読書感想文」カテゴリーアーカイブ

「海が走るエンドロール」を読んだ

前々からちょっと表紙が気になっていたたらちねジョン著「海が走るエンドロール」を読んだ

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65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと……。心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!!

なんというか、良かった。
一気に全巻買って読んでしまった。

現在は6巻までが発売中。
海がすでに4年になっているので、もう少しでエンディングなんだろうか?
それとも卒業後も続いていくのだろうか。

非常に楽しみな漫画となった

ガッシュ2

前々から気になってはいたものの、手を出していなかった「金色のガッシュ!!Ⅱ」を読み始めました

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ガッシュはとても好きな漫画だったので、2が出るという段階で気にはなっていたものの、ページ単位の販売となっていた事もあって見送っていたんですよね。

いや、単純に面倒くさかったという説もありますが。

現在は単行本版は3巻まで出ているようで、早速購入。あっという間に読み終えてしまいました。

そして、、、続きが気になる!!

単行本未収録。つまり4巻に回るページはすでにいくつか売りに出されているものの、4巻が出るのはもう少し先になりそう。

ページ単位で買うのもひとつなのでしょうけれど、ここはぐっと我慢して楽しみに待つことにします。

4巻出るのは、収録数からするとあと3ヶ月は先だろうなぁ
楽しみだ

モチベーション革命を読んだ

尾原和啓著「モチベーション革命」を読んだ

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本書の中で、今の世代を「乾けない世代」という風に表現しているのが、いいと思った。

このあたりは、非常に共感するところで、瞬間瞬間の欲求みたいなものはあるかもしれないけれど、追い続けるようなものはあまりないんですよね。

何を楽しみに頑張っていくのか。何を目標としていくのか。
夢だとか目標だとか、そういうのを考えるのは昔から苦手でした。

そんな「乾けない世代」に対して、乾くものを見つけるための指南を行おうとしているのが本書の位置づけと考えています。

そこまでは、非常にいい感じだったけど、その先というか、見つけ方に関しては、結局のところあれこれと動いてみようみたいに感じた。
まぁ、ここのところは実際にそうなんだとも思うので、すごいびっくりな新しい知見はそれほどないんだろうな。

日々の中で、目先の漫画やゲームみたいな形で簡易的な消費で乾きに対してのお茶を濁しているのをなんとかしないと行けないというのが実際のところなのかもしれない。

簡易的な消費で逃避しているからこそ、ふとした時に「あれ、俺何してんだっけ」みたいになる。

でも、楽なんだよね。
簡易的な消費による飢えの回避って。

そうして出来上がったのが、こんなおじさんなわけで。
それでも足掻くことはやめずにあがいていきましょう。

伊坂幸太郎著「777(トリプルセブン)」

伊坂幸太郎著「777(トリプルセブン)」を読んだ

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本書は、伊坂幸太郎の殺し屋シリーズと言われているものの一つ。現時点では最新作となっている。
シリーズとしては何があるんだろう?と見てみると下記のようだ

  • グラスホッパー (2004/07月刊行)
  • マリアビートル (2010/09月刊行)
  • AX       (2017/07月刊行)
  • 777      (2023/09月刊行)

グラスホッパーは読んだことあるけど、マリアビートルとAXは読んだことないですね。

伊坂幸太郎の著作と最初に出会ったのは、漫画の「魔王」でした

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当時少年サンデーで連載されていたんですよね。

ここから、友人が伊坂幸太郎ファンで著作を持っていたので何冊か借りて読んだのでした。懐かしい。

本書では、流石にグラスホッパーで登場していた殺し屋たちは登場せず、そういう意味では知識ゼロ状態から読む形。
特にそれほど違和感なく読むことができました。

伊坂幸太郎作品というと、なんというかどんでん返しというか、そういったものが基本(?)なので何かしらのそういったものはあるんだろうな、という頭が最初に来てしまうんですよね。

そういう意味では、ちょっともったいない気もしないではない。

今回は特に、紙ではなくAudibleで聴いていたので、舞台となるホテルでのアチラコチラで同時並行に発生する事件を頭の中で整理するのはちょっと大変でした。

でも、自分のペースで読み進める本と異なり、Audibleのように強制的に流れていくというのは推理者を読むのにスピード感があって結構いいかもしれないな、と思った。

それでも、チーズケーキに柚子胡椒はないだろう、と確信している。

クリティカル・シンキング

会社のメンバーが1on1の際に、今クリティカル・シンキングを学んでいるという話になった。

クリティカル・シンキングというと、私としてはVoicyで伊藤羊一さんとグロービスの話を聞き続けている中で、時々出てくるキーワードということで調べてみたことがある。

