月別アーカイブ: 2009年1月

この金融政策が日本経済を救う

高橋洋一さんの「この金融政策が日本経済を救う」を読んだ

この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
高橋洋一
光文社
売り上げランキング: 948

この本、元々は勝間和代さんが送るポッドキャスト「Book Lovers」で紹介されていたのを聞いて興味を持っていた。経済の話は弱いのだが、数式を使わず出来るだけ言葉で説明しているとの事なので手にとって見た
本書は冒頭で

本書は、おそらく世界一やさしい金融政策の入門書です。数式を使わず、平易に、高校生でもわかるようにしました。なぜ今、金融政策が重要なのか、財政政策だけではダメなのか、そして、なぜ金利を上げてはダメなのか、本書を読めば、理解していただけるはずです

とある。そうあるとおり、金融政策の重要性についてかなり事細かにかかれている。高校生にでも分かるように~というのはかなり高校生を選んでしまいそうだけど、経済学・金融関連の書物としては分かりやすいほうだと思う。
私はというと、さすがに全てを理解できたとはいえないが、日経新聞を読んで考えたりすることは明らかに増えたように思う。それだけ身になったことがあるということなんだろう。

ただ、金融政策の入門書という割に、日本政府や日銀。民主党への批判が結構目に付いたのは少し残念だ。入門書としてならば”今”にとらわれずに入門書として使えるものであるといいんだけど。個人的には日銀総裁を選ぶ際のドタバタ劇やそれに伴う民主党の主張等に関しては、著者と同じくただ単に無能さを露呈しているように見えたのは間違いないが。

いずれにしてももう少し勉強してから読み直せばそれなりに身に付きそうではあるけど・・・・。さすがに経済学は敷居が高かった(><)
キビシー

プラド美術館の絵画14点がGoogleEarthで閲覧可能に!

プラド美術館に展示されている絵画の中で14点がGoogleEarthで閲覧可能になった

The Prado in Google Earth
http://www.google.com/intl/en/landing/prado/

GoogleEarthそのものはクライアントにインストールして使用します。ダウンロードは上記リンクから可能。起動したGoogleEarthで「MUSEO NACIONAL DEL PLADO」と入力すればプラド美術館周辺まで移動します。

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画面に表示された四角い「MUSEO NACIONAL DEL PLADO」をクリックすれば閲覧可能な14点が表示されます。その中の一つ

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「Las Meninas」。いわずと知れたベラスケスの作品ですね。

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かなりの倍率までアップすることが出来ます。

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同じく展示されているゴヤの「The 3rd of May 1808 in Madrid」

一昨年にプラド美術館へ行ったときに見たには見たけど、ツアーでしかも時間がろくになかったのでじっくりと見ることが出来なかったんですよね。「Las Meninas」は先日宮城県美術館で行われた「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」でも展示されたマルガリータ王女ですね。
ゴヤの絵で今回選ばれたのはマドリード、1808年5月3日ですね。思わず目を覆いたくなるような惨状。戦争の悲劇。やはり迫力があります。
他にもラファエロやグレコ等、誰もが知っているような有名どころが集められている。さすがにプラドの全てを出そうとすると膨大になりすぎたのだろうか?14点に絞っているのは。もう少しゴヤの絵を見たいんだけど・・・
プラドははっきり言って広大すぎるんだよな。あれ、全部見て回るとしたらかなりの長期休暇をとらないと難しそうだ(><)でも、私にとってここは新婚旅行で行った場所でもあるし、全然見たりない場所でもあるのでいつか絶対にもう一度行くぞー!

