「勉強の哲学」を読んだ

千葉雅也著「勉強の哲学」を読んだ

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
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本書は、NHKの理想的本箱という番組で「勉強したくないときに読む本」として紹介されていたことをきっかけに読んでみた

「勉強したくない時に読む本」 – 理想的本箱 君だけのブックガイド – NHK

本書は「勉強の仕方」を学ぶ本というわけではなく、そもそも「勉強とはなにか」を考えている。

勉強をすることで、今の自分に対して新しい要素が追加されるのではなく、今の自分が壊されて新しい自分が作られる。
現在のコード。つまりは環境や環境に属したノリ。そこから離れてキモくなることとしている。

「勉強」と言うものに関して、本書で書かれている内容は非常に学術的に感じる。
いわゆる専門家のそれだ。

実際のところ、現在の環境コードから逸脱するほどの勉強をしている。
つまりはアイロニーを突き詰めるところまで行くことは少なく、早い段階で勉強をユーモアによって有限化してしまうことが圧倒的に多い。

もちろん、だからこそアイロニーを追求した人は周りからはキモく見えてしまうということなんだろう。

アイロニーとユーモアという対比構造は、調べてみるといろいろな場面で使われているようだ。
ただ、言葉はともかく勉強するうえで、縦方向に深く進むアイロニーと、ある勉強をきっかけに異なる分野に転身していくユーモアという方向性。
そして、それを意識下、もしくは無意識下に進めていくこと。

いや、難しいけれど、こういうことを考えるのは嫌いじゃない。
むしろ結構面白い

Audibleで2回ほど聞いてみたけれど、わかったようでわからないような。
面白く読ませてもらいました。

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