月別アーカイブ: 1970年1月

日本語が亡びるとき

以前、日経新聞の文化欄に記事が載っていた水村美苗さんの日本語が亡びるときを読んだ

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

実はこの本、ずっと前に買っていたのですが内容の濃さにやられてしまい、途中で数冊に浮気をしていて読み終えるのに随分と時間がかかってしまいました(^^;

この本を読んでいると、著者の日本語を愛する気持ちがヒシヒシと伝わってきます。かつて、これほどまで一つの言語が世界に広がったことはないのではないか。この現代において英語が読めるか・読めないか。これは多くの知識を手に入れることが出来るか・出来ないかに直結する。そしてそれは日本人に限ったことではない。そうなると、他の”英語以外を母国語”としている人にとっては私たちと同じように英語の文は読むかもしれない。しかし、日本語で書かれた文はどうだろうか?
“読まれるべき文”は必然と英語でかかれるようになるのではないだろうか?それでも日本語が日本人にとって”読まれるべき文”であるにはどうあるべきなのか。

色々と考えさせられる本だった。今までの私は “言葉は時代とともに変わっていく。話し方や話し言葉が変わっても、それはそういうものだろう”と考えていた。しかし、本書を読んだ後で考えると本当に今の言葉は魅力ある日本語として変わっているのだろうか?
少なくとも、若者言葉を見ている限りでは余りそうは思えない。日本語がどうあるべきなのか。
私は子供のころからそれほど本を読んでいるわけではない。大学、そして社会人になってからも本を読む週間がそれほどあったわけでもなく著者の言う”近代日本文学の古典”で表されている日本語の素晴しさ。これに関しては正直今の私には分からない。
しかし、非常に興味は沸いてくる。私が、日本人が、日本の文化を知るために。読んでみようかな

人脈 - ジョブウェブ朝食会

今日は早起きしてジョブウェブの朝食会に行ってきました。昨日なんだかんだ言って2時近くまで起きていていたので睡眠時間としては3時間くらい。。。眠いです。
そして追い打ちをかけるかのように中央線が止まっていたりなんだりで余裕で7時に間に合うはずが開始時間ぎりぎり遅れぐらいの到着になってしまいました。なんだか負の力を感じます。

今日の朝食会テーマは”人脈術”。人脈術に関する本を著作されている”千葉智之”さんと”島田昭彦”さんの対談です。
今回の朝食会は千葉さんが出られるという事でとても楽しみにしていました。ともいうのも、私がジョブウェブの朝食会に通い始めたのは千葉さんが著作された”出会いの大学”がきっかけとなっているからです。

出逢いの大学

出逢いの大学

同じ業界内ではもちろん勉強会だとか交流会はあります。プログラムといっても幅広く、電化製品に組み込まれているものから個人向け・工場や会社向けのソフトウェアを作っている方もいます。
また、会社によっても文化(?)があってそのギャップやお話はとても新鮮で楽しいものです。

でも、一歩業界外に出てみるとそこには”本当に知らない分野”が広がっている。
そんな当たり前の事を気づくとてもいいきっかけになりました。
思えば、今年は朝食会から色々な方面に派生して色々な方とお会いしました。
私は物覚えが悪く、挨拶が遅れる事が多いのですが大変ありがたいものです。
“人脈”と意識することなく、末長くお付き合い願いたいです。

週末の予定

決めかねています。
友人や知り合いから相次いで本をお借りしているのにあわせて自分でもまとめて購入してしまったために、読んでない本が大量に残っています。これらを消化するのも一つ。ただ、消化するにも読書のスピードを上げるためにフォトリーディングというのをまず読んでいます。

あなたもいままでの10倍速く本が読める

あなたもいままでの10倍速く本が読める

これは勝間さんが紹介していたのに乗せられて購入してみました。まだ読み始めたばかり・・・というか読もうと思っているところなので内容はまだ。少なくともこれは読み終えたい。
ただ、週末は寒さも和らいで比較的動きやすいようなので、またジムに足を運ぼうかとも思っている。
あぁ、久しぶりに末廣亭で深夜寄席にも行きたいなぁ
ちょっと技術関連で調べたいこともたまっているし・・・・
うきゃー

情報は1冊のノートに

少し前に発売されて気になっていた本を読んだ

私も普段

  1. 手帳
  2. ノート(仕事用)
  3. PC

と情報が分散している。用途ごと、カテゴリごとに分けようとも思っていたけど本書にも書かれているとおり

「日記」や「アイデア」というふうに、カテゴリ分けで記入スペースを指定しておけば、見返すときに、まとまっていて便利です。
しかし、カテゴリ分けというのは頭の中でうまくいっていても、実際やりだせばたいてい破綻するものです。(P54)

