
入門となっている本書は、サーバントリーダーシップに関しての背景や著者二人の対談などを通してどんなものであるかの解説を行っている。
サーバントリーダーシップという言葉を聞いたのは随分と昔の話だなぁと思って発売日を見ると、2007年。
もう18年も前の本なんだな、と気づく。
当時はサーヴァントと聞くとFateのことしか思いつかなかったものだ。
世の中的に、今のリーダーシップ像がどうなっているのだろうか?はあるのだけど、現代においてサーバントリーダーシップで語られている話はだいぶ受け入れられているようにも思える。
考え方自体は受け入れられているとは思うのだけど、それはリーダーなのかマネージャなのか?となるとちょっと考え込んでしまう。
人を支える。という意味においてはマネージャのほうがしっくり来るんですよね。
グリーンリーフがサーバントリーダーの持ち味として以下を出している
- リードするという個人の側の意識的なイニシアチブ
- 大きな夢、ビジョナリーなコンセプト、究極のコミュニケーション
- 傾聴と理解
- 言語と想像力
- 控えることを知っている
- 受容と共感
- 感知力、予見力
- 直感、信頼、決断
- 見通し
- 気づきと知覚
- 説得上手
- 癒やしと役立ち
半分くらいはサーバントリーダーとしてわからなくもないけれど、別にサーバントリーダーじゃなくても、というのが正直な感想だ。
本書でも語られているけれど、トップダウンで物事を決めていく従来型のリーダーシップと、フォロワーにつくすというか、フォロワーが動きやすいようにフォローしていくようなサーバントリーダーシップ。
それぞれ必要な場面は存在すると思うので、どちらかという話ではないんだと理解はしている。
そしてどちらを選ぶかは、チームが何に対面しているかにもよるし、チームメンバーの成熟度というかなんというか、そういうものにも左右されてしまう。
自走が難しいからこそフォローをする必要があるんだろうけれど、フォローで方向性に関してうまいこと向かわせることができるのだろうか?
そもそも、この”向かわせることが”って考えている時点で違うのかもしれない
うーん
まぁ、とりあえず引っ張るだけがリーダーじゃないよ!ってところと、当時と今では前提がちょっと変わってきているものもあり、その変わることへの一役を買っていたんだろうと思うことにした。