今回は、最新のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2024年12月号から、特に気になった記事「生成AIで持続的な競争優位は築けない」について
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2024年12月号 特集「チームの力を最大化する」
生成AIは当たり前に
生成AIは、確かに革新的なテクノロジーです。しかし、パソコンやインターネットと同様に、「全ての企業が当たり前のように使用するツール」となる可能性が高いのです。
そういう意味では、それそのものが一時的にはともかく継続的に競争優位を築くツールとなるかに関しては非常に怪しいところ。
データ囲い込みの難しさ
また、生成AIで真の競争優位を築くためには、以下の条件が必要です:
- 圧倒的なデータ量もしくは独自データの確保
- 他社のアクセスを制限できる体制
- 継続的な大規模投資
しかし、これらの条件を満たすのは、Amazon等の一部の巨大企業を除いて、現実的にはかなり困難でしょう。
先行者利益を得られる可能性は確かにありますが、過去を振り返ると、先行者が必ずしも最終的な勝者とはならないケースも多々あります。
では、どうすべきか?
重要なのは、将来的に競争優位にならないからと言って生成AIへの取り組みを躊躇する理由にはならないということかな、と思いました