うん、そのとおり。これを見て思ったのは私は間違いなく破綻するであろうと。私はものを考えるのは嫌いではないんだけど、考えって余り完全なカテゴリに分けることが出来ないんですよね。
また、検索性を向上させるためにPCへ内容を移すことは考えたけど非常に手間がかかる。特に絵を書いた場合なんてめんどくさくてしょうがない。そういう内容の対策として本著で書かれている”索引ファイル”を作るアイデアはとてもいいと思う。今年はすでに手帳を購入してしまったので100円ノートというわけにはいかないけど、別にこの方法は100円ノートに限らず出来る方法なので問題ない。
ついでに言うと、索引ファイルをLiveMeshでシンクロさせておけば家でも会社でもアドエス(Mobile)でも参照できる。これはこれでアドエスの使い道も増えていいじゃないか!って思った。
ナカナカプラスになりそう。

ただ、その一方で少しこの内容であればページ数はもっと薄く出来たと思う。別に今読んでいる本が内容ぎっしり文字びっしりな本なのでそれとどうしても比較されてしまうのかもしれないけどちょっとスカスカだなぁって感じてしまった。いいことが書いてあると思っただけにちょっと残念に思った

LiveMeshでRemote Desktop

LiveMeshネタが続いています。
ネット上にはLiveMeshのリモートデスクトップはパフォーマンス上の問題があってイマイチだー!って書いてあったので期待薄だったけど、とりあえず試してみないことには始まらないので試してみた。

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よく分からないが、IEの左上になぞの矢印が現れた。押すと、リモートデスクトップのログイン画面が現れた。最大化の矢印だったのかな?変なの

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普通にログインすることが出来た。まぁ、当たり前といえば当たり前だけど。
使ってみた感じとしては、決して早いわけじゃないけど別にそれほど遅いわけでもないように思う。家の回線もADSLなのを考えると悪くないぞ。それにしてもpcAnywhereでもいえることなんだけど、Windowsのログイン画面は表示するまでに随分と時間がかかる。それ以降のスピードと比べると随分な差だけど、あれは何をやっているのだろう?

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最大化してない状態ではウィンドウの右側に簡単なHELPが出ている。詳細に関してはこちら

Using LiveMesh Remote Desktop
http://help.live.com/help.aspx?project=live_mesh&market=EN-US&querytype=keyword&query=etomergnisu

見ていくと、興味深いものが・・・

Copy and paste between your remote computer and your local computer

  1. Minimize the remote computer’s desktop so that you can access your local computer’s desktop.
  2. Copy and paste files and folders between the two desktops using keyboard or menu commands. Drag-and-drop copying is not supported at this time.

ファイルのコピーがクリップボード経由でできるというもの。もちろん、ローカルからリモートだけじゃなくてリモートからローカルへのコピーも出来た。さすがにLiveDesktopのようにドラッグアンドドロップは出来なかったけど、ファイルのコピーがこういう形で出来るのは楽かな。って、ドラッグアンドドロップはまだサポートしてないって書いてあるじゃないか。。。読むより試してしまう性分ですいません

無駄にMobileへリモートデスクトップが出来ないか?とも思ったけど、やはりそれはサポートされていなかった。まぁ、出来たところで余り用途が思いつかないけど・・・・。リモートで写真でも撮るかな?

MobileでLiveMesh

LiveMeshもMobileのモジュールがリリースされているので試しに入れてみた。
WillcomのAdvanced/esにMobileに追加するにはhttps://www.mesh.com/Web/MobileDownload.aspxからLiveMesh.cabをダウンロードしてデバイスにコピー。インストールを実行することでできる。

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うん、特に何の問題もなくインストールできた。私の場合、バッテリーが不安で常時アドエスは無線LANをOFFにしてしまっている。そのために余り恩恵を得ることが出来ない。これを機に、無線LANをONにしていようか。
無線LANが常にONで文書の同期が出来ていればこれはこれでかなり使えるんじゃないか?余り大きいファイルを開くと大変なことになるけど、一通りOfficeは動くわけだから情報をPCで作ってモバイルで持ち歩く。って感じかな。
まだアドエスのOfficeをそこまで活用できていないので手探りではあるけど試行錯誤してみよう

危険領域に突入

昨日の話になってしまうんだけど、ジムに行ってきました。
ジムではまず最初に血圧を測るのですがその結果が・・・

上:153
下:81

うわ。。。。徐々に上昇していることは感じていたが、ついに150オーバー。大学時代まで上が100に満たなかった私が150オーバー。。。。まずい。まずい。まずい。
さすがにこの数字には危険を感じてあれこれと調べてみた。

高血圧に関する総合情報サイト 血圧.com
http://www.ketsuatsu.com/index.html

要するに、塩分が多めな食生活を見直して運動とストレスのない生活を送ることが重要。高血圧の基準としては140/90ということなので私は完全にアウト。そういえば最近、妙に朝起きれなかったり仕事の調子が悪かったり株価が下がったりするわけだ!
思い起こしてみると昨日の食事は

