日別アーカイブ: 2025年12月15日

Generative UIってなんだ

先日、こんな記事を見かけました

Generative UI: A rich, custom, visual interactive user experience for any prompt

Googleが少し前にブログに投稿した記事で、生成AIではなく生成UI。
人それぞれに合わせてUIを作る。
つまり、このアプリケーションのこの画面はこういうUIで、、って世界が無くなる感じのよう。

これは、これまでの「全ユーザに同一のUI」からある程度の「カスタマイズ可能なUI」とは根本的に異なっていて、「そもそも何を表示するのかすらシステム側手動で決める」という方向性に向かうという話。

確かに、現時点でClaudeのアーティファクトもそうですが、なかなかのスピードでフロントエンドを構築していくことが可能になっています。
それを考えると技術的にはできるのかもしれない

ただ、何を表示するのかをどう決めるのかがピンとこない。

何を表示するのかは、AI側がユーザのコンテキストを把握している必要がある。
ユーザがそのアプリケーションで達成したいことはなにか?というのも、日々の中でそのアプリケーションを使っている以外を含めてコンテキストを収集して渡すことができれば可能になりそうな気もする。
そうなると、アプリケーション横断でAIを持つ必要が出てくるのではないか。

となると、OS側。
それもできれば個人でポータブルなものがそれらを決定することができるというのが最終地点になるのだろうか。
セキュリティやプライバシーなど超えるべきハードルは高そうだけれど、ここまで情報の有用性が高まると、情報を提供する価値のフィードバックが高まってどこかのしきい値を超えた段階でその抵抗も薄くなるのかもしれない。
というより、守るべき情報と公開するべき情報の線引が見直されるという言い方のほうが正しいのかもしれない。

アプリケーションの開発・提供としてはどういうものづくりだろうか。
AI側がコンテキストを理解した際に、その要求に答える。MCPのような情報を提供するツールとしての存在。言ってしまうとAPIのような形だろうか。

もちろん、一足飛びにそこに行き着くことはないだろうから代替手段としてのUIの提供はしばらくは亡くならないだろうけれど、より、外部への情報を提供するAPIを作成する必要性は増してくるのではないだろうか。

そんな妄想を抱かせる話だった