先日、マネックス証券の内藤忍さんがご自身のブログで紹介していた「北島亭のフランス料理」。すでに絶版ということだったのでAmazonで中古をすぐさま取り寄せた
「北島亭のフランス料理」は本当においしいのか? (SHINOBY’S WORLD)
http://www.shinoby.net/2009/01/post-1618.html「北島亭」のフランス料理 (生活人新書)posted with amazlet at 09.01.07大本 幸子
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すぐさま取り寄せてよかった。。。内藤さんのブログ(http://www.shinoby.net/2009/01/post-1623.html)で今日知ったのだが、すでに品切れになってしまったみたい(※)。私が注文したときにはまだいくつかあったと思うんだけど・・・。
さて、肝心の本ですが正直言って北島亭に行きたくなった!あ、違いますね。(いえ、行きたくなって、きっと行くことは間違いないとは思います)
本を読み終えたとき、こんな職場にいたいと思った。そして考えてみた。
本書にて紹介されている北島亭で働いている4人の人は、それぞれ目指すところや北島亭に至る経緯はかなり違う。そして料理の世界はとても厳しい。同じ”仕事をしている”と言っているのが恥ずかしくなるくらい厳しい世界で生きているのがヒシヒシと伝わってくる。常に切磋琢磨し、早朝から深夜まで息の抜ける時間は少ない。ワークライフバランスもへったくれもなさそうな世界のように見える。
まさにプロフェッショナルの世界だ。プロ意識をここまで持った組織・チームを育て上げるにはどうしたらいいのだろうか?今のメンバーにここまでのことを要求したらきっと辞めてしまうのではないか?いや、ここまで
そう思ったとき、内藤さんの言葉を借りれば彼らは「好き」を極め、それを仕事にしている人たちだからではないだろうかと思い出した。
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彼らも肉体的には辛い時もあるだろうし、精神的にも辛い時もあるはずだ。それでも続けられるのは、料理が好き。食材が好き。そして北島シェフが好きなんだろう。
読んでいる中で、いくつものエピソードがあるのだが、特に心にきたエピソードを紹介したい
朝訪れると、昼の賄い担当が、今日は賄い食べますか?と聞いてくる。用意する量の関係と受け取っていたら、今日の賄いは僕が作ります、と付け加える。今日のはおいしいですよ、得意なものです、と加えることもある。「僕の作る賄いをぜひ食べてほしい」と遠慮がちに言っているのだ。どんな立派な言葉よりも、料理を作って食べさせたい気持ちがそこにはある。こうした気持ちが基本になければ、きつい調理場の仕事は続かないだろう
プログラマの仕事も基本的には”作る”事だ。なぜ自分たちは今プログラムを作っているのか。何のために作っているのか。今一度思いかえさなければ。
そして、少しもう一度料理をやってみたくなった。。。
とりあえず・・・・たまった洗い物を慌てて洗いました。
※今、Amazonみたら一点だけ中古が出ていたけど値段が5000円ってなっていて噴出した。すごいな。