西嶋がぱかっと口を開き、「その気になればね、砂漠にだって雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」と断言した(p.18)
大学は、これまでは地域という限られたコミュニティの中で過ごしてきた人間にとって一気に視野の広がる場だと思う。
親元からの解放も相まって、実に個性的な面々が集まることもそれほど珍しくないのではないだろうか。
「砂漠」はそんな大学生たちの物語。
物語の登場人物の中で一際目立っているのが冒頭に引用した西嶋だ。
西嶋の何ともいえない数々の言動が、何とも大学生らしいというかなんというか。ちょっと懐かしくなってしまうね。
考えてみると大学を卒業してからもう10年以上もたっているんだもんな。
結局なんだかんだで最初に入った会社にずっといる訳なんだが、、、
自分は雪を降らせることが出来るのだろうか。
せっかくなんだから大雪を降らせたいですね!
なんてことはまるでない