別所哲也さん著「夢をカタチにする仕事力」を読んだ
光文社
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日本の映画史に名を残す人になる
プロジェクトの成功は、プロジェクト・マネジャーの情熱です
熱意とあるべきビジョンは必ずしも一致しないんだなぁ
感服すべき行動力
目次
- プロローグ
- 1章 「ショートショート フィルムフェスティバル」とは
- 2章 夢をカタチにする方法
- 3章 夢を持続する方法—-人とのつながり
- 4章 映画祭のグランドデザイン—-夢は自分で歩き出す
- エピローグ
俳優・別所哲也
正直言うと、私は余り芸能人に明るくない。昔からドラマを余り見ないこともあるけど、テレビの中の人の名前と顔を覚えることができないことにある。たぶん一番の原因は「自分のこととして考えられない対象」だからなんだと思う。
覚えられるのは、せいぜいお笑い芸人のみだ。顔が特徴的だから(笑)
そんな私がこの本を手に取ったのは一重に「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)の著者である美崎さん主催の「築地朝食会」にゲストとして出るという理由から。
いやはや、何とも何とも。不純な動機である。
本書は俳優である別所さんが実際に映画祭というプロジェクトを成し遂げる中で身に付けた仕事術を紹介している
If you go fast…
仕事術や仕事力というと、どちらかというとノウハウを思い浮かべてしまいますが、本書の中で別所さんが書いていること。実はそのほとんどは仕事に対する向き合い方や心構え。そういったものが中心になってきています。
- 次があると考える、あるいはうまくいってから段階的にやっていく、という考え方は、僕は嫌いです。これは「いただいた仕事を精いっぱいやらなければ次が無い」という俳優の仕事で培われたメンタリティーが大きく影響しているかもしれません(P.92)
- 「僕がもし明日、交通事故とかで死んでしまったら、どうする?」「それで終わりか?」「だったら君たちはいなくてもいいってことか?」なんて言い方で発破をかけています。(P.136)
特に本書の中でたびたび出てくる「If you go fast, you go alone. If you go farther, go together」(早く行きたいのであれば一人で行きなさい。遠くに行きたいのであればみんなで行きなさい)という言葉は、なかなか。なるほどと思った。
確かにそういうところはある。
特に技術系の仕事をしているとそういう印象を強く感じてしまう(と思う)。何かしら調べ物やモノを作る時に、人に教えたり私事をしたりするよりは明らかに自分でやってしまったほうが早い場面は結構ある。特に、人に任せて思うような結果がいつまでたっても出てこない時。自分自身の仕事に対する姿勢が厳しければ厳しいほどその思いは強くなってしまうだろう。
時として、それを最終的に自分の手でこなしてしまう時もあるけど、それを最初から行ってしまっては最終的に全員の利益につながらない事が多い。自分自身がより高みに成長するためにも、今の自分の仕事を人に与えるという考え方もあると思う。
目的は早く行くことなのか
それとも遠くに行くことなのか
しっかりと見極めて歩いていかなければいけない。
今の私の課題は、「では、どのくらいまでの状況を許容するのか」の見極め。任せるというのは放置することではないのである程度フォローはするが、時として自分が手を出さなければいけない場面もあると思う。
全体として、遠くに行くために。私自身、遠くに行くために。
何を考え、どう動くのか。
難しいのぅ
はい。遠くへいこう!!
はいなっ!