月別アーカイブ: 2011年1月

LivedoorからGoogleへの移行

これまで私は、メールに関してはLivedoor。RSSリーダーに関してもLivedoorのRSSリーダーを利用していました。
これは、単純に以前書いていたブログがLivedoorを使っていたからというのもありますが、Livedoorが提供しているツール全般が、かなり私としては使い勝手の良いものだったからです。Livedoorのニュース記事もそこそこ面白かったし。
ただ、ここ1~2年Livedoorニュースを見ていて思うのは、内容の胡散臭さが目立つということ。メールやRSSを見にLivedoorへ行くわけですが、本当にそれだけのためにLivedoorへ行くのであって、Livedoorの記事を見ると言うことがめっきり少なくなってしまっていました。
そうなると、そもそもメールやRSSを見るのも億劫になってしまう。そんな悪い流れが出来つつありました。

というわけで、Googleのアカウントを利用してGMailとGoogleリーダーを使用することに。LivedoorのメールはGMailへと転送するだけの状態にしてみました。
また、GMailのフィルタを細かく設定して読んでいないと思われ、解除できない広告メールは全部削除するように。情報の整理を行った結果、かなりすっきりするようになりました。
また、RSSに関しても前に設定したときには興味があったとしても今は興味がなく、惰性で購読しているようなものは全部カット。
正直言って削除しすぎな感は否めませんが、実際に問題は起きないだろうからそれほど害はないかと。

また、Googleリーダーは数年前に試した時には使い勝手がイマイチ?と思ったのですが、改善されたのか気付かなかっただけなのか。思った以上に使い勝手がいいように感じています。かなり満足。
こういうサービスは追っていかないと、本当に使い勝手が変わってくるので何が一番か?と言うのは難しいですね。

引越するたびに荷物を整理するように、定期的にこれら情報収集ツールに関しては見直しをかけていくのがベストなのかもしれませんね。

IE9RCは2/10?

以前から1/28の夜にIE9RCが出るんじゃないか?って話があったけど、今日あったのは発表だけで実際にIE9RCが出るのは2月の10日のようだ

Internet Explorer 9 RC set to launch on February 10
http://bit.ly/hGGYWq

ちょっと肩すかしをくらった感じがしないではないが・・・。
まぁ、こういうのは往々にしてずれていくものか。

直前に話の合った「ActiveX filter」と言うのが通常サイトにおいては影響ないとしても、Webアプリケーション側の対応としてはもしかしたら面倒なことになるんじゃないかな~と言うのが気がかり。
まぁ、ActiveXはMSとしても出しちゃったから面倒を見ているけど徐々に対応しない方向で動いて行くんだろうな

Kindle検討中

最近、Kindleが気になっている。
Twitterで@さんや@さんがしきりに話題にしているのがきっかけだ。

実際問題、電子書籍ってどうなんだろーと、これまであまり興味を持って調べていなかったので色々と調べてみた。電子書籍はもちろん、Kindleやソニーリーダー。そして電子書籍リーダーとしてのiPadに関してだ。

電子書籍から見てみると

まず、現状で言うのであれば日本語のコンテンツ目的に手を出すべきではないんじゃないかと思う。もちろん、日本語コンテンツが全然ないとか、魅力ある本が電子書籍になっていないとかいうわけじゃない。ただ、提供されている形と言うのはとてもばらばらだ。
私が電子書籍として持っているのは、iPhoneアプリとして5~6冊。それに先日の無料キャンペーンで入手したディスカバー21フォーマットのものになる。

電子書籍のメリットは、そのデータであるが故の持ち運びのしやすさや省スペース性。また、若干ではあるけど紙媒体よりも廉価であることだろう。値段に影響があるということは、やはりその安くなった分だけコストが抑えられているということでしばらくは物議をかもしだしそうだけど。主に小売側からみた場合だけど。
また、電子であるので私のようにパソコンを多用する生活をしている人間にとっては、内容の引用がしやすいのではないかと言う期待がある。。。これは実際に出来るのかは知らないけど。ただ、「あの内容どこに書いてあったっけ?」って時に検索が出来ると言うのはとてもありがたい。
出来ることなら書籍をまたいで検索をしてほしいものだが、さすがにそこまでは機能を持っていないんじゃないかとも思う。でも、あったらすごい欲しい機能だ。

