「キリスト教とは何か。」を読んだ
ペンブックス15 キリスト教とは何か。I 西洋美術で読み解く、聖書の世界 (Pen BOOKS)
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阪急コミュニケーションズ
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時々、柄にもなく美術館に足を運びます。
画家にもよりますが、題材として宗教。とりわけキリスト教を題材とした作品がそれなりの数あります。
私は宗教にはとんと興味がなかったので、絵としての良さと言うものはわかるものはわかるんですが、場面の意味がさっぱりわかりません。
どういう場面をどういう意図を込めて描いたのか。
これは、結構絵を楽しむ上でも大事なポイントだと思うんですよね。
本書は、キリスト教の素晴らしさを伝えるものではなく、宗教画を通してキリスト教の考え方や、当時の時代背景を解説しています。
識字率の低い時代、絵がどういう役割を担っていたのか。
キリスト教で語られる聖書の物語はどういう時代背景のもとで作られたのか。
困った時、不条理な目にあった時に、絶対的な存在を作り出すことで「説明機能」の役割をした宗教などの話は、なかなか読んでいて面白く感じました。
お勧め。