レバレッジシリーズでおなじみの本田直之氏が監訳した「フォーカル・ポイント」を読んだ
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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生産性の向上に対して数々の著作を持つ本田氏が”決定的に大きな影響を与えた1冊”と書かれた本書。
確かにそれにふさわしい内容だった
戦略的な人生の設計
実際のところ、書かれている内容に関しては”すごい目新しい”と思う内容ばかりであったわけではありません。勝間和代氏の「史上最強の人生戦略マニュアル」であったり、ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」であったり、似たようなことは書かれています。
本書は、それらが徹底的に分かりやすくリスト化されていたり、繰り返し解説されているのです。
実際のところ、見たことがあるといってもそれを実行できているわけではありません。
私も一度や二度「そうだ!」と思える内容を読んだところでなかなか実践できていません。たぶん、実践できている人はそもそもこの手の本の先に行ってしまっているんだろうけど。
本書はじっくりと、考えながら、そして取り組みながら読むように作られています。「今回出てきたこの話は前のほうに書いたこれと同じだよ。出来ているかい?」って何度も繰り返してくる感じです。
自制する
一番個人的に難しいと感じていること。それは自制すること。
自分の思考をコントロールできれば、自分を取り巻く世界に変化が起こるのだ。たくましい心を持ち、しっかりと目標の方向付けがなされていれば、あなたは人生に求めるものを手に入れることができる。(P.94)
それが特に何も先にはつながらない。一時の楽しみでしかないものであってもそれを止めることができない。
たとえばテレビや漫画のようなものですね。
本来の自分の理想像や未来像を実現するためには不必要なものであるはずのそれらを自制することができない。でも、逆に言うと自制することができないのは自分が描いた未来像というものが、本当に、真剣に考え抜かれていないからではないだろうか?と、思うようになってきました。
これができずに、ちゃんと自分は行動や意識をフォーカスできるのか?そんなにおまえは器用なのか?
逃げずにちゃんと自分と向き合うこと。当たり前かもしれないけど、やはりそれがまだまだ足りないということなんだろう。
「誰かが成功を収めたということは、他の人にも同じことができるという証明である」
新しい情報に直面した時、偏見を持たず、自分の考え方を修正できれば、猛スピードで変化する世界で成功する大きな力を得ることができるのだ(P.96)
誰かができたから出来るってのを素直にはいそうですかとうなずけるほど素直ではないけれど、”出来ない”と思っていたらいつまでも出来ないことだけはたぶん間違いない。”出来る”と思ってやること。いや、”出来ている”というように行動することで少しずつ変わっていければと思う。
考え、模索し続ける日々は続きそうです。