電子書籍の現状ではEPUBという形式が国際標準になりつつあるらしい。ただ、一番の物量を持っているAmazonはAmazon独自のフォーマットを採用しているので、果たして何を持っての国際標準としているのかが難しい。また、同じ形式であったとしてもDRMと言う問題もあるのでこれまた一概にも行かないのが現状らしい。

電子書籍端末は?

純粋に書籍リーダーであるソニーやKindleと、書籍リーダー”としても”使えるiPadに分かれる。
単純に書籍リーダーとして見た場合にはiPadは大きすぎるし重い。Kindleやソニーリーダーのほうが視認性も高いことからそちらに軍配があがるだろう。もちろん、iPadは書籍リーダー以外の使い道がむしろメインになるのではないかと思っている。そういう意味では目的がちょっと違うのではないかとも思う。特に私が想定している使い方は、通勤の電車で使うことなので、重さは結構重要だ。
Kindleを推す人が言う、iPadにはなくKindleの利点で時々「iPadだとついついTwitterとか別のことをしてしまう」と言う話を耳にするが、これは正直言って関係ないと思っている。別なことをしてしまう人は、結局iPhoneなり携帯なりを取りだしてやってしまうだろうし。まさに私なんか。
ただ、Kindleは洋書を読むことに対して覚悟ができるかもしれない。「こいつと付き合っていくんだ」と言う感じで。
そういう意味ではiPadは別な使い方が出来てしまうがゆえに、逃げ道を作ってしまいやすいと言えばそうなんだろう。目的から考えるのであれば私の場合はKindleだ。

とはいえ、Kindle3がいくら安くなって円高な現状であるとはいえ、約2万円することになる。
普段購入する本が1500円くらいなので、13冊くらいだろうか。さらにそこから本の購入代金やらが必要となる。
これを、安いと取るか高いと取るか・・・だ。
正直言って、実際に触ってみたい。また、使っている人の生の声を聞いてみたいと言うところだ。
Kindleをレビューしているサイトはいくつかあるんだけど、友人で使っている人は私の知っている限りではいない。あまり、「誰か買わないかな~」って言ってると「お前が買えよ」って言われてしまうので藪蛇になってしまう。
悩ましいぜ

そうこうしているうちにびっくりする機能を携えたKindle4みたいなのが出ないかな(笑)

ソーシャルメディア革命

出版社であるディスカバー21がキャンペーンで無料配布していたのを発見。なんとか期限ギリギリに手に入れることができて読むことができた

ソーシャルメディア革命
立入 勝義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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最近、はソーシャルメディアやソーシャルネットワーク関連の記事やブログ、書籍が大変目に付きますね。急に盛り上がってきたので、なんだか恣意的なものがあるんじゃないか!?と思わずにはいられませんが、気のせいでしょう。

本書は「意力」ブログの著者である立入氏が、米国で感じているソーシャルメディアの現状と、その視点で見た日本の現状をつづったもの。私自身こうやってブログを書いている手前、色々と考えさせられる内容だった。

意力ブログ
http://ichikara.sakurainternetusa.com/

メディアとして

ソーシャルメディアの主役はソーシャルを構成する我々一般の社会人であって、新聞やテレビに代表されるようなマスメディアとは対極に位置する。これが一つのソーシャルメディアの定義になる。
私たちがメディアとして発信するとすれば方法としては

  • Twitter
  • Blog
  • SNS
  • ML

とかとか。いわゆるインターネットを利用することが多いことになる。
インターネットは誰もがアクセスでき、誰でもこれらのメディアツールを使うことができる。つまり、すでに誰もが感じているように情報があふれている状態が現在だ。
情報の中には正しいものもあれば、誤っているものもある。悪意のある誤りもあれば、思い違いからくるものもある。思わず考えさせられてしまうような示唆に富んだものもある。
それらの情報にたどりつくにはどうするのか。何を持って自分の情報をコントロールするのか。これが重要になる。

