月別アーカイブ: 2011年2月
IE9設定上の変更点
IE9RCがリリースされて10日以上が経ちました。
IE9に関しての様々な有用な検証や変更点があったので、そちらを自分自身の覚書という意味も含めてご紹介
IE9 Beta のマイナーな変更点リスト(葉っぱ日記)
http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/20100922/p1IE9 RC マイナーな変更点リスト(葉っぱ日記)
http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/20110216/p1
さてはて、私はと言うと、IE上で設定できる内容に追加・変更が発生していないかをちょっと見てみた。
IEの設定と言うと私が思いつくのはインターネットオプションの「セキュリティ」設定と「詳細設定」の2つだ。
これらの設定に関してはMicrosoftの公式として下記ページがあるのだが。。。
バージョン別セキュリティ既定値一覧表(MSDN:IEデベロッパーセンター)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ie/cc844005
ここには、まださすがにIE9の情報は乗っていない・・・っていうか、「IE8はBeta2の既定値を記載しています」って更新されてないじゃないか!たのんますよ!主にmskkie
というわけで、わかっている範囲での変更点を抜き出してみた。
ちなみに、よくわからないがインストール環境によって項目の差が出るとは思うのでJava周りに関しては割愛。
IE9以外の項目は、引き継がれているかどうかはわからないがサイトの値をそのまま使用している。比較対象はIE8。
セキュリティ設定
- ActiveX関連
- ActiveXフィルターを有効にする (新設)
- インターネットゾーン規定値:有効にする
- イントラネットゾーン規定値:無効にする
- 信頼済みサイト規定値:無効にする
- ActiveXフィルターを有効にする (新設)
- その他
- MIMEスニッフィングを有効にする (新設)
- インターネットゾーン規定値:有効にする
- イントラネットゾーン規定値:有効にする
- 信頼済みサイト規定値:有効にする
- Software channel permissions (新設)
- インターネットゾーン規定値:安全性-中
- イントラネットゾーン規定値:安全性-低
- 信頼済みサイト規定値:安全性-中
- デスクトップ項目のインストール (削除)
- 拡張子ではなく、内容によってファイルを開く (削除)
- ファイルのダウンロード時に自動的にダイアログを表示 (削除)
- MIMEスニッフィングを有効にする (新設)
なんかSoftware Channel Permisiionsってのがあったけど、これってたぶん訳漏れで、IE7まで表示されていた「ソフトウェアチャンネルのアクセス許可」ってやつだと思う。
改めて調べてみると、IE6の資料を見つけることが出来た。ここにはこの項目に関して
Software channel permissions. This option controls the permissions given to software distribution channels. This option has the following settings:
High safety, which prevents users from being notified about software updates by e-mail, software packages from being automatically downloaded to users’ computers, and software packages from being automatically installed on users’ computers.
Low safety, which notifies users about software updates by e-mail, allows software packages to be automatically downloaded to users’ computers, and allows software packages to be automatically installed on users’ computers.
Medium safety, which notifies users about software updates by e-mail and allows software packages to be automatically downloaded to (but not installed on) users’ computers. The software packages must be validly signed; users are not prompted about the download
(http://www.microsoft.com/windows/ie/ie6/using/howto/security/setup.mspx)
とある。
プロダクトの配布方法は当時とは随分と変わっているので、この文面通りとは言えないだろう。
しかし、先ほどの設定一覧サイト上にはIE8でも×になっていなかったが、私の把握している環境では表示されていなかった。隠しパラメータとしてレジストリ上に残っているのだろうか?訳がそのままなところを見ると、表に出す気がなかったけど出ちゃったと言う風にも捉えられなくもないが・・・?
憶測の域を出ませんね
詳細設定
- アクセラレータによるグラフィック
- GPUレンダリングでなく、ソフトウェアレンダリングを使用する (新設)
- 規定値:OFF
- GPUレンダリングでなく、ソフトウェアレンダリングを使用する (新設)
- セキュリティ
- 他の混在したコンテンツを持つセキュリティで保護されていないイメージをブロックする (新設)
- 規定値:OFF
- 他の混在したコンテンツを持つセキュリティで保護されていないイメージをブロックする (新設)
- ブラウズ
- アドレスバーへの1単語の入力でイントラネットサイトに移動する (新設)
- 規定値:OFF
- エクスプローラーのインラインオートコンプリートを使用してダイアログを実行する (名称変更?)