貧乏性

今日は日中フラフラとお散歩代わりにららぽーとまで。
実は、ピンホールの付いたワイシャツを2着ほど持っているのですが、、、
ピンだけ2着ともなくしてしまいました(TT)
シャツ自体は結構気に入っているものでもあるし、かといってそれだけの理由でもう1着買うのものな~。以前、別のお店でピンだけ売っているのを見かけたので売ってないかと探すついでに何かいいものないかな?って。確か前に見かけたのは650円くらいだったような。

色々なお店があるので全てを見ることは出来ませんが、フラフラとするのは好きです。特に何も考えずに足を運んでみたのですが、ちょうどセールをやっているみたいでした。かなりの割引率です。気になる服もいくつかあって、購入を検討したのですが結局最終的には買いませんでした。
気になって、買ったとして使い道も十分にあると思う。でも、別に今現在着る服がないわけでもない。つまり十分条件は満たしているけど必要条件は満たしていないわけですね。それなら最初から服など見に行くな。。。って話になりそうですが。色々と理由をつけているだけで結局のところ貧乏性なだけなのかもしれません。カナシー。
ちなみに今日、唯一売り場でジーっと考え込んでしまったのはPSP

PSP「プレイステーション・ポータブル」 バリュー・パック ピアノ・ブラック(PSP-3000KPB)
ソニー・コンピュータエンタテインメント (2008-10-16)
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先日の友人の結婚式で、友人達がモンハンやってるの見てちょっと気になっています。ただ、家では電源の入れられなくなったWiiやDSが転がっていることから妻の許可は難しいかもしれません。モンハン。大人気みたいだけどそんなに面白いんだろうか。。。ゲーム好きとしては気になるところです。

そもそもの目的であったピンは結論から言うと、ありませんでした。正確に言うとあったのですが、ごてごてと装飾が付いていて値段も3000円近くしていたので今回は見合わせました。うーん、前に見かけた店がちょっと遠いので躊躇していたけど今度時間を作って除いてみようかな。それだけをネット上で売っていると一番楽なんだけど・・・。あんな小さいものだけを売ってはいないだろうか。
誰か知りませんか

VMWare VIX

早速、VMWare VIXをインストール・・・って、よく見たらVMWareServer2には最初からバンドルされていて入っていた。VIXってどこかで見たなぁ~と思ったらエクスプローラーでそんなフォルダ出来ていたっけ。
インストールされていると、”C:\Program Files\VMware\VMware VIX\Samples”あたりにVBScriptでの呼び出しやCでの呼び出しのサンプルが置いてある。サンプルを参考にして、VBScriptを作成。それを利用してVMを操作してもいいんだけどもっと楽な方法があるはずだと思い、探してみると興味深い記事が

VIX API Blog
http://blogs.vmware.com/vix/2008/12/call-vix-more-easily-from-net-plus-powershell-goodness.html

VMWare Infrastructure Toolkit (for Windows)
http://www.vmware.com/sdk/vitk_win/index.html

VI Toolkitをインストールすることで、PowerShellからの操作が簡単になるような文面。勢いに任せてVI Toolkitをインストールしてみた。インストールの要件としてPowerShellが必要な事からもこれがPowerShellもしくは.Net Framework用に作られた事が想像できる。インストールしてみると

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もう一つPowerShellが立ち上がった。。。。VMWare VI Toolkitとして立ち上げたPowerShellにはVMWareに対するコマンドが用意されているけど、元々立ち上げていたPowerShellにはVMWareに対するコマンドは表示されていない。これではあまり意味がない。結局VM操作のために専用PowerShell立ち上げるなんて悲しすぎる。そこでVIToolkitの起動パラメータを見てみたら

C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -PSConsoleFile “C:\Program Files\VMware\Infrastructure\VIToolkitForWindows\vim.psc1” -NoExit -Command “. \”C:\Program Files\VMware\Infrastructure\VIToolkitForWindows\Scripts\Initialize-VIToolkitEnvi

となっている。途中で文字が切れてしまっているみたいだけど、要するに予め作成されたPowerShellのカスタムコンソールファイルを読み込んでいるだけのようだ。というわけでいつも使っているショートカットにも同じように追加。Initialize-VIToolkitEnvironment.ps1ファイルは読み込めればいいはずだからもう少しパスが短いところへ移動させて実行して問題なく使用する事が出来た。ちゃんとヘルプも出てるね。

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疑問に思ったのは、今回VMWareのためにコンソールファイルを指定して起動させているけど、他にもコンソールファイルを使いたい場合は大丈夫なのか?複数のコンソールファイルを読み込んだりする事が出来るのだろうか。これはちょっと気になるところ。
実際にこれらコマンドを使用してのVM操作はまた別の機会に見てみたい。ちょっとここまで調べるのに時間を取られすぎてしまったので今日はおしまい。きっとここで止めればPowerShell from Japanのエロイ人が何かやってくれるかもしれないし!