翻って情報を発信する立場となると、何を持ってそれを言うのかが問題になる。自分自身がそれを発信したからと言って、情報の受け手が参考になるだろうか?参考になるためには自分はどういう自分であるべきなのか?
個人が発信する場合、やはり本業とよほどリンクしていなければなかなか難しいのが現状だと思う。また、考えなければいけないのは、何のために。何の目的でそれらの活動を行っているのかを確認することだと思っている。
ブログを書いたりする時に、昔から言われていることではあるんだけど「何かに特化する」「毎日続ける」がある。私はこれがなかなかできない。話があちこちと分散してしまう。あれも書きたいこれも書きたい。単純に、思っていることを書いているだけ。
それ自体は自分自身でもそんなに悪いわけじゃないとは思うんだけど、それは結局のところ自分のためにしかならないんだよね。それでよいと言えばそれでもよいし、同じ時間を使うのであれば、もっと広い範囲に自分の可能性を求めるきっかけにもなるんじゃないのかな?そういうことにチャレンジしてみるのもワクワクすることなんだろう。

言語の壁

これは、最近よく思うことで年末から私自身も勉強を始めたことだ。
ソーシャルメディア…というか、IT系の技術はやっぱり米国発のものが多かったりする。マニュアルに関してはなんとか訳すことはできなくはないんだけど、ビデオを訳すことはさすがにできない。
もちろん、情報を発信することもできない。実際にはできないと思い込んでいる…というのが正しいのかもしれないな、これは。
日本にいると、どちらかと言うと「現状維持」を無意識のうちに意識してしまっているような感覚がある。「現状維持」で問題が本当に問題ないのであればそれももしかしたら一つの道なのかもしれないが、昨今の情勢を見ている限りではそんなに楽観出来る状態ではないように感じる。
ただ、英語がどんなにできたとしても、結局のところ情報の発信や受信をしなければ意味がない。英語や言語はあくまでツール。何をしたいのか。何をどこに発信したいのか?ということによっては英語じゃなく中国語やハングルなんてのもありだと思う。

何が革命か

そもそものタイトルであるこの”ソーシャルメディア革命”は何が革命なのか。本書ではそれを我々の情報に対する意識の変化だとしている。
確かに最近、私の情報源となるのは@ITに代表されるような企業が営んでいるページよりもむしろブログやTwitter経由をきっかけとする情報のほうが増えてきている。逆に、これまでの情報源だったそれらサイトに対する意識と言うものはどんどん減りつつある。
もちろん、業務が深く結びついたようなコアな情報は個人のブログでネタにされることは少ないためにまだ企業側に力点がある。だが、それもこの先も続くとは限らないだろう。
それら情報の洪水が起きている中で、私たちはどうしていくのか。また、ブログを書く側としては何を発信していくのか。読み終わった後も、今も考えている。

ちなみに、著者のブログ「意力」では本書に関しての補足もブログで行われているようなので、ぜひ合わせて読んでみてはいかがでしょうか

産まれた!

予定日が11日だったのでちょうど10日後になる今日。無事に3002gの元気な女の子が産まれました。
いつ産まれるのやらハラハラしたり、陣痛促進剤を投与すると聞いて会社休んで病院に立てこもったり(結果空振り)したりとあれこれとやきもきしたものの、なんとか無事に産まれてくれてよかったです。
しかし、二人目となる今回も立ち会うことはかなわず。私としてはちょっと残念。
そもそも、「陣痛来たかも」ってメールが来てから30分後に「産まれた」って発言が出てくるのはどうなのかと、小一時間妻を問い詰めたい。
一人目が大体3時間くらいで、二人目が25分。次があった時には5分とか記録を更新しそうな勢いを感じ、私としてはますます立ち会うことが現実的ではないような気がしています。