- 旧「インラインオートコンプリートを使用する」ではないかと。
- サードバーティ製のブラウザ拡張を有効にする (規定値変更)
- 規定値:ON→OFF
- ターミナルサーバーでもオフスクリーンの複合を強制する (削除)
- アドレスバーへの1単語の入力でイントラネットサイトに移動する (新設)
- マルチメディア
- HTML5メディア要素の代替コーデックを有効にする (新設)
- 規定値:ON
- Webページのアニメーションを再生する (規定値変更)
- 規定値:ON→OFF
- Webページのサウンドを再生する (規定値変更)
- 規定値:ON→OFF
- ユーザー補助
- システムサウンドの再生 (新設)
- 規定値:OFF
- 拡大中にテキストを中サイズにリセットする (削除)
- HTML5メディア要素の代替コーデックを有効にする (新設)
- 印刷
- 背景の色とイメージを印刷する (削除)
GPUレンダリングとソフトウェアレンダリングのON/OFF切り替えがいかにもIE9って感じの項目として存在している。
結構マイナーなパターンなのかもしれないけど、ActiveXコントロールの中にはGPUレンダリングではうまく表示してくれないケースがあるようだ。
表示周りで疑問が出るようであれば、この設定を切り替えて検証してみるといいかもしれない。
また、HTML5代替コーデックを入れることによって、これまでONだったアニメーションとサウンドをOFFっているのに強い意志を感じる。もっとも、大体のPCではIE8からのアップグレードによる設定引き継ぎが行われ、ONの設定になるだろうけれどね。
さてはて、本番リリースではどうなるかな~?
Summifyがなかなかよい
Summifyと言うサービスを使い始めて2週間ほど。なかなか気にいっています。
Summify
http://summify.com/
Twitterはとても面白いツールではあるのですが、フォロー数が増えてくるととてもじゃないですが全てを追うことはできません。
タイムラインは私が寝ている間も常に流れ続け、その中にはとても有益な情報が流れているかもしれません。
Summifyは、登録したTwitterやFacebookのニュースフィード。また、GoogleReaderに登録されたRSS情報を組み合わせて、その中で
- 多く言及されたもの
- 最近の
と言う切り口でアグリゲートしてくれるサービス。
対象となるのは、これらの媒体に含まれているURL。その紹介している数が多いものを抜き出して教えてくれるので、見落としていても気がつくことができる。結構重宝しています。
登録できるネタ元は先にあげた
- Google Reader
の3つしか今のところない状態。これから増えていくのだろうか?
実際のところ、私はGoogleReaderに登録しているRSSは比較的チェックしているので、よほど見落とさないと思っている。ただ、自分が興味をひかれたタイトルの記事しか読まないんですよね。実は読んでみたら面白かったというものも中にはあるんでしょうけど。
Twitterで自分がフォローしている人たちは、私にとって有益な情報を与えてくれる可能性が高く、その人たちが興味を示しているサイト。その言及数が多いものをSummifyは推薦してくるわけだから、私にとってより興味深い記事である可能性が高いのです。
WEBで読む
サイトを開くと、複数の選別されたストーリー(Summifyではなぜか記事をこう呼んでいる)が並べられていて、選択するとその内容を読むことができる。
右サイドにはその記事を紹介した人のTweetが同時に表示されており、なぜその記事をTweetしたのかが分かる。
少し見づらいが、たとえ自分のフォローしている人が紹介している人数が少なくても、ネットワーク全体で多く紹介されているものであれば表示される可能性が高い。そのあたりの、「Summifyがなぜこの記事をあなたに紹介しているのか」が視認できるのはとても面白い。
ただその性質上、Twitterで行われる「RTしたら~」と言うキャンペーンが必ず出てくることになる。いいのか悪いのかは微妙だけど。
