まぁ今さら感が漂いますが、先週末にInternetExplorerの次期バージョンである9。これのPlatformPreview第6版が公開されました。
Internet Explorer 9 TestDrive
http://ie.microsoft.com/testdrive/
ちょっとややこしいのは、IE9に対してはβ版とPlatformPreviewの両方が公開されていることです。
通常のブラウザとしての体裁に関してはβ版のほうが整っている。しかし、エンジンとしてはPPのほうが更新されています。Microsoftとしての見解ではPPは開発者がテストをするために公開しているのだそうです。
ただ、、、、テストをするにしてもPPでテストは実はできるものとしづらいものがあります。
通常のWebサイトであればPPでもそれほど問題にはなりませんが、Webアプリを製造している立場からするとPPではちょっと困ることがあります。それはウィンドウ間の制御を伴う場面です。
β版では既存のIEを上書きするのに対して、PP版はIEとは別のアプリケーションとしてインストールされます。それはそれでいいのですが、Webサイト中に
window.open
等で別ウィンドウを呼び出すようなことをしていると、そのウィンドウはインストールされているIEで起動してしまい、IE9のテストになりません。
なんとかしてやる方法はないものかと、たまたま見つけたIE9公式のTwitter(@mskkie)アカウントに対して呟いてみたけど、公式としては用意していないらしい。
そう、公式としては
Build an IE9 Super Beta with IE9 PP6 and IE9 Beta
http://news.softpedia.com/news/Build-an-IE9-Super-Beta-with-IE9-PP6-and-IE9-Beta-163569.shtml
ここに、β版をPP6のエンジンで動かす方法が乗っていた。
ちなみに、アメリカのIEチームのTwitterアカウントでもRTされていたから、実質的にはOKなんじゃないかと勝手に解釈した。
方法としては
- βとPPをインストールする
- 適当な新規フォルダを用意
- IE9βのiexplorer.exeを新規フォルダへコピー
- 新規フォルダに「iexplore.exe.local」フォルダを作る
- IE9PP6の「iexplore.exe.local」フォルダを作ったフォルダへコピー
- 新規フォルダにコピーしたIE9β実行ファイルを実行
これでいける。
実際に試してみたけど、実行ファイルそのものはIE9βなのでバージョン情報では確認が難しそう。PP6での変更点そのものに関してはまだ確認していない。
IE9β、PP6、IE9β+PP6の3者でパフォーマンスの比較等を行えばそれらがより明らかになるんだろうけどね。
正直、IEチームがTwitterのつぶやきに対して返信してくれるとは思っていなかった。ちょっと嬉しかったです。