というわけで、強行軍になりますがこれから夜行バスで仙台まで!行ってきます~

家を空けて気がついたこと

現在の情報コントロールをまとめてみる。

平常状態のコントロール

情報の収集は

  • Twitter
    • 気になるつぶやきをメールでEvernoteに送信する
  • RSS
    • 会社のPCのOutlookに登録してある仕事向けサイト
    • LivedoorReaderに登録してある興味サイト
      • 気になるものをClipでEvernoteに送る
  • Pearltrees
    • 更新があったら内容を確認
    • その他、気になるワードをぶつけてみる

という感じ。
昨年末からEvernoteに情報を集めるようにした。Evernoteはアカウント自体は随分と前から取ってあったけど、本格的に使うようになったのはつい最近。まだまだ初心者の域を脱しない。タグ構成に関しては時々やり方を見直しながらやっている。
Pearltreesは、実際のところ海外サイトになるので、今はMSとOracleの動向を確認するのに使えないかと物色している。
大まかにはこんな感じで動いているが、惰性で見てしまっているRSSなんかはそろそろメンテする必要がありそうだが、それほど困ってない気がしていた。

数日家に帰らなかった

数日と言っても2日ほどなんだけど、ブログでも書いていた通り病院にずっといました。
そうしてみてわかったことは、これまではかなりPCの要素が強いんだなってこと。
病院にいると、基本的にiPhoneしか使うことができない。Twitterに関しては元々iPhoneをメインに使っているのでそれほど困らないのですが、サイトの閲覧は主にはPCを使用していました。それはFlashを利用したサイトがあったり、単純にロードに時間がかかってしまうが故にです。
しかし、家に帰らない状態があると、それらの情報が滞ります。特にPearltreesなんてFlashなのでどうしても無理。まぁ、実際のところPearlが追加される頻度というものはそんなに大きいわけではないので実害は少ないですが、もう少しなんとかならんものかと。
特に、今はRSSの登録が分かれているのでその一本化と内容の整理。また、iPhoneからでもちゃんと確認が取れる状態というものを作っておいたほうがよさそうだ。

今回はちょっと特殊な状態ではあったけど、出張が続いたとするともっと長いことPCに触らない時間が増える可能性が高い。もちろんノートPCを持ち歩くと言うのがセオリーなのかもしれないが、せっかくiPhoneがあるならもう少しなんとかしたいところ。
整理が必要ですね

映画「ソーシャルネットワーク」を見てきた

産婦人科からは今週末から来週頭と言われたらしいんだが、なんだか東北新幹線がトラブルで止まっている。こりゃ呼び出されてもどの道行くことができない。そんなこともあって、思い切って気になっていた映画「ソーシャルネットワーク」を見に行ってきた。

ソーシャルネットワーク
http://www.socialnetwork-movie.jp/

知っている人は急激に増えては来ているんだろうけど、実際のところ日本ではまだまだな感じのあるFacebook。そのFacebookの生い立ちと言うか、創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏はどういう人物なのか?と言うことにスポットを当てた作品。
予想通りというかなんというか、今日が公開初日であるにもかかわらずに千葉のカタ田舎では劇場の中はガラガラだった。開始10分前に劇場内私一人とか、どういうこと。。。(最終的にはチラホラと人は来た)

臨場感

基本としては結局のところFacebookの生い立ちなので、Facebookが大きくなるにつれて起こるあれこれが語られてるだけと言えばだけ。
ただ、どうやって起業していくのか。どういう利害関係者が現れ、なぜ去っていくのか。そしてどうなるのか。
とてもスピーディーに描かれており、これらの臨場感によって2時間はあっという間に過ぎ去ってしまった。

  • 女性関係
  • 親友との関係
  • 尊敬する人との関係
  • 訴訟(しかも複数)