メールで読む
Summifyはサイト上でも読むだけでなく、メール機能も付いている。登録した条件で、いくつかのストーリーを手元に届けてくれる。
私は、見落とすのは夜がほとんどだろうと言うことで、朝方にメールが届くように設定して通勤の電車の中で読んでいます。
これは人それぞれの生活スタイルに合わせて設定をすればいいと思う。
しかし、メールでは「何が話題になったか」はわかるんだけど、私のフォローしている方々がその内容に関して「どう思ったか」はわからない。
これを知るためには、Summifyサイトに行ってそのストーリーを選択する必要がある。
メールにコメントを載せてもらうというのも考えたが、話題にしている人が多くなるととても読みづらいものになってしまいそう。なので、単純にPositiveかNegativeかの比率だけでいい。もしくは似たような指標ですかね。
賛否両論で議論が白熱しているのか、それとも一方向に向いた紹介なのか。
ただ、書いていて何を持ってそれを判断するの?ってなるとちょっと苦しいかな。
そういえば、発言に対してそういう感情指数を表すと言う試みはすでに行われているという記事を前に見た。
Using Twitter as a Collective Mood Ring
http://bits.blogs.nytimes.com/2009/08/11/using-twitter-as-a-collective-mood-ring/
このあたりの取り組みとうまいこと組み合わすことができれば!!どうでしょう。
ちょっと思ったのは
このSummifyを利用し始めてからですが、フォローを増やすことにためらう心理的障壁が下がったように感じます。
フォローが増えれば増えるほど、タイムラインの流れが早くなっていき、とてもじゃないと付いていけないと思っていたのですが、こういうものがあればまとめてくれるので楽なのでは。。と。
はてなのホットエントリーだけを見ているようなものと言えばそれまでですが、より自分の趣向にあったものとして選ぶことができるのはいいですね。
また、何かしら面白いと思った記事をTweetするということは私もよくやるのですが、ただ単に記事のタイトルとURLを紹介し続ける人が中にはいる。
はてなのホットエントリーをBOT的にTweetしているんじゃないかと思うくらいに。
一つのスタイルなのかもしれませんが、Summifyで「なぜこの記事を紹介するのか?」と言う視点がより強く感じられると、それらのTweetはとても味気ないものに感じてしまいました。
これは、私自身気をつけたいところですね。
と言うわけで、よろしければ皆さん使ってみませんか?
今日はバレンタインらしい
昨日は一日外出していたので、昨夜はちょっと疲れて油断した・・・
気がついたら午前4時。見事にコタツで爆睡してしまい、朝から調子は最悪な状態でした。
と言うわけで、特別に急ぐ予定もなかったので今日はお休みをいただいたのですが・・・・
今日はバレンタインだったらしい
いや、会社に行ったからと言って、何かあるわけでもないのですがバレンタインに休むのってなんだかすごい逃げているようで。
いや、違うんだ違うんだ。逃げているわけじゃないんだ。チクショー、恐いぜー
まぁ、そんなバカな話は置いておいて、はてなで何やらプレゼント企画をやっているようなので応募してみる。
バレンタインチョコ欲しい!
欲しいプレゼントは…
どうしても欲しいものと言うものは、基本的に買ってしまっているのでこういうときに欲しいものと言うのはやはり、「あったら楽しいだろうな」と言うもの。
そうなると、ゲームが真っ先に思いついてしまう。と言うわけで
PSP「プレイステーション・ポータブル」 新米ハンターズパック ブラック/レッド(PSPJ-30020)
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当たったら、ひたすらにやり続けそうなもので恐いのですが、周りの連中が相当にはまっているので楽しいだろうな!