クリティカルシンキングとは

クリティカル・シンキングは、情報を収集し、客観的な視点で分析して結論を出す能力のこと。

よく批判的思考みたいな表現をされることがあるけど、”批判的”という言葉に関しては捉え方によってしまうところもあるんだろうけどちょっと違和感を感じていた。

言ってしまうと、それまでの偏見を捨ててオープンな姿勢でそもそものゴールを分析し直すということなのだろうと思っていて、これまでの思考を批判するというわけじゃないんじゃないかな?と思っている。
違うのかな。

違うかもしれない。

考えてみると、ロジカルシンキングに関しては本を読んだ記憶はあるけどクリティカルシンキングに関してはしっかりと学んだ記憶はない。

要は使い所

ロジカルシンキングにしてもクリティカルシンキングにしても、思考法という方法論は学ぶことはできるけれど、要はどういう場面で使うのか。
使い所をちゃんと理解していたり、決めたりしておかないと使うことができないんだろうと思う。

ロジカルシンキングとクリティカルシンキング。
そして、具体と抽象を行ったり来たりするとか。

多分、どういうときにはこういう考え方をするといい、という答えがあるというよりは、一つの物事に対して色々な考え方・思考法を使って多角的な視点で考えた時に何かが見えるかもしれない?という感じなのかもしれない。

まだ、それぞれの思考法に関してさっと考えることができるレベルまで自分の中で落とし込むことができていないので、まずは慣れるところからかな、とは思うが。

ひたすらケーススタディですかねぇ

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「じい散歩」読了

藤野千夜著「じい散歩」を読み終えた

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主人公のお爺さん視点で、老夫婦といずれも独身で引きこもりの長男、ゲイの次男、パラサイト状態の三男という家族の日常?を描いたストーリー。

我が家も子供が多く、これからどんな風に育っていくんだろう?ということを考えると、あながちわからないよな、と思いさえする。

実際のところ、自分がどんな風に歳を取るのだろうか?に関してはあまり考えたことがなく、色々な形があるにしてもそれを考える切っ掛けとしては面白い内容だった。

仕事を退職した後の生活、高齢による体の問題。
そして、認知症。

それらは、着実にこれまでの積み重ねの結果として現れてくるわけですね。

すごいドラマがあるわけでもないけれど、それでも家族にとって見れば色々な事件は起きる。

その中でも主人公の新平は、たくましく、前向きに生きている。
自分が、子供たちがこういう状態になったとき、私は新平のような振る舞いができるだろうか?
色々と考えてしまう。

色々な家族のカタチがあっていいと思うし、何がベストなのかはわからないけれど、ちょっと読んでいてほっこりした。

続編もあるようなので、手を出してみようと思う。
この先、どうなっていくんだろうか。
楽しみだ。

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「人生が整うマウンティング大全」読了

Xで見かけてその「マウントフルネス」「マウンティングエクスペリエンス」など、数々のパワーワードに惹かれて予約購入したマウンティング大全を読み終えた

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人間の行動の大半はマウンティング欲求によって支配されており、、、

ページを捲るたびに飛び出してくるパワーワードは、それなりにクスリとさせてくれるものだったが、中盤のマウンティング事例に関しては結構読み飛ばしてしまった。

マウンティング大全だけあって、様々なパターンでのマウンティングが紹介されているものの、考えてみるとそれほど物珍しいものでもないかな、と。一方

「マウントする」のではなく「マウントさせてあげる」ーー相手のメンツを適切に設計することによって、自分の味方になってもらう

相手に対してマウントさせてあげることの重要性というものも後半では説かれている。

優れた企業の多くは、人間に内在する根源的な「マウンティング欲求」を刺激し、「イケてるサービスを使っているイケてる自分」というマウンティングエクスペリエンス(MX)を提供することで、急速な事業成長を実現している

少し考え方がひねくれている感は強いし、無理やりマウンティングに言葉を置き換えているけど、書かれている内容自体はそれほど突飛なものではないのかと思った。
そういう言い方もあるかもしれないな?という感じ。

まぁ、ネタとしては面白かったと思う。

タスク管理への挑戦

基本的に私は計画的に動くということが非常にできない人間である

TODOアプリみたいなものは続かないし、スケジュールを立ててもその通りに動かないしと、酷い有様だ。
これは仕事の上でも似たようなもので、その場その場で動いてしまっている。