PowerShell from Japan!!
http://powershell.hiros-dot.net/

プレゼンの友 ZoomIt!

ZoomItのバージョン3がリリースされたらしい

ZoomIT最新版の機能強化とダウンロード場所 (なお記)
http://d.hatena.ne.jp/naoki0311/20090115/1231982924

ダウンロードはこちらから
http://technet.microsoft.com/ja-jp/bb897434(en-us).aspx

このZoomIt。以前、マイクロソフトのカンファレンスで使用されているのを見てちょっと驚いたツール。パワーポイント等でプレゼンを行っている最中にこのツールを使うと特定箇所を拡大して表示。さらにマウスでお絵かきができるというもの。これを使うと、少なくともWindowsについている拡大鏡を使う気にはもうなれない。
バージョンアップされたということで何が変わったのか見てみると

adds a LiveZoom mode on Windows Vista and higher, allows you to change the typing and break timer font, adds the ability to copy the magnified screen to the clipboard with Ctrl+C, and introduces a new configuration interface

とある。見てみた。LiveZoomは新しい機能ですね。とりあえず一通り見てみると

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  1. LiveZoomモード
    1. デフォルトでは「Ctrl+4」。これはZoomした状態でのアプリケーションの操作が可能になる。どちらかというと前面拡大鏡といったところかな?正直言って使いづらかった。拡大された状態で操作をするのはアプリケーションによるのかもしれないけど、ちょっと辛い。少し使いどころを考えてしまう機能だ。
  2. Drawモード
    1. デフォルトでは「Ctrl+2」。初期状態では拡大されず、マウスホイールで拡大される。マウス右ボタンを押しながら移動することが出来て、マウス左ボタンでお絵かきモードになる。通常のお絵かきモードにプラスされて、引く線の色を変えることが出来る。
  3. Typing
    1. 従来は線を引くだけだったが、ズーム中に”t”を押すことで文字入力が可能になった。これまではマウスで必死に文字を書いていたけど、これで醜態をさらすことがなくなるかもしれない。個人的には字の汚さで笑いを取ることが出来なくなるのはそれはそれでデメリットにもなるので使いどころを思わず考えてしまう。でも、そんなことを考えてしまうのはプレゼン内容に自信がないからだろうなぁ。ただし、気をつけないといけないのは日本語を受け付けてくれないことだ。がっくり。
  4. Break Timer
    1. デフォルトでは「Ctrl+3」。押すと設定された時間のタイマーが画面に表示される。これは・・・・プレゼン用に時間を計るためだろうか?プレゼンが会話中心でパワーポイントを使ったりしない場合には面白いのかもしれない

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というわけで、軽くではあるけど見てみた。個人的にはDrawモードで色の変更が出来るようになったのは面白いかな。文字入力は日本語が対応してくれることを期待している。インストールも必要なく、そんなにメモリ消費もあるわけではないのでスタートアップかランチャーにでも置いておいてすぐに呼び出せるようにしておくと、ちょっとした説明のときにも使えて
なんか出来る人になった気分を味わえるかもしれない

伝えたい内容よりもツールのほうに見る側の興味が移ってしまうかもしれないけど。。。。

かえる。山の手の会に行く

今日は仕事をある程度セーブして久々にみさ吉さん主催の山の手の会へ行ってきた。思い起こせば半年くらい前に一度行ったきりでとても久しぶりな気分。しかも前回参加したときは特別版みたいな感じで”いつもどおりの”山の手の会ではなかったので実質的には初参加に近いのではないのだろうか。