IE9RCの追跡防止機能(Tracking Protection List)とその利用
昨夜にリリースされたIE9RC。早速家のPCにインストールしてみました。
Download languages for Internet Explorer 9
http://windows.microsoft.com/en-US/internet-explorer/downloads/ie-9/worldwide-languages
インストールされたIE9はVista(32Bit)だとバージョンは以下のようになっています
これまでとの違いで、一番目につくのはやはり新JavaScriptエンジンChakraによる高速化でしょう。これに関してはこれまでのリリースのたびに、様々な方が検証してくださっています。
週明けにはまたたくさん出てくると予想して、ちょっと新しく加わったTracking Protectionに関して書いてみたいと思います。
何気にこれは、ちゃんと認識をしておいておくべき事柄だと個人的には思っているので。
追跡防止(Tracking Protection)
まずは、設定するとどうなるのか。実際に動かしてみます。
追跡防止を選択し、個人リスト行を選択してから右下の”有効”を押す
基本的には設定はこれだけです。
この状態で、たとえばYahoo!のトップを開くと・・・
いつも出てくる右上の広告が消えて、ぽっかりと穴が空いています。ちなみに、全ての広告が消えるわけではありません。読み込まれる広告ももちろんあります。
何が読み込まれて、何が防止されるかの一覧は、先ほどの追跡防止を有効にした画面で”設定”を押すことで確認することができます。ここにリストアップされているサイト内の要素が防止対象となります。
リストに登録されている内容は、その元々のサイトに直接行けば表示させることができますが、他のサイトでの表示が防止されることになります。
なぜ必要か
Microsoftはなぜ、このような機能をリリースするに至ったか。それを考えてみます。
最近、Facebookの実名制に関して多くのブログで取りざたされています。その一つは、オンライン上でのプライバシーの問題だとも考えられます。
これは、本当に”実名を登録したか”ということだけに限った話ではありません。
ブログやサイトを構築したことがある人であればわかると思うのですが、WEB上での行動解析はかなり進んでいて、サイトを見に来た人がどういう動線でサイト内を移動するのか。また、訪れた人がどういう趣味・趣向を持っているのかという情報を集めています。
発想としては、サイトを訪れてくれた人がどういう興味を持っているのか?を考え、提供者側がサイトを訪問者に合わせた形へ修正・提供していくというものだと思っています。行動ターゲッティング広告とも言います。
ちょうど、楽天が説明をしているページがあったのでご紹介。
行動ターゲティング広告
http://grp01.ias.rakuten.co.jp/optout/
ただ、情報を収集して、それを別な目的で使うこともできるかもしれない。また、情報そのものを商材にすることができるかもしれない。実際問題、条件さえそろってしまえば個人と、行動履歴が結び付けられるのではないかと考えています。
これら情報は、いい方向に使われるかもしれないし、意図しない方向に使われるかもしれない。つまり、はっきり言ってしまうと予測することができないわけです。
IE9では、それらの使われ方を制限することはできないけど、情報を与えないようにすることを閲覧者側に選択肢の一つとして提供することにしたわけですね。
他のブラウザ動向
今回、MicrosoftはIE9でこの機能を実装したわけですが、他のブラウザはこの問題に対してどうアプローチしているのかを軽くご紹介。
Microsoftはともかく、Googleのように情報を収集したり、広告で利益を受けている企業が提供するブラウザで、その利益の元である広告・情報の収集を制限する機能を提供しているのは大丈夫だろうかとも思ってしまいます。
Google Chrome
Chromeは、”Keep my Opt”というChrome拡張機能を2011/01/25にリリースした
Keep My Opt-Outs
https://chrome.google.com/webstore/detail/hhnjdplhmcnkiecampfdgfjilccfpfoe
バージョン云々ではなく、拡張機能側でやってしまおうと言うのがChrome。さらにGoogleはこの機能を他のブラウザにも提供しようと考えているとの話も。Googleツールバーにでも機能として付け加えられるのかもしれませんね
FireFox
FireFoxでは、直接的にブラウザ側が防止すると言うのではなく、広告主側がHTTP Headerに対して仕組みを入れると言うもの。特定のHttp Headerだった場合には、この広告のON/OFFを制御できるようだ。
ただ、これは広告主側が対応を取らなければいけないので、どこまでの効果があるのかというのは不明な状態ともいえますね。
私たちは何を考えるか
正直な話、閲覧者側としては、どう使われるかもわからない情報を、企業に与えるのは少しネガティブなイメージを受けます。ただ、「では、何をブロックするのか」なんてものは選べないのも実情ではないでしょうか。
機能の意図や、それらの必要性と言う意味においては理解できます。が、どこまで・どうやって使いこなしていくかはまだまだこれからなのかもしれないですね。
