藤野千夜著「じい散歩」を読み終えた
主人公のお爺さん視点で、老夫婦といずれも独身で引きこもりの長男、ゲイの次男、パラサイト状態の三男という家族の日常?を描いたストーリー。
我が家も子供が多く、これからどんな風に育っていくんだろう?ということを考えると、あながちわからないよな、と思いさえする。
実際のところ、自分がどんな風に歳を取るのだろうか?に関してはあまり考えたことがなく、色々な形があるにしてもそれを考える切っ掛けとしては面白い内容だった。
仕事を退職した後の生活、高齢による体の問題。
そして、認知症。
それらは、着実にこれまでの積み重ねの結果として現れてくるわけですね。
すごいドラマがあるわけでもないけれど、それでも家族にとって見れば色々な事件は起きる。
その中でも主人公の新平は、たくましく、前向きに生きている。
自分が、子供たちがこういう状態になったとき、私は新平のような振る舞いができるだろうか?
色々と考えてしまう。
色々な家族のカタチがあっていいと思うし、何がベストなのかはわからないけれど、ちょっと読んでいてほっこりした。
続編もあるようなので、手を出してみようと思う。
この先、どうなっていくんだろうか。
楽しみだ。