朝:食べてない
昼:カップラーメン
夜:ご飯+納豆+味噌汁+鯖の塩焼き

うーん、色々と突っ込みどころ満載。私はコーヒーも日中に飲みまくっている。たぶん2リットルは飲んでる。それが高血圧と関係があるかどうかは別としてたぶん体には良くない。
ちょっと、生活習慣に関していい加減見直さないといけない時期なんだろう。少なくとも、血圧が下がるまでちょっと気をつけていかなければ。
のびたが見えないようにブリンカー(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC)がほしいです。

何のための英語か

今日(12/10)の日経新聞に載っていたコラムを一部抜粋させていただく

(略)
ノーベル財団のサイトでネット中継を見た。生い立ちから賞の対象になった発見まで、本当に全部日本語である。英訳が後ろに映写される。
出発する前に益川さんは「英語がしゃべれなくても物理は出来る」と語ってたけれど、中継を見終えた当方の感想は「日本語が出来ても物理はわからない」。特に「四元クォークモデル・CP対象性の・・・・
(略)

英語がしゃべれなくても。日本語がしゃべれても。結局のところ、それはあくまでインフラでしかなく、別にそんなことは目的ではなくあくまで手段。本来の目的を忘れて、それを伝えるための手段である”英語”にばかり気をつけていては本末転倒だよ、、、と受け止めた。
今、私が勤めている会社で直接英語で話さないといけない場面はほぼ皆無といっていいだろう。比較的新しい技術に関して調査や勉強を行うときには海外のサイトを参考にすることは多々あるが、所詮はネットである。いくらでも翻訳をかけて想像をすることは出来る。英語が出来れば変な解釈をしてしまう危険がないだとか効率がいいということはあっても、必要条件ではない。ニュアンスが分からないときも多いが、なんとなく言いたいことは分かる。気がする。
その中で英語を勉強しようと思ったときに付きまとうのは「何のために?」だった。
同じ業界でも英語をうまく使ってアウトプットしている人もいる。私の知っている中では、技術情報を掲載しているブログの翻訳を手がけている方もいる。以前お世話になったことがある。

Chica’s Blog
http://blogs.wankuma.com/chicasharp/

これはとてもすごい。いいことだと思った。7月以降、更新がないのが残念だがこういう英語の活用方法もあるなぁと思った。私のレベルでは、書いてあることを想像することは出来ても確信はまったく出来ないつたないものだし。
私が英語をもう一度勉強しようと思ったのは、「知りたいこと、聞きたいことが聞けない」という事。アメリカにMicrosoftのイベントで行ったときに特に痛感したこと。ただ、そんな機会は今のところ予定されていない。特に会話となるとまったくといっていいほどあてがない。
そうなると、何か作らないといけない。うむむ。

先日の日経マネーイベントでマネックスの内藤さんから頂いた本にも実に耳が痛いことが書かれていた

内藤忍の「好き」を極める仕事術 (講談社BIZ)

内藤忍の「好き」を極める仕事術 (講談社BIZ)

なんとなく「この目標を達成したら、たぶんいいことあるんじゃないかな」くらいに思って、勉強に救いを求めている人が多いような気がしてなりません。
「勉強が好き」なのか、
「勉強をしている自分が好き」なのか、それとも、
「勉強をしようと考えている自分が好き」なのか。
その先にある夢まで思いが至らないままに、世の中でいいと言われている勉強法にすがりつく。そんな構図が見えるのです。

痛い!!耳が痛すぎる。耳鳴りしそう。

模索する日々は続きそうだ。

静物画のヒ・ミ・ツ

ちょうど宮城県美術館で開かれていた「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」に行ってきました。美術館に行くのはなんだかんだ行って新婚旅行で行ったスペイン以来でしょうか。久しぶりです。

ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展
http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/ja/exhibition/20081007-s01-01.html

静物画は、読んで字のごとく静止した自然物であったり食器や花。その時代の富を象徴するような物を描いたものですが、考えてみると静物画のみにスポットを当てた展覧会は初めて見に行きました。
この時代、多くの作品は宗教画であったり王族の肖像画が多くて正直見てもいまいちピンとこない絵が多いのですが、今回の静物画は意外と面白いものでした(正直”静物画”というジャンルを良く知らなかったのでいい意味で期待を裏切ってくれました)。
静物画から読み取ることが出来るのは、当時人々が何を考え、どんなものを使っていて、そして何に価値があると考えていたのか。そして画家がそれに答えるためにどんな絵を描いていったのか。
中には、色数が少ない絵もありその理由が”多く絵を描いて売るために”というものであったり。ちょっと今までの視点とは違った角度から見ることも出来たりしました。
日本初公開となるベラスケスのマルガリータ王女。はっきりいって展覧会の主題である”静物画”と何の関係もないじゃないか!って突っ込みを入れたくなりましたが、こちらも展示されています。プラド美術館で見てきたいくつかのマルガリータ王女。そしてラス・メニーナス。どれもすばらしいですね!

宮城県美術館で開かれているこの展覧会も12/14日までと残すところあとわずか。お急ぎあれ