田島弓子さんのワークライフアンバランスを読み終えた
田島 弓子
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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帯にもあるとおり、この本のテーマは「とことん、仕事に熱くなれ」
ワークライフバランスという言葉が広く広まっていく中で、わざわざアンバランスと言っているのは面白い。この本を読んでみて改めて思ったのは、小室さんのなぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術で言うところのワークライフバランスとの違い。小室さんは
“会社以外での生活を充実させることでt根に目線を消費者と同一にする。また、余裕を持つことで結果仕事の成果も上がる”
という考え方。対して本書で述べられているのは
“仕事は現場で起こっている!学ぶべきことはすべて会社にある”
と、随分違うように見える。この二人の背景にも触れさせていただくと、小室さんは会社を興そうとするとほぼ同時にお子様を授かっており、”常に会社”というわけには行かなくなった。必然的にワークどっぷりというわけには行かなくなったのも考え方の違いに出てきているのかもしれない。
私が最近ワークライフバランスに対して興味を引かれているのは、本書の中にも出てくるのだが後から思い返してみて”仕事だけの人生だったなー”って思いたくないと思った。たぶん、テレビで団塊の世代に対する”定年後にぼーっとしているだけの老人。仕事を取り上げられたら何も残らなかった”みたいな番組を見たのが一つのきっかけになったのかもしれない。
でも、会社に入って数年は仕事どっぷりだった。連日会社に泊り込んだり、家の玄関で力尽きて寝てしまったこともあったりもする。色々失敗はあったけど、覚えることも多く、文句も多い毎日だった気がするがそれなりに楽しかったと思う。たぶん今だからこそ思えるんだとは思うけど。
やれワークライフバランスは重要だと思っていても、結局のところやっていることが好きであれば時間なんて関係なく手が伸びるし、そうなった状態というのはワークだとかライフだとかは考えていない。本書でも述べられているが、そもそもワークとライフのバランスは人それぞれで違うはずだ。間違っても50:50をワークライフバランスというのではないと、改めて思い知らされた。
自分にとってのワークの充実。結局のところそれがないことには「私は仕事したなーって言って死にたい」なんて言えない。死に切れない。ライフの充実もまた同じ。
私は「生ききったー」って言って死にたい。