行動ターゲティングは、閲覧者側に利益がまるでない話ではありません。正しくこれらの認識や仕組みが共有されること。
また、プライバシーを気にするよりも大きな利益が得られるようなサービスと、よりオープンな社会になるのであれば制御をかける人なんて少数になるんでしょうけどね。
さてはて、どうなるでしょうか。
個人的に、この問題を考えた時に一番最初に思いついたのは、エッチなサイトを見るときは注意が必要だ!ということぐらいですが…。(ゲフゲフ
IE9RC & IE9PP8リリース
リーダーなき行く末
最近、時々ブログでも書くのですが、チュニジアから始まったアラブ界隈で起きていることに対する情報に注意していています。
現地の情報をいち早くTwitterで伝えているGrooveJpanのモーリーさんを知り、GrooveJapanのコンテンツを読むようになりました。
GrooveJapan
http://groovejapan.jp/
モーリーさんが書いているエッセイは「VIDEO」のチャプターにそれぞれ書かれています。チャプター2がジャスミン革命。3からは主にエジプトの話になります。
そんなこんなで気にとめていたところ、今日はたまたま早目に帰宅(と言っても22時は回りましたが…)してTwitterみたらUstで生放送しているとのこと。早速見ました。
エッセイで読むのとはまたちょっと違ったモーリーさんを見ることができてちょっと嬉しかった。
放送の中でこんな話が出てきました(ちょっとうろ覚えですが)
今回の革命にはボノやマドンナは出てきていない。有名人がWe are the worldを歌わなくても、世界は変えられるんだ。自分たちで物事を起こせる世の中になったんだ
常にこういう行動に対してリーダーがいたかどうかは、私は正直なところ知らない。
ただ、今回のチュニジアにしろエジプトにしろ、集団を率いる何かしらのリーダーがいるようには確かに見えず、本当に市民たちのつながりで成り立っているように見える。
何かを解決する。たとえば、つかまっている人を解放するにしても、大きな力が動かしているわけではなく、小さな力の終結によってそれがなしえているように見える。
それはやっぱり、すごいことなんじゃないかと思う。
であるがゆえに、やっぱりこの成り行きがどこへ帰結するのかは気になるところだ。
リーダーがいれば、そのリーダーによる統制が利くものだが、、、どうなるのでしょうか。
それを決めるのもやはり自分たち。
決めてもらう社会ではなく、自らが考えて動くことが必要な社会と言うことですね
エジプトに見るソーシャルネットワークの使われ方
チュニジアで起きた通称「ジャスミン革命」に端を発してエジプト、イエメン等々アラブ諸国で次々と反政府デモが起きています。
この反政府デモや情報の共有にはインターネット。特にFacebookやTwitterをはじめとしたソーシャルメディアが多くつかわれていることから「ソーシャルメディア革命」なんて言われ方までしています。
ソーシャルメディア革命。ソーシャルネットワーク革命。
なんだかカッコいいように見えますが、ソーシャルネットワークはあくまで情報基盤。インフラです。
ソーシャルネットワークをインフラとして見た場合、ソーシャルメディアは発信元がマスメディアではないので、より市民目線での情報操作や利益を考えた思惑が少ない情報になります。そういう意味においてはマスメディアよりは情報操作がなくいいように感じられます。しかし、個人が発信しているが故の勘違いや誤解。全体感を無視した情報も交じってくることも起こります。
今回のように”不満”に端を発した用いられ方をすると、特にそれが相乗効果となって円満するのではないだろうか。そんな気までします。
エジプトで起こっていること。
政府がネットワークを遮断しようとしたり規制しようとしたりしていることもあり、逆効果でものすごい量の情報が発信されています。Twitterで「#egypt」を見てみるとその量の多さに圧倒されます。
ここまで情報量が多くなると、そのスクリーニングが非常に大変な作業になり、目の向かう先は目立つ発言になりがちです。たとえば
5 Year Old Child Heads Demo in Alexandria Egypt
http://bit.ly/hoBYyq
5歳の男の子がデモの先頭に立って率いているという動画。
ただ、男の子はプラカードを時折見ながら叫んでいる。5歳と言えば日本では小学校に入る前。
絵としてはすごい印象に残る絵だけど、どうなんだろう。担がれているだけじゃないだろうか
Picture Of The Day: Cairo Protester Holds Sign That Says “Thank You Facebook”
http://bit.ly/foG68r
デモ参加の男性がFacebookと書かれたプラカードを持っている写真。題名は「Thank you Facebook」。
ソーシャルネットワークが活躍している。それは間違いない。
だが、
米NBCのレポーター「エジプト人がFacebookに感謝している写真」をツイート
http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2011/02/nbcfacebook-962.html
ここにある通り、実際に書いてある内容としては別に「ありがとう!Facebook!」と言っているわけではないようだ。
