Microsoft社のイベントであるWindows Developer Day 1日目に参加してきました。
今年はWindows8を予定しているだけあって、ほぼその関係セッションで埋め尽くされている感があるイベント。
最近自分自身がWindowsアプリケーションを作っていないという、何とも歯がゆい状態であるのですが、
- Metroという考え方
- IE10
を柱として今回のイベントに参加する事にしました。
Metro
Windows Phoneで一躍話題になったMetroUI。
Windows8でもスタート画面がMetroになっているという事で、デスクトップモードはあるものの
誰もがMetroに強制的に触る事になります。
Metroは電車の窓をイメージ。
電車が動くと風景が横に流れて行く。そんな感じを表現したUIと言うことです。
考えてみると、今のPCディスプレイはどれもワイドスクリーンになっています。
しかし、Webブラウザやワード等のアプリケーションは、比較的縦方向のナビゲーションが多い。
スクリーンの形状はワイドが多くなっているとは言え、すべてがワイドではない以上あまり横方向へ
展開しすぎても・・・って事で、少し横が寂しい状態になってしまいがち。
そういう意味では面白いかもしれないと思った。
また、Windows8の推奨の解像度もそれを表している。
最低ラインとしては1024*768。
この状態でファイナンスアプリを起動するとこんな風になる訳ですが、
推奨としている1366*768のワイドスクリーンで見ると、右側に続きが見える状態になります。
1024*768状態では、ただの一枚絵があるだけですが、ワイドで見ると自然に横方向への視線誘導が出来ています。
(ちなみに家のPCではVirtulBoxで動かしていて、解像度をワイドにするやり方がよくわからないのでずらしているだけです)
その他、Metroに関しては盛りだくさんすぎてちょっとまとめきれません。
まだまだ英語の資料が多いようですが、少しずつ日本語訳されている記事を含めながら確認して行きたいですね
Metro スタイル アプリの UX ガイドライン
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh465424.aspx
さて、ただしやはり問題となるのはMetroがどこまで受け入れられるか。
今のところ、「見る」目的のアプリケーションに関しては比較的敷居は低いように感じます。
そういう意味ではOfficeでもPower Pointなんかは移植はそれほど難しくはないかも?
でも、「入力する」事を目的としたアプリケーションはかなり工夫がいりそう。
もちろん、入力すると言っても入力の仕方は様々な訳だから一概には言えないんだろう。
ただ、ワードやエクセルはどうしたものかなぁ、と思ってしまう。
この辺り、発想を変えて望まないと行けないのかもしれない。
IE10
いや、実はIE10に関してはそれほど面白いネタがある訳ではなかったんですよね。
実際問題、IE10としては
- HTML5
- CSS3
- Metroモード
という点。HTML5とかに関しては、これまでの延長線上にある話。
そういう意味で新しいネタとしてはやっぱりMetroに落ち着いてしまうんですよね。
Metro版のIEとデスクトップ版のIE。
この違いは基本的に、プラグインの有無になります(もちろんUIがMetroというのはあるとして)
面白いのは、Windowsが64Bit版だった時にIEは64Bitが立ち上がるのか32Bitが立ち上がるのか?が異なると言うこと。
これまでは64OS上でも互換性維持を意識せざるを得ずに基本的に32Bitだったそうです。
ところが、Metroではプラグインが無いと言うことで、その点の互換性を気にする必要が無くなりデフォルトで64Bit版が立ち上がる。
ところがデスクトップ版では、引き続き互換性の問題が持ち上がるために32Bit版が立ち上がるという。
いやはや、苦労しているな。
Metroの特徴の一つに、スタートメニュー上でのタイルに対して情報を送る事が出来る
Metro IEも、ピンを留める事でスタートメニューにタイルとして登録する事が出来、Metaタグ等でこういった情報を送る事が出来る。
そう考えると、Webアプリケーションで機能別にピン留めしておいて、その最新情報をタイルに表示・・・なんて事も出来そうだ。
タイルの色とか見た目とか、工夫すれば意外と使いどころは多いかもしれない。
これがうまい事回れば、スタートメニューを簡単なRSS状態にする事も可能だったりして。そんなに多くスタートメニューに置きたくは無いか・・・。
まだまだ続くよ
Windows8のRelease Previewが6月1週という事なので、それに向けて少しずつ準備が必要ですね。
Windows Developer Day自体は明日も続きます。
内心ではMetroに関してはだいぶお腹がいっぱいになってきたので、ちょっと変わり種としてHadoopや互換性関連に目を向けて行こうかと。
まぁ、明日は明日の風がふくと言うことでわかりませんが。