日別アーカイブ: 2025年2月20日

HarvardBusinessReview3月号

HBRの3月号が届いたので読んでいる。
今月の特集は「新たなビジネスを創造できる会社」

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2025年3月号 [雑誌] 特集「新たなビジネスを創造できる会社」 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー

特集に関してはざっとしか目を通していないけれど、どれも大企業や成熟産業の中でどうやって新規ビジネスを立ち上げるのか?みたいな文脈に見えてしまって食傷気味になってしまっている感は否めない。

既存ビジネスをやりながら、新規ビジネスを立ち上げるという、なんともクリステンセン教授な話が出てきそう。

個人的にはそれよりも、HBR翻訳論文の「サプライチェーンマネジメントは生成AIでどこまで改善できるか」が面白かった。

意思決定の迅速化にLLMを活かす

生成AIの便利さはあえて言う必要がないくらいに浸透し始めているように思う。
ただ、エンタープライズの現場では使い所がセキュリティの面もあり遅れているし、LLMに相談できる内容もある程度限られている。

ただ、本論文が書いているように、自社システムを生成AIで動かすという状況はオモシロイと思った。
本論文で題材としているようなサプライチェーンマネジメントや、生産管理、販売管理などなど、そういった基幹システムやERPみたいなものとうまく生成AIがつなぐことができたら、面白い。

もちろん、これらERPのロジック自体が生成AIに乗るわけではないので、例えば「もしこういうケースを考えたらどうなる?」という問い掛けに対しては生成AIからそれら条件を下にERPに対してシミュレーションをさせるような動きを取るのではないだろうかと思う。

受け手となるERP側はより柔軟なAPIの設計と、それに向けた仕組みづくりが必要になりそう。なぜ、最終的にそのような計画を立てたのかを生成AIに対してレクチャする必要が生じるかもしれない。

このあたりは、これまでERP側が計算過程となる膨大な数値データを表なりログなりで提供していたのだけど、それを生成AIに食わせてユーザに言語で説明するだけでも結構変わりそう。

色々と乗り越えないと行けない壁はありそうだけれど、確実にそういう未来は来そうな気がする。
そして似たようなケースは他にもいっぱいあって、今後はそういう未来を見据えたうえでの開発をしていくことになるんだろうな、と妄想が膨らんだ。

ワクワクしますね。