これらのことが、何らかの意図があってこうなっているのか。また、特に意図がなくこうなっているのか。それはわからない。
多くのブログやツイートが出回っている中で、いかに自分の発言や発信に興味を持ってもらうか。大仰な題目でブログやTweetを書くようなことになっていないのか。
ソーシャルネットワークは先に書いたとおりインフラ。
そのインフラを使うのは結局我々人間なわけで、どれだけインフラが整備されて使い勝手が良くなっても使う側が変わらなければその先は見えてこない。
若輩ながら、一人の技術者として思うのは、技術は正しい方向に使われてこそよい発展をするものだと思っている。
本来、向かいたくない方向であったとしても、人間がそちらを向いていると実は技術も向かうことがある。もしくは本来の発展が滞ると言う形かもしれない。
この分野の技術や考え方と言うのは今、とても早く発展している。
これらが2年先、5年先、10年先。どういう方向に向かうのかがとても楽しみであり、その頃の人間はどういう考え方を持っているのだろうかというのは少し不安だ。
さてはて。どうなるでしょうね。
Chrome版TweetDeckを使ってみた
ブログのサイドバーに表示させているのでわかると思いますが、アカウント「krote」でTwitterをやっています。
TwitterはAPIが公開されているのと比較的シンプルな作りだることからクライアントを作りやすく、色々なものが登場しています。
私はこれまでは、Twitterの利用は主にiPhone上の「Echofon」でした。
PC上からアクセスするときもあるのですが、特定のアプリケーションを使わずに公式HPから利用してました。
Twitterクライアントとして「TweetDeck」の名前はよく聞いていましたが、家のPCならいざ知らず会社のPCにわざわざクライアントをインストールすると言うのもためらってしまうものですし、何よりもかなりの画面領域を必要としそうなのもマイナス印象でした。
とはいえ、やっぱり使ってみないとわからないよね?ってみてみようと思ったら、GoogleChromeのアプリケーションとしても出ているようだ。
http://www.tweetdeck.com/chrome/
メインのブラウザはChromeに切り替えているので、これが使えるのであれば言うことなしだ。早速入れてみた。
TweetDeckに関しての使い方に関してはすでにかなりのブログやHPで紹介されている。しかし、Chrome版に関してはあまり紹介されてないようだ。
なぜだろう?
答えはとても単純。Chrome版はまだまだ発展途上であり、デスクトップ版を知っている者にとっては恐らく、Chrome版には何の魅力も感じないからだ。
現状で出来ることをまず書いてみる
Cheome版でサポートされている機能・使い勝手
列の追加
公式HPでは、特定のタイムラインを表示させることができる。ただ、「タイムラインを見ながら検索結果を見る」というような並列表示が出来ない。
また、複数の検索結果の表示も出来ない。
TweetDeckでは、特定のタイムラインを列追加という形で実現している。これがやはり一番大きい利点だ
サポートされているアカウント
デスクトップ版を使ったことがないからわからないが、この部分はたぶん同じだろう
- facebook(ニュースフィード)
- Google Buzz
- foursquare
その他
地味にURLの自動短縮機能は使いやすい。今までは非常に面倒だったから。
また、検索結果を複数表示できるのは、調べごとをする際には重宝する機能に感じた。
不便な点
一方で、これまではTweetの読み込みタイミングが手作業だったものが自動化され、しかもリアルタイムに近い読み込み状況だ。
眺めている分にはいいんだけど、気になったTweetからURLへジャンプして戻ってきてみるとすでにタイムラインの海の中に沈んで…なんてことがたびたびあった。また、それであるがゆえに、タイムラインの流れが速い状態時のCPUの消費がものすごく激しい。私は検索結果でCPU消費がひどいことになったが、フォロー数が多くても同じことが起きるだろうから注意が必要だ
読み込みは自動でも構わないけど、表示位置は固定してほしい。
また、TweetDeckの重宝される機能としてよく取り上げられるFilter機能がChrome版にはまだない。現状で困っているわけではないけど、実装が待たれるところだ
今後の実装予定
サポートページには、ユーザーからのリクエストと、それに対する計画状況が見て取れる
Support Documents & Forums/Chrome/Chrome – Feature Requests
http://support.tweetdeck.com/forums/296692-chrome-feature-requests
ステータスが”Planned”で絞ってみてみると色々出てきます。気になったところでは
- Saved Timeline Position
- Configurable column filters
- この二つは上に書いた私の不満点と同じですね
- Cursor key navigation
- スクロール位置や、列間の移動をショートカットキーで行うというものですね。
- Search Columns don’t hold position
- これは、私は利点として挙げたものの変更依頼。検索結果を見続けたい場合もあれば、そうでない場合もある。ということか。恐らく、切り替えられるか列に対して検索Boxが出てくるのかな?