なので、短期的な物事を動かしていくうちはまだいいのだが、長期的な物事を考えて成し遂げるということに関しては非常に脆い。

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先日、こちらの本をAudibleで聴いてみた。

基本的にすごい新しいことが書いてあったわけではないんだけど、少し気持ちも上向いてきた。

本書では、タスクをどうこなすのか?というよりは最初の一歩をどう踏み出すのか?ということを主題としていると理解している。

言っている意味はわかって、その一歩が踏み出せないことはママあるのだが、実際問題で考えると一歩踏み出したところでタスクが終わらなければ意味もなく、スケジュール的にそれで済むものしか対象にできないのではないか?という疑問がついて回ってしまう。

なので、”予定通り動かすための方法”というのは少々無理がないか?は思う

Asana

タスクを実際に行うための一歩をどう踏み出すのか。また、そのタスクの時間をどう考えるのか?は先の本を応用するとして、タスク自体をどう管理するのか?に関しては、一旦Asanaを使ってみようと思っている。

AsanaはFreeプランでは機能制限が強くて使いづらい面もままあるので正直悩みどころではある。
ただ、あまりこのツールにこだわってもしょうがないかな、とも思ったわけだ。
基本的には繰り返しのタスクを定義できて、タスクの親子関係やグループみたいなものを作れればOKとしよう。

欲を言うと、時間の計測ができればそれに越したことはないと思うのだけど、多分計測は失敗するような気がする。

まー、忙しくなったり、バタバタするような自体になるとタスクを見返したり整理したりする時間が取れなくて一気に崩壊してしまうんだよな。
Microsoft Projectみたいに、一括で予定を後ろにずらしたりすることができればいいし、ガントチャートみたいな見せ方ができればいいんだけどな。

内省の時間

定期購読しているHBRを久しぶりに早い段階で読んだ

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特集は生成AIに関してのビジネス利用だったり製品開発に関する何本かの記事ではあるが、これに関してはそれほど目新しい内容は見当たらなかった印象。

後半のEmotionalIntelligenceコーナーに書かれていた「たとえ苦痛でも、内省の時間を取るべき理由」がちょっと気になった。

内省。

Wikipediaを見るとこう定義されている

内省(ないせい)(英: human self-reflection)とは、人間が内観を行使する能力と基本的なる自然な感情、目的および本質について深く鑑みてみるというその意欲のこと。

内省 – Wikipedia

私自身、この記事を読んで「あぁ、振り返りのことね」と考えたのだが、内省と振り返りは異なっていて、内省は上記の定義にあるような、いわば自分自身の内面だったりあり方のようなものに関して焦点を当てている。

それに対して、振り返りは自分自身の行動に対して焦点を当てている。

私自身、内省にしろ振り返りにしろできていないわけだが・・・。

HBRの記事では、内省を行う上で自分に対して、問いかけをすると良いと書かれていた。

  • 私は何から逃げようとしているのか
  • 同僚たちの目標達成を、私はどの様に助けているのか
  • 職場で最も苦手とする相手との関係において、私自身が原因となっていると思われる部分はどのようなものか

などなど。
んー。なんか若干行動面が混じっているような気がする。

結局何かしらの行動があったとして、その行動が自分としてのあり方に準じた行動となっているのか?という考えで見てみると、振り返りだろうと内省だろうと似たようなところに帰結しそうな気もする。

内省や振り返りの重要性はよく出てくるが、これを習慣化することはできていない。

ただ、この記事にあるように、あらかじめ問いを立てて置くというのは良いやり方のように感じた。
なにもないところで、振り返りや内省と言われても迷子になってしまうしハードルが上がってしまっているようにも感じるからだ。

特に、「何から逃げようとしているのか」はいいかもしれない。
インセプションデッキの「夜も眠れなくなるような問題はなんだろう?」に近しい気もする。

ちょっとやってみたいと考えている

ノルウェイの森 下巻読了

読んだ。。。と言っても、Audibleで聴いたというところのほうが正しい。

ノルウェイの森
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小説の具体的な内容に関してはあまり触れはしないけど、なんというか、この主人公の葛藤というか、色々な人の思惑が広がっていく中で、正直言ってあまり感情移入することはできなかった。

言ってしまえば、だからこそ最後まで聞くことができたといえばそうなのかもしれない。

私は、つらい系統の小説は感情移入しすぎてしまって辛くて読み続けられないことが多い。特に、主人公がいじめられるような内容だったり、不遇な目に合うような展開です。

例えば車輪の下とか

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「ノルウェイの森」の主人公”渡辺くん”は、たしかにつらい目にもあっているんだろうけど、なんというか、人間味が薄く感じられる。

多分、村上春樹作品の読み方とか、好きになる人のポイントというのが違うんだろうな。

一作読んで、自分に合う合わないを決めるってのもどうかとは思うんだけど、一旦はいいかな、って気になったです。。。