの調査によると、どうやらソーシャルメディアに人が集まっている事は間違いなさそうです。国内ネット利用者の81%が何らかのソーシャルメディアを利用していると言われており…
こちらの調査結果では、ネット利用者の81%というとても高い数値をあげている。しかもそれは2008年の調査だという。
根拠のある内容ではないけど、2008年と現在を比べたら少なくともソーシャルメディアの普及という意味で言うと比率が下がっているとは思えない。むしろうなぎ上りなのではないだろうかと思えてしまうくらいだ。
では、ここの差は何を意味するのだろうか?
- 仮定1:”ソーシャルメディア”の定義が違う。
- これは十分あり得そうな話ではある。オルタナティブブログよりはTechWaveでよく持ち上がる話ではあるんだけど、そもそも”ソーシャルメディア”って何なの?というと、実は人によって感覚に差があったりする。
- 調査は一般の方々に対して行われたのであろうから、その質問の文面やその受け取り方によって差が出てしまったことは考えられる。ただ、受け手側の話だけで言うと81%と56%なんていう差が出るのかな?って気もする
- 仮定2:調査対象としている人が違う
- うーん、これを言い出すと、そんな調査意味があるの?っていうことになってしまうけど。。。今回紹介されている、PewResearchCenterの調査結果は公開されているので内容を確認できるけど、facebookの紹介で使用されているフォレスター・リサーチの調査は有料のようでわからない。
- 少なくともPewResearchCenter側は調査方法に関しては明記してあった(電話でランダムに700人を対象に実施)
- 仮定3:調査してない
- すでに決められた出来レースだったんだよ!
とはいえ、内容は面白い
フォレスターリサーチの、ネットを利用する81%の人がソーシャルメディアへアクセスしている!ってのはちょっと感覚的には過剰な気がする。
それだけの人がアクセスしているというよりは、ネット利用のパーセンテージだったら。。。いや、それでも多すぎるか。
とはいえ、今回紹介されているPewResearchCenterのリサーチ結果はなかなか面白い。かいつまんでみてみると
- 世代間によってネットの利用度合いは異なり、大体30~49あたりが分かれ目になる。そしてそれは全世界で大体同じことが言える。
- 日本では男女によってネット利用に差がある(男:72%、女:57%)。ただ、世界的にはここまで差があるのは珍しい
- 意外とネットは使われていない。ネット利用率68%を低いとみるか高いと見るかは人それぞれだが、思ったよりも少ないと思った。
んー、メールはネットに入らないのだろうか。メールはメール?ううん。定義がががが。やっぱりこういう調査って難しいね。
ただ、比較的PewResearchCenterの結果は受け入れやすい数値に感じる。調査のサンプル数が日本では700ってのは、もう少し延ばしてほしい気もするけど。
こういう系統の記事を見るたびに思うのが、もう少し英語を勉強しなきゃねってことですね。うん。