山の手の会 (Mixiコミュニティ)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1724660

今日はみさ吉さんによる「シナリオの作り方」。仕事を進める上でシナリオ・ストーリーを考えながら薦めていくことの重要さ。そして、生活を進める上でのそれらストーリーを描く実体験を後援していただきました。
物事をシナリオやストーリー性を持たせて考えるというのはよく分かる話であるし、私も最近取り入れようと試行錯誤しているところではある。自分自身の今後に対してもそうであるし、部下の教育や方向性に対してどういうことを一緒に取り組んでいくのか。そして組織の先は。。。。今日、一番収穫だったのは技術的な話や理論的な話というよりは、これまでみさ吉さんが取り組まれてきた内容であるとかこの先のストーリー。それら実体験を交えた話だと思う。ただ本を読むよりはやはり心根に響くものがあるのでいいですね。いいメインストーリーにはそれに携わった様々な方のサイドストーリーがあって、それぞれが共鳴しあうようでとても聞いていて楽しそうです。
こういう勉強会であるとか交流会に参加すると、周りの熱気に押されることが多い。今回も色々なストーリーを携えた方々と話をすることが出来て、私自身も楽しくなったりうれしくなったりした。私はこれからどんなストーリーを描いていこうか。熱気に押され、ただの”ハネムーン効果”で終わらないようにしていかないといけませんね。

それにしても私は相変わらず人の名前と顔を覚えられないなぁ。今日、半年以上前に一度あった方から挨拶していただいた。話をすると思い出すのだけど。。。人の顔をおぼえられる人はすごいと思う。これも訓練なのだろうか。本当に申し訳ないです。そしてありがとうございます。
物覚えは悪いですが、別に話したくないとかそういうのではないので(^^;

ワンランク上の問題解決

横田尚哉さんの「ワンランク上の問題解決の技術」を読んだ

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
横田 尚哉
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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ファンクショナルアプローチを用いた問題解決の方法を解説された本。平たく言うと、「何で問題になっている?」と考える前に「なぜ?何のために?」ということをひたすら考えることなのかな。問題そのものではなく物事の本質に目線を帰ることで問題に対して解決手段を導き出す。
“問題解決”といったときに、何を”問題”とするのか。人によって何を問題とするのかは結構変わってくると思う。全ての問題に対してファンクショナルアプローチが適切というわけではないとは思う。あくまで、アプローチの一つだと思う。
プログラムが動かない事を問題とするのであれば、私たち技術者は比較的その”原因”に対して目を奪われてしまって多大の時間を使う場合が多い。趣味であればそれで全然問題はないのだけど、仕事としてやっている場合は”そもそもそのプログラムが何の目的を達成するためにあるのか”を考えて代替手段でも何でも対応すること。必ずしも”原因を追究する”事が重要ではないときもある。もちろんそうでなく”原因”を追求することそのものが仕事のときもあるし、原因の究明をなおざりにしていいというものではない。
これも、どこまではどう考え、ここからはどう考える。そういう考え方。これも一つの”目線の切り替え”が重要なことだと思う。私は出来ているのか?と聞かれていると、そう考えるようにしたいと思いつつも出来ていない部分がまだあると思う。それを補うためには訓練が必要とも本書では述べられている。

本の終盤に「日常の生活で常にファンクショナルアプローチを用い続ける」という事によって訓練するという事が出てくるが、これを常に”なぜ?何のために?”って考えているのは、いい加減な私には少し大変だ。私はまず、色々なものに”興味を持つ”、”知りたいと思う”というくらい緩い表現で進めることにして行くことにする

EQ?

こころの知能指数といわれるEQ。それに関する本を読んだ

EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方
ダニエル ゴールマン リチャード ボヤツィス アニー マッキー
日本経済新聞社
売り上げランキング: 51587

EQ(Emotional Intelligence Quantient)という言葉はこの本で始めて知りました。
EQは情動指数とも訳される、副題どおり”こころの知能指数”だそうだ。この本ではリーダーとなる人にとってEQが如何に必要であるか。そして個人だけでなく組織としてのEQを高めることが何よりも重要である事が紹介されている。
この本ではリーダーのパターンを

