長い事、通勤のお供だった「銃・病原菌・鉄」を読み終えた
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タイトルにある通り、人類史。歴史の本だ。
ハードカバーで出版されたのは2000年で、当時に変わったタイトルだな。と、思っていたのを記憶している。
ただ、○○年に△□があった!って言うような歴史本ではなく、「なぜ、現在の富とパワーの均衡が出来上がったのか」という事に焦点が当てられている。
この、「なぜ」というところがくせ者で、それは人種として優れていたから結果が生まれたのか。
それともただの偶然なのか・・を考察している。
本音を言ってしまうと、この本を手に取った理由としては
「歴史そんなに知らないしな~。一般常識とかもう少し会話出来るレベルにならないとな」
程度の考えだった。
そういう意味では、所謂「政治史」や「経済史」と言うものをイメージしていた。
ちゃんと本のタイトルを読めと言われればそれまでだが・・・。
そんなこんなで思いもかけずに、重ーいテーマを延々と400ページほど読む事になった訳だが、
思った以上に(というと失礼かもしれないが)面白く読む事が出来た。
手に取った理由がお粗末な私が言うのもなんだが、勉強になる。
最終的な結論としては
歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない
と要約されている。
どういう環境的な条件が揃った事によって、そこで人類史に影響を与える変化が起きたのか。
現在の結果に対しての究極の原因を考えて行くというのはなかなか大変な事だが、それはそれで面白い。
色々な事に応用出来る話ですね。
どの辺りを「究極の要因」とするのかは難しいところだし、
実際問題、一企業の結果に対する要因となるとそれが「究極の要因」足り得るのかはわからない気もする。
だからといって、現在を生きている私たちには、手に入る情報で組み立てるしかない。
考える事は続けて行きたいですね。