そしてそれらの中で持ち続けるFacebookにかける情熱。それらが伝わってくる感じだ

ただ。。

Facebookそのものが未だ盛り上がりに欠ける日本では、なかなかヒットするのは難しいだろうなとも思った。
マーク・ザッカーバーグ氏の才能や、ナップスター創設者であるショーン・パーカー氏のカリスマ性。これらは見ている側としては共感するのは難しいし、物語の中にも特に見ていて感動や喜びといった感情の起伏が発生するようなものはない。
笑っていいのか微妙なジョークは出てくるけどね。
そういう映画じゃないと言えば、間違いなくその通りで、そういうことを目的にした映画ではない。
しかも、マーク・ザッカーバーグ氏はまだまだ生きているし、Facebookもまだまだ発展していくだろう。そういう意味では何も完結していないしするはずもない。本作の中でも出てくるが「永遠に未完成」だ。
そう考えると、映画そのものも、実はこれで終わりではなくまだまだ先が出てくるのではないか?この先の未来に続く物語がまだ出てくるんじゃないか?そう思うところもある。

Facebookがカットオーバーされたのが2003年。たった7年ちょっとでここまで巨大になった。何を持ってソーシャルネットワークと言うかは論議のあるところだろうけど、私自身、Mixi,Twitter,Facebook,LinkedIn。。。多いなぁ。収拾がなかなかつかないよね。
すでに”ソーシャルの次の時代”なんて話題もチラホラと聞くようになっている。
ソーシャルをつなぐのか、ソーシャルに関係なくインタレストをつなぐのか、そして次は・・・。先はまだまだあって、果たして生きている間にどう変わっていくのか。そして自分自身はそれらにどう関わっていくのか。
楽しみな時代に、私たちはいますね。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
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オペレーショナルインテリジェンス

オペレーショナルインテリジェンスを読んだ

オペレーショナル・インテリジェンス―意思決定のための作戦情報理論
松村 劭
日本経済新聞社
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これは、以前に「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さんで取り上げられていたもの

陸上自衛隊作戦幕僚の情報理論「オペレーショナル・インテリジェンス」
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/07/post_3d37.html

レビューを読んで、とても気になった。気になってAmazonを探してみたがどうやらすでに新刊では売られていなかった。というわけで中古で購入。レビューにある通り、情報というものに対しての考え方というものを再考させられる著作だった。

情報とは。そして情報を考える上で気をつけること

“情報”というもの。普通に私が考えると、これを英語にするとInformationになる。著者は、普段我々が接しているいわゆる”情報”は情報足り得ていない。本来の情報(Intelligence)とは、集めてきた情報に対して目的に合致しているか。真偽のほどはどうか。これら判断をしたものになる。判断をしていないものは”情報資料”と呼び、こちらがInformationになる。
このあたり、何を何と呼ぶのか?と言うところはあまり問題ではないが、この二つを混同して考えると大変なことになるのはもっともな話。特に現状のWEBをリソースとした情報に関しては特にそれが言えるだろう。

本書では情報について考えるポイントを3つあげている

  • 情報と、情報資料を明確に区分する
  • 決断に間に合うのか。行動はできるのか
  • 変化する情報か、変化しない情報か

順番的にはこう紹介されていたけど、個人的には2番目が最後だとは思っている。
これ、仕事でもよく思うことだ。何か物事を報告されたり問題に対しての相談を受けることがよくあるんだけど、言っている内容がどういう内容なのかの説明がなかったり遅れていたりする。そのうえで判断やアドバイスを求めてきたりする。何度言ってもそれが繰り返されてしまう。すでに考えることをやめてしまっているのではないかと思ってしまうくらいに。
また、目的があっての情報収集であるはずが、情報収集の傍らで情報収集そのものが目的にすり替わってしまうような行動をしてしまうこと。これも注意しなければいけないこと。目的を達成するために必要な情報以上の情報収集をしているがゆえに、タイミングを逃してしまっては元も子もない。このあたりは、さすがに当たり前すぎて本書では触れられていない。技術者が時々陥りやすいことと言えば陥りやすいことではないかと思う。

シソーラスを作る

シソーラス。これって一般的に知られている用語なんだろうか。ちなみに私は知らなかった
Wikipediaによると

シソーラス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9

単語の上位/下位関係、部分/全体関係、同義関係、類義関係などによって単語を分類し、体系づけた辞書。

となっている。分類辞書。情報に対しての話で言うとカテゴリーだとかタグだとかがそれに値するのではないだろうか。
私は昨年末あたりから本格的にEvernoteを利用し始めている。Evernoteに限った話ではないんだけど、色々な情報をどこかしらに集約させた場合は、どうやって必要となる情報をその中から導き出すのかというのがカギになる。そのための自分用のシソーラスを構築する必要があるわけだ。

