伊坂幸太郎著「終末のフール」を読んだ
地球に隕石が落ちて人類の存亡は絶望的になるだろう。
そういう状況下におかれた人々の物語を集めた作品だ。
伊坂幸太郎著というと、イメージとしては何かしらの大逆転的なものをどうしても期待してしまう。
本書もそういうところがない訳ではないんだけど、、、。例えば同じように短編を集めたような構成をとっている作品に死神の精度がある。
それと比べると、ちょっと「びっくり」感や「してやられた」感というのは薄く感じる。
いつも通り、最終的にどんでん返し的に人々が救われる訳でもなく終わるあたりは伊坂幸太郎らしいと言えばらしいんだけどね。