こころの知能指数といわれるEQ。それに関する本を読んだ
日本経済新聞社
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EQ(Emotional Intelligence Quantient)という言葉はこの本で始めて知りました。
EQは情動指数とも訳される、副題どおり”こころの知能指数”だそうだ。この本ではリーダーとなる人にとってEQが如何に必要であるか。そして個人だけでなく組織としてのEQを高めることが何よりも重要である事が紹介されている。
この本ではリーダーのパターンを
- ビジョン
- コーチ
- 関係重視
- 民主
- ペースセッター
- 強制
と6つに分類している。ここの人それぞれで向き不向きはあるだろうけど、何か一つのパターンを適応するのではなく場面場面で使い分けていく形があるべき姿だと思う。
“なるほど!”と思ったのは、個人と組織とではEQを高めていく出発点が違うという着眼点だった。これは、個人と組織とでは目標や理想の意味するところが違うことが多い。特に組織においては、それは理念といったように概念的なものになりがちでモチベーションを保つことが出来なくなってしまうということだ。組織において全ての人がモチベーションが高いわけじゃない。その状態の中でいくら理念や理想を掲げたところで「また始まったか」とともすれば揶揄されてしまうことになる。これには気をつけないといけない。
また、本書の中では”リーダーに必要なのはIQよりもEQである”としてあるが決してEQが高ければ全てOKというわけではない。当たり前の話だが、”リーダーたちの中でEQの高いリーダーはパフォーマンスがいい”というだけであって、そもそもリーダーとしての知識は持ち合わせていることが前提となる。
また、本書でも述べられているが、EQを高める=”いい人・八方美人”になってはいけない。無理にEQを高めようと意識して行うとただのうそ臭い人になりそうだ。自分自身が、本気でそう思えるような方向性から練習していくべきだろう。仕事場に限らず、日常、過程においてもEQは高めることが出来るのだから。