井上新八著「「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考」を読んだ
このブログでも何度か書いてはいるけれど、私はタスク管理だとかスケジュール管理のようなものが絶望的に下手くそだ。
タスクをしっかりと管理して、毎日それを確認して実施する。
何かしら新しいタスクが発生した際には、タスク一覧に追加して優先順位を決めて・・・ということができない。
そういう習慣がいつまで経っても身につかないのである
勉強にしても長続きしないので、思うような成果を上げることができない。
というわけで、この手の本は何度となく読んでいるのではあるが、本書が面白いな、と思ったのは「続ける」ということが目的になってしまっているところだ。
本来、何かしら目的だとかゴール、目標があって、そのために何かを続けるということのほうが順序としては正しいと考えている。
ただ、著者は続けることそのものを趣味とし、目的として何かを行い、それが何かしらの役に立てばいいじゃないか、というスタンス担っているように感じる。
そもそも、習慣化されたものが、何を目的としているのかがわからなくなっているものもあるようだ。
結果としてそれで物事がうまく回っているのだれば問題ないのかもしれないけれど、本当にそれでいいのだろうか?は結構疑問に感じてしまう。
ただ一方で、続けることができない一つの理由として、目標を達成できないだとか、目標に対するプレッシャーのようなものがあるのもまた一つだとは思う。
いっそのこと、すべてを差し置いて続けること自体を目標としてしまうというのもその観点ではわかるんだけど・・・・
結果として、「いつまでに」本来の目標を達成したいのか、という、本来であれば当たり前のゴール設定に対して間に合うのか?が全く見えなくなる点が、どうなんだそれは、と思ってしまう。
とは言え、前に進むことができなければそもそもゴールに近づいてすらいないので悩ましいところ。
ようは、どう自分を騙して前に勧めつつ、目標とする期限までに目標とする地点へ到達できるかをマネジメントするしかないんですよね。
でも、いわゆるTODOを管理するのではなく、習慣を管理するという考え方に関しては結構賛同している。
取り掛かる。手を付けるという行為そのものをしっかりと管理することができれば、少なくとも昨日よりは前に進むことができているはずではある。
どこまでできたか?というのは問題ではあるけれど、まずは手を付けられたのか?を管理することをチェックして前に踏み出してみようと考えている。
そういう意味では、結構ためになった本に感じる。
できない人にはちょっとおすすめかもですね