イノベーション オブ ライフ コメントを残す クレイトン・M・クリステンセン著「イノベーション オブ ライフ」を読んだ イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ posted with amazlet at 13.04.30 クレイトン・M・クリステンセン ジェームズ・アルワース カレン・ディロン 翔泳社 売り上げランキング: 547 Amazon.co.jpで詳細を見る 原書のタイトルは「How Will You Measure Your Life?」なので全くイノベーションとは無関係。 クリステンセン教授の名著「イノベーションのジレンマ」がヒットした事によって その後の著作に対する和名がちょっと残念な感じがしないでも無い。 個人的にはそのままで良かったんじゃないかと思いたくなる クリステンセン教授がこれまで歩んで来たキャリアだったり半生や、教え子達の卒業後をもとに 人生をどう過ごすと所謂「幸福な人生」と言えるのかを考察した本書。 いつも通り読み応えのある話だった。 「やむを得ない事情なのだから、一度なら大丈夫」という誘惑に屈しなかったことが、わたしの人生で最も重要な決断の一つだとわかる。なぜだろう?人生は、やむを得ない事情が次から次へと起きるものだからだ。 (p.216) 自分に課した約束事を「一度くらい」と妥協せずに実行して行く様は凄いと思う反面、 それでいいのだろうか?とも思ってしまう。 確かに、”一度”の妥協は結局の所”一度”きりで終わることは滅多に無い。 いくらでも”やむを得ない事情”は繰り返し襲ってくる。 しかも、妥協した途端にその頻度は上がるようにすら感じる。 何かにこだわって生きると言うことは大事だとは思うが、一方で、こだわる理由に絶対の自信が持てるだろうか。 クリステンセン教授のように、その対象が宗教であれば妄信する事も美徳なのかもしれない。 少なくともその人にとっては結果がどうであれ、問題ないのだろう。 なかなか、こういう考えを持つ事が出来ないと言うのは、それはそれで柱が無いようで少し残念な感じがする。 行動原理というか、そういったものだろうか。 様々なものはバランスが大事とはよく言われ、そう思うが、バランスと言っても何も半々がバランス状態とは限らない。 結局はこの先も醜くもがき続けるんだろう