本来情報には目的がある。すでに集めた情報の中には結局のところ目的に合致しないものもあれば、時間が経過したことによって目的を終えてしまったもの。意味の無くなってしまったものもある。
シソーラスに対して時間的なものを導入しようとすると、必ずしも上下関係のあるカテゴリーよりはタグのほうが管理しやすいと考える。
また、目的の上下関係を超えて共有するようなタグもあるだろう。

ブリーフィング

ソフトウェア業界で働いていると、、、、というか、そんなに別の会社の状況を知っているわけではないんだけどメールに頼ってしまいがちだ。
余程の簡単なことでない限りメールで指示を出している。メールで指示を出す一つの目的はリマインダーの役目。実際問題、言った言わないの話が曖昧な記憶に頼ってしまうのは危険だと思っている。
ただ、本書で述べているようにお互いの顔を合わせての意思疎通。そこで初めて分かることも多い。
リマインダーはリマインダーとして、ブリーフィング後にメールを出せばいいんだけど、そこでメールを出すくらいなら最初からメールでいいじゃんというように思ってしまうんだけど、もしかしたらそれは効率化につながっていないのではないか?と最近強く思い始めた。
作業は出来るかもしれないけど、それが作業以上にならない。何時まで経っても自分の仕事にならずに、どこか他人ごとのように作業をしている。
自分自身の行動に関して、今一度見直すべきなんだろう。

“情報”というのは、収集・伝達・判断・保存そのどれもが難しく、だからこそちゃんと考えないといけない分野。自分自身の身の回りの情報ルートや記録の仕方は定期的に見直しをかけていかなければいけない。
めまぐるしく動くWebがあるからこそ、自分は今ここにいるのだし、これからもそうだ。

2つの仕事観

仕事に関する二つの記事を読んだ

仕事なんて楽しいワケがない!プロは客に尽くして喜ぶものでしょ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110112/217893/

仕事を楽しむなんてあり得ない。

日産の方の仕事観。
結構過激な内容だな~と思った。どちらかと言うと50代近辺に多い印象があるな、この考え方は。古いとかそういう意味ではなくてね。なんとなく。ただ、こういいきってしまうくらいの思いがあるというのはすごいと思う。
個人的には内容としてはちょっと引いてしまう面もなくはないのだが。うん、言っている意味はわかる部分ももちろんあるけどね。

辞めません、でも頑張りません――「新・ぶら下がり社員」現る
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1101/13/news002.html

 例えば営業担当に「今月は先月より新規顧客を5件増やせ」と指示を出したら、その指示を従順に受け入れ、新規顧客を増やそうと行動し始める。

 問題は、言わない限り動かないという点である。自分から仕事を増やそうとも、仕事のハードルを上げようともしない。新しい提案などはまったくしない。いつまでたっても受身のままである。

うーん、これはまいった。印象としては確かに20~30代前半に多い印象はある。たぶん、どの年代にもこういう人はいるんだけど、色の濃さで言うとそんな印象。この考え方の困ったところは、”戦力になりそうなんだけどいざという時に使えない”というところなんだよね。
この頃よく思うのが、たぶん、すごい(私と比べると)頭のいい人が一杯いて頑張れば色々できそうでも、頑張る理由を探して、でも結局見つからないって理由で頑張らない。いや、頑張っているんだけど”それはそれとして”という線を引く。
On/Offの線を引くことは、別に悪いわけじゃないとは思う。日産の人のように体育会系に走るつもりはない。ただ、もったいないとは強く思う。それだけ自分も技術力とかあればな、、、と。

でも、実際のところは私がちゃんと向き合えていないだけなのかもしれないな。それで逃げ口上ばかり出てくるのかも。
部下とも、上司とも、自分とも。ちゃんと向き合わないといけないね。