- Sync between various Chrome browsers
- Chromeの同期機能によって、TweetDeck設定も複数のPC間で同期してほしいというもの。と言うか、実装してないのか。。。
等々。みていくと結構面白いのですが、それだけChrome版はまだまだということでしょう。
しかし、それでもChromeに取り込むことができると言うのは私にとってはとても便利なので使って言ってみようと思います。
現在Planned状態の機能がリリースされれば、また使い勝手も大きく変わっていくでしょうし、Chromeの利点をうまく利用した機能も出てくると面白いですね。
仕様を調べてないのでなんとも言えないのですが、ChromeアプリケーションってUserScriptsってどうなるのかな?
色々と楽しみですね!
親孝行してみたい
私の親・・・と言っても、すでにオヤジは他界しているのでオフクロなのですが、パソコンを使っていません。
携帯自体は持っているので、メールでのやり取りは出来るのですが、ネットとはほぼ無縁の生活をしています。
以前、パソコンを少し触ってみたいと思っていたようですが、私も弟も実家を離れているために教えてもらう相手がおらずそのまま。
元々パソコンを使ったことがほとんどない人なので、たぶんこのまま使わないまま過ごすことも考えられます。
ただ、オヤジが他界するまではそれでもよかったのですが、今実家にはオフクロ一人。
私や弟がボーイスカウトに参加していたこともあった関係からそちらの活動に参加しているとはいえ、
もういい歳。新しい選択肢や可能性を見つけるには早い方がいい。
孫の画像や動画を見てもらいたいし、オフクロが今何をしているのかも正直言うと確認したい。
そういう意味ではメールとかではなく気軽にブログでも書いてほしいとすら思っている。
凝り性なところや、色々なことに興味を持つオフクロなので、ネットと組み合わさった時にどんな行動を取るのかも少し気になる。
と言うわけで、何かしらパソコンとネット環境を提供したいと思っている。
候補としては
- ネットブック+ケーブル回線
- iPad + 3G回線
が考えられる。
これまでWindowsを触ってきているわけでもなんでもないので、直観的でわかりやすい(であろう)iPadは魅力的ではある。
ただ、iPadの問題点は私自身が持っていないために聞かれても答えることができないということだ。
そういう意味ではネットブックはWindowsがのることになるだろうから非常に簡単。
とはいえ、簡単なのは私であって、実際にはオフクロは苦労するんだろうなぁ・・・・というのも実際のところだろう。
結局は両方とも苦労することが予想される。
そんな時にこんな記事を見つけた
iPad+3Gをプレゼント:70代両親5日目の報告
http://blogs.itmedia.co.jp/shiro/2010/08/ipad3g70-a20b.html
ふむ・・・。一か八か。iPadの線が強いのかなぁ。
とはいえ、今のところ自分自身が持つ予定や必要性もそれほど感じないから教えることはできないんだよね。。。
ま、とりあえずオフクロ自身がどう思っているか聞いてみよう。