Kindleセールでたまたま見かけたNHKブックスの「哲学ディベート <倫理>を<論理>する」を読んだ
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こういった哲学をテーマとした本は、割と好きなほうだ。
自分自身、哲学を勉強したことはないんだけれど、いろいろな考え方を学ぶことが出来る感じがして
一つの訓練として面白い。
この本では、「自殺」や「尊厳死」。「人権」等々、現代社会の様々な問題に関してディベートをする。
といっても、これらの問題に答えがあるわけではなく、ディベートの勝者を決めるわけでもない。
純粋に討論する
討論していく中で、それぞれの主張を聞き、自分自身や相手の新しい考えに気づく。
書き方としては、架空の大学ゼミという形で読みやすく、スラスラと読むことが出来ます。
普段、子供に当たり前のように「悪いことはしちゃだめだよ」といっていても、そもそも良い悪いとは。
身近にあるけれど、いざ説明したり論理的に教えようとすると結構難しいんですよね。
法律的な解釈や、道徳的な解釈。
功利主義と道徳的な考え方。
何が正しいとかではないのだろうけれど、どういう考え方に基づいて何が動いているのか
これを知っているのと知っていないのとでは大きく異なる。
相手が何を元に発言しているのかが読めなくなるからだ。
わかっているようでわかっていないことばかりなのが悩ましいところだけれど、
こういう考えを読むのは、やっぱり個人的には好きなほうなんだなと改めて認識した。