ゲーテはすべてを言った

Audibleで鈴木 結生著「ゲーテはすべてを言った」を読んだ

ゲーテはすべてを言った

ここのところ、愛用していたOpenRunが故障してしまっていたのでなかなかAudibleを読み進める事ができなかったのだけれどようやく聞き終えることができた。

タイトルにもある「ゲーテはすべてを言った」というのは、本書では言葉ヅラそのままの話ではなく、ゲーテほどの人であれば何を言ってもおかしくない。出所不明な言葉やありとあらゆる格言はゲーテがすでに言っているというようなジョークから来ているとのこと。

実際にそんなジョークが存在しているのかは軽く調べた程度ではわからず、Claudeに聴いてみたら。。。

めっちゃ考えてくれた。。。

検索した結果、「ゲーテはすべてを言った」(Goethe hat alles gesagt)という具体的な表現がドイツで一般的なジョークとして使われているという直接的な証拠は見つけることができませんでした。

しかし、これに非常に近い概念は実際に存在します。ゲーテ自身が実際に言った言葉として、「Alles Gescheite ist schon gedacht worden, man muss nur versuchen, es noch einmal zu denken」(知的なことはすべて既に考えられている。ただそれをもう一度考えてみなければならない) AphorismenAmazonという格言があります。これは「Wilhelm Meisters Wanderjahren」(1829年) Alles Gescheite ist schon gedacht worden, man muss nur versuchen, es n…に収録されているものです。

興味深いことに、ベルトルト・ブレヒトが学生時代にゲーテの引用を勝手に作り上げて、自分の意見を支持するのに使っていたというエピソード Goethe-Zitate – Wikipediaがあります。ゲーテがあまりにも多くのことを言っていたため、先生たちがどの引用が本物かを確認できなかった Goethe-Zitate – Wikipediaという話です。

また、ゲーテの「ファウスト」は現代でもドイツ語の日常表現に大きな影響を与えており、パロディや皮肉として使われることがよくあります Klassik-stiftungGIGA

つまり、「ゲーテはすべてを言った」という正確な表現は一般的なジョークとしては確認できませんでしたが、ゲーテがあまりにも多くの智恵や名言を残したため、「もうすべて言われている」「新しいことを言うのは難しい」という皮肉やジョークの概念は、ドイツ文化の中に確実に存在していると言えるでしょう。

おお、なんか面白いな。

本書でも出てくるけれど、名言や格言みたいなものは、使うことで少しかしこくなった気分にさせてくれる。せっかくなので、Claudeが教えてくれたこの格言は覚えておくことにしようと思う。

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