  1. ビジョン
  2. コーチ
  3. 関係重視
  4. 民主
  5. ペースセッター
  6. 強制

と6つに分類している。ここの人それぞれで向き不向きはあるだろうけど、何か一つのパターンを適応するのではなく場面場面で使い分けていく形があるべき姿だと思う。
“なるほど!”と思ったのは、個人と組織とではEQを高めていく出発点が違うという着眼点だった。これは、個人と組織とでは目標や理想の意味するところが違うことが多い。特に組織においては、それは理念といったように概念的なものになりがちでモチベーションを保つことが出来なくなってしまうということだ。組織において全ての人がモチベーションが高いわけじゃない。その状態の中でいくら理念や理想を掲げたところで「また始まったか」とともすれば揶揄されてしまうことになる。これには気をつけないといけない。
また、本書の中では”リーダーに必要なのはIQよりもEQである”としてあるが決してEQが高ければ全てOKというわけではない。当たり前の話だが、”リーダーたちの中でEQの高いリーダーはパフォーマンスがいい”というだけであって、そもそもリーダーとしての知識は持ち合わせていることが前提となる。
また、本書でも述べられているが、EQを高める=”いい人・八方美人”になってはいけない。無理にEQを高めようと意識して行うとただのうそ臭い人になりそうだ。自分自身が、本気でそう思えるような方向性から練習していくべきだろう。仕事場に限らず、日常、過程においてもEQは高めることが出来るのだから。

Windows7 Public beta

Windows7のβがサブスクライバ上にアップされていました。
すでにあちこちでインストール報告が上がっています。
ああぁあああ、いいなぁ(笑)

Windows VIsta Beta登場 (高橋忍のブログ)
http://blogs.msdn.com/shintak/archive/2009/01/08/9293606.aspx

Windows7日本語版インストール完了 (なお記)
http://d.hatena.ne.jp/naoki0311/20090108/1231405090

なぜか高橋さんのブログタイトルはVIstaだった。す、すでにバグか!?
私はというと、ダウンロードはしたものの今週はバタバタしていて中々厳しそう!とりあえず、静かに事の成り行きを見守ります。

うそです。たぶん明日には我慢できなくなっています(笑)

ワークかライフか

田島弓子さんのワークライフアンバランスを読み終えた

ワークライフ“アンバランス”の仕事力
田島 弓子
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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帯にもあるとおり、この本のテーマは「とことん、仕事に熱くなれ」
ワークライフバランスという言葉が広く広まっていく中で、わざわざアンバランスと言っているのは面白い。この本を読んでみて改めて思ったのは、小室さんのなぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術で言うところのワークライフバランスとの違い。小室さんは
“会社以外での生活を充実させることでt根に目線を消費者と同一にする。また、余裕を持つことで結果仕事の成果も上がる”
という考え方。対して本書で述べられているのは
“仕事は現場で起こっている!学ぶべきことはすべて会社にある”
と、随分違うように見える。この二人の背景にも触れさせていただくと、小室さんは会社を興そうとするとほぼ同時にお子様を授かっており、”常に会社”というわけには行かなくなった。必然的にワークどっぷりというわけには行かなくなったのも考え方の違いに出てきているのかもしれない。
私が最近ワークライフバランスに対して興味を引かれているのは、本書の中にも出てくるのだが後から思い返してみて”仕事だけの人生だったなー”って思いたくないと思った。たぶん、テレビで団塊の世代に対する”定年後にぼーっとしているだけの老人。仕事を取り上げられたら何も残らなかった”みたいな番組を見たのが一つのきっかけになったのかもしれない。
でも、会社に入って数年は仕事どっぷりだった。連日会社に泊り込んだり、家の玄関で力尽きて寝てしまったこともあったりもする。色々失敗はあったけど、覚えることも多く、文句も多い毎日だった気がするがそれなりに楽しかったと思う。たぶん今だからこそ思えるんだとは思うけど。
やれワークライフバランスは重要だと思っていても、結局のところやっていることが好きであれば時間なんて関係なく手が伸びるし、そうなった状態というのはワークだとかライフだとかは考えていない。本書でも述べられているが、そもそもワークとライフのバランスは人それぞれで違うはずだ。間違っても50:50をワークライフバランスというのではないと、改めて思い知らされた。
自分にとってのワークの充実。結局のところそれがないことには「私は仕事したなーって言って死にたい」なんて言えない。死に切れない。ライフの充実もまた同じ。
私は「生ききったー」って言って死にたい。