Audibleにて「ルポ 人が減る社会で起こること」を読んだ

ルポ 人が減る社会で起こること──秋田「少子高齢課題県」はいま
少子高齢化は日本全体の課題ではあるけれど、その進行具合はやっぱり地方に行けば行くほどひどくなり、本書は秋田でのその状況を伝えているルポとなっている
私自身、大学時代は山形に4年住んでいたし、妻は宮城出身ということもあって東北に関して全然馴染みがないわけではない。
ただ、秋田に関しては温泉に何度か行った程度であまり知らなかった。
どうしても移動のルートは太平洋側を中心になりがちで、秋田って絶妙に生きづらい場所なんですよね。
青森ならそのまままっすぐ北上すれば良いのだけど、秋田の場合は盛岡で方向を変える必要が出てしまいますし。そういう行きづらさもあるんだろう。
本書では、人口減少や高齢化。
はたまた、昨今急に多くなったようにも感じるクマ被害や食文化など幅広い内容で秋田や東北周辺を紹介していて面白かった。
特に食文化に関して面白いと思った。
山形や宮城でも感じていたのだけれど、基本的に味が濃い。というかしょっぱい。
宮城でも、紫蘇巻とか食べたことがあるけれど、なんでこんな食べ物が成り立つんだろう?と思ったくらいにしょっぱかった。
本書によると秋田は更にしょっぱいらしい。。。
雪深い地方では、冬に食材を持たせるために塩蔵するというところからこの食文化が端を発しているということなので歴史的経緯としては理解できる。
現代においては、塩分過多は好まれるものでもないので、この伝統というか食文化を伝えるべきなのかという話は、結構悩ましい問題にも感じた。
こういう歴史的な経緯があり、それが現代においては解決されている問題に関して以前の状態を伝統として保持したものか。。。結局は変わっていくしか無いのではないかな、と思う。
うーんと思ってさとふるで秋田県を見ていたら、稲庭うどんの写真がホラーものだった

もうちょっと、なんとかなっただろう・・・